JP3055834B2 - コークス粒度制御方法 - Google Patents

コークス粒度制御方法

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JP3055834B2
JP3055834B2 JP4084190A JP8419092A JP3055834B2 JP 3055834 B2 JP3055834 B2 JP 3055834B2 JP 4084190 A JP4084190 A JP 4084190A JP 8419092 A JP8419092 A JP 8419092A JP 3055834 B2 JP3055834 B2 JP 3055834B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス炉において製
造されるコークス粒度を稼働率によらず一定に制御する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄用高炉の安定操業を確保するため
に、装入されるコークスの粒度を一定に維持することは
極めて重要である。
【0003】通常のコークス炉においては、製造される
コークスの粒度は主として炉温と装入石炭の炭化度によ
り決まる。炉温の制御法として、特開昭56−2828
5号公報、特開昭59−179581号公報等にコーク
ス炉の石炭乾留過程における各段階での燃料の供給量を
予め設定されたプログラムに基づいて行う方法が開示さ
れているが、これらの燃焼方法はコークス強度(冷間、
熱間強度)を向上させるためのものであり、一つの乾留
サイクル内で、プログラムに応じて燃焼条件を変化させ
てもコークス粒度を拡大する程温度の調整を行うもので
はない。
【0004】また、従来の燃焼制御方法で、粒度を拡大
するために炉温を低下させると、火落ち時間(Tmax
と比例関係あり)が遅れ、置き時間が短縮されるために
炉壁温度Twが低下する。その結果、炉端部のコークス
ケーキに未乾留部が残り、押出時の発塵量や押出負荷が
増大し、実操業では実施不可能である。そのため、製造
されるコークスの粒度を制御できる範囲も極めて限られ
たものとなり、実際に製造されるコークスの粒度はコー
クス炉の(1日の押出窯数)/(設置窯数)で表現され
る稼働率に依存することになる。
【0005】カッターの使用や石炭配合による粒度制御
もあるが、カッターの使用の場合には大粒径のコークス
を小粒径にする調整のみであることに加え、コークス粉
率が増大し、塊コークス歩留りが低下するというデメリ
ットがあり、石炭配合による粒度制御の場合には、配合
調整からコークス炉へ装入押出を経てコークス粒度が確
認できるまで約40時間かかり、粒度制御としては迅速
さに欠け、石炭需給にも左右されるので実用的ではな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のコークス粒度調
整範囲は極めて小さいが、一乾留サイクル内で自由に炉
温を制御できる燃焼制御手段を用いることで炉温の調整
範囲を拡大し、高炉に装入されるコークス粒度を高炉ニ
ーズにより制御できる。
【0007】本発明の目的は、一乾留サイクル内で自由
に炉温を制御できる燃焼制御手段を用いることで、コー
クス炉の稼働率変化に伴う炉温の変動に影響されず、迅
速に且つ正確に一定のコークス粒度を得ることができる
コークス粒度の制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来からの周知の事実と
して、稼働率すなわち炉温の変動によりコークス粒度が
変動することが知られている。コークス炉の炉温は、コ
ークスの火落ち時間を決定する因子であり、火落ち時間
と同一の指標である発生ガス温度が最高となるまでの時
間Tmaxとも強い相関関係がある。実際にも図1に示
すようにコークス粒度とTmaxの相関関係は強く、T
maxの調整によりコークス粒度を制御できる。
【0009】ところが、炉端部の未乾留部の残存を避け
るためには炉壁温度の確保は必要不可欠であり、炉壁温
度(Tw)一定のもとでTmaxを調整するとなると、
従来の燃焼制御では、図2に示す破線上での操業のみし
か選択できず、Tmaxの調整は不可能である。しか
し、一乾留サイクル内で自由に炉温を制御できる燃焼制
御手段を用いることで、後半の炉温を上昇することが可
