JP3056077U - 木材と竹を利用した合板建築材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 国産板状木材で強度が得にくく、しかも幅方
向に曲がり、木の繊維方向に捻りの発生がし易くこのこ
とから、寸法精度の必要な建築材料として利用されてい
ない木材を、表面加工によって建築材料として利用価値
を得たい。 【解決手段】木材から切り出された板状木材は、木材の
中芯に向かって湾曲する、木の繊維方向の直交端面に起
こる捻りが一般的にあるそこで幅方向の曲がり、捻りを
押える。竹は伸縮性、耐久性に優れているその性質を利
用し、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合した集積
材から板状に切断したもの。または、竹の端面を幅方向
に接着仕上げしたものを、板状木材の表皮側または、中
芯側に接着剤で接着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、杉、桧、松などの木材に、孟宗竹から切り出した竹材を結合した 集積材を薄板に切り出し、母材である木材に接合した建築材料であり、一般住宅 、 公共住宅、体育館などの床材、壁板、天井板および、柱の材料として利用するこ とが出来る木材と竹を利用した建築材料に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より建築材料、特に床材には各種のものがあり、天然の木材、合板材等が ある。特に合板には各種形状、構造のものがあり、竹を利用したものもある。竹 は古くから伸縮性が少なく物差などにも利用され、耐久性、強靱性に優れ抗菌性 も高い。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

近年、建築用材料を構成するに対し、自然の風合いをもち、安価な材料として 木材の利用が注目を集めている。しかしながら木材は資源として不足も考えられ る、国産木材で強度が得にくくまた、曲がり、捻りが発生し易くこのことから、 寸法精度の必要な建築材料として利用されていない木材を、本考案は、国産木材 を有効利用はかるため、表裏面に異なった材料を接合することによって、曲がり 、 捻りを押えある程度の強度を確保する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の建築材料は、木材から切れ出された板状木材は木材の中芯に向かって 湾曲する、木の繊維方向の直交端面に起こる捻りが一般的である。そこで幅方向 曲がりを押さえることから板状木材の表皮側は中芯側に、竹を接着することで曲 がり、捻りを押える。竹は伸縮性、耐久性に優れていることから、竹の繊維方 向と直交する端面同士を接合した集積材から板状に切断したもの、または竹の単 面を幅方向に接着したものを表面に接着する。

【０００５】

【考案の実施形態】

考案の実施形態について図面を参照して説明する。 記載の図１において、木材から切り出され乾燥した板状木材（１）の繊維方向（ A） に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合した竹集積材、図７の（ｄ）を、板 状に切断した（ｅ）を、板状木材（１）の幅方向（Ｂ）の表皮側（Ｃ）に接着剤 で接着したことを特徴とする木材と竹を利用した合板建築材料。

【０００６】 記載の図２において、木材から切り出され乾燥した板状木材（１）の繊維方向 （Ａ）に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合した竹集積材、図７の（ｄ） を、板状に切断した（ｅ）を、板状木材（１）の幅方向（Ｂ）の表皮側（Ｃ）お よび中芯側（Ｄ）に、接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹を利用した建 築材料。

【０００７】 記載の図３において、木材から切り出され乾燥した板状木材（１）の繊維方向 （Ａ）に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向、図８の（ｃ）に接着剤で接着 し、板状（ｄ）に仕上げたものを、板状木材（１）の幅方向（Ｂ）の表皮側（Ｃ ） に接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹を利用した建築材料。

【０００８】 記載の図４において、木材から切り出され乾燥した板状木材（１）の繊維方向 （Ａ）に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向、図８の（ｃ）に、接着剤で接 着し、板状（ｄ）に仕上げたものを、板状木材（１）の幅方向（Ｂ）の表皮側 （Ｃ）および中芯側（Ｄ）に、接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹を利 用した建築材料。

【０００９】 記載の図５において、木材から切り出され乾燥した板状木材（１）の繊維方向 （Ａ）に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向、図８の（ｃ）に、接着剤で 接着し、さらに竹の繊維方向と直交する端面同士を接合した竹集積材、図７の （ｄ）を板状（ｅ）に切断したものを、直角に交叉するように上部に接着剤で張 り合わせ板状に仕上げたものを、板状木材（１）の幅方向（Ｂ）の表皮側（Ｃ） に接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹を利用した建築材料。

