JP3056031B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3056031B2
JP3056031B2 JP5278779A JP27877993A JP3056031B2 JP 3056031 B2 JP3056031 B2 JP 3056031B2 JP 5278779 A JP5278779 A JP 5278779A JP 27877993 A JP27877993 A JP 27877993A JP 3056031 B2 JP3056031 B2 JP 3056031B2
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正三 海谷
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日本電気アイシーマイコンシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路に関し、
特に故障検出機能を内蔵する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路、特にゲイトアレ
イ向けの半導体集積回路においては、その故障検出手法
としては、図4に示されるようなクロスチェック法と呼
ばれる回路構成が用いられている。このクロスチェック
法においては、図4に示されるように、ゲートアレイの
半導体チップ1上の基本セル2内には、被観測論理ゲー
トとしてのNAND回路7、NOR回路8およびインバ
ータ9等に対して、それぞれ観測テストポイントA、B
およびC等が配置されており、これらの観測テストポイ
ントに対応して、予め複数のプローブライン102と、
複数のセンスライン101が格子状に配置されている。
そして、これらのラインを制御するプローブライン制御
回路4およびセンスライン制御回路15と、これらの制
御回路を総合的に制御する制御回路5が設けられてい
る。また、図5の基本セル2の内部回路図に示されるよ
うに、夫々の観測テストポイントに対応して、故障観測
用のMOSトランジスタ16、17および18が配置さ
れている。なお、これら以外にも、故障観測用のMOS
トランジスタ19および20等も配置されている。これ
らのMOSトランジスタのゲートには、プローブライン
制御回路4より出力される制御信号が、プローブライン
102を介して入力されており、ソースまたはドレイン
の一方には、センスライン制御回路6より出力される制
御信号が、センスライン101Cおよび101等を介し
て入力され、また、前記ソースまたはドレインの他方に
は、被観測ゲートとしてのNAND回路7、NOR回路
8およびインバータ9等からの出力線が接続されてい
る。これにより、上記の被観測論理ゲートに対する故障
検出は、全て制御回路5、プローブライン制御回路4お
よびセンスライン制御回路15による選択制御作用を介
して行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の半導体
集積回路においては、或る論理回路の故障が検出された
場合には、図5において、例えば被観測論理ゲートとし
てのNAND回路7からの出力線103には、故障観測
用のMOSトランジスタ16を介して、センスライン1
01C自身の配線長分の配線容量、およびセンスライン
101Cに接続されている他の故障観測用のMOSトラ
ンジスタ19のソース側またはドレイン側のジャンクシ
ョン容量が付加されることになり、出力線103を出力
とする被観測論理ゲートのNAND回路7が駆動された
場合に、所定の応答時間内において駆動することは応答
速度の面において限界があり、前記容量の付加に伴ない
被観測NAND回路7により、次段の被観測論理ゲート
のインバータ9を十分に駆動することができないという
異常事態が生じる。また、このように駆動することがで
きない場合には、本来の故障検出の能力を果すことがで
きないか、または故障検出動作時の動作分(負荷容量)
をも考慮した上で、被観測論理ゲートのNAND回路7
としては、十分に駆動することのできる能力を持ったプ
ロックに置換えることが必要となるため、設計の自由度
が狭くなり、且つ前記故障検出機能を備えた半導体集積
回路のチップ面積が増大するという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明の半導体集積
回路は、半導体チップ内部に、相互に絶縁されて格子状
に配置される複数のプローブラインならびに複数のセン
スラインと、故障観測の対象とする任意の被観測論理ゲ
ートに対応して、それぞれ当該被観測論理ゲートの周辺
において、近接するプローブラインとセンスラインとに
