JP3057406U - テント付ルーフキャリー - Google Patents

テント付ルーフキャリー

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JP3057406U
JP3057406U JP1998004445U JP444598U JP3057406U JP 3057406 U JP3057406 U JP 3057406U JP 1998004445 U JP1998004445 U JP 1998004445U JP 444598 U JP444598 U JP 444598U JP 3057406 U JP3057406 U JP 3057406U
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tent
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浩司 山口
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浩司 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量、安価な寝るのに使用するテント
付ルーフキャリーを提供する。 【解決手段】 自動車のルーフに固定される箱型に形成
され、底部が長さ方向の大部分が平らにされた本体2
と、該本体2の上部で開閉可能に設けられた蓋体3と、
前記本体2の開放部を覆うシート部材5とを設け、該シ
ート部材5はファスナーを備えて開閉、着脱自在に構成
されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テント付ルーフキャリーに関し、より詳細には、自動車のルーフに 積んで荷物を入れるのに使用すると共に、荷物を除いて寝るのに使用する構造が 簡単で取扱いが容易なテント付ルーフキャリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車のルーフに積んで荷物を運搬するルーフキャリーは、種々の 構造のものが用いられている。通常、ルーフキャリーは荷物を入れて自動車のル ーフに積んで、目的地まで運搬し、そこで荷物を出す。荷物を出した後のルーフ キャリーは、滞在中は空のままにしておき、移動とか帰りになると、荷物を詰め て使用する。移動の際に荷物を入れる迄は通常は空のままにしている。また、自 動車のルーフを有効に利用するように、自動車のルーフにテントを設置する種々 の技術が提案されている。
【0003】 例えば、特開平8−58477号公報に開示される自動車用簡易ハウスは、自 動車のルーフ上に設置されるテントに関するものである。この自動車用簡易ハウ スは、自動車の屋根面積にほぼ等しい面積を有する第1の床板部と、該第1の床 板部の側縁に連結されていて、閉じることにより上記第1の床板部の蓋体となる と共に、展開することにより補助床となる第2の床板と、前記第1及び第2の床 板部に収容され、両床板部から建ち上がってハウスの側壁部及び屋根部の骨組を 構成する骨組部材と、該骨組部材に折畳状態で取り付けられていて骨組部材の建 ち上がりにより側壁部及び屋根部を構成するシートと、展開した状態の第2の床 板部を支持する支持手段等から構成し、自動車のルーフのスペースを有効に利用 している。
【0004】 また、自動車のルーフに取付けるルーフボックスにテント布体を展開可能に巻 装したロールテントと、ボックス本体内に固定され、ボックス本体の幅方向に一 対の支持部を有するフレームと、ボックスに収納可能で前記フレームの支持部に 支持された状態で、前記ロールテントをボックス本体の外部側方に張設する張設 ポールとを備えたルーフボックスが提案されている(例えば、特開平4−637 41号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の自動車用簡易ハウスは、自動車の屋根のスペースを有効に利用でき るうえ、居住性がよいという特徴がある。しかしながら、簡易ハウスとはいえ、 大がかりで、重量も重く、高価になるという課題がある。また、ルーフボックス 本体の外部側方へロールテントを張設するルーフボックスは、車のルーフに張る ので、高くに張ることになり、居住性は良いが、側方は何もなく出入りが自由に でき、気密性がなく、気候の寒いときに寝るには、寒さに対する備えが必要にな るという課題がある。
