JP3058324U - カレンダ−の綴じ構造 - Google Patents

カレンダ−の綴じ構造

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JP3058324U
JP3058324U JP1998008312U JP831298U JP3058324U JP 3058324 U JP3058324 U JP 3058324U JP 1998008312 U JP1998008312 U JP 1998008312U JP 831298 U JP831298 U JP 831298U JP 3058324 U JP3058324 U JP 3058324U
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野 正 介 中
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NAKASHOSHIKO CO.,LTD.
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NAKASHOSHIKO CO.,LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の綴じ金具やプラスチックによる固め固
定手段やホットメルト系接着剤やプレス加工手段を用い
ることなく、用済み後はそのままリサイクルに回せば、
そのまま製紙原料として使用できるカレンダ−の綴じ構
造を提供すること。 【解決手段】 各月又は複数月分の暦を記載したカレン
ダ−紙2を重合し、その上端部を縫着3固定すると共に
その下に切取り用の切断線4を形成し、かつ、前記上端
部の縫着部3を飾り綴じ用紙5により隠蔽するようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、年度が変わって廃棄する場合に、公害の原因となる金属やプラスチ ックを使用しないカレンダ−の綴じ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カレンダ−は、各月又は複数月分の暦を記載したカレンダ−紙を表紙と 共に重合してその上端部を金属板により強固に綴じ込んで構成されているが、こ れでは年度が変わって廃棄する場合、そのままではリサイクルに回すことができ ないため、上記の綴じ込み用の金属板を除去しなければならので、手数が掛かり 、その作業もまた面倒であった。
【0003】 そこで、最近では、上記の重合したカレンダ−紙の上端部をプラスチックによ り固めて固定したり、或いは前記上端部にホットメルト系接着剤を介在させてホ ットプレス加工を施して固定するなどの手段が用いられているが、プラスチック を用いたものは、そのままリサイクルに回すと、プラスチックが原因で良好な製 紙原料を得られずまた、焼却処分した場合には有害なガスを生じるので公害の原 因となるし、一方、ホットメルト系接着剤を使用するものは、その接着剤を収め る小穴を用紙の上部に形成した上で接着剤を穴に入れてホットプレス加工を施さ なければならないため、作業に手数がかかるばかりでなく、1年経過しないうち に糊付け部分が分離してバラついで体裁が悪くなるなどの問題のあることが判明 した。また、プラスチックやホットメルト系接着剤は、カレンダー用紙と異材質 であるため、リサイクルや焼却処分の面でも問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述のような事情に鑑み、金属の綴じ金具やプラスチックによる固 め固定手段やホットメルト系接着剤やプレス加工手段を用いることなく、用済み 後はそのままリサイクルに回せば、そのまま製紙原料として使用できるカレンダ −の綴じ構造を提供することを、その課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案カレンダ−の綴じ構造の 構成は、各月又は複数月分の暦を記載したカレンダ−紙を重合し、その上端部を 縫着固定すると共にその下に切取り用の切断線を形成し、かつ、前記上端部の縫 着部を飾り綴じ用紙により隠蔽して成ることを特徴とするものである。
