JP3056217U - 住宅建築用の仮設電柱 - Google Patents

住宅建築用の仮設電柱

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JP3056217U
JP3056217U JP1998006116U JP611698U JP3056217U JP 3056217 U JP3056217 U JP 3056217U JP 1998006116 U JP1998006116 U JP 1998006116U JP 611698 U JP611698 U JP 611698U JP 3056217 U JP3056217 U JP 3056217U
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忠幸 佐藤
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北佐藤電気工事株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一人の作業員によって、5〜6m超の長尺の
仮設電柱ポールを容易、短時間、かつ安全確実に立設す
る。 【解決手段】 予め地面に打ち込む杭部材と、当該杭部
材に連結部材を介して接続固定する引込ポールとからな
り、前記杭部材は、その先端部に鋭角な打込拡開面を備
えるとともに、その後端部に、当該杭部材の軸線に沿っ
て立ち上がる全体形状略馬蹄形状の垂直パネルを備えて
なり、該垂直パネルは、その適宜箇所に一のボルト孔を
備える一方、前記連結部材は、その後端部に、垂直パネ
ルを嵌装させるスリットを備え、該スリットは、管状を
呈する連結部材の一端面に形成され、当該スリットの対
向面は閉塞されてなり、前記垂直パネルのボルト孔に対
応する位置に、一対の、縦長のボルト嵌装孔を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、住宅建築工事において使用する仮設電柱に係り、とくに仮設電柱と して使用されるポールパイプの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一戸建て住宅を建築する際には、各種電動工具の使用や夜間の照明を可能にす るため、従来から仮設電柱が使用されてきた。建築工事は、各種の電動工具を使 用するものであり、また天候の影響や他の作業現場のスケジュールに応じて夜間 照明の必要が生ずるためであるが、図7に示すように、従来、このような仮設電 柱1は、建築家屋2から最も近い電柱3から電気線4をとるのが一般である。
【0003】 仮設電柱1は、従来、現場に必要な一定の高さをもった普通の金属管(金属ポ ール)を使用した。その設置に際しては、立設箇所を決めてその場所に穴を掘る ことからはじめる。この場合の掘削寸法は、例えば深さ60〜100cm、径寸 約50〜80cmであり、この立設穴に全長3〜5メートル程度の金属管を立て 履土して仮設の電柱ポールを立設した。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近時このような従来の仮設電柱につき、高さの最低基準を設けるべ きという指摘がある。仮設電柱の高さが少なすぎると、ユニック車その他各種の 作業用車両が仮設電線に引っかかり、事故を発生する虞れがあるからである。
【0005】 そこで現在提案されている仮設電柱は、最低でも5.2m以上で、一般車道を 越えて電線を引き込む場合には最低でも6.2m以上の高さをもったポールを使 用することが望ましいとされる。
【0006】 しかし、この指摘のように5.2m以上の高背ポールを現場に立設しようとす ると、従来の立設作業以上に地面を掘り下げる必要があるばかりでなく、最低で も45kg超の金属ポールを現場に搬入し、覆土作業中も当該ポールを垂直に支 持しておく必要があるなど、スタッフの貴重な作業時間を拘束し、作業上の危険 性を増加させるといった問題を惹起することになる。住宅建築においては、近時 とくに作業上の安全性と効率の向上が望まれるが、仮設電柱の立設条件の厳格化 は、少人数で稼働する工務店には十分な安全確保と効率の点できわめて難しい課 題である。