【００１０】 記載の図６において、木材から切り出され乾燥した角木材（１）の繊維方向（ A） に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合した竹集積材、図７の（ｄ）を板状 （ｅ）に切断したもの、または竹の繊維方向と直交する端面を幅方向、図８の（ ｃ） を接着剤で接着し、板状（ｄ）に仕上げたものを、角木材（１）の幅方向（Ｂ） と表皮側（Ｃ）と中芯側（Ｄ）の四方に接着剤で接着したことを特徴とする木材 と竹を利用した建築材料。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の木材特に杉材を利用した建築材料は、木の繊維方向と直交する端面に 竹の端面同士を接合した集積材を、板状に切断したものを圧着することで、曲が り、捻りを押えることが出来、住宅用材料の床材、壁材、天井板に、また、角材 は柱としての需要が可能となる。寸法精度不足で利用が少なかった国産木材を 大量にかつ幅広く利用可能となる。また、竹を接着することで装飾性と抗菌性に 優れ、生活に優しい建築材料として活用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基本的説明図で板状木材の表皮側に竹
集積材で加工したものである。

【図２】本考案の板状木材の表皮側および中芯側を竹集
積材で加工したものである。

【図３】本考案の板状木材の表皮側に竹幅方向材で加工
したものである。

【図４】本考案の板状木材の表皮側および中芯側を竹幅
方向材で加工したものである。

【図５】本考案の板状木材の表皮側に竹幅方向材と竹集
積材を重ね合わせ加工したものである。本考案の板状木
材の表皮側に竹幅方向材で加工したものである。

【図６】本考案の角木材の四面に竹集積材を加工したも
のである。

【図７】竹集積材製作説明図である。

【図８】竹幅方向接着材の説明図である。

【符号の説明】

１ 板状木材 ２ 板状竹集積材 ３ 幅方向竹接着材 ４ 角木材 Ａ 板状木材繊維方向 Ｂ 板状木材幅方向 Ｃ 表皮側 Ｄ 中芯側 ａ 竹縦割り ｂ 竹短片加工 ｃ 接集積 ｄ 竹集積材薄切り ｅ 板状仕上げ ｆ 幅方向接着

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｂ３２Ｂ 7/12 Ｂ３２Ｂ 7/12 21/13 21/13 Ｅ０４Ｃ 2/10 Ｅ０４Ｃ 2/10

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 木材から切り出され乾燥した板状木材の
   繊維方向に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合し
   た竹集積材を、板状に切断したものを、板状木材の表皮
   側幅方向に接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹
   を利用した合板建築材料。
2. 【請求項２】 木材から切り出され乾燥した板状木材の
   繊維方向に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合し
   た、竹集積材を板状に切断したものを、板状木材の表皮
   側および中芯側幅方向に、接着剤で接着したことを特徴
   とする木材と竹を利用した合板建築材料。
3. 【請求項３】 木材から切れ出され乾燥した板状木材の
   繊維方向に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向に接
   着剤で接着し、板状に仕上げしたものを、板状木材の幅
   方向の表皮側に接着剤で接着したことを特徴とする木材
   と竹を利用した建築材料。
4. 【請求項４】 木材から切れ出され乾燥した板状木材の
   繊維方向に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向に接
   着剤で接着し、板状に仕上げしたものを、板状木材の幅
   方向の表皮側および中芯側に、接着剤で接着したことを
   特徴とする木材と竹を利用した建築材料。
5. 【請求項５】 木材から切り出され乾燥した板状木材の
   繊維方向に、竹の繊維方向と直交する端面を幅方向に接
   着剤で接着し、さらに竹の繊維方向と直交する端面同士
   を接合した竹集積材の板状に切断したものを、直角に交
   叉するように上部に接着剤で張り合せ板状に仕上げたも
   のを、板状木材の幅方向の表皮側に接着剤で接着したこ
   とを特徴とする木材と竹を利用した建築材料。
6. 【請求項６】 木材から切り出され乾燥した角木材の繊
   維方向に、竹の繊維方向と直交する端面同士を接合し
   た、竹集積材の板状に切断したもの、または竹の繊維方
   向と直交する端面を幅方向に接着剤で接着し、板状に仕
   上げたものを、角木材の幅方向と表皮側と中芯側との四
   方に接着剤で接着したことを特徴とする木材と竹を利用
   した建築材料。