ドレイン・ソース路が接続され、ゲートが前記被観測論
理ゲートの出力線に接続される故障観測用のNMOSト
ランジスタと、故障観測時において、被観測論理ゲート
に対応する故障観測用NMOSトランジスタのドレイン
・ソース路が接続されているプローブラインを選択し、
選択された当該プローブラインにはアクティブ・レベル
の信号を供給するとともに、それ以外のプローブライン
には非アクティブ・レベルの信号を供給して、当該NM
OSトランジスタを稼働状態に設定するプローブライン
制御回路と、前記複数のセンスラインに接続され、故障
観測時において、前記プローブライン制御回路により稼
働状態に設定される故障観測用のNMOSトランジスタ
および対応するセンスラインを介して入力される検出信
号を受けて、所定のパッドを介して外部に出力するセン
スライン制御回路と、を少なくとも論理ゲートの故障検
出用として備えることを特徴としている。
【0005】また、第2の発明の半導体集積回路は、半
導体チップ内部に、相互に絶縁されて格子状に配置され
る複数のプローブラインならびに複数のセンスライン
と、故障観測の対象とする任意の被観測論理ゲートに対
応して、それぞれ当該被観測論理ゲートの周辺におい
、近接するプローブラインとセンスラインとにドレイ
ン・ソース路が接続され、ゲートが前記被観測論理ゲー
トの出力線に接続される故障観測用のPMOSトランジ
スタと、故障観測時において、被観測論理ゲートに対応
する故障観測用PMOSトランジスタのドレイン・ソー
が接続されているプローブラインを選択し、選択さ
れた当該プローブラインにはアクティブ・レベルの信号
を供給するとともに、それ以外のプローブラインには非
アクティブ・レベルの信号を供給して、当該PMOSト
ランジスタを稼働状態に設定するプローブライン制御回
路と、前記複数のセンスラインに接続され、故障観測時
において、前記プローブライン制御回路により稼働状態
に設定される故障観測用のMOSトランジスタおよび
対応するセンスラインを介して入力される検出信号を受
けて、所定のパッドを介して外部に出力するセンスライ
ン制御回路と、を少なくとも論理ゲートの故障検出用と
して備えることを特徴としている。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0007】図1は本発明の一実施例における半導体チ
ップの構成を示す図である。図1に示されるように、本
実施例における半導体チップ1上の基本セル2内には、
観測対象の論理ゲートであるNAND回路7、NOR回
路8およびインバータ9等と、それぞれこれらの観測対
象に対応する観測テストポイントA、BおよびC等に対
して、予め複数のプローブライン102(102Dを含
む)と複数のセンスライン101(101Cを含む)が
格子状に配置されており、それらのラインを制御するプ
ローブライン制御回路4およびセンスライン制御回路6
と、これらのプローブライン制御回路4およびセンスラ
イン制御回路6を総合的に制御する制御回路5が設けら
れている。また、夫々の観測テストポイントAおよびB
等に対応して、故障観測用のNMOSトランジスタ10
および12が埋込み配置されている。なお、これら以外
にも、故障観測用のNMOSトランジスタ11が埋込み
配置されている。これらの観測テストポイントAおよび
Bに対応するNMOSトランジスタ10および12のゲ
ートには、当該観測テストポイントAおよびBの出力が
それぞれ直接接続されており、またドレインにはプロー
ブライン102Dおよび102がそれぞれ接続され、ソ
ースにはセンスライン101Cおよび101がそれぞれ
接続されている。本発明の従来例と異なる特徴点は、上
述のように、夫々の観測テストポイントが、直接観測用
のNMOSトランジスタのゲートに接続されていること
である。
【0008】図1において、例えば、観測対象のNAN
D回路7の故障の有無を検出する場合には、パッド3よ
り所定の試験用信号が当該NAND回路7に入力され、
またプローブライン制御回路4による制御作用を介して
プローブライン102Dが選択されて、当該プローブラ
イン102Dに対してアクティブ・レベルの制御信号が
出力され、それ以外のプローブラインには、それぞれ非
アクティブ・レベルの制御信号が供給される。これによ
り、NMOSトランジスタ10は稼働状態となり、当該
NMOSトランジスタ10のゲートには、前記試験用信
号入力に対応する観測論理ゲートとしてのNAND回路
7の出力線103(観測テストポイントA)における出
力レベルが入力され、前記NMOSトランジスタ10を
介して、その検出出力はセンスライン101Cを経由し
てセンスライン制御回路6に入力され、パッド3より外
部に出力される。これにより、パッド3より出力された