【0007】 そこで本考案の目的は、最低限一人の作業スタッフによって、5〜6m超の長 尺の仮設電柱ポールを容易かつ短時間に、しかも安全確実に立設することを可能 とする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案に係る住宅建築用の仮設電柱は、予め地面に 打ち込む杭部材と、当該杭部材に連結部材を介して接続固定する引込ポールとか らなり、前記杭部材は、その先端部に鋭角な打込拡開面を備えるとともに、その 後端部に、当該杭部材の軸線に沿って立ち上がる全体形状略馬蹄形状の垂直パネ ルを備えてなり、該垂直パネルは、その適宜箇所に一のボルト孔を備える一方、 前記連結部材は、その後端部に、垂直パネルを嵌装させるスリットを備え、該ス リットは、管状を呈する連結部材の一端面に形成され、当該スリットの対向面は 閉塞されてなり、前記垂直パネルのボルト孔に対応する位置に、一対の、縦長の ボルト嵌装孔を備える。
【0009】
【実施の態様】
図4は、本考案に係る仮設電柱の全体構造を示すものである。本考案に係る仮 設電柱10は、予め地面に打ち込むための杭部材11と、この杭部材11に連結 部材30を介して接続固定する引込ポール20とからなる。本考案は、とくに連 結部材30と杭部材11との接続構造に関する。
【0010】 まず各部材の長さであるが、杭部材11は約120cm、連結部材30は約4 0cm、上部の引込ポールは全長約4メートルである。引込ポール20は搬送の 都合上、二つの管に分割する場合がある。その場合は、中間にいわゆるサヤカン 19を接続する等、適宜の手段で接続し一本のポールとして機能させる。尚、連 結部材30は、杭部材11と引込ポール20を連結するものであるから、この部 材は仮設電柱の全長には影響を与えない。
【0011】 図5(a)(b)は、杭部材11の構造例を示すものである。杭部材11は、 その先端に鋭角な拡開傾斜面(角錘または円錐形)14を備える。また、その後 端部(上端部)に、全体形状略馬蹄形状の垂直パネル15を備えており、また垂 直パネル15は、その適宜箇所、例えば中央上部に一つのボルト孔16を備える 。垂直パネル15の形状は限定されないが、連結部材30を横向きにして設置し た後、当該連結部材30を垂直に立ち上げる必要上、連結部材30の運動軌跡を 考慮して少なくとも垂直パネル15の上部は円弧形状とすることが望ましい。
【0012】 図1,図2は、連結部材30の構造例を示すものである。連結部材30は、前 記垂直パネル15を遊嵌させるためのスリット31を備えるとともに、管軸Oを 中心として、連結部材30を平面から見た図3にも示すように、スリット31と 略90度の位置関係をなす位置に、一対のボルト挿通孔34,35を穿設してあ る。スリット31は、垂直パネル15に噛み合うものであるから、連結部材30 の下端面まで達するよう成形してある。また、ボルト挿通孔34,35の最下端 部Dは、スリット31の最上端部Uより下方位置から穿設し、必ず、相互に重複 する上下部分(符号Wで示す)をもたせる。
【0013】 次に、この連結部材30を用いた仮設電柱の立設方法を説明する。 施工に先立ち、まず、杭部材11を地面に打ち込む。杭部材11の上部には垂 直パネル15があるので、この作業に際しては、例えば図6に示すようなハンマ ーの受け部材40を使用し、この受け部材40を杭部材11の上面に配して上か ら打設する。尚、符号43は垂直パネル15に嵌入するスリットである。
【0014】 次に、所定の長さをもった引込ポール20の下端に連結部材30を固定してお く。図示はしていないが、例えば、連結部材30の上部に三点のボルト(それぞ れが軸心を指向するボルト)を配し、引込ポール20の下端部に形成したボルト 固定孔にしっかりと螺設固定すれば良い。
【0015】 この状態で、連結部材30のスリット31を、杭部材11の垂直部材15に嵌 装し、連結部材30の一方のボルト挿通孔34から適当長のボルト50を挿入す る。この場合、スリット31は、図2に示すように、横向きの状態で垂直パネル 15に嵌装する。引込ポール20の全長が長いので、最初から縦方向にすること は出来ないからであり、逆に云えば、横むきに差し込んで、その状態でポールの 重量を杭部材11に負担させつつ、金属ポールを垂直に立ち上げるのが本考案の 特徴ということができる。一方のボルト挿通孔34から挿入したボルト50は、 垂直パネル15のボルト孔16を通し、他方のボルト挿通孔35を通して、緩や かに締めておく。この状態では、ボルト50は自由に動くことのできる状態にし ておき、きつくは締めない。
【0016】 また、この状態では、使用するボルト50は、ボルト挿通孔34,35の最下 端部Dに位置する。スリット31の対向面は閉塞されており、垂直パネル15の 横幅と連結部材30の管内径によって、一義的にボルト50の位置が決まるから である。勿論、ボルト50は自由に動ける状態にあるので、引込ポール20を立 ち上げたときには若干の上下動を呈することはある。
【0017】 連結部材30を、ボルト50を介して垂直パネル15に仮止した状態で、引込 ポール20を垂直に立ち上げる。この作業は、一人の作業員でも容易に行うこと ができる。引込ポール20の下端部が杭部材11の上端部に支持され、長尺のポ ール重量が杭部材11に分担支持されるからであり、ボルト50を回転中心とし て、テコの原理により長尺ポールは容易に立ち上がる。