【0006】 本考案は、以上のような観点に立脚して創案したものであって、その目的とす る処は、小型、軽量、安価な寝るのに使用するテント付ルーフキャリーを提供す ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記課題を解決するための手段としての本考案の請求項1のテント付 ルーフキャリーは、自動車のルーフに固定される箱型に形成された本体と、該本 体の上部を覆う蓋体とを備えたルーフキャリーであって、該蓋体を開けて前記本 体を開放状態に保持する保持機構を設け、前記本体の開放部を覆うシート部材を 着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0008】 本考案の請求項2のテント付ルーフキャリーは、請求項1において、前記本体 の底部が長さ方向の大部分まで平らにされると共に、該底部に弾性クッション材 が設けられて構成された。請求項3のテント付ルーフキャリーは、請求項1又は 2において、前記シート部材はファスナーを備えて開閉、着脱自在に構成されて いる。
【0009】 本考案のテント付ルーフキャリーは、荷物を入れる本体に、上部を覆ったり開 いたりする蓋体を設けて自動車のルーフに取付ける。さらに本体には、蓋体を開 けた状態に保持する保持機構を設け、蓋体又は本体にテントとして使用するシー ト部材を着脱自在に取付け、底部に弾性クッション材を設ける。ルーフキャリー を上記のように構成し、本体に荷物を入れて移動し、目的地に着いて荷物を出し たら、蓋体を保持機構により開放状態に保持する。そして、シート部材を広げて 本体を覆うと共に、開放部がないようにファスナーを閉めて使用する。本体とシ ート部材で形成されたテントへの出入りはファスナーを開いて行なうか、シート 部材の下部をめくって行なう。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の請求項1のテント付ルーフキャリー によれば、蓋体又は本体に設置したシート部材を広げて両者の開口部を覆うだけ であるので、居住性は多少劣るが、装置を小型化、軽量化することができ、価格 を安価にでき、耐寒性を良くすることができる。
【0011】 請求項2のテント付ルーフキャリーによれば、本体の底部が長さ方向の大部分 まで平らにされると共に、該底部に弾性クッション材が設けられたので、上記請 求項1の効果に加え、快適に就寝に使用することができる。請求項3のテント付 ルーフキャリーによれば、前記シート部材はファスナーを備えて開閉、着脱自在 に構成されているので、出入りが容易になり使い心地がよくできる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化した最良の実施形態について説明 する。ここに、図1〜図3は、本考案のテント付ルーフキャリーの一実施形態を 説明するための図である。図1は本考案のテント付ルーフキャリーの断面図、図 2は図1のA−A線断面図、図3はルーフキャリーを自動車のルーフに取付けた 状態を示す斜視図である。
【0013】 本実施形態のテント付のルーフキャリー1は、自動車のルーフRに固定される 箱型に形成された本体2と、本体2の上部を覆う蓋体3と、蓋体3を開けて本体 2を開放状態に保持する保持機構4と、テントに使用するシート部材5とを備え て構成している。このルーフキャリー1は、自動車の車体のルーフRに取り外し 可能に固定した前後一対のルーフラック31に、ブラケット板32で本体2が固 着されることにより、ルーフRに取付けられる。
【0014】 本体2は、軽量で、かつ荷物の重量により永久変形しないように強度を持って 形成され、材料としては、金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料を使用する ことができる。本体2の内部には、荷物Lを収納するスペースを有し、蓋を開放 状態に保持する保持機構4及びシート部材5を本体2を覆うように支持するシー ト支え6を収納し、底部には発泡した弾力性のクッション部材7を設けて居住性 を良くしている。そして、本体2の一方の外側にヒンジ8を設け、このヒンジ8 により蓋体3を回動して開放可能にしている。また、本体2の他方の外側には車 体の振動が伝わっても、蓋体3が不必要に開かないようにロック機構9を設けて いる。蓋体3は、本体と同様に金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料から形 成され、その内部にシート部材5を収納している。
