JP3056152U - 汚水を吸収排除する清掃用手袋の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、一対で防水性の手袋の人体の手首
部位に、相当する手首部分の外周面に、別にスポンジそ
の他類似の吸水性素材の成型によるドーナツ形の吸水環
及び円筒形の吸水環体を嵌装して一体的に結合すること
で、雑巾を握った手袋を上方に向けて清掃作業中に、雑
巾から手袋周面を滴り落ちる汚水を吸水環及び吸水環体
により吸水排除し得る清掃用手袋を提供することを目的
としている。 【構成】 スポンジその他類似の吸水性素材の成型によ
り、ドーナツ形の吸水環及び円筒形の吸水環体を形成
し、これらの吸水環及び吸水環体を左右対の防水性の手
袋の、人体手首に相当する部位の手首部分の外周面に接
着その他の固着手段により一体的に装着することで、手
袋を介して握った雑巾を以て、高い位置の清掃を行う際
の、手袋を伝って滴る汚水を巧みに吸水して人体の上腕
部及び衣服への汚水による汚染を阻止し得るように構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ビル、マンションなどの高窓、丈高のガラス窓とか一般家屋の欄間 、キッチンの上部内壁など、比較的高い位置の物体の清掃中に於いて、洗浄液を 含ませた雑巾を上に向けて握っての作業中に、雑巾を握っている手袋を伝って滴 り落ちる汚水が、手袋から上腕部及び衣服に浸透するのを確実に阻止し得る清掃 用の手袋を提供しようとするものである。

【０００２】

【従来技術】

従来、ビル、マンションなどの高窓、丈高のガラス窓とか一般家屋の欄間、キ ッチンの上部内壁など、比較的高い位置の物体の清掃を行なう場合に、洗浄液を 含ませた雑巾を手袋を介して上に向けて握っていると、雑巾から滲み出た汚水が 手袋の周面を伝って上腕部及び衣服に滴り落ちるために、上腕部に薬物によるカ ユミを生じたり、衣服を汚染してシミを生じるなどの不都合が多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上述の不都合に鑑み、対の防水性の手袋の人体の手首部位に相当 する手首部分の外周面に、別にスポンジその他類似の吸水性素材によりなるドー ナツ形の吸水環及び円筒形の吸水環体を嵌装して接着その他の固着手段により一 体的に結合することで、雑巾を上に向けて握った手袋を伝って滴り落ちる汚水を 、吸水環及び吸水環体に吸収し、排除する洗浄用の手袋を提供することを目的と している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、スポンジその他類似の吸水性素材を打抜き、その他の成型加工に より、ドーナツ形の吸水環及び円筒形の吸水環体を成型し、これらの吸水環及び 吸水環体を防水性の手袋の、人体手首に相当する部位の手首部分の外周面に、接 着その他の固着手段により一体的に装着することにより、雑巾を握って高い位置 の清掃を行なう際に、手袋の表面を伝って滴り落ちる汚水を吸水環及び吸水環体 中に悉く吸収し、排除し得るように構成したものである。

【０００５】

【作用】

吸水環又は吸水環体を有した対の手袋を両手に嵌めたのち、右又は左の手を使 い雑巾を洗浄液に浸して適宜に雑巾を両手で絞り、この雑巾を使用してビル、マ ンションなどの高窓、丈高のガラス窓とか一般家屋の欄間、キッチンの汚れた上 部内壁などの拭き掃除を行なう際に、雑巾を握った手先は必然的に上腕部より上 方に位置するので、雑巾に滲み込んでいる洗浄液が汚水となって手袋の表面を伝 って手首に相当する部位の外周の全周面に取付けられている吸水環又は吸水環体 の位置に達すると、汚水の総ては吸水環又は吸水環体の吸水特性により確実に吸 収されるので、汚水は吸水環及び吸水環体以下の上腕部とか衣服にまで滴ること なく流下を阻止されて上腕部又は衣服の汚れるのを防止し、作業の途中で吸水環 又は吸水環体を他方の手によって圧力的に握り込むことにより、滲み込んだ汚水 は吸水環又は吸水環体の内部から絞り出されて確実に排除される。

