JP3058083B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

Info

Publication number
JP3058083B2
JP3058083B2 JP8134640A JP13464096A JP3058083B2 JP 3058083 B2 JP3058083 B2 JP 3058083B2 JP 8134640 A JP8134640 A JP 8134640A JP 13464096 A JP13464096 A JP 13464096A JP 3058083 B2 JP3058083 B2 JP 3058083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
detecting means
flame
combustion
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8134640A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09318048A (ja
Inventor
彪 長井
明雄 福田
孝裕 梅田
俊郎 荻野
康清 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP8134640A priority Critical patent/JP3058083B2/ja
Publication of JPH09318048A publication Critical patent/JPH09318048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3058083B2 publication Critical patent/JP3058083B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料を燃焼させる燃
焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼装置は、実公昭63−225
21号公報で示されるように、図12に示す構成であっ
た。気化室1は、その側壁に埋設された電気ヒータ2を
備えている。送風機に連結した空気供給管3は気化室1
の側壁に固定されている。燃料タンクに連結された燃料
供給管4は、空気供給管3の同軸上に配置され、その先
端は気化室1内に突出するように配置される。仕切板5
は、気化室1の上部に配置される。バーナヘッド6は、
気化室1に固定され、複数の炎孔6aを有する。気化室
1のカバー7の端部に、火炎8と接触してフレームロッ
ド9が配置される。フレームロッド9は、絶縁セラミッ
ク10を介してカバー7と電気的に絶縁して取り付けら
れると共に、別途、図13の電気回路図で示されるよう
に、電圧印加手段11と電流検出手段12を介してバー
ナヘッド6に電気的に接続される。電流検出手段12と
して、例えば、一定の抵抗値を有する抵抗体12が用い
られ、電流はこの抵抗体12の両端の電圧から求められ
る。
【0003】この燃焼装置は以下のようにして動作す
る。電気ヒータ2に通電し、気化室1を所定の温度まで
予熱する。予熱後、空気供給管3から空気が、また、燃
料供給管4から燃料が気化室1に供給される。供給され
た燃料は、気化室1で気化し、空気と混合されて、仕切
板5に向かう。この混合気体は仕切板5で更により均一
に混合されて、バーナヘッド6の炎孔6aを通過すると
きに点火プラグ(図示していない)により着火して、火
炎8を形成し、その後連続的に供給される混合気体は、
火炎8自身の熱により連続的に着火して、安定な燃焼が
維持される。
【0004】このときフレームロッド9とバーナヘッド
6の間に電圧印加手段により10〜30Vの電圧を印加
すると、5〜60μAの微弱なイオン電流が流れる。火
炎8が形成されていない場合、このイオン電流は流れな
いので、イオン電流を検知することにより着火検知や失
火検知ができる。また、酸素濃度が低下した場合にも、
イオン電流は数μA以下に減少するので、酸欠燃焼を検
知し、燃焼を停止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】整髪料などを使用した
場合、整髪料などに含まれる有機シリコーンにより、フ
レームロッド9の表面の一部やバーナヘッド6の表面の
一部にシリコン酸化物が形成される。このシリコン酸化
物は電気絶縁性であるので、正常燃焼状態であるにもか
かわらず、イオン電流が減少する結果、強制的な燃焼が
停止動作に至ったり、または、着火時にも充分なイオン
電流が流れないので、着火後短時間で燃焼が停止すると
いう問題があった。以下では、イオン電流を単に電流と
記載する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、燃焼時に火炎により生成する荷電粒子の電
位を検出する電位検出手段を設けた。そして、バーナヘ
ッドとフレームロッドとの間は高抵抗で電気的に接続す
る構成とした。
【0007】上記本発明によれば、バーナヘッドまたは
フレームロッドの一部に絶縁物が付着しバーナヘッドと
フレームロッドの間に流れる電流が減少しても、バーナ
ヘッドとフレームロッド間の電位は正常な燃焼であれば
一定であり、荷電粒子の電位分布は電流との間で一定の
相関関係が保たれる。
【0008】また、電位検出手段はバーナヘッドとの間
に内部に高抵抗を有しているので、その表面に絶縁物が
付着してもその抵抗は内部抵抗に比し無視できる。した
がって、荷電粒子の電位を検出することにより絶縁物の
付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明はバーナヘッドまたはフレ
ームロッドの表面の一部に絶縁物が付着しても、燃焼状