【0018】 引込ポール20が略垂直に立ち上がると、望ましい実施例では、連結部材30 は僅かに下方に落下する。杭部材11の外径より、連結部材30の内径が大きく 設定されているからであり、ボルト50は、ボルト挿通孔34,35の最上端部 Pまで移動して止まる。ボルト挿通孔34,35の上端部が、位置決めのストッ パとして機能するわけである。この方式は、連結部材30を仮設電柱の全長に含 めない考え方を前提として、ポール立ち上げ時に上部ポールを連結部材内部に落 として固定するものである。もちろん、そのときの下降寸法は任意であり、それ に応じてボルト挿通孔34,35の上下寸法も任意に設定できる。
【0019】 この状態で、一応、仮設電柱の立設作業は終了する。但し、必ずしも杭部材1 1が正確に垂直に打ち込まれているとは限らないので、上部の引込ポール20の 角度も傾斜する可能性が残る。そこで、すでに述べたように、連結部材30の上 部に配した3点のボルトにより、引込ポール20の角度調整を行うことが望まし い。この三点のボルトは、管の中心に向かっているので、一点を緩めることによ り、任意方向にポールを傾斜させることが可能である。一個のボルトをゆるめて も、二点のボルトが全周の2/3(=240度)を支持しているので、ポールが 倒れることはない。
【0020】 以上説明したように、本考案に係る仮設電柱によれば、全長分から杭部材を別 個に独立させて取り扱うことにより、残余のポール重量を格段に軽減することが 可能となる。この結果、一人の作業スタッフでも電力会社の新しい安全規定にみ あう電柱立設が可能となる。本実施例において、杭部材11は約1.2メートル と仮定したが、この長さは上部ポールの重量軽減に十分な長さであると考えるこ とが出来る。最高6.2メートルとなるポールの約1/5に相当し、例えば、も との全重量が50kgの場合は、10kgの重量軽減となる。取り扱いが難しく なる限界重量(45kg)を下回る、40kgの重量となり、しかも杭部材の上 面を視点としたテコ運動をさせれば良いので、従来の全体立設方式に比較すると 格段に作業効率と安全性が向上することになる。
【0021】 また最低長の5.2メートルを前提とすると、全重量45kgを36kgに軽 減し、しかもテコ運動による立設作業が可能になるので、いうまでもなく作業効 率は格段に改善される。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る仮設電柱によれば、一人の作業スタッフによ って、5〜6m超の長尺の仮設電柱ポールを容易かつ短時間に、しかも安全確実 に立設することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る連結部材を横から装着する場合を
例示する図である。
【図2】本考案に係る連結部材と杭部材を上下に分離し
て例示する図である。
【図3】ボルト挿通孔の位置関係を例示するための平面
図である。
【図4】本考案に係る仮設電柱の全体構造を例示する図
である。
【図5】(a)杭部材の正面図である。 (b)杭部材の側面図である。
【図6】杭部材に装着するハンマーの受け部材を例示す
る図である。
【図7】仮設電柱の配置例を示す図である。
【符号の説明】
11 杭部材 14 拡開傾斜面 15 垂直パネル 16 ボルト孔 19 サヤカン 20 引込ポール 30 連結部材 31 スリット 34,35 ボルト挿通孔 40 ハンマーの受け部材 50 ボルト D ボルト挿通孔の最下端部 U スリットの最上端部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め地面に打ち込む杭部材と、 当該杭部材に連結部材を介して接続固定する引込ポール
    とからなり、 前記杭部材は、 その先端部に鋭角な打込拡開面を備えるとともに、 その後端部に、当該杭部材の軸線に沿って立ち上がる全
    体形状略馬蹄形状の垂直パネルを備えてなり、 該垂直パネルは、その適宜箇所に一のボルト孔を備える
    一方、 前記連結部材は、 その後端部に、垂直パネルを嵌装させるスリットを備
    え、 該スリットは、管状を呈する連結部材の一端面に形成さ
    れ、当該スリットの対向面は閉塞されてなり、 前記垂直パネルのボルト孔に対応する位置に、一対の、
    縦長のボルト嵌装孔を備えることを特徴とする住宅建築
    用の仮設電柱。
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