【０００６】

【実施例】

本考案は、図１及び図２に示すように手袋（２）は左右一対の防水性のもので 、該手袋（２）の人体の手首（図示省略）部位に相当する手首部分（３）には、 別にスポンジその他類似の吸水性素材（１ｂ）の成型による平面、ほぼドーナツ 形を呈する吸水環（１）を嵌装し、該吸水環（１）の内部曲面（１ｃ）と、該内 部曲面（１ｃ）に接する前記手首部分（３）の外周面とを、接着その他の固着手 段（４）により一体的に装着する。また、図３に示す手袋（２）は一対のうち左 手を示したものである。

【０００７】 図４に示す吸水環体（１ａ）は同じく前記吸水性素材（１ｂ）を円筒状に成型 したもので、この吸水環体（１ａ）は前記手袋（２）の手首部分（３）近傍の広 い範囲の外周面を覆い、円筒状の内部曲面（１ｃ）と手袋（２）の手首近傍の広 い表面積とを同じく接着その他による固着手段（４）により一体的に装着する。 なお手袋（２）の一対のうち左手のものの図示は省略する。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。

【０００９】 手袋の、人体の手首に相当する部位の手首部分の外周面に、別にスポンジその 他類似の吸水性素材の成型によるドーナツ形の吸水環を嵌装し、該吸水環の内部 曲面と、該内部曲面に接する手袋の手首近傍の外周面とを接着その他により一体 的に装着したので、手袋を介して上方に向けて握った雑巾から滴り落ちる汚水を 、吸水環に悉く吸収することができる。

【００１０】 吸水環に吸収された汚水は、手袋及び該手袋を嵌めた腕を下方に向けて置き、 他方の腕の掌をもって吸水環を手首部分の中心に向けて締め付ける簡単な操作で 、吸水環内部の汚水を悉く排除できるので極めて便利である。

【００１１】 雑巾を握った腕を上方に向けて長い時間の清掃作業中にもかかわらず、雑巾か ら手袋に滴り落ちる汚水を吸水環に、確実に吸収して上腕部への汚水の滴りを阻 止し得るので、薬品混りの汚水によって上腕部の薬物によるカブレの防止及び衣 服を汚染してシミを生じるなどの不都合を皆無にすることができる。

【００１２】 吸水環体は筒形状に形成して広い内部曲面によって、手袋の手首近傍の広い範 囲の外周面を覆うようにしたので、雑巾から滴り落ちる汚水を量多く吸収し得る ので、梯子とか脚立などの上に於いての長い清掃作業中にも汚水を充分吸収確保 し得るので、高所に於ける作業を能率よく行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案手袋（右手）の平面図である。

【図２】図１に於けるＺ−Ｚ線の平断面図である。

【図３】図１に示す手袋の対のうちの左手側を示す平面
図である。

【図４】吸水環体を装着してなる手袋（右手側）の平面
図である。

【符号の説明】

１ 吸水環 １ａ 吸水環体 １ｂ 吸水性素材 １ｃ 内部曲面 ２ 手袋 ３ 手首部分 ４ 固着手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スポンジその他類似の吸水性素材（１
   ｂ）により平面ドーナツ形状を呈する吸水環（１）を成
   型し、該吸水環（１）を防水性の手袋（２）の人体の手
   首に相当する部位の手首部分（３）に接着その他の固着
   手段（４）により一体的に装着してなることを特徴とす
   る汚水を吸収排除する清掃用手袋の構造。
2. 【請求項２】 吸水環体（１ａ）は、前記吸水性素材
   （１ｂ）の成型によりほぼ円筒状に形成し、該吸水環体
   （１ａ）を前記手袋（２）の手首部分（３）の全周面を
   被覆して、固着手段（４）により、一体的に装着してな
   ることを特徴とする第１項記載の汚水を吸収排除する清
   掃用手袋の構造。