態を正確に検知するために、燃焼時に火炎により生成す
る荷電粒子の電位を検出する電位検出手段を設けた。
【0010】そして、バーナヘッドとフレームロッド間
に流れる電流との間で一定の相関関係のある荷電粒子の
電位を測定することにより、絶縁物の付着の影響を受け
ることなく燃焼状態を検知できる。
【0011】また、バーナヘッドと電位検出手段と間に
5〜0.5MΩの内部抵抗を有する構成とした。
【0012】そして、内部抵抗が大きいために電位検出
手段に絶縁物が付着しても、その抵抗による影響を無視
することができる。
【0013】また、燃料を燃焼させるバーナヘッドと、
火炎により生成した荷電粒子と接触するフレームロッド
と、前記バーナヘッドと前記フレームロッドの間に電圧
を印加する電圧印加手段と、前記荷電粒子の電位を検出
する電位検出手段とから構成される。
【0014】そして、フレームロッド表面へのシリコン
酸化物の付着の有無にかかわらず、すなわち、電流の大
小にかかわらず、フレームロッドとバーナヘッド間の荷
電粒子の電位分布は正常燃焼であれば、電流との間で一
定の相関関係が保たれる。従って、荷電粒子の電位を検
出することによりシリコン酸化物付着の影響を受けるこ
となく着火状態や失火状態などの燃焼状態を検知でき
る。
【0015】また、火炎と接触するフレームロッドと、
前記火炎と接触してその電位を検出する電位検出手段と
から構成される。
【0016】そして、火炎には多くの荷電粒子が含ま
れ、そして、フレームロッドと電位検出手段は、同じ火
炎に接触しているので、電流を多く流すことができ、ま
た、火炎中の荷電粒子の電位も容易に検出できる。
【0017】また、火炎と接触するフレームロッドと、
前記火炎と異なる火炎と接触してその電位を検出する電
位検出手段とから構成される。
【0018】そして、形状の小さい火炎が複数形成され
る燃焼の場合、火炎形状が小さいので、フレームロッド
と電位検出手段の両者とも同じ火炎に接触させることが
困難である。このような燃焼の場合でも、複数の小火炎
は電気的に互いに導通しているので、フレームロッドに
接触する火炎と異なる火炎に電位検出手段を接触させる
ことにより、小火炎中の荷電粒子の電位を検出できる。
【0019】また、フレームロッド電位と電位検出手段
電位との間の電位差を検出する電位差検出手段を備えた
構成である。
【0020】そして、電位は、厳密には、無限遠方から
その位置に荷電粒子を運ぶに必要な仕事として定義さ
れ、その測定は難しいが、本構成では、フレームロッド
電位と電位検出手段電位の間の電位差を検出するので、
通常の電圧計を用いて容易に測定できる。また、この電
位差も、電位と同様、電流の大小にかかわらず、正常燃
焼であれば、電流との間で一定の相関関係が保たれる。
従って、この電位差を検出することによりシリコン酸化
物付着の影響を受けることなく容易に着火状態や失火状
態などの燃焼状態を検知できる。
【0021】また、フレームロッドと電位検出手段の間
との電位差と電流との比を検出する比検出手段と、前記
比により燃焼を制御する制御手段とから構成される。
【0022】そして、この比は、フレームロッドと電位
検出手段と接触する等電位面間の抵抗である。この抵抗
は、燃焼により生成した荷電粒子の密度や易動度に大き
く依存し、電流の大小に依存しないので、燃焼状態を示
す本質的な量であり、この点で、電位差を用いるよりも
好ましい。この比は、上述のように、電流の大小に依存
しないので、シリコン酸化物付着の影響を受けることな
く燃焼状態を検知でき、その比に従って燃焼を制御する
制御手段により燃焼停止など適切に燃焼を制御できる。
【0023】また、バーナヘッド電位と電位検出手段電
位との間の電位差を検出する電位差検出手段を備えた構
成である。
【0024】そして、バーナヘッド電位と電位検出手段
電位との間の電位差を検出するので、通常の電圧計を用
いて容易に測定できる。また、この電位差も、電流の大
小にかかわらず、正常燃焼であれば、電流との間で一定
の相関関係が保たれる。従って、この電位差を検出する
ことによりシリコン酸化物付着の影響を受けることなく
容易に着火状態や失火状態などの燃焼状態を検知でき
る。
【0025】また、バーナヘッドと電位検出手段との間
の電位差と電流の比を検出する比検出手段と、前記比に
より燃焼を制御する制御手段とから構成される。
【0026】そして、この比は、バーナヘッドと電位検
出手段と接触する等電位面間の抵抗である。従って、こ
の比は、電流の大小に依存しないので、シリコン酸化物
付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知でき、その
比に従って燃焼を制御する制御手段により燃焼停止など
適切に燃焼を制御できる。
【0027】また、フレームロッド電位と電位検出手段
電位との間の電位差を検出する第1電位差検出手段と、
バーナヘッド電位と電位検出手段電位との間の電位差を
検出する第2電位差検出手段とから構成される。
【0028】そして、燃焼器の構成や燃焼量など燃焼条
件によっては、フレームロッド表面へのシリコン酸化物
の形成量とバーナヘッド表面へのシリコン酸化物の形成
量が異なる場合がある。シリコン酸化物の形成量が異な
ると、集中抵抗など電気的要因の電位差への影響も異な
る。本構成では、フレームロッドと電位検出手段の間の
電位差を検出する第1電位差検出手段およびバーナヘッ
ドと電位検出手段の間の電位差を検出する第2電位差検
出手段を備えているので、電気的要因の影響の小さな電
位差を選ぶことができ、従って、正確な燃焼検知ができ
る。
【0029】また、フレームロッドと電位検出手段との
間の電位差と電流との比を検出する第1比検出手段と、
バーナヘッドと電位検出手段との間の電位差と電流との
比を検出する第2比検出手段と、前記第1の比または第
2の比のどちらかを選択する選択手段と、その選択され
た比により燃焼を制御する制御手段から構成される。
