JP3055503U - ゴム用成型機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ ガイドを金型接合時に確実に保持できるた
め製品の精度を向上させると共に、可動台により作業性
・機能性を向上させてなるゴム用成型機を提供する。 ［解決手段］ ゴム成型下金型を取り付ける固定台の固
定板の下面に、シリンダーのロッドの先端を固定すると
共に、上部にゴム成型上金型を取り付ける上板を、下部
には上記固定板に挿入するガイドを突設してなる下板を
設けた可動台の下板に、上記シリンダーの本体を固定
し、シリンダーのロッドの伸縮作動により可動台を上下
動させ、ロッドを伸ばしシリンダーの本体を下方に移動
させることによりゴム成型下金型とゴム成型上金型を接
合してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴム製品（特に紐状のもの）を加工するゴム用成型機の改良に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のゴム用成型機としては、図６に示すような固定台ＫのアームＡに設けた シリンダーＳのロッドＳ１を上下に作動させることにより、ゴム成型上金型Ｇ１ を作動させ、固定台Ｋに固定されたゴム成型下金型Ｇ２と接合させゴム製品の成 型を行なっている。 また、図７に示すような固定台Ｋ１のアームＡ１に固定されたゴム成型上金型 Ｇ１ａを設けると共に、固定台Ｋ１にはシリンダーＳａのロッドＳａ１に設けた ゴム成型下金型Ｇ２ａを上下動させてなるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

しかし、上記前者のゴム用成型機の場合、ロッドＳ１が伸びた状態でゴム成型 しているため、ロッドＳ１を長期に使用した場合、ロッドＳ１の変形によりゴム 成型上金型Ｇ１とゴム成型下金型Ｇ２との接合のズレを生じ、製品の精度に問題 を残す。 また、上記後者の場合は、ゴム成型下金型Ｇ２ａを上下動させるため、例えば ゴム成型下金型Ｇ２ａに両側より紐状の部材を入れ、その部材間を連結（成形） する時、部材を両手で持ちゴム成型下金型Ｇ２ａと同じように上昇させなければ ならず、作業性が著しく劣る。 さらに、上記前者及び後者は各金型の自重とシリンダーの押圧力のみで金型を 接合しているため、接合面からバリが発生することがある。

【０００４】 本考案は、従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的はガイドを金型接合 時に確実に保持できるため製品の精度を向上させると共に、可動台により作業性 ・機能性を向上させてなるゴム用成型機を提供することを目的とするものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための手段として、ゴム成型下金型を取り付ける固定台の 固定板の下面に、シリンダーのロッドの先端を固定すると共に、上部にゴム成型 上金型を取り付ける上板を、下部には上記固定板に挿入するガイドを突設してな る下板を設けた可動台の下板に、上記シリンダーの本体を固定し、シリンダーの ロッドの伸縮作動により可動台を上下動させ、ロッドを伸ばしシリンダーの本体 を下方に移動させることによりゴム成型下金型とゴム成型上金型を接合してなる 。 また、可動台の上板にゴムを型内に圧入するためのゴム圧入機を具備してなる 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 このゴム用成型機１は、ゴム成型下金型を取り付ける後方に２本のホルダー２ ａ１を突設した固定板２ａを、固定枠２ｂの上端に固設してなる固定台２の固定 板２ａの下面に、シリンダー３のロッド３ａの先端を固定すると共に、上部にゴ ム成型上金型を取り付ける上板４ａを、下部には上記固定板２ａのホルダー２ａ １・２ａ１に挿入し、上端を上記上板４ａの下面に固設してなるガイド４ｂ１を ２本突設した下板４ｂをそれぞれ設け、両側に略Ｃ型の支持板４ｃを固設してな る可動台４の下板４ｂの透孔４ｂ２の下方に、上記シリンダー３の本体３ｂをボ ルトＢにて固着してなるもので、シリンダー３のロッド３ａの伸縮作動により可 動台４を上下動させるものである。

