JP3056973U - カード用スリッタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カードを安定して精度高く製作するために、
スリッタ刃の取付け位置等を変えることなく、給紙位置
をつまみで変えるのみで簡単安全に２種類のカードを切
断する。 【構成】 中心軸１７、２０を共通にしたスリッタ部を
それぞれ３本軸組みで構成し、第一と第二の給紙部を連
動して、給紙部先端をスリッタの中心軸の上または下に
移動すると共に、スリッタ軸の回転方向を逆転するよう
にしている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多面印刷をしたはがき、名刺などのサイズの異なるシートをそぞれ のサイズに切離すスリッタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

はがき、名刺等サイズの異なるシートを切断するには、そのつどスリッタ刃の セット位置を変えて加工しなければならず煩わしいものであった。

【０００３】 またはがきと名刺サイズの切換えに、はがき用にスリッタ刃をセットした一対 のスリッタ軸と、名刺用にスリッタ刃をセットした一対のスリッタ軸を取替えて 使われることもあった。

【０００４】 このような煩わしさから、はがきと名刺をそれぞれ切断するユニットで交換す る方法も提案されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、はがきと名刺サイズの切断を経済的な構成で、簡単に切換えられる シート用スリッタ装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、はがきと名刺サイズの縦と横切断を各３本のスリッタ軸と複数のス リッタ刃で構成し、うち中央の１本を各サイズ共通にしたスリッタ刃部と、はが きと名刺シートの縦給紙を共通にした給紙部と、横給紙を共通にした給紙部を連 動し、スリッタ部のサイズを共通する中央軸のスリッタ刃の上たは下位置に給紙 するよう給紙部先端を移動し、上または下位置給紙によってスリッタ軸の回転を 逆転し、はがきまたは名刺のサイズに切断排出するようにしている。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を図１によって説明する。１及び２は側板で給紙台及び図示し ないスリッタ軸受け等を支持する。３は給紙台で本実施例ではＡ４サイズのシー トを給紙可能な幅を備えている。軸４は給紙台３の先端を上下動自在に支えるた めもので側板１及び２に取り付けてある。

【０００８】 ５はガイドであり図示しない幅調整、位置調整等を備えて給紙台３に取付けて ある。５のガイドは、第一の給紙部ではＡ４サイズのシートを縦方向に案内する ようにしてあり、第二の給紙部ではＡ４サイズの横幅を案内するように取付けて ある。

【０００９】 ６は軸で給紙台３に取付けてあり側板の図示しない長穴を貫通している。７は リンクであり軸６に自在に取付けてある。なお軸６リンク７は給紙台の両側に２ 個設けてもよいことは言うまでもない。リンク７によって第一の給紙台と第二の 給紙台が軸４を中心に上下に連動可能になる。

【００１０】 ８は軸であり側板１及び２を貫通し回転自在に取付けてある。９はローラで軸 ６に回転自在に挿通してある。１０は偏芯した円形のカム板で２箇所の凹部１１ と１２を備えて軸８に固着してある。ローラ９はカム板１０の凹部１２に落ち込 み第一の給紙部と第二の給紙部は上位置で安定している。軸８を反時計方向に回 転することによって、ローラ９はカム板１０の凹部１１に落ち込み第一の給紙部 と第二の給紙部は下位置（破線で示す）で安定する。なお軸８の回転範囲を決め る図示しないストッパをカム板１０に備えている。

【００１１】 １３はピンでリンク７に取付けてあり、１４はレバー形スイッチで図示しない 側板に取付けてある。リンク７の上下移動でピン１３によって、スイッチ１４は 切換えられ給紙部の上位置と下位置でスリッタの駆動源であるモータ１５の回転 を逆転するようにしてある。スリッタ部の回転を示す矢印は給紙部が上位置のと きであり、給紙部が下位置では矢印の逆方向に回転するようにモータの回転方向 を切換えることになる。