【0030】そして、フレームロッドと電位検出手段と
の間の電位差と電流との比を検出する第1比検出手段
と、バーナヘッドと電位検出手段の間の電位差と電流の
比を検出する第2比検出手段とを備えているので、電気
的要因の影響の小さな比を選ぶことができ、その選択さ
れた比に従って燃焼を制御する制御手段により燃焼停止
など適切に燃焼を制御できる。
【0031】また、電位検出手段が高耐熱性金属体で構
成される。そして、高耐熱性金属体で構成されているの
で、高温の火炎に暴露されても長時間安定的に電位検出
ができる。
【0032】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。なお、従来例と同一部分には同一符号をつけ説明は
省略する。また、空気供給管3など本発明の必須要件で
ない部分は、図面上では省略している。
【0033】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
燃焼装置の構成を示す断面図である。フレームロッド9
の一方の端部は、火炎8により生成した荷電粒子と接触
し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド6に
接続されている。ここで火炎8は、目視で明るく輝いて
見える燃焼範囲と定義する。火炎8には多くの荷電粒子
(イオンと電子)が含まれているが、火炎8の近傍にも
少ない密度であるにしても荷電粒子は存在する。荷電粒
子が無視できる程度に少ない場合、例えば、火炎8が存
在しないとき、すなわち、燃焼が停止した状態では、電
圧印加手段11により、10〜20Vの電圧をフレーム
ロッド9とバーナヘッド6に印加しても、殆ど電流は流
れない。しかし、正常燃焼状態でフレームロッド9を火
炎8から数mm離れた位置に配置しても、上記電圧を印
加したとき、数μA以上の電流が流れる。このことは、
火炎8の近傍にも荷電粒子が存在することを示す。フレ
ームロッド9とバーナヘッド6間に流れる電流は、例え
ば、一定の抵抗値を有する抵抗体12の両端の電圧から
求める電流検出手段により検出される。もちろん、抵抗
体12の代わりに電流計を用いてもよい。
【0034】電位検出手段は、高耐熱性金属体13で構
成され、その一方の端部は荷電粒子と接触する位置に配
置されている。高耐熱性金属体13は、フレームロッド
9と同様、絶縁セラミック10’を介してカバー7に取
り付けられる。電位検出手段とバーナヘッド6との間を
5〜0.5MΩの抵抗で電気的に接続する。フレームロ
ッド9とバーナヘッド6の間に電流が流れているとき、
両者の間には電位勾配が存在し、電流は空間的に広がり
をもって流れるので、荷電粒子の等電位面が、電流の流
れ方向に対して直交して存在する。高耐熱性金属体13
の位置にも、これに接触する等電位面が存在する。高耐
熱性金属体13は電気導電性であるので、高耐熱性金属
体13の電位は、接触する等電位面と同じ電位になる。
【0035】荷電粒子と接触するフレームロッド9の一
方の端部表面の一部にシリコン酸化物が形成された場
合、このシリコン酸化物は絶縁性であるので、たとえ正
常燃焼状態であっても、当然電流は減少する。しかし、
電流は減少しても正常燃焼であれば、フレームロッド9
とバーナヘッド6との間には、その電流値に対応した一
定の電位勾配が存在し、また、等電位面も存在すること
は明らかである。すなわち、バーナヘッド6と高耐熱性
金属体13に接触する等電位面との間の抵抗をRb、シ
リコン酸化物の形成されないときの電流をIi、形成さ
れたときの電流をIsiとすると、正常燃焼であれば、
Rbは同じである。従って、シリコン酸化物の形成され
ないときの高耐熱性金属体13の電位は(バーナヘッド
6の電位+Rb*Ii)であり、形成されたときの同電
位は(バーナヘッド6の電位+Rb*Isi)である。
抵抗Rbは正常時の電位と電流Iiとから求められるの
で、シリコン酸化物形成時の電流Isiの値に応じた電
位(バーナヘッド6の電位+Rb*Isi)が検出され
れば、燃焼状態は正常であることが検出でき、検出され
た電位が(バーナヘッド6の電位+Rb*Isi)と異
なる場合、正常燃焼でないことが検出できる。従って、
シリコン酸化物形成により小さな電流Isiが流れると
きでも燃焼状態を検出できることは明らかである。
【0036】高耐熱性金属体13の電位は、高耐熱性金
属体13とバーナヘッド6との間を抵抗で電気的に接続
して検出する。抵抗値は大きい方が好ましい。しかし、
抵抗が5MΩ以上の場合、抵抗周辺の絶縁抵抗は50M
Ω以上要求されるが、これは結露や導電性の埃の付着を
考慮すると実用的でない。また、抵抗が0.5MΩ以下
の場合、火炎中の電位分布が変化するので好ましくな
い。
【0037】シリコン酸化物がバーナヘッド6の表面に
形成された場合もこの状況は、フレームロッド9の電位
を基準にする以外全く同じである。シリコン酸化物がフ
レームロッド9の表面にもバーナヘッド6の表面にも形
成された場合でも、シリコン酸化物が多孔性であれば、
基準電位に無関係にほぼ同じ状況である。火炎8に含ま
れる荷電粒子がたとえ微量でもフレームロッド9やバー
ナヘッド6に直接接触すれば、電流の大小にかかわら
ず、この接触部の荷電粒子の電位は、それぞれフレーム
ロッド9の電位やバーナヘッド6の電位にほぼ等しいか
らである。
【0038】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
構成を示す断面図である。
【0039】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッ
ド6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属
体13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド
