JP3055788U - 携帯電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の工事現場で簡易に利用できる携帯電源
装置を提供する。 【解決手段】 キャリングケース４０内に蓄電池１９と
回路構成部とを内蔵し、前記回路構成部は外部１００Ｖ
商用電源から蓄電池１９を充電する機能を有し、前記充
電状態を表示する電流計１７がキャリングケース４０の
側面に設けられ、工事現場等の使用現場においては連動
スイッチ１８を切り換えて前記蓄電池１９の出力を出力
コンセント２０に取り出し、回転灯３０等の電源として
使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は携帯電源装置に係わり、特に充電可能 な１２Ｖ直流電流を内蔵したキャリングケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来では、特に交通量の多い車道，工事現場等では、進入 禁止又は立入禁止のため、赤色の回転灯や多数の発光ダイオードを配列してなる 警告灯等が用意されていた。この種の回転灯や警告灯等は、特に夜間においては 必要にして不可欠のものである。また、工事期間中にのみ一時的にその現場で必 要となる。従って、１００Ｖ商用電源を利用することは、手続上及び電源取扱い 工事上極めて煩雑を極めて、機動力を発揮できない欠点があった。特に商用電源 のとれない山間領域では、問題であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案の課題は、上述した問題点を解決 し、日中充電しておいた携帯電源装置を工事現場に運び、夜間に充分な光量を確 保できるように回転灯又は警告灯に電源を供給し、必要に応じてどこでも臨機応 変に対応できる機動力を発揮することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案の解決手段は、図２に示すように、 キャリングケース４０内に蓄電池１９と回路構成部とを内蔵し、前記回路構成部 は外部の１００Ｖ商用電源から蓄電池１９を充電する機能を有し、前記充電状態 を表示する電流計１７がキャリングケース４０の側面に設けられ、工事現場等の 使用現場においては連動スイッチ１８を切り換えて前記蓄電池１９の出力を出力 コンセント１１に取り出し、回転灯３０等の電源として使用することを特徴とす る携帯電源装置である。

【０００５】

【作用】 本考案によれば昼間に充電し、夜間に使用現場に携帯して電源と して利用できる。従って、任意の現場で簡便に利用できる。

【０００６】

【考案の実施の形態】 本考案の実施の形態に係わる携帯電源装置は、図１ に示すように、携帯する電源ボックス１０内に１２Ｖ直流電源バッテリである蓄 電池１９と回路構成部とを備える。１００Ｖの交流商用電源へ接続するためのプ ラグ１１があり、これと並列に他用途にするためのアウトレット・コンセント１ ２とトランス１３とがある。トランス１３の出力側両端は、１２Ｖの交流が得ら れ、さらにブリッジ型のトランジス接続からなる全波整流回路１４を通過して、 蓄電池１９に電極挟持用クリップ２２，２３を介して接続される。蓄電池１９の ＋極と全波整流回路１４との間には、電流計１７が介在する。

【０００７】 一方、トランス１３の２次巻線の中間タップと、全波整流回路１４のプラス側 出力との間に、約６Ｖの電位差を形成し、ここには５６０オームの抵抗器１６と 発光ダイオード１５とが直列接続される。

【０００８】 尚、全波整流回路１４の出力には、並列に平滑コンデンサが介在することが好 ましい。

【０００９】 以上は、事務所や詰め所、待機所等で蓄電池１９の充電を行う動作を示す。蓄 電池１９が放電されていると、電流計１７が大きく振れ、充電が完了すると１Ａ 以下の電流表示となる。この携帯電源装置１０が作動中は、発光ダイオード１５ が点灯する。

【００１０】 連動スイッチ１８を、図示した位置から他方に手動で倒すと、充電された蓄電 池１９の出力が出力コンセント２０に出力される。工事現場では、この出力コン セント２０から、夜間だけ回転灯３０等の電源１２Ｖ直流電圧を得る。