【0015】 保持機構4は、本体2のヒンジ8を取付けた側の内部に回動可能に設けられた アーム部材11と蓋体3に設けられた係止部材12とから構成されている。アー ム部材11は、種々の断面形状の棒状からなり、蓋体3を支持した際に、永久変 形しないで荷重に耐えるように、剛性を有する金属又は繊維強化プラスチックか ら形成され、本体2の長手方向の両端(図1の前後方向の)に設けられている。 蓋体3には係合機構を設け、係止部材12が係合して、係合機構を開放しないと 蓋体2が自由に動かないようにし、蓋体3が勝手に閉じて、本体2との間に挟ま れるような事故が生じないようにする。係止部材12は、アーム部材11と係合 し、アーム部材11で蓋体3を支え、蓋体3を開いた状態に保持する。この係止 部材12は、ピン等から形成され、蓋体3の(図1の前後方向の)両端部にそれ ぞれ、間隔を置いて2個設けられ、蓋体3の開きを選択できるようにしている。 そして、蓋体3を開き保持機構4のアーム部材11を回動させて立て、その先端 部の係合機構を蓋体3に設けた係止部材12に係合し、蓋体3を開放状態に維持 し、シート部材5を張ってテントとする。
【0016】 シート部材5は、布、網等で概略箱形にして長手方向の端部に側面を有するよ うに形成され、本体2に身体を横たえてその上を覆うように長手方向の長さは本 体2より長く形成され、一端部は蓋体3に設けられた固定部材13に取り付けら れている。この固定部材13へのシート部材5の取付けは、接着、鋲着、圧着等 により固着されてもよいし、ファスナー、ボタン等により着脱可能に行なっても よい。シート部材5の他端部は、取付部材14に取付けられ、収容時にこの取付 部材14が蓋体3に取り付けられることによりシート部材5が固定される。この シート部材5で本体2の開口を覆う際、シート部材5の高さを維持するため、シ ート支え6を設けている。
【0017】 シート支え6は、図3に示すように、シート部材5の長手方向の内部のほぼ全 長を支えるように、前後一対の支え棒15、15と、この支え棒15間に架設す る横架部材16とで形成する。支え棒15は、軽量で剛性を有するように金属又 は繊維強化プラスチックから形成され、本体2の底部に回動自在に、間隔がシー ト部材5の長手方向の長さよりやや短い間隔で取り付けられる。支え棒15の下 方の取付け位置の近辺にシート係止部材17を設け、取付部材14を係止し、シ ート部材5の一端側を本体2と隙間がないように取付けるようにしている。この 場合、シート部材5の幅方向の長さを長くして一部を本体2の縁から外側へ垂ら すことにより、本体2の開口がシート部材5で隙間がなく覆われるようにしてい る。
【0018】 本体2の底部に設けられるクッション部材7は、断熱製と弾力性を有するよう に、発泡プラスチック、発泡ゴム等から薄膜状に形成される。材料としては、公 知のプラスチック、ゴム等を使用できる。厚みとしては、快適性を良くするには 厚くしたほうが良いが、体積が大きくなり、ルーフキャリアを大きくしなければ ならなくなるので、2〜10mm程度で良い。
【0019】 上記のように構成したテント付ルーフキャリー1は、自動車のルーフRに本体 2を取付け、本体2に荷物Lを入れ、蓋体3を閉めてロックして、運搬中に蓋体 3が不用意に開かないようにする。目的地に着き、荷物Lを出してルーフキャリ ー1を空にする。その後、蓋体3を保持機構4により固定し、開けた状態を維持 できるようにし、シート部材5の一端を蓋体3又は本体2に取り付けて広げ、本 体2の開口の上部を覆う。本実施形態のテント付ルーフキャリー1は、上記のよ うに構成したので、装置を小型化、軽量化することができ、価格を安価にでき、 取扱いが簡単で、居住性を良くすることができる。
【0020】 なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものでなく、その主旨を変更 しない範囲において種々変形実施できる。因みに、上記では、長手方向に沿って 一端側にヒンジを設け、蓋体を横方向で開閉する例で説明したが、長手方向の一 端側にヒンジを設け、長手方向で開閉するようにしてもよいし、開閉の回動機構 はヒンジに限られず、他の回動機構を設けて蓋体を開閉するようにしても良い。 また、シート部材を本体又は蓋体に取り付けて畳んで収納する例で説明したが、 ファスナー、ホック、ボタン等で着脱可能に構成し、外して巻き取って、ルーフ キャリー内に収納してもよい。着脱するようにすると、キャリー内の空間を有効 に利用することができる。また、シート部材は端部に側面を有する概略袋形に形 成してもよいし、単にシート状として長く形成し、使用のときは側面は垂らして 形成するものであってもよい。単なるシート状とすれば、構造が簡単で安価にで きる。