9と接触している火炎8と同じ火炎8と接触する位置に
配置されている。フレームロッド9と火炎8の接触する
位置と、高耐熱性金属体13と火炎8との接触する位置
とは互いに異なる位置である。前述したように、火炎8
は、目視で明るく輝いて見える燃焼範囲で、多くの荷電
粒子(イオンと電子)を含む。従って、電圧印加手段1
1により同じ電圧をフレームロッド9とバーナヘッド6
間に印加しても、図1構成に比べ図2構成はより多くの
電流を流すことができる。高耐熱性金属体13により検
出される等電位面の電位と電流との関係は、シリコン酸
化物形成の有無にかかわらず図1構成と同じ相互関係が
保たれる。しかし、フレームロッド9とバーナヘッド6
との間に多くの電流が流れているので、荷電粒子の電位
検出は容易になる。また、電流が多くなるほど、フレー
ムロッド9や高耐熱性金属体13の電気絶縁性も低くて
よいという利点もある。
【0040】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
構成を示す断面図である。
【0041】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッ
ド6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属
体13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド
9と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位
置に配置されている。高耐熱性金属体13として直径
(1〜2)φの金属線が多用される。他方、バーナヘッ
ド6からの火炎8、8’の高さは、燃焼量や炎孔の形状
に依存して大きく変わるが、家庭用燃焼器の場合1mm
以下になるときもある。このように、火炎8、8’が小
さいために、図2の構成のように、フレームロッド9と
電位検出手段13の両者共同じ火炎8に接触して配置で
きない場合、図3に示すように、フレームロッド9と電
位検出手段13をそれぞれ互いに異なる火炎8、8’に
接触させる構成が好ましい。
【0042】電流はフレームロッド9と接触する火炎8
とを通過して主として流れるが、高耐熱性金属体13と
接触する火炎8’を通過して流れる電流も微小ではある
が存在する。火炎8にも火炎8’にもさらには両者中間
部分にも荷電粒子は存在し、火炎8と火炎8’とは電気
的に導通しているからである。このことは、火炎8’中
で高耐熱性金属体13により検出される電位と同じ電位
の等電位面が、火炎8にも存在することを示す。従っ
て、高耐熱性金属体13により検出される等電位面の電
位と電流の関係は、シリコン酸化物形成の有無にかかわ
らず図1構成と同じ相互関係が保たれ、火炎8が小さい
場合でも同等の効果が得られる。
【0043】(実施例4)図4は、本発明の実施例4の
構成を示す断面図である。
【0044】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド
6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属体
13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド9
と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位置
に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電圧
計14を介してフレームロッド9に接続され、フレーム
ロッド9と高耐熱性金属体13との間の電位差(Vr)
が検出される。フレームロッド9とバーナヘッド6との
間に流れる電流は、例えば、一定の抵抗値を有する抵抗
体12の両端の電圧から求める電流検出手段により検出
される。
【0045】これまでは、高耐熱性金属体13により検
出される電位を用いてきたが、同図に示すように、フレ
ームロッド9と高耐熱性金属体13との間の電位差(V
r)を電圧計14により検出することが好ましい。この
電位差は、フレームロッド9と高耐熱性金属体13とに
接触する等電位面間の抵抗(Rf)と電流(I)との積
に等しい。従って、正常燃焼であれば抵抗Rfは一定で
あるので、電流から正常燃焼状態の電位差が容易に求め
られるからである。ただし、抵抗Rfはシリコン酸化物
の形成により、若干の影響を受けるので、抵抗Rfは厳
密には一定にならない。すなわち、シリコン酸化物の形
成により、フレームロッド9の有効通電面積は減少する
ので、電流が集中する結果、集中抵抗が発生する。この
ため、燃焼に起因する抵抗は一定であっても、電流集中
に起因する電気的な抵抗増加も抵抗Rfの一部として電
位降下に寄与するからである。しかし、この集中抵抗の
寄与を含めても、後述する実測結果から明らかなよう
に、従来の電流を用いる燃焼状態検知に比べ、本発明の
電位差を用いる燃焼検知は、シリコン酸化物の形成に対
して(2〜4)倍以上の差を生ずる。
【0046】また、シリコン酸化物は、フレームロッド
9の表面にも、バーナヘッド6の表面にも形成される
が、どちらにより多く形成されるかは、燃焼器の構成や
燃焼量などより大きく異なる。本構成は、フレムロッド
9の表面にシリコン酸化物が形成され難い燃焼器や燃焼
条件下に対してより有効である。シリコン酸化物形成の
少ない方が、集中抵抗が小さく、抵抗Rfの安定性に優
れるからである。
【0047】家庭用石油ファンヒータを用いて、正常灯
油中にシリコーン油を約200ppm(重量濃度)添加
した灯油を燃焼させたときの電流(I)およびフレーム
ロッド9と高耐熱性金属体13間の電位差(Vr)の経
時変化を図5に示す。最初に正常灯油を約1.5h燃焼
させ、その後上記シリコーン油を添加した灯油を約6.
