JP3056284U - 帯 - Google Patents

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JP3056284U
JP3056284U JP1998006808U JP680898U JP3056284U JP 3056284 U JP3056284 U JP 3056284U JP 1998006808 U JP1998006808 U JP 1998006808U JP 680898 U JP680898 U JP 680898U JP 3056284 U JP3056284 U JP 3056284U
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cloth
sewn
lacquer
belt
band
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JP1998006808U
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Inventor
悟 岸本
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悟 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の和服用の帯は、模様や色彩を除いては画
一的であり、着物との組み合わせに新鮮味がなかった。
また皮製のバッグとのマッチングも悪く、その着こなし
が難しいという問題点があった。本考案は、これらの問
題点を解決し、従来には見られない趣を有し、従来の和
装の概念を打ち破った全く新規な帯の提供を課題とす
る。 【解決手段】布で形成された帯10の表面の所定範囲を
切除し、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に
漆で異なる装飾模様a,b,c,dが施された各種形状
の鹿皮21,22,23,24,25を、パッチワーク
様にその模様と形状を組み合わせて縫い付けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、和服の着用時に使用される帯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、和服用の帯としては、西陣織に代表されるように、布の織り方で精巧な にしきやあやなどを表現した伝統的なものがあった。
【0003】 また、この他に近年は、化繊や合繊などで形成された帯も広く普及している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の帯は、模様や色彩については種々のものがあるが、いずれも布 を基材としていたので、その質感はほぼ似かよったものであった。
【0005】 ところで、和服の着用時には、和服に合わせたバッグを使用するが、一般にこ の種のバッグは、皮製のものが多く、このことから和服との調和がはかり難いと いう問題点があった。
【0006】 本考案は上記従来の和服用の帯が有していた問題点を解決し、従来には見られ ない質感を有し、デザイン面での調和など新たな可能性を奏する新規な和服用の 帯を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために本考案のうち、請求項1記載の考案は、布で形 成された帯の表面の所定範囲を切除し、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその 表面に漆で装飾模様が施された鹿皮を縫着したものである。
【0008】 請求項2記載の考案は、布で形成された帯の表面の所定範囲を切除し、ここに 合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に漆で装飾模様が施された複数の各種形状 の鹿皮を、その形状および模様を組み合わせて縫着したものである。
【0009】 請求項3記載の考案は、布で形成された帯の表面の所定範囲を切除し、ここに 合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に漆で装飾模様が施されると共に裏面に紙 や布、あるいは化学繊維などの裏打材が一体的に接合された鹿皮を縫着したもの である。
【0010】 請求項4記載の発明は、布で形成された帯の表面の所定範囲を切除し、ここに 合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に漆で装飾模様が施されると共に裏面に紙 や布、あるいは化学繊維などの裏打材が一体的に接合された複数の各種形状の鹿 皮を、その形状および模様を組み合わせて縫着したものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
【0012】 図1は本考案に係る帯10の要部を示した平面図である。図示したように本考 案の帯10は、表面の所定位置に、形状が異なり、かつ表面に各種の装飾模様a ,b,c,dが施された複数の鹿皮21,22,23,24,25がパッチワー ク様に縫い付けられている。
【0013】 上記装飾模様a,b,c,dは漆で施されており、この漆による装飾付けは、 まずベースとなる鹿皮をなめし、その表面をやや粗荒面に下地加工した後、その 上に合成樹脂溶液を吹きつけ、これを乾燥させて、鹿皮の表面に合成樹脂の塗膜 を介在させた状態でなされる。
【0014】 そして、このようにして表面に漆で異なる装飾模様a,b,c,dが施された 複数の鹿皮を準備しておき、これを所望の形状に切断して帯10の装飾として用 いるものである。なお、帯10の装飾に用いられる各鹿皮21,22,23,2 4,25の裏面には、予め図2に示したように紙や布、あるいは化学繊維などか らなる裏打材40が、接着などの手段で一体的に接合されている。
【0015】 次に、上記鹿皮21,22,23,24,25を用いた本考案の帯10の形成 手順について述べると、まず通常のものと同様に布を筒状にして形成された帯1 0を準備し、この帯10の所望の位置、例えば帯10の装着時に着物の前面にな ったり、あるいは、たいこと称される部位に相当する個所の生地を所定範囲切除 する。
【0016】 次に図2に示すように、この帯10の裏側からその切除部分の生地の端縁10 Aに、上記鹿皮21の一方の端縁21Aを重ね合わせて、縫い合わせ、同様にし てこの鹿皮21の他方の端縁21Bを異なった鹿皮23の端縁23Aに縫い合わ せる。このようにして、模様や形状の異なった複数の鹿皮21,22,23,2 4,25をその模様と形状を組み合わせて、パッチワーク様に帯10に縫着する ものである。なお、この時、各鹿皮21,22,23,24,25の裏面に接合 された裏打材40もこの鹿皮21,22,23,24,25と共に、縫着される 。図2において符号30は、ミシンなどで縫着された縫着部を示している。
【0017】 以上のようにして本考案の帯10は形成される。そして、その使用法も基本的 には、通常の和服用の帯と何ら変わるところはない。ただし、この時、本考案の 帯10では、上述したようにその表面の所定個所に、漆で異なった装飾模様a, b,c,dが施された各種形状の鹿皮21,22,23,24,25が、デザイ ン上のポイントとして縫着されているので、従来には見られない趣が得られるこ ととなる。よって、高級感や品質感が得られると共に、この帯10と着物(図示 せず)とを組み合わせることにより、趣の異なった種々の和装が楽しめることと なる。また、皮製のバッグを携帯した際には、そのマッチングもはかられること となる。
【0018】 このようにして本考案の帯は使用されるものである。
【0019】 なお図示した実施の形態では、模様や形状の異なる複数の鹿皮を、パッチワー ク様に帯に縫着した例を示したが、本考案では、布製の帯の所定位置に、漆で表 面に装飾模様が施された鹿皮が、デザイン上のポイントとして設けられていれば 良く、帯に取り付けられる鹿皮は、一枚であっても良く、またその形状や模様も 図示した実施の形態に限らないことは言うまでもない。
【0020】 なお、鹿皮の表面に形成される装飾模様を、部分的にそのデザインを変えても 良く、このようにすれば、あたかもパッチワーク様に複数の形状や模様のものを 組み合わせたものと同様の視覚効果を得ることができる。
【0021】 また、上記では、縫着部分の強度を向上させると共に、布の部分と皮の部分と の伸縮性の差が生じないようにするために、裏面に裏打材が一体的に接合された 鹿皮を用いた例を示したが、鹿皮の面積が小さく、かつその縫着部分の強度が十 分に大きい場合には、この裏打材は必ずしも必要ではない。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のうち、請求項1記載の考案は、漆で装飾模様が施 された鹿皮を、表面の所定個所に縫着して帯を形成したので、帯に従来には見ら れない材質感や品質感などの趣を与えることができ、皮製のバッグを携帯した際 には、そのマッチングがはかられることとなる。
【0023】 請求項2記載の考案は、漆で装飾模様が施された複数の各種形状の鹿皮を、そ の形状および模様を組み合わせて帯に縫着することにより、上記請求項1記載の 考案の効果と同様の効果がより一層、明確に得られるものである。
【0024】 請求項3記載の考案は、請求項1の帯を構成した鹿皮の裏面に、裏打材を一体 的に接合することにより、上記請求項1記載の考案の効果に加え、縫着部の強度 が向上すると共に、この個所に伸縮性の差から生じる引きつれや皺などが生じ難 くなるという効果がある。
【0025】 請求項4記載の考案は、請求項2の帯を構成した鹿皮の裏面に、裏打材を一体 的に接合することにより、上記請求項2記載の考案の効果に加え、縫着部の強度 が向上すると共に、この個所に伸縮性の差から生じる引きつれや皺などが生じ難 くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の帯の実施形態を示した要部平面図であ
る。
【図2】図1に示した帯の要部の裏面図である。
【符号の説明】
10 帯 21,22,23,24,25 鹿皮 30 縫着部 40 裏打材 a,b,c,d 装飾模様

