JP3054746U - 草刈用合成樹脂紐 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、草刈機などの切り刃として、耐久性
と切れ味を兼ね備えた合成樹脂紐を安く提供する。 【構成】断面を丸ではなく、星形のように稜線（２）の
間に谷（３）を備えた多角形にして、切り刃となる稜線
（２）の角を鋭くすると共に、その多角柱体にねじれを
持たせて、稜線（２）や谷（３）が外周３６０゜のどの
位置にも交互に、ほぼ均一の螺旋状に現れるようにす
る。多角形で稜線（２）が鋭角となり、さらにねじれが
あれば、切り刃として回転させると螺旋状の外周に交互
に稜線（２）が現われ、切れ味が良く長持ちする。硬い
草などを刈る場合には、断面を正３角形や正方形にする
と、稜線（２）はやや鈍角になるが、耐久性が高まる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、草刈機などの合成樹脂製の切り刃に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

草刈機などの切り刃は、金属製が主で、丸鋸などの円盤状や、刀身状の短冊形 の１枚あるいは２枚をアタッチメントを介して、その中心を回転軸に取り付けて 使用していた。

【０００３】 その後、安全性や保守の容易さなどから改良が重ねられ、ワイヤーや合成樹脂 紐を回転軸に取り付けておき、その１端または両端を適宜に引き出して固定し、 高速回転させることで、切り刃の役割を持たせてきた。殊に合成樹脂紐は、安全 性だけでなくコスト面でも有利ではあったが、太いと耐久力はあっても切れ味が 鈍く、細くすれば切れ味は多少良くなるため、多く利用されてきた。しかし、細 い合成樹脂紐では紐自体が短時間でちぎれてしまい、たびたび引き出し直す必要 があった。

【考案が解決しようとする課題】

【０００４】 草刈機などの切り刃として、耐久性と切れ味を兼ね備えた合成樹脂紐を簡単な 装置で製造し安く提供したい。

【課題を解決するための手段】

【０００５】 本考案を拡大した図によって説明すると、草刈機などの切り刃として使用され ている合成樹脂紐（１）において、断面を丸ではなく、例えば正３角形や正方形 、あるいは星形のように稜線（２）の間に谷（３）を備えた多角形にして、切り 刃となる稜線（２）の角を鋭くすると共に、その多角柱体にねじれを持たせて、 稜線（２）や谷（３）が外周３６０゜のどの位置にも交互に、ほぼ均一の螺旋状 に現れるようにする。

【０００６】

【実施の形態】

本考案の合成樹脂紐（１）を製作する１例として、断面が多角形の直径３ｍｍ 前後の連続した熱可塑性合成樹脂紐を材料とし、その送りとねじりを加える機械 に取り付け、連続的に最適な速度や温度など設定した条件で融点直前まで加熱軟 化しながら、一定のねじりを加えて任意の螺旋状とし、直ちに冷却固化しながら 巻き取る。

【０００７】 多角形の形状として、例えば星形のように、５又は６程度の稜線（２）の間に 、それぞれ同数の谷（３）を備えると、切り刃となる稜線（２）が極めて鋭角と なり、その多角柱体にねじれを持たせてあれば、切り刃として回転させた場合、 合成樹脂紐（１）の螺旋状の外周に交互に稜線（２）が現われ、対象の草を切れ 味良く刈り取れる。

【０００８】 ねじれによって、回転する合成樹脂紐（１）の稜線（２）が対象の草に接触す る部位が微妙に異なり、切れ味も長持ちする。切れ味が良ければ、合成樹脂紐（ １）を摩耗させることが少ない。

【０００９】 特に対象の草が硬いなど耐久性を高めたい場合は、例えば断面を正３角形や正 方形にすると、稜線（２）はやや鈍角になるが、切れ味は持続する。また、当然 ながら谷（３）がほとんどないので、合成樹脂紐（１）の断面積は大きく、引っ 張り強度が高まり、ちぎれるまでの寿命も長くなる。

【００１０】 ねじりを加えて巻き取った合成樹脂紐（１）は、使用するのに好適な長さに切 断してから販売してもよく、又は加工機械でねじったあと巻き取るときに、一定 の間隔にカットマークを付けるようにしても良い。

【効果】

【００１１】 この考案によって、草刈機などの切り刃としての合成樹脂紐に、鋭利な切れ味 と、継続的に長時間使用可能な耐久性とを兼ね備えることができると共に、比較 的簡単な機械での連続的な加工によって、ねじれのある合成樹脂紐を安く提供で きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】断面を星形にした拡大図で、（１）は側面図、
（２）は断面図である。

【図２】稜線と谷を各６とした拡大図で、（１）は側面
図、（２）は断面図である。

【図１】断面を正方形にした拡大図で、（１）は側面
図、（２）は断面図である。

【符号の説明】

１ 合成樹脂紐 ２ 稜線 ３ 谷

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年７月２１日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】断面を星形にした拡大図で、（１）は側面図、
（２）は断面図である。

【図２】稜線と谷を各６とした拡大図で、（１）は側面
図、（２）は断面図である。

【図３】断面を正方形にした拡大図で、（１）は側面
図、（２）は断面図である。

【符号の説明】 １ 合成樹脂紐 ２ 稜線 ３ 谷

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 草刈機などの切り刃として使用されてい
   る合成樹脂紐（１）において、断面を多角形にして切り
   刃となる稜線（２）の角を鋭くすると共に、ねじれを持
   たせて、稜線（２）が外周に螺旋状に現れるようにした
   草刈用合成樹脂紐。