【0021】 また、保持機構を単に棒状のアーム部材と突起状の係止部材で係止する例で説 明したが、アーム部材を複数本で折曲がるように形成し、一端は回動可能に本体 に取付け、他端は回動可能な係止部材で蓋体に取付け、一旦、蓋体を開いたらロ ック機構が働いて、ロック機構を解除しなかったら閉じないように形成してもよ い。さらに、蓋体の天井にはランタン等の証明器具を取り付けるフック等を設け てもよい。さらに、ルーフキャリーに出入りする梯子を取り付ける係止金具をル ーフキャリーに設け、梯子を自動車のルーフに積むようにしてもよい。キャリー の要は本願考案は、着脱可能に本体部材を覆うテントを形成するシート部材を設 けたことが大きな特徴である。
【提出日】平成10年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本体2は、軽量で、かつ荷物の重量により永久変形しないように強度を持って 形成され、材料としては、金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料を使用する ことができる。本体2の内部には、荷物Lを収納するスペースを有し、蓋を開放 状態に保持する保持機構4及びシート部材5を本体2を覆うように支持するシー ト支え6を収納し、底部には発泡した弾力性を有するクッション材7を設けて居 住性を良くしている。そして、本体2の一方の外側にヒンジ8を設け、このヒン ジ8により蓋体3を回動して開放可能にしている。また、本体2の他方の外側に は車体の振動が伝わっても、蓋体3が不必要に開かないようにロック機構9を設 けている。蓋体3は、本体と同様に金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料か ら形成され、その内部にシート部材5を収納している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 本体2の底部に設けられるクッション材7は、断熱製と弾力性を有するように 、発泡プラスチック、発泡ゴム等から層状に形成される。材料としては、公知の プラスチック、ゴム等を使用できる。厚みとしては、快適性を良くするには厚く したほうが良いが、体積が大きくなり、ルーフキャリアを大きくしなければなら なくなるので、2〜10mm程度で良い。
【提出日】平成10年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テント付ルーフキャリーに関し、より詳細には、自動車のルーフに 積んで荷物を入れるのに使用すると共に、荷物を除いて寝るのに使用する構造が 簡単で取扱いが容易なテント付ルーフキャリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車のルーフに積んで荷物を運搬するルーフキャリーは、種々の 構造のものが用いられている。通常、ルーフキャリーは荷物を入れて自動車のル ーフに積んで、目的地まで運搬し、そこで荷物を出す。荷物を出した後のルーフ キャリーは、滞在中は空のままにしておき、移動とか帰りになると、荷物を詰め て使用する。移動の際に荷物を入れる迄は通常は空のままにしている。また、自 動車のルーフを有効に利用するように、自動車のルーフにテントを設置する種々 の技術が提案されている。
【0003】 例えば、特開平8−58477号公報に開示される自動車用簡易ハウスは、自 動車のルーフ上に設置されるテントに関するものである。この自動車用簡易ハウ スは、自動車の屋根面積にほぼ等しい面積を有する第1の床板部と、該第1の床 板部の側縁に連結されていて、閉じることにより上記第1の床板部の蓋体となる と共に、展開することにより補助床となる第2の床板と、前記第1及び第2の床 板部に収容され、再床板部から建ち上がってハウスの側壁部及び屋根部の骨組を 構成する骨組部材と、該骨組部材に折畳状態で取り付けられていて骨組部材の建 ち上がりにより側壁部及び屋根部を構成するシートと、展開した状態の第2の床 板部を支持する支持手段等から構成し、自動車のルーフのスペースを有効に利用 している。
【0004】 また、自動車のルーフに取付けるルーフボックスにテント布体を展開可能に巻 装したロールテントと、ボックス本体内に固定され、ボックス本体の幅方向に一 対の支持部を有するフレームと、ボックスに収納可能で前記フレームの支持部に 支持された状態で、前記ロールテントをボックス本体の外部側方に張設する張設 ポールとを備えたルーフボックスが提案されている(例えば、特開平4−637 41号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の自動車用簡易ハウスは、自動車の屋根のスペースを有効に利用でき るうえ、居住性がよいという特徴がある。しかしながら、簡易ハウスとはいえ、 大がかりで、重量も重く、高価になるという課題がある。また、ルーフボックス 本体の外部側方へロールテントを張設するルーフボックスは、車のルーフに張る ので、高くに張ることになり、居住性は良いが、側方は何もなく出入りが自由に でき、気密性がなく、気候の寒いときに寝るには、寒さに対する備えが必要にな るという課題がある。