【００１１】 回転灯３０が４０Ｗ，蓄電池１９の容量が３２Ahの場合、約８時間使用できる 。１０時間を越えると、蓄電池１９が全放電に近い状態となる。

【００１２】 フューズ２１は、負荷への過電流又は蓄電池１９への過電流を防止するため必 要である。

【００１３】 事務所や詰め所、工事現場待機所等での携帯電源装置１０の外観を示す図２の 斜視図を参照すると、携帯電源ボックス１０は、キャリングケース４０と一側面 を覆う扉５１とからなる。キャリングケース４０内には、１２Ｖ直流電圧の蓄電 池１と、図１の回路構成部に相当する部分が収められている。電流計１７は、一 側面に表示されている。発光ダイオード１５は、円形の発光体である。連動スイ ッチ１８は、手動切り換えが可能なスイッチである。出力コンセント２０，アウ トレット・コンセント１２，電源プラグ１１の配線は、いずれも扉５１を閉めた 状態でも下部から引き出せるようになっている。

【００１４】 本実施の形態では、扉５１に対向する側面に、電流計１７，発光ダイオード１ ５，スイッチ１８等を設けたが、この他に外側面等任意の側面に設けることがで きる。

【００１５】 キャリングケース４０の上面には手で提げられるように、握手５２が固定され ている。扉５１は観測窓を有し、必要に応じて施錠できる構造となる。

【００１６】 事務所や詰め所、待機所等では、１００Ｖ商用電源が確保されているから、こ れを利用して昼間にまずプラグ１１を接続し、図１で示すように蓄電池１９の充 電を行う。

【００１７】 次に、図２で充電を行った後のキャリングケース４０を携帯して、工事現場等 へ向かう。

【００１８】 工事現場等での使用例を示す図３の斜視図を参照すると、回転灯３０の近くに 防水構造のキャリングケース４０が設置されて、出力コンセント２０と回転灯３ ０とは、電源コードにより接続されると共に、連動スイッチ１８を他方に手動で 倒す。

【００１９】 以上の簡便な操作により、回転灯３０に１２Ｖの直流電圧が供給される。従っ て、工事現場では、特に夜間に回転灯３０が高い照度で動作する。

【００２０】 上述した実施の形態によれば、キャリングケース内に蓄電池を収納したが、ケ ース内に入らぬより大きなサイズの蓄電池を使用する場合には、別途蓄電池を用 意し、ケースから電源コードを引き出し、クリップ等でこの蓄電池の＋極，−極 へ各々接続すればよい。

【００２１】

【考案の効果】 以上説明したとおり、本考案によれば、任意の場所で手軽 に利用でき、商用１００Ｖ電源を引いてくる必要がなく、回転灯や警告灯等に充 分な光量を与えるだけの電源電圧を供給でき、ほぼ８時間の連続使用に耐え、ま た扉を閉めた状態でも、下部よりコードを引き出すことが可能であり、さらには 、電流計で充電状態が一目で分かるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施の形態の回路図である。

【図２】 本考案の実施の形態のキャリングケースを示
す斜視図である。

【図３】 図２のキャリングケースの現場での使用例を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ 電源ボックス １１ プラグ １２ アウトレット・コンセント １３ トランス １４ 全波整流回路 １５ 発光ダイオード １６ 抵抗器 １７ 電流計 １８ 連動スイッチ １９ 蓄電器 ２０ 出力コンセント ２１ フューズ ２２ クリップ ２３ クリップ ３０ 回転灯 ４０ キャリングケース ５１ 扉 ５２ 握手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャリングケース（４０）内に蓄電池
   （１９）と回路構成部とを内蔵し、前記回路構成部は外
   部の１００Ｖ商用電源から蓄電池（１９）を充電する機
   能を有し、前記充電状態を表示する電流計（１７）がキ
   ャリングケース（４０）の側面に設けられ、工事現場等
   の使用現場においては連動スイッチ（１８）を切り換え
   て前記蓄電池（１９）の出力を出力コンセント（２０）
   を取り出し、回転灯（３０）等の電源として使用するこ
   とを特徴とする携帯電源装置。