JP3057277U - クリーニング用バーコードタッグプレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような構造のハンガーにでも適用でき、
バーコード識別を可能とすることのできるクリーニング
用バーコードタッグプレートを提供する。 【解決手段】 ハンガー５のフック部６に挿通可能な穴
２を上部に有し、下部に表面が透明なバーコードタッグ
挿入用ポケット３を形成したクリーニング用バーコード
タッグプレート。このバーコードタッグプレートは、外
形が縦長形状で、ポケット３もバーコードタッグ４を縦
方向に挿入できる縦長である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、クリーニング工場などでクリーニングされた衣服を自動仕分けする ために衣料を吊したハンガーに付されるバーコードを取り付けるためのタッグプ レートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

クリーニング業界においては、効率や後継者の問題から自営のクリーニング店 が激減し、大手のクリーニング業者による工場における集中洗浄処理に移行して いる。 クリーニング工場では、多数の取扱店から預かった衣料を集中してドライクリ ーニング処理をし、洗浄後の衣料を各営業店毎に仕分けして配送するようにして 、合理化、効率化を図っている。 近年においては、仕分け作業の省力化のために、クリーニング洗浄後にアイロ ン仕上げをしてハンガーに衣服を吊した段階でハンガーにバーコードタッグを付 け、自動仕分け機で搬送する途中に設置した自動読取器でバーコードを読み取っ て取扱店毎に配送の仕分けをしていた。

【０００３】 このバーコードをハンガーに付する構成としては、次のような出願がなされて いる。 実開昭６４−１１１９９号公報には、バーコードを付した二つ折りのタッグ片 をハンガーのフック部に取り付けるようにしたクリーニング用タッグが開示され ている。 また、実開平６−８４４７８号公報には、短冊状に形成したバーコード用台紙 の上部に、ハンガーの挿通孔を形成し、挿通孔の上部両側に、挿通孔と連続させ てハンガーの一部を係止する揺動防止用の係止孔を形成したクリーニング用のバ ーコード台紙が開示されている。 実開平５−３７１８３号公報には、洋服等を支持するための支持部と、支持部 の上部に設けた掛け部とからなるハンガーにおいて、掛け部の、支持部の長手方 向に直交する位置に、識別標識としてのバーコードを設けた識別標識付きハンガ ーが開示されている。 さらに、実開平５−４３９７２号公報には、衣服を掛ける衣類吊り部と吊り掛 け部の間に、バーコードタッグを縦方向に取り付ける平板部を形成した衣類用ハ ンガーが開示されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、実開昭６４−１１１９９号公報に開示されたクリーニング用タ ッグでは、次のような問題があった。 （１）ライン上をコンベア等で送るとき、紙製のタッグを曲げたりすることがあ る。 （２）通孔をハンガーに通した後、脚部をハンガーの後ろに差し込んで全体を固 定しなければならず、手間がかかってしまう。 （３）バーコード部が平面にならず、ハンガーフックが後ろに通っているため、 スキャナーでの読みとりが困難になる。 （４）バーコードはタッグ毎に異なり、印刷できないため、別に用意したバーコ ードタッグを貼り付ける手間がかかる。

【０００５】 また、実開平６−８４４７８号公報に開示されたバーコード台紙では、次のよ うな問題があった。 （１）紙製であるため、湿気や水分に弱く、特に揺動防止用の係止孔部分からち ぎれやすく、繰り返し使うことが困難である。バーコードの取付方法が、熱によ る接着の場合、繰り返し使えない。 （２）紙部が広く、コストが高くなる。 （３）バーコードタッグを貼り付ける手間がかかる。 （４）台紙のいずれかに切り込みを入れ、バーコードタッグを差し込むようにし た場合、何かがバーコードタッグに当たったとき、バーコードタッグが左右どち らかにずれ、バーコードが識別できなくなる。

【０００６】 実開平５−３７１８３号公報に開示された識別標識付きハンガーでは、ハンガ ーの掛け部に溝を設け、この溝に嵌合する表示板にバーコードを設けているので 、ハンガー自体に溝を設ける必要があり、他の構造のハンガーには取り付けるこ とができないという問題があった。

【０００７】 実開平５−４３９７２号公報に開示された衣類用ハンガーでは、次のような問 題があった。 （１）バーコードタッグを貼り付ける平板部を有する特別の構造のハンガーにし か適用できない。 （２）バーコードタッグを貼り付けるために、テープや接着剤を用いる必要があ り、手間がかかる。

【０００８】 そこで本願考案が解決しようとする課題は、リサイクルで戻ってきたどのよう な構造のハンガーにでも適用でき、バーコード識別を可能とすることのできるク リーニング用バーコードタッグプレートを提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案のクリーニング用バーコードタッグプレート は、ハンガーのフック部に挿通可能な穴を上部に有し、下部に表面が透明なバー コードタッグ挿入用ポケットを形成したことを特徴とする。 このクリーニング用バーコードタッグプレートは、外形が縦長形状で、ポケッ トもバーコードタッグを縦方向に挿入できる縦長とすることができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について説明する。 図１は本考案の実施例を示すもので、（ａ）は正面図、（ｂ）はその側断面図 である。これらの図において、１はタッグプレート本体、２はハンガー挿入穴、 ３は表面が透明なフィルムで形成されたポケット、４はポケット３に挿入された バーコードタッグである。ポケット３を形成する透明なフィルムは、左右と下部 がタッグプレート本体１と熱融着等で接着されており、上部が開放してそこにバ ーコードタッグ４が差し込めるようになっている。

【００１１】 図２はハンガー５のフック部６にハンガー挿入穴２を通してタッグプレートを 装着した状態を示すものである。ハンガー５に掛けられたクリーニング及びアイ ロン仕上げ後の衣料は、自動仕分け装置のコンベアにより移送される途中でバー コード読み取り器によりバーコードが読み取られ、バーコードの内容である取扱 店名や伝票番号にしたがって仕分けが自動的に行われる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、下記の効果を奏する。 （１）リサイクルで回収されてきたどのような構造のハンガーに対しても適用で きて、バーコード対応のハンガーとすることができる。 （２）バーコードタッグをポケットに差し込むだけで良いので、取付が簡単で、 接着剤やテープが不要である。 （３）バーコードタッグを出し入れするだけで繰り返し使用ができ、コストが安 くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示すもので、（ａ）は正面
図、（ｂ）はその側断面図である。

【図２】 ハンガーに本考案のタッグプレートを装着し
た状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ タッグプレート本体、２ ハンガー挿入穴、３ ポ
ケット、４ バーコードタッグ、５ ハンガー、６ フ
ック部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンガーのフック部に挿通可能な穴を上
   部に有し、下部に表面が透明なバーコードタッグ挿入用
   ポケットを形成したことを特徴とするクリーニング用バ
   ーコードタッグプレート。
2. 【請求項２】 外形が縦長形状で、ポケットもバーコー
   ドタッグを縦方向に挿入できる縦長である請求項１記載
   のクリーニング用バーコードタッグプレート。