【0006】 本考案は、以上のような観点に立脚して創案したものであって、その目的とす る処は、小型、軽量、安価な寝るのに使用するテント付ルーフキャリーを提供す ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記課題を解決するための手段としての本考案の請求項1のテント付 ルーフキャリーは、自動車のルーフに固定される箱型に形成された本体と、該本 体の上部を覆う蓋体とを備えたルーフキャリーであって、該蓋体を開けて前記本 体を開放状態に保持する保持機構を設け、前記本体の開放部を覆うシート部材を 着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0008】 本考案の請求項2のテント付ルーフキャリーは、請求項1において、前記本体 の底部が長さ方向の大部分まで平らにされると共に、該底部に弾性クッション材 が設けられて構成された。請求項3のテント付ルーフキャリーは、請求項1又は 2において、前記シート部材はファスナーを備えて開閉、着脱自在に構成されて いる。
【0009】 本考案のテント付ルーフキャリーは、荷物を入れる本体に、上部を覆ったり開 いたりする蓋体を設けて自動車のルーフに取付ける。さらに本体には、蓋体を開 けた状態に保持する保持機構を設け、蓋体又は本体にテントとして使用するシー ト部材を着脱自在に取付け、底部に弾性クッション材を設ける。ルーフキャリー を上記のように構成し、本体に荷物を入れて移動し、目的地に着いて荷物を出し たら、蓋体を保持機構により開放状態に保持する。そして、シート部材を広げて 本体を覆うと共に、開放部がないようにファスナーを閉めて使用する。本体とシ ート部材で形成されたテントへの出入りはファスナーを開いて行なうか、シート 部材の下部をめくって行なう。
【0010】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の請求項1のテント付ルーフキャリー によれば、蓋体又は本体に設置したシート部材を広げて両者の開口部を覆うだけ であるので、居住性は多少劣るが、装置を小型化、軽量化することができ、価格 を安価にでき、耐寒性を良くすることができる。
【0011】 請求項2のテント付ルーフキャリーによれば、本体の底部が長さ方向の大部分 まで平らにされると共に、該底部に弾性クッション材が設けられたので、上記請 求項1の効果に加え、快適に就寝に使用することができる。請求項3のテント付 ルーフキャリーによれば、前記シート部材はファスナーを備えて開閉、着脱自在 に構成されているので、出入りが容易になり使い心地がよくできる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化した最良の実施形態について説明 する。ここに、図1〜図3は、本考案のテント付ルーフキャリーの一実施形態を 説明するための図である。図1は本考案のテント付ルーフキャリーの断面図、図 2は図1のA−A線断面図、図3はルーフキャリーを自動車のルーフに取付けた 状態を示す斜視図である。
【0013】 本実施形態のテント付のルーフキャリー1は、自動車のルーフRに固定される 箱型に形成された本体2と、本体2の上部を覆う蓋体3と、蓋体3を開けて本体 2を開放状態に保持する保持機構4と、テントに使用するシート部材5とを備え て構成している。このルーフキャリー1は、自動車の車体のルーフRに取り外し 可能に固定した前後一対のルーフラック31に、ブラケット板32で本体2が固 着されることにより、ルーフRに取付けられる。
【0014】 本体2は、軽量で、かつ荷物の重量により永久変形しないように強度を持って 形成され、材料としては、金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料を使用する ことができる。本体2の内部には、荷物Lを収納するスペースを有し、蓋を開放 状態に保持する保持機構4及びシート部材5を本体2を覆うように支持するシー ト支え6を収納し、底部には発泡した弾力性のクッション部材7を設けて居住性 を良くしている。そして、本体2の一方の外側にヒンジ8を設け、このヒンジ8 により蓋体3を回動して開放可能にしている。また、本体2の他方の外側には車 体の振動が伝わっても、蓋体3が不必要に開かないようにロック機構9を設けて いる。蓋体3は、本体と同様に金属、繊維強化プラスチック等の剛性材料から形 成され、その内部にシート部材5を収納している。