5h連続して燃焼させ、更にこの後再び正常灯油を約2
h燃焼させて、両者が時間経過と共にどのような変化す
るかを測定した。電圧印加手段11として、直流電源
(25V)を用いた。
【0048】電流は、初期の正常灯油燃焼中では約52
μAであったが、シリコーン油を添加した灯油燃焼中で
は時間経過と共に急速に減少し、最終的には約22μA
(初期電流値の約42%)にまで減少した。その後の正常
灯油燃焼中では電流は変化しなかった。正常灯油燃焼も
シリコーン油を添加した灯油燃焼も、燃焼自身は光学的
にも、電気的にも殆ど正常燃焼であることが別途確認さ
れている。また、この測定後フレームロッド9の表面に
もバーナヘッド6の表面にも酸化ケイ素から成る白い付
着物の形成が確認された。これらのことから電流は、正
常燃焼であるにもかかわらず、シリコン酸化物の形成に
より減少することは明らかである。
【0049】他方、フレームロッド9と高耐熱性金属体
13間の電位差(Vr)は、初期の正常灯油燃焼中では
約4.5Vであったが、シリコーン油を添加した灯油燃
焼中では時間経過と共に減少し、最終的には約2.5V
(初期電位差値の約55%)にまで減少した。その後の正
常灯油燃焼中では電流と同様、変化しなかった。フレー
ムロッド9と高耐熱性金属体13間の抵抗(Rf)は、
初期電流値求められ、約85kΩであった。この値を用
い、各経過時間でのRf*I(Vrの期待値)を求めた
結果も同図に示した。この結果から、最終的なVrの期
待値は、約1.9Vであった。実測Vrは、約2.5V
であり、期待値よりも約31%高かった。この原因の詳
細は不明であるが、シリコン酸化物形成による上述した
集中抵抗などに起因すると考えられる。しかし、電流が
約58%も減少しているのに対して、Vrは期待値に対
して約31%の増加に過ぎないことから、Vrを用いた
燃焼状態検知は、従来の電流を用いた検知に比べ、シリ
コン酸化物形成に対して約2倍安定である。
【0050】また、比Vr/Iは制御手段16に入力さ
れ、比Vr/Iに応じて燃焼停止などの燃焼制御が実行
される。
【0051】(実施例5)図6は、本発明の実施例5の
構成を示す断面図である。
【0052】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド
6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属体
13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド9
と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位置
に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電圧
計14を介してフレームロッド9に接続され、フレーム
ロッド9と高耐熱性金属体13との間の電位差Vrが検
出される。フレームロッド9とバーナヘッド6との間に
流れる電流(I)は、例えば、一定の抵抗値(r)を有
する抵抗体12の両端の電圧(Vi)から求められる。
電圧計14の出力(Vr)およびViは、比検出手段1
5に入力され、比Vr/Iが求められる。
【0053】図4で述べたように、Vr=Rf*Iであ
るので、比Vr/Iの検出によりフレームロッド9と高
耐熱性金属体13とに接触する等電位面間の抵抗(R
f)を直接的に検出できる。図4の構成の場合、抵抗R
fは一定と仮定して、電流Iとの積Rf*IをVrの期
待値としたのに対して、本構成では、直接的に抵抗Rf
を用いている。抵抗Rfは燃焼により発生した荷電粒子
の密度や易動度に依存して決まるので、燃焼状態を示す
本質的な量である点で、電位差を用いるよりも好まし
い。この抵抗Rfには前述した集中抵抗も含まれるが、
図7に示すように、抵抗Rfを用いることにより、シリ
コン酸化物の形成に対して従来よりも4倍以上安定性が
向上する。なお、ここでは、Vr/I=Rfとしたが、
この比はRfと1:1で対応する量であればよいので、
例えばRfの1/2でも2倍でもよい。
【0054】図6で得られたVrとIとから比検出手段
15を用いて求めたRf、および、比較のために、フレ
ームロッド9とバーナヘッド6との間の電圧とIから求
めた抵抗R(フレームロッド9とバーナヘッド6間の抵
抗)の経時変化を図7に示す。抵抗Rは、従来の電流を
用いた燃焼状態検知と同等であることは明らかであろ
う。
【0055】抵抗Rは、初期の正常灯油燃焼中では約4
70kΩであったが、シリコーン油を添加した灯油燃焼
中では時間経過と共に急速に増加し続け、最終的には約
1140kΩ(初期抵抗値の約2.42倍、抵抗値増加
率約142%)にまで増加した。その後の正常灯油燃焼
中では抵抗Rは変化しなかった。
【0056】他方、フレームロッド9と高耐熱性金属体
13間の抵抗(Rf)は、初期の正常灯油燃焼中では約
85kΩであったが、シリコーン油を添加した灯油燃焼
中では時間経過と共に増加した後、飽和する傾向を示
し、最終的には約116kΩ(初期Rfの約1.36
倍、抵抗値増加率約36%)にまで増加した。その後の
正常灯油燃焼中では抵抗Rfは、抵抗Rと同様、変化し
なかった。
【0057】本測定の最終段階における抵抗値増加率
は、従来の抵抗Rを用いた場合約142%、本発明の抵
抗Rfを用いた場合約36%であり、後者のシリコン酸
化物形成に対する安定性は従来のそれより約4倍高くな
り、本発明の有効性は明らかである。しかも、抵抗Rf
は、本測定の最終段階で飽和する傾向を示したのに対し
て、抵抗Rは増加傾向を示したままであったことを考慮
すると、本発明の有効性は4倍以上であることは明らか
である。
【0058】(実施例6)図8は、本発明の実施例6の
構成を示す断面図である。
【0059】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド
6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属体
13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド9
と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位置
に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電圧
計14を介してバーナヘッド6に接続されている。
【0060】高耐熱性金属体13により検出される電位
とバーナヘッド6との電位の差、すなわち、高耐熱性金
属体13とバーナヘッド6との電位差を電圧計14によ
り検出することが好ましい。この電位差は、図4に示し
た構成と同等の効果を有するからである。また、シリコ
ン酸化物は、フレームロッド9の表面にも、バーナヘッ
ド6の表面にも形成されるが、どちらにより多く形成さ