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布で形成された帯の表面の所定範囲が切
    除され、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に
    漆で装飾模様が施された鹿皮が縫着されていることを特
    徴とする帯。
  2. 【請求項2】 布で形成された帯の表面の所定範囲が切
    除され、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に
    漆で装飾模様が施された複数の各種形状の鹿皮が、その
    形状および模様を組み合わせて縫着されていることを特
    徴とする帯。
  3. 【請求項3】 布で形成された帯の表面の所定範囲が切
    除され、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に
    漆で装飾模様が施されると共に裏面に紙や布、あるいは
    化学繊維などの裏打材が一体的に接合された鹿皮が縫着
    されていることを特徴とする帯。
  4. 【請求項4】 布で形成された帯の表面の所定範囲が切
    除され、ここに合成樹脂の塗膜を介在させてその表面に
    漆で装飾模様が施されると共に裏面に紙や布、あるいは
    化学繊維などの裏打材が一体的に接合された複数の各種
    形状の鹿皮が、その形状および模様を組み合わせて縫着
    されていることを特徴とする帯。
JP1998006808U 1998-07-29 1998-07-29 Expired - Lifetime JP3056284U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7004482B1 (ja) 2020-10-01 2022-02-14 継道 松山 縫製用漆製品、縫製品、縫製用漆製品の製造方法及び縫製品の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7004482B1 (ja) 2020-10-01 2022-02-14 継道 松山 縫製用漆製品、縫製品、縫製用漆製品の製造方法及び縫製品の製造方法
JP2022059324A (ja) * 2020-10-01 2022-04-13 継道 松山 縫製用漆製品、縫製品、縫製用漆製品の製造方法及び縫製品の製造方法

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