上記検出出力レベルと、NAND回路7の出力線103
における正常信号レベルの情報とを比較照合することに
より、当該NAND回路7の故障の有無が検出される。
なお、このことは、NOR回路8を故障検出対象とする
場合においても同様であり、パッド3よりNOR回路8
に入力される試験用信号入力に対応して、NOR回路
8、NMOSトランジスタ12、センスライン101、
センスライン制御回路6およびパッド3を介して出力さ
れる検出出力レベルと、当該NOR回路8の出力線10
4における正常信号レベルの情報とを比較照合すること
により、NOR回路8の故障の有無が検出される。
【0009】なお、図1においては、インバータ9に対
応する故障観測用のNMOSトランジスタの記載が省略
されているが、このインバータ9を故障検出対象とする
場合においても、上記NAND回路7およびNOR回路
8に対する場合と同様に、当該インバータ9の故障の有
無を検出することができる。
【0010】次に、図2は、本発明の第2の実施例にお
ける半導体チップの部分構成を示す図である。図2に見
られるように、観測対象のNAND回路7と、故障観測
用のPMOSトランジスタ13と、インバータ9と、プ
ローブライン制御回路4と、センスライン制御回路6と
を示す部分回路図であり、図1に対応する半導体チップ
2上の他の部分については記載が一切省略されている。
本実施例の第1の実施例との相違点は、NAND回路7
に対する故障観測用のMOSトランジスタとして、PM
OSトランジスタ13が使用されていることであり、こ
れに伴ない、PMOSトランジスタ13、センスライン
101Cおよびセンスライン制御回路6より外部に出力
される検出レベルは、前述の第1の実施例の検出レベル
の反転レベルが出力される。この場合においても、PM
OSトランジスタ13、センスライン101C、センス
ライン制御回路6およびパッド3を介して出力される上
記検出出力レベルと、NAND回路7の出力線103に
おける正常信号レベルの情報とを比較することにより、
当該NAND回路7の故障の有無が検出される。このよ
うに、本実施例においては、図1における他の故障観測
用のNMOSトランジスタ11および12等も、全て、
それぞれPMOSトランジスタに置換えられる。
【0011】なお、上記の第1の実施例においては、故
障観測の対象とするNAND回路7およびNOR回路8
等に対応して、故障観測用のNMOSトランジスタ10
および12等においては、それぞれドレインが近接する
プローブライン102Dおよび102に接続され、ソー
スが近接するセンスライン101Cおよび101に接続
されているが、それぞれ関連するプローブライン102
Dおよび102のレベルと、対応するセンスライン10
1Cおよび101のレベルとの関係において、これらの
NMOSトランジスタ10および12等において、ソー
スをそれぞれ近接するプローブライン102Dおよび1
02に接続し、またドレインをそれぞれ近接するセンス
ライン101Cおよび101に接続しても、同様の作用
効果が得られることは明らかである。このことは、上記
の第2の実施例についても同様であり、図2において、
故障観測用のPMOSトランジスタ13のドレインをプ
ローブライン102Dに接続し、ソースをセンスライン
101Cに接続することによっても、当該第2の実施例
の場合と同様の作用効果が得られる。
【0012】また、上記の第1および第2の実施例にお
いては、それぞれ故障観測用のトランジスタとして、そ
れぞれNMOSトランジスタおよびPMOSトランジス
タが用いられているが、これらのMOSトランジスタの
代わりに、他のトランジスタ類を用いてもよいことは云
うまでもない。
【0013】次に、図3は、本発明の第3の実施例を示
すブロック図である。図1の第1の実施例との対比によ
り明らかなように、本実施例と第1の実施例との相違点
は、第1の実施例においては、センスライン制御回路6
がセンスライン101C、101および101から入力
される検出出力が、パッド3を介してパラレルに出力さ
れているのに対して、本実施例においては、当該検出出
力が、センスライン制御回路14より、1個のパッド3
を介してシリアルに出力されていることである。それ以
外については、その構成および動作等、全て第1の実施
例の場合と同様である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、半導体
チップにおける回路構成において、試験用信号入力に対
応する被観測論理ゲートの出力線の情報を、直接故障観
測用MOSトランジスタのゲートに入力するように回路
を構成することにより、前記被観測論理ゲートの出力線
