JP3058269U - プラスチック成型品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温熱効果または冷熱効果が高く、しかも取り
扱いが簡単で、例えば、温湿布体用、湯たんぽ用あるい
は冷湿布体用、水枕用として何回も使用できて、いずれ
も有用であるプラスチック成型品を提供することにあ
る。 【解決手段】 プラスチック製袋状本体１とこの袋状本
体内に封入状の植物系含水ゲル状物２からなり、前記植
物系含水ゲル状物は構成材中に冷熱媒体３と抗菌系物質
４を混在している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は身体の局部を加温する温湿布体、湯たんぼ、冷湿布体、水枕等として 有用なプラスチック成型品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

身体の局部を加温するものは薬剤入り温湿布体、使い捨てカイロ等が使用され ている。これらの保温具はいずれも取り扱いが簡単で便利であるが、一回だけの 使用で温熱材としてのリサイクルは困難である。 本考案は温湿布体、湯たんぽ、冷湿布体、水枕等の使用性、利便性に優れ、何回 も使用できるプラスチック成型品を完成したのものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は温熱または冷熱効果が高く、取り扱いが簡単で、例え ば、温湿布体用、湯たんぽ用あるいは冷湿布体用、水枕用として、いずれも有用 であるプラスチック成型品を得ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を達成するために、プラスチック製袋状本体とこの袋状本体内に封 入状の植物系含水ゲル状物からなることを特徴とする。 また本発明では、前記植物系含水ゲル状物の構成材中に冷熱媒体を混在してなる ことを特徴とする。 また本発明では、前記植物系含水ゲル状物の構成材中に抗菌系物質を混在してな ることを特徴とする。 また本発明では、前記袋状本体が表面部、裏面部が平坦板形状になっており、平 坦板形状の中央に屈折部を有することを特徴とする。

【０００５】 本発明におけるプラスチック製袋状本体の構成部材としては、ポリエチレン系 樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ナイロン樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン酢酸 ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル樹脂、植物系プラスチッ ク樹脂等のいずれかの高分子物質が適している。 袋状本体内に混入される植物系含水ゲル状物の構成部材としては、こんにゃくい も、麦、米、そば、まめ類、でんぷん等のいずれか、または混合物があげられる 。冷熱媒体としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン 等のいずれか、または混合物があげられる。 抗菌系物質としては、抗菌剤、腐敗防止剤等があげられ、その他芳香剤、セラミ ックス等を添加混合するようにしてもよい。

【０００６】

【作用】

プラスチック製袋状本体とこの袋状本体内に封入状の植物系含水ゲル状物から なり、前記植物系含水ゲル状物は、構成材中の含水植物系物質と冷熱媒体との相 乗効果により、すぐれた温熱効果または冷熱効果を発揮する。 電子レンジ、冷蔵庫、冷凍庫等で加温することによって、容易に温熱効果、冷熱 効果が得られる。そして温熱効果、または冷熱効果は繰り返して加温することに より、何回でも得られる。 植物系含水ゲル状物の構成材中に抗菌系物質を混在しているので、温熱効果また は冷熱効果と同時に抗菌または防腐効果が得られる。 袋状本体が、表面部、裏面部が平坦板形状になっており、平坦板形状の中央に屈 折部を有しているので、例えば身体の腕、足等を温熱または冷熱するのに袋状本 体が自由に折り曲げできるので取り扱いが容易である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１乃至図２には本考案の一実施例として、温湿布体兼冷湿布体を例示してお り、袋状本体１は長方形でプラスチック製のものである。 この袋状本体１は表面部Ａ、裏面部Ｂが平坦板形状Ｃになっている。 平坦板形状Ｃの中央に屈折部Ｄが形成してある。

【０００８】 次に袋状本体１内には植物系含水ゲル状物２が混入してある。 植物系含水ゲル状物２には冷熱媒体３、抗菌系物質４が混合してある。

【０００９】 次に袋状本体１と植物系含水ゲル状物２の具体的組成例を示す。 袋状本体１の組成例として、ナイロン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリエチレン系 樹脂の三層袋体を使用した。 植物系含水ゲル状物の組成例

【００１０】 前記した温湿布体兼冷湿布体の大きさは縦１５ｃｍ、横１２ｃｍ、厚さ２ｃｍ である。また、前記した組成例及び形状、大きさは限定されず、用途に応じて適 宣に変えることができる。

【００１１】 これにより柔軟な触感を有し、腰痛、筋肉痛、肩こり、関節痛等の緩和におい て、温熱を与えるときは、温湿布体用として使用し、または冷熱を与えるときは 、冷湿布体用として使用し、それぞれ役立つものである。

【００１２】

【考案の効果】

（１）請求項１により、袋状本体内の植物系含水ゲル状物が蓄熱性、保熱性を備 えており、すぐれた温熱または冷熱効果をなし、例えば温熱効果は温湿布体ある いは湯たんぽとして、冷熱効果は冷湿布体あるいは水枕として、それぞれ使用す ることができる。

【００１３】 （２）同項により電子レンジ、冷蔵庫、冷凍庫等で加温することにより、容易に 温熱効果または冷熱効果を得ることができ、繰り返し加温することにより、何回 でも得ることができて、長期間使用できるので経済的である。

【００１４】 （３）請求項２により、植物系含水ゲル状物に冷熱媒体が混合しているので、温 熱または冷熱性能を向上し、すぐれた温熱または冷熱効果を得ることができる。 また冷凍しても柔軟な冷湿布体あるいは水枕を得ることができる。

【００１５】 （４）請求項３により、抗菌または防腐効果を得ることができる。

【００１６】 （５）請求項４により、袋状本体が、平坦板形状の中央に屈折部が形成されてい るので、温湿布体用または冷湿布体用として使用する場合に折り曲げができて取 り扱いが容易で好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の一例として温湿布体兼冷湿布
体を示す平面図。

【図２】 図１の（Ａ）−（Ａ）拡大縦断図面

【符号の説明】

１ 袋状本体 ２ 植物系含水ゲル状物 ３ 冷熱媒体 ４ 抗菌系物質 Ａ 袋状本体の表面部 Ｂ 袋状本体の裏面部 Ｃ 袋状本体の平坦板形状 Ｄ 袋状本体の屈折部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラスチック製袋状本体とこの袋状本体
   内に封入状の植物系含水ゲル状物からなることを特徴と
   するプラスチック成型品。
2. 【請求項２】 前記植物系含水ゲル状物に冷熱媒体を混
   合してなることを特徴とする請求項１記載のプラスチッ
   ク成型品。
3. 【請求項３】 前記植物系含水ゲル状物に抗菌系物質を
   混合してなることを特徴とする請求項１又は２記載のプ
   ラスチック成型品。
4. 【請求項４】 前記袋状本体が、表面部、裏面部が平坦
   板形状になっており、平坦板形状の中央に屈折部を有す
   ることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載
   のプラスチック成型品。