JP3057341U - 溶接用ワイヤーの送給ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来の溶接用ワイヤー送給ケーブルは、鉄製
又は鋼製を使用のため、溶接用ワイヤーのメッキがワイ
ヤー送給中に剥離し、ケーブル内にメッキ粕が溜まり溶
接用ワイヤーが送給不良を起こし、ケーブル内が確認出
来ないためワイヤー送給ケーブル全体を交換しなければ
ならない。溶接の品質にも大きな影響を与えていた。 【解決手段】本考案のワイヤー送給ケーブルは、特殊チ
ューブ１（フッ素樹脂ＰＦＡ）を使用しているため、メ
ッキ粕が殆ど出ないためワイヤー送給性に優れ、チュー
ブが透明で出来ているためワイヤーの送給状況が確認す
ることが可能となった。更にワンタッチ式継ぎ手２，３
を開発採用しているのでチューブのみの交換で済むので
コストも安くつきます。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本発明は、溶接用各種（ＣＯ２／ＭＡＧ／ＭＩＧ）ワイヤーの装置から装置迄の ワイヤー送給に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、パックワイヤー引き出し装置からワイヤー送給装置迄のワイヤー送給ケー ブル（フレキシブルコンジットチューブ）は、各メーカー共、鉄製又は鋼製を使 用したスプリング状のものしか無く、溶接用ワイヤーを送給した場合内面の鉄部 に溶接用ワイヤーが擦れて溶接用ワイヤーのメッキが剥離する。この状況で長時 間使用した場合、送給ケーブル内に大量のメッキ粕が溜まり溶接用ワイヤーが送 給不良を起こしワイヤー送給ケーブルの交換を余儀無くされる。又、従来のワイ ヤー送給ケーブルは、鉄部の絶縁対策としてスプリングの外面に塩化ビニール等 により被覆されて要るためケーブル内部の状況が全く分からないのが現状です。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、ワイヤー送給ケーブルは、鉄製又は鋼製にてできているため、溶接ワ イヤーのメッキが剥離し、送給不良を起こすのみならず溶接の品質上問題になる こともある。加えて逆にメッキ粕がワイヤーに付着した状態で送給されるためワ イヤー送給装置側にも悪影響を及ぼす恐れがあります。又、ケーブル内部の状況 が確認出来ない為にワイヤー送給ケーブルの交換時期がわからないので、溶接の 品質等を確認しながらワイヤー送給ケーブルを交換しているのが現状です。最後 にワイヤー送給ケーブルが不良で交換を余儀なくされた場合、ワイヤー送給ケー ブル全体を交換しなければならないためコスト的にも高くつく。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の溶接用ワイヤー送給ケーブルにおいては、 従来の鉄製又は鋼製を使用した送給ケーブルとは全く違う、特殊チューブ（フッ 素樹脂ＰＦＡ）を採用しているので、抵抗が少ないのでワイヤー送給に非常に優 れ、ワイヤーメッキの剥離が殆ど無いので溶接の品質上の心配も解決する。又、 特殊チューブが透明の為ワイヤーの送給状況が確認できる。更にワンタッチ式継 ぎ手（カプラ）を開発採用しているのでパックワイヤー引き出し装置側並びにワ イヤー送給装置側の接続、取り外しが簡単にできる。又、ワンタッチ式継ぎ手と チューブが分離型の為、継ぎ手内、チューブ内の洗浄が容易にできるうえ、長時 間使用し何か不具合が発生した際、チューブのみの交換で済む為コスト的にも安 価である。

【０００５】

【発明の実態の形態】

上記のように構成された溶接用ワイヤー送給ケーブルを図面を使って説明すると 、図１に示す特殊チューブ（フッ素樹脂ＰＦＡ）１とワンタッチ式継ぎ手プラグ ２とワンタッチ式継ぎ手ソケット３と収縮変形防止のインサートリング４にて構 成された溶接用ワイヤー送給ケーブルです。

【０００６】 特殊チューブ（フッ素樹脂ＰＦＡ）は、切断が可能なため、従来の送給ケーブル では不可能であった長さ調整を最適な長さに調整する事ができるため、送給ケー ブルの撓み突っ張り等を防止することが可能となります。又、当チューブは、耐 熱性に優れている為、溶接の際発生するスパッターに対しても問題はありません 。

【０００７】 次に、ワンタッチ式継ぎ手プラグは、特殊樹脂を採用ワイヤー送給に優れている ほか絶縁の役目も果たしている。又、当プラグは、市販されているエアーカプラ 用ソケットと互換性がある為、直接接続することによりチューブ内のエアーパー ジが出来るので、チューブ内の洗浄が容易に行うことができる。

【０００８】 次に、ワンタッチ式継ぎ手ソケットは、金属と特殊樹脂との組み合わせで構成さ れ、従来のものは、引き出し装置側継ぎ手と送給装置側継ぎ手とのネジ山が同じ ものでできている為、同じメーカーの物しか接続が不可能でしたが、このワンタ ッチ式継ぎ手ソケットは、各メーカーの継ぎ手に合うネジ山のものを製作しまし たのでＡ社とＡ社は勿論のことＡ社とＢ社とかＣ社とＡ社と言うように他メーカ ー同士との接続を可能としました。

【０００９】

【実施例】

前項のように構成された本考案の溶接用ワイヤー送給ケーブルの実施例を図面を 使って説明すると、図２に示す通りです。

【００１０】

【考案の効果】

この結果、本考案の溶接用ワイヤー送給ケーブルにより、溶接ワイヤーのメッキ の剥離が少なく、送給性に優れているため、溶接線の途中で溶接が急停止するこ とを防止することができ、更に、チューブが透明なため内部の状況が確認出来る 事によりワイヤー送給ケーブルの在庫をもつ必要がなく、商品も短納期で供給す る事が可能となりこの溶接用ワイヤー送給ケーブルを使うことにより、溶接品質 の向上とコストの削減ができることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の溶接用ワイヤー送給ケーブルの構成を
示す図である。

【図２】本考案の溶接用ワイヤー送給ケーブルの実施例
を示す図である。

【符号の説明】

１ 特殊チューブ（フッ素樹脂ＰＦＡ） ２ ワンタッチ式継ぎ手プラグ ３ ワンタッチ式継ぎ手ソケット ４ インサートリング ５ パックワイヤー収納容器 ６ パックワイヤー引き出し装置 ７ ワイヤー送給装置

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年９月３０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パックワイヤー引き出し装置からワイヤー
   送給装置迄のワイヤー送給ケーブルを透明な特殊チュー
   ブ（フッ素樹脂ＰＦＡ）を採用した今までに無いワイヤ
   ー送給ケーブル。
2. 【請求項２】請求項１において、特殊チューブによりパ
   ックワイヤー引き出し装置側並びにワイヤー送給装置側
   の接続が取り外し簡単なワンタッチ式継ぎ手（ソケット
   とプラグにて構成）カプラを開発採用したワイヤー送給
   ケーブル。