【0006】 即ち、本考案カレンダ−の綴じ構造は、糸と紙だけをを用いることにより、用 済み後はリサイクルに回せば、そのまま製紙原料として使用できるようにしたも のであって、カレンダ−紙の上に表紙を配してもよく、また、飾り綴じ用紙によ り綴じ込む際に、カレンダ−紙の裏面に表れる切断線を隠蔽するようにしてもよ い。一方、飾り綴じ用紙は、これに見映えのよいものを使用することにより、カ レンダ−の体裁を良好にし商品価値を高めることが可能となる。更に、飾り綴じ 用紙を取付けた部分に、更にその上からエンボス加工を施せば、全体に締め付け 力が加わって綴じ力を補完すると共に、エンボスのパターンによってデザイン上 の付加価値を高めることが可能になる。なお、綴じた部分の中央部に壁掛け用の 穴を設けてもよい。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の実施の形態例を図により説明する。図1は本考案の一例の綴 じ構造を用いたカレンダ−の一例の正面図、図2は図1のカレンダ−の要部の断 面拡大図、図3はエンボス加工を施した例の要部の断面拡大図である。
【0008】 図において、1はカレンダ−の表紙、2は月毎又は複数月の暦を記載したカレ ンダ−紙、3は重合したカレンダ−紙2の上端部を一体的に縫着,固定した縫着 部、4はカレンダ−紙2上端部の前記縫着部3の下方に設けた切断線、5は重合 したカレンダ−紙2の上端部に糊付けにより取付けた飾り綴じ用紙で、少なくと も縫着部3を隠蔽するようにし、好ましくはカレンダ−紙2の裏面に表れる切断 線をも隠蔽すれば、出来上がったカレンダ−は体裁を良好なものとなる。6は本 考案によって図2の状態に綴じたカレンダーの綴じた部分に施したエンボス加工 部で、このエンボス加工により、カレンダーの綴じた部分全体に締付け力が加わ ることと、その断面形状により綴じ強度が高まる上に、エンボスのパターンがデ ザイン上の付加価値を高めることとなる。
【0009】 本考案のカレンダ−綴じ構造は、上述のとおりであって、従来のカレンダ−の ように、綴じ込み用に金属板やプラスチックを用いたり、ホットメルト系接着剤 を用いてホットプレス加工を施す必要がなく、糸と紙により綴じ込むようにした から、簡易な作業でカレンダ−を綴じ込むことが可能であり、また、用済み後は 、金属やプラスチックを分離したりする必要がなく、そのままリサイクルに回せ ば、他に全く手を加えずに製紙原料として再使用できるので、公害問題を起こす こともない。
【0010】
【考案の効果】
本考案は上述のとおりであって、各月又は複数月分の暦を記載したカレンダ− 紙を重合し、その上端部を縫着固定すると共にその下に切取り用の切断線を形成 し、且つ前記上端部の縫着部を飾り綴じ用紙により隠蔽するようにしたから、糸 と紙により簡易にカランダ−紙を綴じ込むことができるばかりでなく、用済み後 はそのままリサイクルに回して製紙原料として使用できるので、毎年大量に作製 されるカレンダ−に本考案綴じ構造を用いれば、用済み後の処理をきわめて簡易 に行うことができるし、公害問題を起こすおそれもない。更に、カレンダ−紙を ホットメルト系接着剤を介してプレス加工したものにありがちな接着剤の劣化に より綴じ部がバラけるようなおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例の綴じ構造を用いたカレンダ−の
正面図。
【図2】図1のカレンダ−の要部の断面拡大図。
【図3】エンボス加工を施したカレンダー綴じ部の断面
拡大図。
【符号の説明】
1 カレンダ−の表紙 2 カレンダ−紙 3 縫着部 4 切断線 5 飾り綴じ用紙 6 エンボス加工

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各月又は複数月分の暦を記載したカレン
    ダ−紙を重合し、その上端部を縫着固定すると共にその
    下に切取り用の切断線を形成し、かつ、前記上端部の縫
    着部を飾り綴じ用紙により隠蔽して成ることを特徴とす
    るカレンダ−の綴じ構造。
  2. 【請求項2】 重合したカレンダ−紙の上に表紙を配し
    てそれらの上端部を縫着固定した請求項1に記載のカレ
    ンダ−の綴じ構造。
  3. 【請求項3】 飾り綴じ用紙により、裏面に表われる切
    断線を隠蔽した請求項1又は2に記載のカレンダ−の綴
    じ構造。
  4. 【請求項4】 重合して上端を縫着固定し、かつ、縫着
    部を飾り綴じ用紙により隠蔽した上からエンボス加工を
    施した請求項1〜3のいずれかに記載したカレンダ−の
    綴じ構造。
JP1998008312U 1998-10-08 1998-10-08 カレンダ−の綴じ構造 Expired - Lifetime JP3058324U (ja)

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