JP3055215U - 滑り止めを施したスポーツ用グローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポーツ用グローブにおいて、手のひら
側生地の表面と接する被接触体及びその裏面と接触する
手のひらとの各々の摩擦抵抗を上下左右斜めの全方向に
対してバランスさせ、運動時のコントロールの的確性を
容易に確保する。 【解決手段】 起毛生地１の表面にシリコンゴム９を用
いて連続亀甲形の模様をコーティングし、かつ、前記起
毛生地１の裏面にはシリコンゴム１１の無数個を突設
し、手甲側には弾力伸縮性生地２を用いて手首部３とと
もに一連に縫製してなることを特徴とする滑り止めを施
したスポーツ用グローブを提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、滑り止めを施したスポーツ用グローブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ボーリング用、ゴルフ用等のグローブとしてボールコントロール、クラブコン トロールを容易ならしめるために、滑り止めを施したものは従来から種々存在し ている。 これら、従来技術による滑り止めを施したグローブは生地の表面に単なる種々 の凹凸加工を施して前述の機能の保全に供していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術によるグローブの構成によると、これを手に装着しその使用に供 すると、当該グローブとボーリング用のボールやゴルフ用クラブのグリップとの 接触は滑りがなくなり良好となる。

【０００４】 しかし、それらの運動の際の遠心力により、必ずしも、あらゆる方向からの滑 りに対処できるものとは限らず、しかも、グローブと手のひらとの間で滑りが生 じ、かえってボールコントロール、クラブコントロールが狂ってしまうと云う問 題点が生ずる。

【０００５】 本考案は、前記ボールやクラブ等の被接触体と接する生地表面と、手のひらと 接する前記生地裏面との滑りや摩擦抵抗の相違点に着目し、前記被接触体及び手 のひらに相応する滑り止めを施すことにより、両者の摩擦抵抗をバランスさせて 前記問題点を是正した滑り止めを施したスポーツ用グローブを提供することを目 的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 而して、従来技術の問題点を是正し、かつ、その目的を達成すべき本考案の要 旨とするところは、起毛生地の表面にシリコンゴムを用いて連続亀甲形の模様を コーティングし、かつ、前記起毛生地の裏面にはシリコンゴムの無数個を突設し て手のひら側に適用し、手甲側には弾力伸縮性生地を用いて手首部とともに一連 に縫製してなることを特徴とする滑り止めを施したスポーツ用グローブにある。

【０００７】 この考案によると、手甲側の弾力伸縮性生地並びに手のひら側の起毛生地の機 能のバランスにより、密着性、かつ、柔軟性を以って手に装着できる。 そして、前記のように起毛生地の表面には、シリコンゴムによる連続亀甲形の コーティング枠内には無数の六角形状の起毛生地が膨出部として現われる。従っ て、本案グローブを装着して使用に供すると、前記膨出部が被接触体に対して極 めて柔らかく接しながら保護するとともに、連続亀甲形の模様にコーティングを 施したシリコンゴムが被接触体に対して上下左右斜めの全方向からの摩擦抵抗を 生じさせ、滑り止め機能の発揮を保全する。また、同時に手のひらに対しては起 毛生地が柔らかく接するとともに、突設した無数個のシリコンゴムが摩擦抵抗を 生じさせ、前記同様に滑り止め機能の発揮を保全する。

【０００８】 従って、使用の際には被接触体の全ての方向に対しても、また、手のひらに対 しても同様に摩擦抵抗が生じ、両者の滑り止め効果がバランスするので、依然と してグローブ装着時の態様を維持し、前記手甲部の弾力伸縮性生地の機能と相俟 って運動コントロールの保全が頗る良好となる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次ぎに、この考案の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図 １は本考案の一実施形態であるボーリング用グローブの正面図、図２は同じく袋 返しした正面図、図３は同じく手のひら側の起毛生地の断面図である。 図中、１は起毛生地、２は弾力伸縮性生地、３は手首部であり、これらの部品 を縫い合わせてボーリング用グローブとしたものである。そして、４は人差指、 ５は中指、６は薬指、７は小指を示し、８は親指を通す穴である。

【００１０】 ここにおいて、手のひら側の生地素材である起毛生地１の表面に見られる連続 亀甲模様の凸部は、コーティングを施したシリコンゴム９であり、該シリコンゴ ム９のコーティングによってこそ起毛生地１の表面に亀甲形の膨出部１０が現出 する。そして、その裏面には同じく所望する形状のシリコンゴム１１を規則的又 は不規則的な間隔で無数に突設したものである。また、手甲側の弾力伸縮性生地 ２としてスパンテックスを用い、手首部３をゴムバンドとしたものである。この ゴムバンドにスリット１２を設け、かつ、一対の面ファスナー１３、１４を設け ればフィット性並びに着脱性が良好となり、起毛生地１としては不織布、合成皮 革、繊維類が適用され、また、設計並びに企画変更によりゴルフ用、釣り用等に 適応できる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によると、手のひら側の起毛生地の表面が被接触体に対して、また、 その裏面が手のひらに対して柔軟性を以ってそれぞれ全方向に摩擦抵抗が生じ、 かつ、両者の摩擦抵抗がバランスするので、頗るフィット性に富み、運動時のコ ントロールが極めて的確、かつ、容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態を示す正面図である。

【図２】本考案の一実施形態の袋返しを示す正面図であ
る。

【図３】本考案の一実施形態に係る手のひら側の起毛生
地の断面図である。

【符号の説明】 １ 起毛生地 ２ 弾力伸縮性生地 ３ 手首部 ４ 人差指 ５ 中指 ６ 薬指 ７ 小指 ８ 穴 ９ シリコンゴム １０ 膨出部 １１ シリコンゴム １２ スリット １３ 面ファスナー １４ 面ファスナー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 起毛生地（１）の表面にシリコンゴム
   （９）を用いて連続亀甲形の模様をコーティングし、か
   つ、前記起毛生地（１）の裏面にはシリコンゴム（１
   １）の無数個を突設して手のひら側に適用し、手甲側に
   は弾力伸縮性生地（２）を用いて手首部（３）とともに
   一連に縫製してなることを特徴とする滑り止めを施した
   スポーツ用グローブ。