に負荷容量として付加される前記故障観測用のMOSト
ランジスタのドレイン側の容量を回避することが可能と
なり、半導体集積回路における応答動作が改善されると
いう効果がある。
【0015】また、当該半導体集積回路の通常動作時に
おいて、被観測論理ゲートの故障検出を行う場合におい
ても、当該被観測論理ゲートの通常動作に影響を与える
ことなく故障検出を効率よく行うことができるという効
果があり、これにより、ひいては半導体集積回路の設計
自由度が改善され、且つ故障検出機能を内在する半導体
集積回路自体のチップ面積を、最小限度に縮小化するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体チップの
回路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例における半導体チップの
部分回路構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例における半導体チップの
回路構成図である。
【図4】従来例における半導体チップの回路構成図であ
る。
【図5】従来例における基本セルの回路構成図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 基本セル 3 パッド 4 プローブライン制御回路 5 制御回路 6、14、15 センスライン制御回路 7 NAND回路 8 NOR回路 9 インバータ 10〜12 NOMSトランジスタ 13 PMOSトランジスタ 16〜20 MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップ内部に、相互に絶縁されて
    格子状に配置される複数のプローブラインならびに複数
    のセンスラインと、 故障観測の対象とする任意の被観測論理ゲートに対応し
    て、それぞれ当該被観測論理ゲートの周辺において、近
    接するプローブラインとセンスラインとにドレイン・ソ
    ース路が接続され、ゲートが前記被観測論理ゲートの出
    線に接続される故障観測用のNMOSトランジスタ
    と、 故障観測時において、被観測論理ゲートに対応する前記
    故障観測用NMOSトランジスタの前記ドレイン・ソー
    ス路が接続されているプローブラインを選択し、選択さ
    れた当該プローブラインにはアクティブ・レベルの信号
    を供給するとともに、それ以外のプローブラインには非
    アクティブ・レベルの信号を供給して、当該NMOSト
    ランジスタを稼働状態に設定するプローブライン制御回
    路と、 前記複数のセンスラインに接続され、故障観測時におい
    て、前記プローブライン制御回路により稼働状態に設定
    される故障観測用のNMOSトランジスタおよび対応す
    るセンスラインを介して入力される検出信号を受けて、
    所定のパッドを介して外部に出力するセンスライン制御
    回路と、 を少なくとも論理ゲートの故障検出用として備えること
    を特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 半導体チップ内部に、相互に絶縁されて
    格子状に配置される複数のプローブラインならびに複数
    のセンスラインと、 故障観測の対象とする任意の被観測論理ゲートに対応し
    て、それぞれ当該被観測論理ゲートの周辺において、近
    接するプローブラインとセンスラインとにドレイン・ソ
    ース路が接続され、ゲートが前記被観測論理ゲートの出
    線に接続される故障観測用のPMOSトランジスタ
    と、 故障観測時において、被観測論理ゲートに対応する前記
    故障観測用PMOSトランジスタの前記ドレイン・ソー
    が接続されているプローブラインを選択し、選択さ
    れた当該プローブラインにはアクティブ・レベルの信号
    を供給するとともに、それ以外のプローブラインには非
    アクティブ・レベルの信号を供給して、当該PMOSト
    ランジスタを稼働状態に設定するプローブライン制御回
    路と、 前記複数のセンスラインに接続され、故障観測時におい
    て、前記プローブライン制御回路により稼働状態に設定
    される故障観測用のMOSトランジスタおよび対応す
    るセンスラインを介して入力される検出信号を受けて、
    所定のパッドを介して外部に出力するセンスライン制御
    回路と、 を少なくとも論理ゲートの故障検出用として備えること
    を特徴とする半導体集積回路。
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