れるかは、燃焼器の構成や燃焼量などより大きく異な
る。本構成は、バーナヘッド6の表面にシリコン酸化物
が形成され難い燃焼器に対してより有効である。シリコ
ン酸化物形成の少ない方が、前記抵抗Rbの安定性に優
れるからである。
【0061】(実施例7)図9は、本発明の実施例7の
構成を示す断面図である。
【0062】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド
6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属体
13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド9
と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位置
に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電圧
計14を介してバーナヘッド6に接続され、バーナヘッ
ド6と高耐熱性金属体13との間の電位差Vbが検出さ
れる。フレームロッド9とバーナヘッド6間に流れる電
流(I)は、例えば、一定の抵抗値(r)を有する抵抗
体12の両端の電圧(Vi)から求められる。電圧計1
4の出力(Vb)およびViは、比検出手段15に入力
され、比Vr/Iが求められる。
【0063】図4記述から明らかなように、Vb=Rb
*Iであるので、比Vb/Iの検出によりバーナヘッド
6と高耐熱性金属体13に接触する等電位面間の抵抗
(Rb)を直接的に検出でき、図5と同等の効果を有す
る。本構成は、バーナヘッド6の表面にシリコン酸化物
が形成され難い燃焼器に対してより有効である。シリコ
ン酸化物形成の少ない方が、前記抵抗Rbの安定性に優
れるからである。
【0064】(実施例8)図10は、本発明の実施例8
の構成を示す断面図である。
【0065】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し、他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッ
ド6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属
体13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド
9と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位
置に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電
圧計14aを介してフレームロッド9に接続され、フレ
ームロッド9と高耐熱性金属体13との間の電位差(V
r)が検出される。また、高耐熱性金属体13の前記他
端は、電圧計14bを介してバーナヘッド6にも接続さ
れ、バーナヘッド6と高耐熱性金属体13との間の電位
差(Vb)も検出される。フレームロッド9とバーナヘ
ッド6との間に流れる電流は、例えば、一定の抵抗値を
有する抵抗体12の両端の電圧(Vi)から求める電流
検出手段により検出される。
【0066】前述したように、、シリコン酸化物は、フ
レームロッド9の表面にも、バーナヘッド6の表面にも
形成されるが、どちらにより多く形成されるかは、燃焼
器の構成や燃焼量などより大きく異なる。本構成は、フ
レームロッド9と高耐熱性金属体13間の電位差(V
r)もバーナヘッド6と高耐熱性金属体13との間の電
位差(Vb)も検出できる。従って、電位差Vrまたは
Vbのそれぞれの期待値Rf*IまたはRb*Iに対し
て、より近いVrまたはVbを選ぶことにより、シリコ
ン酸化物がどちらに形成されても、より安定な電位差を
用いることができる。シリコン酸化物形成の少ない方
が、抵抗Rbまたは抵抗Rbの安定性に優れるからであ
る。
【0067】(実施例9)図11は、本発明の実施例9
の構成を示す断面図である。
【0068】フレームロッド9の一方の端部は、火炎8
に接触し他端は電圧印加手段11を介してバーナヘッド
6に接続されている。電位検出手段は、高耐熱性金属体
13で構成され、その一方の端部は、フレームロッド9
と接触している火炎8と異なる火炎8’と接触する位置
に配置されている。高耐熱性金属体13の他端は、電圧
計14aを介してフレームロッド9に接続され、フレー
ムロッド9と高耐熱性金属体13間の電位差Vrが検出
される。電圧計14aの出力(Vr)およびViは、比
検出手段15aに入力され、比Vr/Iが求められる。
【0069】また、高耐熱性金属体13の前記他端は、
電圧計14bを介してバーナヘッド6にも接続され、バ
ーナヘッド6と高耐熱性金属体13間の電位差(Vb)
も検出される。電圧計14bの出力(Vb)およびVi
は、比検出手段15bに入力され、比Vb/Iが求めら
れる。フレームロッド9とバーナヘッド6との間に流れ
る電流(I)は、例えば、一定の抵抗値(r)を有する
抵抗体12の両端の電圧(Vi)から求められる。選択
手段17により、比Vr/IとVb/Iのそれぞれの期
待値RfまたはRbに近い比が選択される。この選択さ
れた比に従って制御手段により燃焼が適切に制御され
る。
【0070】この構成は、図9の構成と同様、シリコン
酸化物がフレームロッド9の表面にも、バーナヘッド6
の表面にもどちらに形成されても、比Vr/IまたはV
b/Iのどちらか安定な方を用いることができる。
【0071】電位検出手段として用いられる高耐熱性金
属体13としては、シリコン、アルミニウム、チタンな
どを微量含むステンレスが好ましい。耐熱性が高く、ま
た、化学的にも安定であるからである。
【0072】なお、実施例4から実施例9において、電
位検出手段13は、フレームロッド9に接触する火炎8
と異なる火炎8’に接触する構成であったが、フレーム
ロッド9や電位検出手段13は、火炎8や8’により生
成した荷電粒子に接触すればよいことは明らかである。
【0073】また、フレームロッド9や電位検出手段1
3の形状は、図中では線状もしくは棒状で示したが、例
えば、必要に応じてU字型、L字型など湾曲していても
よいことも明らかである。
【0074】また、燃焼は、燃料タンクから補給される
液体燃料を用いた燃焼について述べてきたが、気体燃料
を用いた燃焼でもよいことも明らかである。
【0075】なお、上記発明では、バーナキャップ、フ
レームロッドまたは電位検出手段の一部にシリコン酸化
物が付着した場合につき説明したが、これに限定される
ものでなく、アルミニウム酸化物または鉄の酸化物等の
絶縁物が付着した場合でも同様の効果を有する。
【0076】
【発明の効果】以上のように本発明の燃焼装置によれば
次の効果が得られる。
【0077】(1)火炎により生成した荷電粒子の電位