【００１２】 図２はスリッタ部分をシートの進入方向から示したものであり、１６、１７、 １８はスリッタ軸で、第一のスリッタ部を構成するものである。１９、２０、２ １もスリッタ軸で第二のスリッタ部を構成するものでありシート送りローラ部等 細部を取除いて図示してある。２２と２３は同一歯数で構成するギヤ群でスリッ タ軸の１６、１７、１８と１９、２０、２１のそれぞれに固定してあり各スリッ タ軸を連動している。図示してないギヤでモータ１５の動力を導いている。なお ギヤ駆動の他プーリとベルト伝導であってもよいことは言うまでもない。

【００１３】 ２４、２５は一対をなすスリッタ刃で、シートの縦方向の中心を切断するもの である。２６、２７はそれぞれ一対のスリッタ刃で、スリッタ軸１６と１７に固 着してあり、スリッタ軸１６と１７間に給紙したシートをスリッタ刃２４、２５ と２６、２７で名刺サイズの縦寸法のものを２枚切断し、両端の不要部と共に排 出するようにしてある。

【００１４】 ２８はスリッタ刃で２４と一対のスリッタ刃を構成し、シートの縦方向の中心 を切断するものである。２９、３０はそれぞれ一対のスリッタ刃で、スリッタ軸 １７と１８に固着してあり、スリッタ軸１７と１８間に給紙したシートをスリッ タ刃２４と２８、２９、３０ではがきサイズの横寸法のものを２枚切断し、両端 の不要部と共に排出するようにしてある。

【００１５】 ３１から３６はそれぞれ一対をなすスリッタ刃で、スリッタ軸１９と２０に固 着してあり、スリッタ軸１９と２０間に前述の名刺サイズの縦寸法に切断したも のを横方向に給紙して５枚の名刺に切断し名刺の完成品になる。

【００１６】 ３７は一対のスリッタ刃でスリッタ軸２０と２１に固着してある。スリッタ軸 ２０と２１の間に送り込んだ前述のはがきサイズの横寸法に切断したものを横方 向に給紙して、２枚のはがきの完成品を図示しないトレーに排出するようになる 。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、第一の給紙部と第二の給紙部を２種類の カード製作で兼用し、第一のスリッタ部と第二のスリッタ部を各３本の軸で構成 して、中心のスリッタ軸の上または下に給紙部を移動することによって、小型で 経済的に２種類のカードを製作可能なスリッタ装置を提供することができる。 なお前述のようなスリッタの組み替え等の煩わしさも避けることができると共に 専用のサイズに対応したスリッタ軸（この場合８本）と刃の不経済からも逃げる ことができるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側面断面図

【図２】スリッタ部の正面図

【符号の説明】

１ 側板 ３ 給紙台 ４ 軸（給紙台の上下動支点） ７ リンク ９ ローラ １０ カム １１、１２ 凹部 １４ スイッチ １５ モータ １６〜２１ スリッタ軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状用紙を、縦横２方向に切断する
   カード用スリッタ装置に於いて、側板間にシートを縦方
   向に案内する一対のガイドを備えた第一の給紙部と、シ
   ートを横方向にして案内する一対のガイドを備えた第二
   の給紙部を上下に設置し、前記それぞれの給紙部の後端
   部にガイドの先端部が上下に移動できるようにした軸部
   を設け、前記第一の給紙部と、前記第二の給紙部をリン
   クで連結し上下動を一体にした給紙部と、前記側板間に
   複数のスリッタ刃を備えた回転軸を複数本備えてスリッ
   タを構成し、前記上下動を一体化した前記第一と第二の
   給紙部をカム等で、上位置または下位置に切換えて固定
   出来るようにする切換装置と、切換装置に連動してスリ
   ッタ軸の回転方向を上位置と下位置で逆転するようにし
   た正逆切換装置で、シートをスリッタ刃の間隔の異なっ
   た組合わせ位置に送込むようにしたカード用スリッタ装
   置。