【0015】 保持機構4は、本体2のヒンジ8を取付けた側の内部に回動可能に設けられた アーム部材11と蓋体3に設けられた係止部材12とから構成されている。アー ム部材11は、種々の断面形状の棒状からなり、蓋体3を支持した際に、永久変 形しないで荷重に耐えるように、剛性を有する金属又は繊維強化プラスチックか ら形成され、本体2の長手方向の両端(図1の前後方向の)に設けられている。 蓋体3には係合機構を設け、係止部材12が係合して、係合機構を開放しないと 蓋体2が自由に動かないようにし、蓋体3が勝手に閉じて、本体2との間に挟ま れるような事故が生じないようにする。係止部材12は、アーム部材11と係合 し、アーム部材11で蓋体3を支え、蓋体3を開いた状態に保持する。この係止 部材12は、ピン等から形成され、蓋体3の(図1の前後方向の)両端部にそれ ぞれ、間隔を置いて2個設けられ、蓋体3の開きを選択できるようにしている。 そして、蓋体3を開き保持機構4のアーム部材11を回動させて立て、その先端 部の係合機構を蓋体3に設けた係止部材12に係合し、蓋体3を開放状態に維持 し、シート部材5を張ってテントとする。
【0016】 シート部材5は、布、網等で概略箱形にして長手方向の端部に側面を有するよ うに形成され、本体2に身体を横たえてその上を覆うように長手方向の長さは本 体2より長く形成され、一端部は蓋体3に設けられた固定部材13に取り付けら れている。この固定部材13へのシート部材5の取付けは、接着、鋲着、圧着等 により固着されてもよいし、ファスナー、ボタン等により着脱可能に行なっても よい。シート部材5の他端部は、取付部材14に取付けられ、収容時にこの取付 部材14が蓋体3に取り付けられることによりシート部材5が固定される。この シート部材5で本体2の開口を覆う際、シート部材5の高さを維持するため、シ ート支え6を設けている。
【0017】 シート支え6は、図3に示すように、シート部材5の長手方向の内部のほぼ全 長を支えるように、前後一対の支え棒15、15と、この支え棒15間に架設す る横架部材16とで形成する。支え棒15は、軽量で剛性を有するように金属又 は繊維強化プラスチックから形成され、本体2の底部に回動自在に、間隔がシー ト部材5の長手方向の長さよりやや短い間隔で取り付けられる。支え棒15の下 方の取付け位置の近辺にシート係止部材17を設け、取付部材14を係止し、シ ート部材5の一端側を本体2と隙間がないように取付けるようにしている。この 場合、シート部材5の幅方向の長さを長くして一部を本体2の縁から外側へ垂ら すことにより、本体2の開口がシート部材5で隙間がなく覆われるようにしてい る。
【0018】 本体2の底部に設けられるクッション部材7は、断熱製と弾力性を有するよう に、発泡プラスチック、発泡ゴム等から薄膜状に形成される。材料としては、公 知のプラスチック、ゴム等を使用できる。厚みとしては、快適性を良くするには 厚くしたほうが良いが、体積が大きくなり、ルーフキャリアを大きくしなければ ならなくなるので、2〜10mm程度で良い。
【0019】 上記のように構成したテント付ルーフキャリー1は、自動車のルーフRに本体 2を取付け、本体2に荷物Lを入れ、蓋体3を閉めてロックして、運搬中に蓋体 3が不用意に開かないようにする。目的地に着き、荷物Lを出してルーフキャリ ー1を空にする。その後、蓋体3を保持機構4により固定し、開けた状態を維持 できるようにし、シート部材5の一端を蓋体3又は本体2に取り付けて広げ、本 体2の開口の上部を覆う。本実施形態のテント付ルーフキャリー1は、上記のよ うに構成したので、装置を小型化、軽量化することができ、価格を安価にでき、 取扱いが簡単で、居住性を良くすることができる。
【0020】 なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものでなく、その主旨を変更 しない範囲において種々変形実施できる。因みに、上記では、長手方向に沿って 一端側にヒンジを設け、蓋体を横方向で開閉する例で説明したが、長手方向の一 端側にヒンジを設け、長手方向で開閉するようにしてもよいし、開閉の回動機構 はヒンジに限られず、他の回動機構を設けて蓋体を開閉するようにしても良い。 また、シート部材を本体又は蓋体に取り付けて畳んで収納する例で説明したが、 ファスナー、ホック、ボタン等で着脱可能に構成し、外して巻き取って、ルーフ キャリー内に収納してもよい。着脱するようにすると、キャリー内の空間を有効 に利用することができる。また、シート部材は端部に側面を有する概略袋形に形 成してもよいし、単にシート状として長く形成し、使用のときは側面は垂らして 形成するものであってもよい。単なるシート状とすれば、構造が簡単で安価にで きる。
