JP3057023U - 指加圧マッサージ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、加圧指マッサージ器を提供
することである。 【構成】 この装置は、指を通し得る形状又は指に被せ
得る形状を有するかまたはその形状になり得、指側が膜
で形成され指側に向かって膨脹可能である密封部分を形
成する指取り付け部と、指取り付け部の密封部分に空気
を送る手段とを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は指用、特に手の指用の空気加圧マッサージ器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

体の種々の部位に対するマッサージ器が市販されているが、それらの多くは揉 み玉が振動することによるマッサージ器である。

【０００３】 マッサージに於ては、手の指もその対象であることは知られている。しかし、 脚の裏等を揉み玉が刺激するようなマッサージ器は知られているものの、特に指 専用のマッサージ器は知られていない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

人の手は、日中の紫外線や乾燥にされされ、水仕事、水中スポーツ、炊事洗濯 等でふやけさせられ、ワープロ、コンピューター等の普及で指先は無理な運動に より酷使される。それらにより、指は知らず知らずにストレスをためて指の老化 の原因を生じている。

【０００５】 一方、指先の働きは脳の活動と密接に関係しており、指が元気に動くことが出 来れば脳の老化も防止出来、また指には東洋医学上の沢山のツボも存在する。 本考案者は、上に述べた指のストレス、指の疲労、指のむくみ等を、血行を促 進させる指専用のマッサージ器で除去することが出来れば、美容、健康、老化の 防止等の観点から極めて有益であることに着目し、種々試験した結果、ここで開 示する空気圧による指専用のマッサージ器を使用すれば簡単な構造であるにもか かわらず予想外の効果が得られることを発見し、本考案を完成させた。

【０００６】

【課題を解決する手段】

本考案は、上記の課題を以下の構成により解決するものである。 １． 指を通し得る形状又は指に被せ得る形状を有する形態、又は巻き付けその 他の方法によってそれらの形状に形成することが出来る形態を有し、指に向かっ て膨脹可能である空気を逃がさない密封部分を形成する為に、該形状では少なく とも指側は膜で形成されている１個又は複数個の指取り付け部と、該指取り付け 部の該密封部分に空気を送る手段とを有し、該膜が指に空気圧マッサージを加え 得るようにした指用加圧マッサージ器。

【０００７】 ２． 円筒体の内周を連続して覆うようにまた弾性材料の膜の両端が空気を逃が さないように、該円筒体に該弾性材料の膜を取り付け、該円筒体と該弾性材料の 膜の間に形成される密封部分に円筒体の外側から円筒体の周面に開けられた穴を 通して定常的に又は間欠的に空気を送り加圧する手段を設け、該弾性材料の膜が 該円筒体の中心に向かって膨らむようにした、手指用の上記１に記載の指用加圧 マッサージ器。

【０００８】 ３． 該間欠的に空気を送り加圧する手段が空気ポンプと圧力排気バルブを交互 に動作させる装置を含んでおり、 加圧マッサージの効果を可変にする為に、該間欠的に空気を送り込む場合の間 欠的時間及び／又は加圧する空気圧を可変にした上記２に記載の指加圧マッサー ジ器。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照しながら本考案を説明する。 図１は、本考案のマッサージ器の概要を説明する略図である。このマッサージ 器は、各々の指にはめられている指取り付け部１と、指取り付け部１の各々に空 気を送る加圧ポンプ２を含み、加圧ポンプ２からの加圧空気は、一本ホース３を 通って分岐４で各々の指取り付け部１に向かうホース５に分けられる。

【００１０】 指取り付け部１は種々の形態のものが考えられる。図２は、それらのうちの好 ましい具体例を示している。図２の具体例では、ゴム膜固定用シール８を用いて 、柔軟性のないプラスチック円筒体７の両端にゴム膜６の両端が密封取り付けさ れていて、内側だけが膨脹する密封空間９が形成されるので、安定したゴム膜６ の内側への膨脹度が得られる。密封空間９へはプラスチック円筒体７の周面に開 けられた穴１０を通じて、ホース５から空気が送られる。ゴム膜６の両端部１１ は、プラスチック円筒体７の両端を越えてその外側面まで折り返っていて、折返 し部分１２がゴム膜固定用シール８により密封されているので、瞬間的な強い空 気圧が繰り返し密封空間９に送られても、空気を逃がさずに耐えることができる 。図５は、中に指が挿入されていない状体で、図２に示す指取り付け部のゴム膜 が内側に膨脹した状体を説明する断面図である。

【００１１】 しかし、指取り付け部１は、図１のような形態ではなく、その指側（内側）の みが柔軟性のない材料ではない場合のみならず、外側も柔軟性のない材料ではな い場合でも、空気加圧マッサージは可能である。空気が送られる密封空間が指側 と外側の両方に膨脹しても指に圧力を加えることが可能であるからである。