を検出する電位検出手段を有しているので、この電位検
出手段に接触する荷電粒子の電位を検出できる。この電
位は、正常燃焼であれば、電流と一定の相関関係を有し
ている。従って、この電位を検出することにより、電流
の大小、すなわち、シリコン酸化物形成の有無にかかわ
らず、燃焼状態を検知できる。
【0078】(2)フレームロッドと電位検出手段と
は、同じ火炎に接触している。火炎中には多くの荷電粒
子が含まれているので、同じ電圧印加手段を用いてもよ
り多くの電流を流すことができると同時に電位検出も容
易になる。
【0079】(3)フレームロッドと電位検出手段と
は、互いに異なる火炎に接触しているので、両者が同時
に接触できない程度の小火炎であっても、電位検出がで
きる。
【0080】(4)また、フレームロッド電位と電位検
出手段電位との間の電位差を検出している。この電位差
も、電位と同様、電流の大小にかかわらず、正常燃焼で
あれば、電流との間で一定の相関関係が保たれる。電位
差を検出するので、通常の電圧計を用いて容易に測定で
きる。燃焼器の構成や燃焼量など燃焼条件によっては、
フレームロッド表面へのシリコン酸化物の形成量とバー
ナヘッド表面へのシリコン酸化物の形成量が異なる場合
がある。本構成は、フレームロッド表面へのシリコン酸
化物が形成し難い場合に、特に有効である。集中抵抗な
ど電気的要因の電位差への影響が小さいからである。
【0081】(5)また、フレームロッドと電位検出手
段との間の電位差と電流との比を検出し、その比により
燃焼を制御している。この比は、フレームロッドと電位
検出手段と接触する等電位面との間の抵抗である。この
抵抗は、燃焼により生成した荷電粒子の密度や易動度に
大きく依存し、電流の大小に依存しないので、燃焼状態
を示す本質的な量であり、この点で、電位差を用いるよ
りも好ましい。本構成も、フレームロッド表面へのシリ
コン酸化物が形成し難い場合に、特に有効である。
【0082】(6)また、バーナヘッド電位と電位検出
手段電位との間の電位差を検出している。本構成でも、
バーナヘッド電位と電位検出手段電位との間の電位差を
検出するので、通常の電圧計を用いて容易に測定でき
る。また、この電位差も、電流の大小にかかわらず、正
常燃焼であれば、電流との間で一定の相関関係が保たれ
る。本構成は、バーナヘット゛表面へのシリコン酸化物が
形成し難い場合に、特に有効である。
【0083】(7)また、バーナヘッドと電位検出手段
との間の電位差と電流との比を検出し、その比により燃
焼を制御している。この比は、バーナヘッドと電位検出
手段と接触する等電位面との間の抵抗である。従って、
この比は、電流の大小に依存しないので、シリコン酸化
物付着の影響を受けることなく燃焼状態を検知でき、そ
の比に従って燃焼を制御する制御手段により燃焼停止な
ど適切に燃焼を制御できる。本構成も、バーナヘット゛表
面へのシリコン酸化物が形成し難い場合に、特に有効で
ある。
【0084】(8)また、フレームロッド電位と電位検
出手段電位の間の電位差を第1電位差検出手段により検
出すると共に、バーナヘッド電位と電位検出手段電位の
間の電位差第2電位差検出手段によりを検出している。
両電位差の中の電気的要因の影響の小さな電位差を選ぶ
ことができるので、本構成は、フレームロッド表面へシ
リコン酸化物が形成しても、バーナヘッド表面へシリコ
ン酸化物が形成しても有効である。
【0085】(9)また、フレームロッドと電位検出手
段との間の電位差と電流との比を第1比検出手段により
検出し、バーナヘッドと電位検出手段との間の電位差と
電流との比を第2比検出手段により検出し、前記第1の
比または第2の比のどちらかを選択手段により選択し、
その選択された比により燃焼を制御している。フレーム
ロッド表面へシリコン酸化物が形成しても、電気的要因
の影響の小さな比を選ぶことができ、その選択された比
に従って燃焼を制御する制御手段により燃焼停止など適
切に燃焼を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の燃焼装置の要部断面図
【図2】本発明の実施例2の燃焼装置の要部断面図
【図3】本発明の実施例3の燃焼装置の要部断面図
【図4】本発明の実施例4の燃焼装置の要部断面図
【図5】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中におけ
る実施例4の特性図
【図6】本発明の実施例5の燃焼装置の要部断面図
【図7】シリコーン油を添加した灯油燃焼火炎中におけ
る実施例5の特性図
【図8】本発明の実施例6の燃焼装置の要部断面図
【図9】本発明の実施例7の燃焼装置の要部断面図
【図10】本発明の実施例8の燃焼装置の要部断面図
【図11】本発明の実施例9の燃焼装置の要部断面図
【図12】従来の燃焼装置の全体構成を示す断面図
【図13】従来の燃焼装置の要部断面図
【符号の説明】
6 バーナヘッド 8 火炎 9 フレームロッド 11 電圧印加手段 12 電流検出手段 13 高耐熱性金属体(電位検出手段) 14 電圧計(電位差検出手段) 14a 電圧計(第1電位差検出手段) 14b 電圧計(第2電位差検出手段) 15 比検出手段 15a 第1比検出手段 15b 第2比検出手段 16 制御手段 17 選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻野 俊郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 上田 康清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−83227(JP,A) 特開 昭62−147216(JP,A) 特開 昭62−147217(JP,A) 特開 昭62−255729(JP,A) 実開 昭63−23543(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/12

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナヘッドまたはフレームロッドの表面
    の一部に絶縁物が付着しても燃焼状態を正確に検知する
    ために、燃焼時に火炎により生成する荷電粒子の電位を
    検出する電位検出手段を設けた燃焼装置。
  2. 【請求項2】バーナヘッドと電位検出手段との間を5〜
    0.5MΩの抵抗で電気的に接続した請求項1記載の燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】燃料を燃焼させるバーナヘッドと、火炎と
    接触するフレームロッドと、前記バーナヘッドと前記フ
    レームロッドの間に電圧を印加する電圧印加手段と、火
    炎により生成した荷電粒子の電位を検出する電位検出手
    段とから成る燃焼装置。
  4. 【請求項4】電位検出手段はフレームロッドが接触する