【0021】 また、保持機構を単に棒状のアーム部材と突起状の係止部材で係止する例で説 明したが、アーム部材を複数本で折曲がるように形成し、一端は回動可能に本体 に取付け、他端は回動可能な係止部材で蓋体に取付け、一旦、蓋体を開いたらロ ック機構が働いて、ロック機構を解除しなかったら閉じないように形成してもよ い。さらに、蓋体の天井にはランタン等の証明器具を取り付けるフック等を設け てもよい。さらに、ルーフキャリーに出入りする梯子を取り付ける係止金具をル ーフキャリーに設け、梯子を自動車のルーフに積むようにしてもよい。キャリー の要は本願考案は、着脱可能に本体部材を覆うテントを形成するシート部材を設 けたことが大きな特徴である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態のテント付ルーフキャリー
の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ルーフキャリーを自動車のルーフに取付けた状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:ルーフキャリー 2:本体 3:蓋
体 4:保持機構 5:シート部材 6:シ
ート支え 7:クッション材 8:ヒンジ 9:ロ
ック機構 11:アーム部材 12:係止部材 13:
固定部材 14:取付部材 15:支え棒 16:
横架部材 31:ルーフラック 32:ブラケット板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月1日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態のテント付ルーフキャリー
の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ルーフキャリーを自動車のルーフに取付けた状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】 1:ルーフキャリー 2:本体 3:蓋
体 4:保持機構 5:シート部材 6:シ
ート支え 7;クッション材 8:ヒンジ 9:ロ
ック機構 11:アーム部材 12:係止部材 13:
固定部材 14:取付部材 15:支え棒 16:
横架部材 31:ルーフラック 32:ブラケット板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のルーフに固定される箱型に形成
    された本体と、該本体の上部を覆う蓋体とを備えたルー
    フキャリーであって、該蓋体を開けて前記本体を開放状
    態に保持する保持機構を設け、前記本体の開放部を覆う
    シート部材を着脱自在に設けたことを特徴とするテント
    付ルーフキャリー。
  2. 【請求項2】 自動車のルーフに固定される箱型に形成
    され、底部が長さ方向の大部分まで平らにされると共
    に、該底部に弾性クッション材が設けられた本体と、該
    本体の上部を覆う蓋体と、該蓋体を開けて前記本体を開
    放状態に保持する保持機構と、前記本体の開放部を覆う
    脱着自在のシート部材とを設けた請求項1に記載のテン
    ト付ルーフキャリー。
  3. 【請求項3】 自動車のルーフに固定される箱型に形成
    され、底部が長さ方向の大部分が平らにされた本体と、
    該本体の上部で開閉可能に設けられた蓋体と、前記本体
    の開放部を覆うシート部材とを設け、該シート部材はフ
    ァスナーを備えて開閉、着脱自在に構成されている請求
    項1又は2に記載のテント付ルーフキャリー。
JP1998004445U 1998-06-04 1998-06-04 テント付ルーフキャリー Expired - Lifetime JP3057406U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010264805A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Shinichi Okamoto 車上テント装置兼用ルーフボックス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264805A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Shinichi Okamoto 車上テント装置兼用ルーフボックス

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