能となり、適切な炉温(Tw)が確保できるために炉端
部の未乾留部位を残すことなく、図1中太線で囲まれた
斜線の範囲でTmaxを調整し、同一稼働率下でコーク
ス粒度を調整することが可能となる。
【0010】本発明は、従来操業下において得られるコ
ークスが高炉ニーズに適合しない場合に、コークス炉か
らの輸送過程のコークスを粒度検知センサーにより粒度
分布を確認し、この粒度情報を一乾留サイクル内で自由
に炉温を制御できる燃焼手段を備えたコークス炉の加熱
パターンにフィードバックし、発生ガス温度が最大とな
るまでの時間Tmaxとコークス押出時の炉壁温度Tw
調整することでコークス平均粒度のばらつきを低減さ
せることを特徴とする。
【0011】上記の粒度検知センサーによる粒度分布の
確認を画像解析によって行うことが正確な粒度を早期に
確認する上で都合が良い。
【0012】
【作用】上記粒度センサーによって確認された粒度の情
報は、従来のサンプリング後測定される方式による情報
よりも早期に且つ正確に加熱パターンの調整に利用でき
る。センサーにより検知された粒度が高炉ニーズに適合
しない場合には、Tmaxを調整し、加熱パターンを修
正することで一定の粒度にコークスを造り込める。
【0013】
【実施例】図3は本発明の基本構成を、高炉に供給され
るコークス粒度を目標値50±1mmとしたときのコー
クス炉からのコークスの流れCと、制御のための情報の
入力の流れI1 を示す図である。
【0014】同図において、加熱パターン制御によって
操業されるコークス炉1から供給されるコークスは、光
学粒度センサー2で画像解析によって粒度を測定した後
高炉へ送られる。光学粒度センサー2によって得られた
粒度情報I1 は、コークス炉の加熱パターンの再調整に
入力され、目標値50±1mmを外れた場合に限り、目
標範囲に入るように発生ガス温度がピークとなる時間
(Tmax)を調整する。
【0015】図4は図3に示す制御システムによって本
発明を実施した操業実績を示すもので、コークス粒度を
拡大する指向で操業を行った結果を示す。一定稼働率の
下で粒度制御前の状況では、49±1.5mm程度の制
御が可能であったものが、本発明によりTw一定でTm
axを延長することで50mmまで粒度が拡大した。
【0016】また、センサーの情報が直ちに加熱パター
ンにフィードバックされて炉温調整に適用され、粒度の
ばらつきも低減し、効果を発揮していることが判る。
【0017】
【発明の効果】本発明によって、以下の効果を奏する。
【0018】(1)稼働率によらず、各乾留プロセスに
よって得られたコークス粒度の測定によって経時的に粒
度制御に利用でき、広い範囲の粒度制御が可能となる。
【0019】(2)コークス粒度を同一稼働率の下で拡
大できるので、高炉ニーズに適合した粒度のコークスを
供給でき、高炉の安定操業をサポートできる。
【0020】(3)輸送過程での情報をフィードバック
できるので、その対応が迅速にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をコークス粒度制御指向に適用した際
の操業実績を示すもので、Tmaxとコークス粒度の関
係を示す。
【図2】 本発明をコークス粒度制御指向に適用した際
の操業実績を示すもので、炉の稼働率とTmaxの関係
を示す。
【図3】 本発明によるコークス炉加熱制御パターンの
制御のシステムを示す。
【図4】 本発明をコークス粒度拡大指向に適用した際
の操業実績を示すのもので、稼働率、Tmax、Tw、
粒度の推移を示す。
【符号の説明】
1 コークス炉 2 粒度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 21/20 C10B 57/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉からの輸送過程のコークスを
    粒度検知センサーにより粒度分布を確認し、この粒度情
    報を一乾留サイクル内で自由に炉温を制御できる燃焼手
    段を備えたコークス炉の加熱パターンにフィードバック
    し、発生ガス温度が最大となるまでの時間Tmaxとコ
    ークス押出時の炉壁温度Twを調整することを特徴とす
    るコークス粒度の制御方法。」
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