JP3056706U - 腕時計用発光バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腕時計を外して他の場所へ放置すると夜間や
暗闇では見えないので探し難く、不便であったが、本考
案は、腕時計に対して取付けられるバンド体を、蓄光繊
維で構成することにより暗闇でも長時間発光してその存
在が目視でき、安価で、利便性を高める。 【解決手段】 本考案は、腕時計のバンド平帯体（１）
を、発光体を分散した蓄光繊維（２）の合成糸（６）で
平織り、又は平編して構成し、又は発光体を分散した合
成樹脂シートで構成することにより時計バンド全体が暗
闇で長時間発光するようにし、安価で利便性を高めるの
に役立つ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、腕時計に対して取付けられるバンド体として利用され、且つ暗闇で もバンド体が発光してその存在が目視できるようにした腕時計用バンドに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

腕時計に対して取付けられ、バンド体として利用される時計バンドで従来のも のは、皮製又は金属製等が一般的である。従来、暗闇でも時計の時刻が見えるよ うにしたものとしては時計の文字盤や指針等に蛍光塗料を付着させるようにした 蛍光時計が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

腕時計を腕から外して部屋の隅や机の上、或いは思いもよらない場所に置いた りして必要時に見付け難いといった事態が往々にして起るものである。特に夜間 や暗闇の中では全く見えないので、不便であった。また蛍光時計は指針等の一部 に蛍光塗料が附着しているだけで見難く、而も時間経過とともに発光しなくなる ので不便であった。

【０００４】 従って、本考案は時計バンドを蓄光繊維からなる合成糸又は合成樹脂シートで 構成することより時計バンド全体が暗闇でも長時間発光するようにして前述の問 題点を解消しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、腕時計本体に対して取付けられ、且つ端部に掛け外し可能な止具を 備えた平帯体からなる時計バンドにおいて、バンド平帯体を、発光体を分散した 蓄光繊維、又は蓄光繊維と非蓄光繊維の合成糸で平織又は平編して構成し、又は 合成樹脂シートで構成することにより問題点を解決している。

【０００６】

【実施例】

以下、添附図面に従って一実施例を説明する。

【０００７】 図１及び図４に示すように、バンド平帯体１は腕時計本体１０に対して取付け られ、端部又は両端部に掛け外し可能な止具１１．１２を設けたものからなる。

【０００８】 図１の平帯体１は、図２に示すように発光体５を分散した蓄光繊維２と非蓄光 繊維３から合成糸６をつくり、この合成糸６を平織りして帯状に形成されたもの からなり、図４の平帯体１は図５に示すように発光体５を分散した蓄光繊維の合 成樹脂シート７で構成されたものを示している。

【０００９】 本考案は上記のバンド平帯体１に、アルミン酸ストロンチウムのような蓄光材 を用いて暗闇で発光させるものである。

【００１０】 図３に示すように、束状にした蓄光繊維２と、ポリエチレンの非発光繊維３と を複合した合成糸６となし、この合成糸６を平織り又は平編して図１のバンド平 帯体１となすものである。非発光繊維３を複合しないで蓄光繊維２のみで合成糸 ６とすることもできる。

【００１１】 図５に示すように、シート体の場合は、独立発泡樹脂に粒状の発光体５を分散 し、これをシート状に加工して合成樹脂シート７となすものである。

【００１２】

【作用】

バンド平帯体１を暗闇に放置すると、発光体を分散した合成糸の平織り又はシ ートの表面が発光するため、その全容を容易に確認することがてきる。

【００１３】 昼間、或いは電灯下では自然に蓄光作用が進行するため、繰り返えし長時間放 置しても発光作用は喪失しない。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記のように、バンド平帯体を、発光体を分散した蓄光繊維の合成糸 で平織り又は平編して構成され、又は発光体を分散した蓄光繊維の合成樹脂によ りシート状に形成しているために、時計バンド全体が暗闇の中で発光するもので あり、従って夜間或いは暗闇でも容易に探し出すことができ、而も昼間又は電灯 下では自然に蓄光作用が進行して永続的に長時間発光作用を維持することができ 、半永久的な使用が可能であり、構成簡単、安価に実施することが可能で実用上 上有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した時計発光バンドの斜視図であ
る。

【図２】合成糸の一部拡大した斜視図である。

【図３】図２のＡーＡ線の拡大断面図である。

【図４】第２実施例の時計発光バンドの一部拡大断面図
である。

【図５】合成樹脂シートの一部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ バンド平帯体 ２ 蓄光繊維 ３ 非発光繊維 ５ 発光体 ６ 合成糸 ７ 合成樹脂シート １０ 時計本体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 腕時計本体に対して取付けられ、且つ端
   部に掛け外し可能な止具を備えた平帯体からなる時計バ
   ンドにおいて、バンド平帯体（１）を、発光体を分散し
   た蓄光繊維（２）又は蓄光繊維と非蓄光繊維（３）の合
   成糸（６）で平織又は平編して構成されてなることを特
   徴とする腕時計用発光バンド。
2. 【請求項２】 バンド平帯体（１）を、発光体を分散し
   た蓄光繊維からなる合成樹脂シート（７）で構成されて
   なる請求項１記載の腕時計用発光バンド。