【００１２】 又、最初から指取り付け部１が指を通す又は指に被せる形状ではなくても、腕 に巻き付け空気で膨らませる血圧計の止血帯のように、最初はバンド形状のもの を指に巻き付けてマジックテープで留めることにより、指を通す又は指に被せる 形状に形成出来る形態の指取り付け部１であってもよい。それ以外に、指取り付 け部１は、密封空間の膨脹により膜が指に圧力を加えることが出来さえすれば、 樋状のもの二つを蝶番で開閉可能にした形態等、任意の形態であり得る。

【００１３】 図１に示される指取り付け部１は、それぞれの指に対して別々の独立したもの であるが、これらの５個の指取り付け部１が野球のグローブの指入れの様につな がっていても本考案に含まれる。また、その場合に、ホース５がそれぞれの指取 り付け部に必要であるとは限らない。５個の指取り付け部がつながっていれば、 一つの直列的に連続する密封空間を５個の指取り付け部に対して設けることが可 能であるからである。また、必ずしも５本の指全部に対しての５個の指取り付け 部が必要であるとは限らない。

【００１４】 図１に示される加圧ポンプ２の加圧パターンは、図３に示される。加圧ポンプ が作動して最大圧近くに到達するやいなや加圧ポンプはオフにされ、同時に排気 バルブが開けられる。これによって、指はまわり全体から柔らかく押し付けられ 急に圧力が無くなるので、効果的なマッサージが得られる。ポンプが作動し始め てから最大圧近くに達するまでの応答（レスポンス）時間は必ずしも常に速いこ とは要求されないが、加圧の速い振動を得る為には、圧力排気バルブ付きの加圧 ポンプは、小型でレスポンス時間の速いものが使用される。また、使用されるホ ースの長さはなるべく短いほうがレスポンスが短い。

【００１５】 図４は、本考案のブロック図を示している。この例では、加圧ポンプ装置２は 、スタートボタン１３、ストップボタン１４、マッサージ時間を決めたら自動的 に一定時間でスイッチを切るタイマー１５、制御回路１６の可変の素子を変える 加圧間欠時間設定装置１６、ポンプの加圧程度と排気弁を開くタイミングを決め る加圧圧力設定１７を含んでいる。

【００１６】

【効果】

間欠的に空気を送り指を間欠加圧マッサージすることを、空気ポンプと圧力排 気バルブを交互に動作させて行えば、間欠加圧マッサージを一定の安定した間隔 で実施することが出来る。

【００１７】 手指にあるいろいろなツボを加圧刺激することで健康を維持でき、更に手指の リハビリや美容に効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本考案のマッサージ器の概要を説明
する略図である。

【図２】 図２は、種々の形態がある指取り付け部のう
ちの好ましい具体例の断面図である。

【図３】 図３は、加圧ポンプの加圧パターンの例を示
すグラフである。

【図４】 図４は、本考案のマッサージ器のブロック図
を示す。

【図５】 図５は、図２に示す指取り付け部のゴム膜が
内側に膨脹した状体を示す断面図である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】指を通し得る形状又は指に被せ得る形状を
   有する形態、又は巻き付けその他の方法によってそれら
   の形状に形成することが出来る形態を有し、指に向かっ
   て膨脹可能である空気を逃がさない密封部分を形成する
   為に、該形状では少なくとも指側は膜で形成されている
   １個又は複数個の指取り付け部と、該指取り付け部の該
   密封部分に空気を送る手段とを有し、該膜が指に空気圧
   マッサージを加え得るようにした指用加圧マッサージ
   器。
2. 【請求項２】円筒体の内周を連続して覆うようにまた弾
   性材料の膜の両端が空気を逃がさないように、該円筒体
   に該弾性材料の膜を取り付け、該円筒体と該弾性材料の
   膜の間に形成される密封部分に円筒体の外側から円筒体
   の周面に開けられた穴を通して定常的に又は間欠的に空
   気を送り加圧する手段を設け、該弾性材料の膜が該円筒
   体の中心に向かって膨らむようにした、手指用の請求項
   １に記載の指用加圧マッサージ器。
3. 【請求項３】該弾性材料の膜がゴム膜であり、該ゴム膜
   の両端が該円筒体の両端を越えて円筒体の外側に折返さ
   れることにより該ゴム膜と該円筒体との間が密封されて
   おり、 該間欠的に空気を送り加圧する手段が空気ポンプと圧力
   排気バルブを交互に動作させる装置を含んでおり、 加圧マッサージの効果を可変にする為に、該間欠的に空
   気を送り込む場合の間欠的時間及び／又は加圧する空気
   圧を可変にした請求項２に記載の指加圧マッサージ器。