JP3057459U - 吸引排尿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】特に男性高齢者等の排尿不全症のための吸引方
式による排尿補助器具です。 【構成】図（１）に示すごとく筒状の便器（Ａ）は
（Ｂ）の水流噴射によるサイフォンの応用で（Ａ）内に
真空状態を発生させその吸引力で排尿を促し乍ら補助し
同時に失禁や尿の飛散を防ぐためカバーケースを装着し
て挿入する。排尿後は筒内シャワーでそのままの状態で
まるごと洗浄してから引き抜きカバーケースはその都度
取り替える。 【効果】乳牛の搾乳と同じ方式ながら水流によるサイフ
ォンの吸引のため優しくその関連器官に損傷を及ぼす心
配は全くありません。これで排尿不全とか残尿感、尿失
禁、又は尿の切れが云々と言った不安や心配は払拭され
ます。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は男性高齢者等の尿の排泄が困難な場合に用いる排尿補助器具。

【０００２】

【従来の技術】

病院等では強制排泄装置が設備されていますが公共施設や職場等ではそのよう なものはありません。ましてや各家庭においては投薬に頼るしか無く、唯ひたす らその苦しみに耐えるしかなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

健康の三要素は快眠、快食、快便だと言われていますが一般では老若男女を問 わず便秘で苦しむ人が多いためその対策の研究開発は進んでいますがこの排尿不 全症は男性高齢者のまたその一部に現れる特有の症状であるために救済の対象に なりにくかった事情も理解できますが当事者にとっては失禁、粗相それに長時間 の努力と忍耐にも拘らず残尿感が付き纏う状態は確かに疾病であり自らを長老と 自負する彼等のプライドを損なう要因の大部分を占めています。この苦しみと悩 みを癒せたなら彼等は明日に光明を見出しかつての自信を取り戻し再び社会に貢 献するに違いありません。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

一般健常者にも共通することですが排尿の際に粗相して尿を飛散させることが ありますがペニスを筒状のものでカバーすればその心配は皆無です。更に請求項 １の筒（Ａ）の中にそのまま挿入しサイフォンで真空度を上げてゆくとそのまま 吸引力となり尿を吸引しその水流で流してしまいます。更に今までは考えても見 なかった放尿後にペニスの洗浄もできるのはわざわざ改めてするのではなく便器 である筒の清掃のついでに洗浄できるのは便利です。

【０００５】

【作用】 尿は血液が体中から集めてきた老廃物や有害物質を腎臓で濾過して尿として体 外に排泄する重要な働きを担うものなのでその機能を損なうと健康に様々な悪影 響を及ぼします。体が健康であるためには各臓器や器官が健全な状態を保ち作用 することが望ましいがもしなにかの器官に異状があればその信号は苦痛として受 信されただちに対応策がとられます。膀胱や尿道に異状が起きると排尿作用が困 難になりその結果利尿を覚えてもとかく我慢をしがちになり膀胱炎や失禁等の原 因となりす。そのような場合には利尿作用のある投薬や場合によっては手術も必 要になりますがこの症状の初期にはこの装置は乳牛から搾乳する方法と同一原理 なので穏やかな吸引で無理のない排尿補助器具として効果を発揮します。

【０００６】

【実施例】

（イ）使用中は筒（Ａ）内に高い真空度を得るため筒口が直接皮膚に密着す る状態で前方に軽く体重をかけると流水量が増しそれに比例して吸引力も増すよ うに構成されているため洗浄シャワーのボタンを押す以外はフリーハンドで済み ます。 （ロ）左右水平方向に回転し更に多少は上下の高さと筒口の方向を調節でき るアームを家庭のトイレの壁の程よい位置にとり付け使用の際は手前に引き寄せ て排水管は便器の中に垂らして管の先端は水洗便器の溜まり水の水面から離して 固定する。更に使用後は壁側に戻して格納すればその他の場合にも邪魔にはなら ない。

【０００７】

【考案の効果】

この装置は給水と排水の必要から携帯や移動は不可能ですが家庭を中心にした 不安のない健やかな生活が享受できるようになります。若かりし頃のあの爽快感 を取り戻せるのです。この他にからだの不自由な老人や病人の介護の場合には給 排水は延長ホースを利用して対応すれば病床から離れにくい人達や介護者にとっ ても役立ちます。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図

【図２】水量調節弁の構成と断面図

【図３】本考案の構成を示す斜視図

【符号の説明】

Ａ−本体筒 Ｉ−押し
バネ Ｂ−噴射ノズル Ｊ−洗浄
シャワー Ｃ−カバー・ケース Ｄ−水量調節弁操作筒 Ｅ−水量調節弁 Ｆ−水量調節弁シャフト Ｇ−給水管 Ｈ−排水管

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】筒（Ａ）の先端の一部にくびれを付けその
   内部の直前に噴射ノズル（Ｂ）を設けてサイフォンの原
   理を応用し（Ａ）内に真空状態を発生させる。以上のご
   とく構成された吸引排尿器。
2. 【請求項２】筒（Ａ）内に入れ替え式のカバーケース
   （Ｃ）を装着し挿入しながら更に前方に体重をかけて水
   量調節弁操作筒（Ｄ）を移動させるとそこに連結された
   シャフト（Ｆ）が連動して水量調節弁（Ｅ）の弁を開き
   通水し（Ｄ）の押し込み巾で流水量を変え吸引力を調節
   する請求項１の吸引排尿器。
3. 【請求項３】筒（Ａ）の中程に洗浄シャワー（Ｊ）を設
   けた請求項１の吸引排尿器。