    火炎と同一の火炎と接触する構成とした請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】電位検出手段はフレームロッドが接触する
    火炎とは異なる火炎と接触する構成とした請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】フレームロッドと電位検出手段との間の電
    位差を検出する電位差検出手段を備えた請求項1ないし
    5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】フレームロッドと電位検出手段の間との電
    位差と電流の比を検出する比検出手段と、前記比により
    燃焼を制御する制御手段とを備えた請求項6記載の燃焼
    装置。
  8. 【請求項8】バーナヘッドと電位検出手段との間の電位
    差を検出する電位差検出手段を備えた請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  9. 【請求項9】バーナヘッドと電位検出手段との間の電位
    差と電流との比を検出する比検出手段と、前記比により
    燃焼を制御する制御手段とを備えた請求項5記載の燃焼
    装置。
  10. 【請求項10】フレームロッドと電位検出手段との間の
    電位差を検出する第1電位差検出手段と、バーナヘッド
    と電位検出手段との間の電位差を検出する第2電位差検
    出手段とを備えた請求項1、2または3記載の燃焼装
    置。
  11. 【請求項11】フレームロッドと電位検出手段との間の
    電位差と電流との比を検出する第1比検出手段と、バー
    ナヘッドと電位検出手段との間の電位差と電流との比を
    検出する第2比検出手段と、前記第1の比または第2の
    比のどちらかを選択する選択手段と、前記選択された比
    により燃焼を制御する制御手段とを備えた請求項8記載
    の燃焼装置。
  12. 【請求項12】電位検出手段が高耐熱性金属体である
    求項1ないし11のいずれか1項に記載の燃焼装置。
JP8134640A 1996-05-29 1996-05-29 燃焼装置 Expired - Lifetime JP3058083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8134640A JP3058083B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8134640A JP3058083B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09318048A JPH09318048A (ja) 1997-12-12
JP3058083B2 true JP3058083B2 (ja) 2000-07-04

Family

ID=15133098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8134640A Expired - Lifetime JP3058083B2 (ja) 1996-05-29 1996-05-29 燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3058083B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200480005Y1 (ko) * 2013-12-18 2016-04-04 오재탁 진공압력조리용기용 뚜껑

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200480005Y1 (ko) * 2013-12-18 2016-04-04 오재탁 진공압력조리용기용 뚜껑

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09318048A (ja) 1997-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102031591B1 (ko) 온수 장치 및 온수 장치 내의 화염 내의 화염 전류를 측정하기 위한 방법
Hu et al. Limiting oxygen concentration for extinction of upward spreading flames over inclined thin polyethylene-insulated NiCr electrical wires with opposed-flow under normal-and micro-gravity
JP3058083B2 (ja) 燃焼装置
US2511177A (en) Apparatus for measuring the composition of a gas
Martin Mechanized oxyfuel control with ion current sensing
JPS6360338B2 (ja)
US5834630A (en) Apparatus for measuring flash point of article
JP3663824B2 (ja) 燃焼装置
JP3663806B2 (ja) 燃焼装置
CN106645525A (zh) 用于氢火焰离子化检测器的点火控制装置及其控制方法
JP3080017B2 (ja) 燃焼装置
JPH11264538A (ja) 燃焼装置
JPH10169975A (ja) 燃焼装置
CN206146890U (zh) 用于氢火焰离子化检测器的点火控制装置
JPH11351562A (ja) 燃焼制御装置
JPS61285317A (ja) ガスバ−ナ
JPH1163488A (ja) 燃焼制御装置
JP2610000B2 (ja) 引火点検出装置
JP2000088244A (ja) 燃焼装置
JPH1183013A (ja) 燃焼装置
JP2001295744A (ja) イオン電流検出装置
JPH11248156A (ja) グロー装置
JPS6367609B2 (ja)
JPH0424294Y2 (ja)
SU1751661A1 (ru) Испытательна свеча калильного зажигани

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080421

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation of abandonment
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350