【０００７】 なお、付加設備として、可動台２４の上板２４ａにゴムを金型内に圧入すべく 、４本の支柱５ｂで支持された基板５ａ上に、圧力シリンダー５ｃを設置してな るゴム圧入機５を設けるもので、上板２４ａの中央にゴムを圧入するための圧力 孔２４ａ１を穿設してある。

【０００８】 上記のように構成したゴム用成型機１の使用例を述べる。 １）、固定台２の固定板２ａの上面にゴム成型下金型ＳＫをセットする。 ２）、可動台４の上板４ａの下面にゴム成型上金型ＵＫをセットする。 ３）、ゴム成型下金型ＵＫに部材ＢＺをセットする。 ４）、シリンダー３を作動させ、ロッド３ａを伸ばすことにより本体３ｂが下方 に移動すると同時に固設した可動台４が下がりゴム成型上金型ＵＫがゴム 成型下金型ＳＫと接合する。 ５）、この時、下板４ｂのガイド４ｂ１の上部が、固定板２ａのホルダー２ａ１ 内にホールドされている。 ６）、また、シリンダー３の押圧力と可動台４の自重にてゴム成型上金型ＵＫと ゴム成型下金型ＳＫを接合している。 ７）、この状態でゴム圧入機５を作動させ両金型内にゴムを圧入し、成型するも のである。

【０００９】 なお、製品として自動車用ドアシールＧ（中空成型）を加工する場合、枠Ｇ１ ・Ｇ１を金型内に入れ、コーナー部Ｇ２を連結加工した時、同じ金型を他の従来 のゴム用成型機で加工するのと比較して、テストの結果加工時間が早く、しかも バリもなく成型できた。

【００１０】 上記実施例において、原則としてシリンダー３及びシリンダー５は油圧式とす る。

【００１１】

【考案の効果】

考案の効果として、 １）、ガイドを金型接合時に確実にホルダーにて保持しているため製品精度（金 型接合精度）が高い。 ２）、可動台の一部を固定台内に収納しているためコンパクトで場所を取らない 。 ３）、可動台の自重も加圧（金型との接合）に加味されるため加圧効率がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すゴム用成型機の側面
図。

【図２】本考案の一実施例を示すゴム用成型機の正面
図。

【図３】本考案の一実施例を示すゴム用成型機の第１使
用状態図。

【図４】本考案の一実施例を示すゴム用成型機の第２使
用状態図。

【図５】本考案の一実施例を示すゴム用成型機によって
製造された製品の平面図。

【図６】本考案の他の実施例を示すゴム圧入機の正面
図。

【図７】従来の一例目を示す側面図。

【図８】従来の二例目を示す側面図。

【符号の説明】

１−−−ゴム用成型機 ２−−−固定台 ２ａ−−固定板 ２ａ１−ホルダー ２ｂ−−固定枠 ３−−−シリンダー ３ａ−−ロッド ３ｂ−−シリンダーの本体 ４−−−可動台 ４ａ−−上板 ４ｂ−−下板 ４ｃ−−支持板 ５−−−ゴム圧入機

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴム成型下金型を取り付ける固定台の固
   定板の下面に、シリンダーのロッドの先端を固定すると
   共に、上部にゴム成型上金型を取り付ける上板を、下部
   には上記固定板に挿入するガイドを突設してなる下板を
   設けた可動台の下板に、上記シリンダーの本体を固定
   し、シリンダーのロッドの伸縮作動により可動台を上下
   動させ、ロッドを伸ばしシリンダーの本体を下方に移動
   させることによりゴム成型下金型とゴム成型上金型を接
   合してなることを特徴とするゴム用成型機。
2. 【請求項２】 可動台の上板にゴムを型内に圧入するた
   めのゴム圧入機を具備してなることを特徴とする請求項
   １記載のゴム用成型機。