JP3054588B2 - バタフライ弁の開度表示装置 - Google Patents

バタフライ弁の開度表示装置

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JP3054588B2
JP3054588B2 JP8052271A JP5227196A JP3054588B2 JP 3054588 B2 JP3054588 B2 JP 3054588B2 JP 8052271 A JP8052271 A JP 8052271A JP 5227196 A JP5227196 A JP 5227196A JP 3054588 B2 JP3054588 B2 JP 3054588B2
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butterfly valve
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義則 万木
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株式会社巴技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バタフライ弁の
開度表示装置に関し、特にバタフライ弁において弁体の
微少開度によるシートリングの破損、弁体の振動による
キャビテイション等のトラブル発生を防止すると共に、
弁体開閉用操作レバーの回動方向及び取付位置を配管設
置後においても変更可能とした開度表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バタフライ弁は、弁体の開度と流
量とが比例関係になく、図14に示すように弁開度が3
0%以下の開度では、流量は全開時の10%以下しか流
れず、流体は噴流状態となって流れる。このため、この
ような微少開度でバタフライ弁を使用した場合、弁本体
に装着されたシートリングが剥がれたり、破損するおそ
れがある。又、弁体が振動してキャビテイションが発生
する。そこで、バタフライ弁の取扱に際して、このよう
な微少開度での使用をしないように取扱説明書等で注意
がなされているが、必ずしも守られているとは言えなか
った。
【0003】又、バタフライ弁は通常の連続運転におい
ては、一度設定した弁開度を変更する必要はない。特に
変更した場合危険の発生が考えられるような流体条件、
例えば圧力、温度、流量などが増大或いは減少するよう
な流体条件で使用されるバタフライ弁では、弁開度を限
定しておくことが危険と事故を防止するために有効であ
る。このため、操作レバーを施錠して弁開度の変更を阻
止するようにしたものが、実公平3−34535号公報
に開示されている。しかしながら、従来の操作レバーの
施錠は、開又は閉の二位置でのみ施錠を可能とするもの
に過ぎなかった。
【0004】更に、バタフライ弁は配管への取付位置に
応じて弁体を開閉する操作レバーの回動方向と取付位置
がそれぞれ異なっているため、操作レバーの回動方向と
取付位置に合致した開度を表示する目盛板と操作レバー
の回転角度を規制するノッチを有した開度板とを予め弁
本体に固着した後、バタフライ弁を配管に設置している
のが一般的である。したがって、通常は配管設置後に操
作レバーの回動方向や取付位置を変更することは不可能
であった。このため、バタフライ弁がユーザーに納入さ
れた後に、配管が変更されたりバタフライ弁の近傍に他
の機器が配置される等して、操作レバーの回動方向や取
付位置を変更する必要が生じた場合、ユーザー側では対
応することが出来ない不便があった。
【0005】そこで、バタフライ弁を配管に設置した後
においても操作レバーの回動方向や取付位置を変更可能
としたものが、実公昭64−3027号公報、特開平7
−174260号公報等に開示されている。実公昭64
−3027号公報に開示のものは、目盛板を180度回
転させて操作レバーの取付位置を変更可能とするもので
あり、特開平7−174260号公報に開示のものは、
駆動装置を天地を逆にして取付可能とすることにより、
操作レバーの回動方向を変更可能とするものである。
【0006】しかしながら、実公昭64−3027号公
報、特開平7−174260号公報に開示のものは、操
作レバーの取付位置若しくは回動方向のいずれかを変更
可能とするものに過ぎず、取付位置並びに回動方向の両
方を同時に変更することは出来なかった。したがって、
バタフライ弁がユーザーに納品され配管に設置されたた
後に、操作レバーの回動方向並びに取付位置を変更し
て、ユーザーが要望する操作レバーの取付位置若しくは
回動方向をすることは出来なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、バタフラ
イ弁を微少開度での使用による危険発生を使用者に警告
する警告手段を備えると共に、設定した開度を維持する
ために操作レバーを任意の操作位置でロック可能として
誤操作を防止するロック機構を有し、且バタフライ弁を
配管に設置した後に、ユーザー側において操作レバーの
回動方向並びに取付位置を任意に変更可能とする開度表
示装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、弁本体の弁軸筒外端の取付
フランジに等間隔に二組4個の取付孔を穿孔し、該取付
フランジの取付孔に整合する第一の取付孔と該第一の取
付孔に対して45度偏位して形成された第二の取付孔と
を有し且複数のノッチを備えた開度板と、表面と裏面に
それぞれ表裏逆の目盛を表示した二枚の目盛板とを前記
取付フランジ上に取り外し自在に固着し、取付フランジ
の中心から外方に伸び出す駆動側弁棒に軸支される操作
レバーの軸孔に八個の回り止め位置を形成し、該操作レ
バーは前記ノッチに係脱自在のストッパーを備えてお
り、開度板の二種類の取付位置と二枚の目盛板の表裏に
形成された四種類の目盛の選択とにより、操作レバーの
取付位置と回動方向の八種類の変更を行い得るようにし
たことを特徴とする。
【0009】又、目盛板の裏面に、表面の目盛を180
゜回転した状態で二種類の目盛を形成したことを特徴と
する。
【0010】更に、目盛板の表面の目盛に、注意表示手
段を施したことを特徴とする。
【0011】更に、注意表示手段が、バタフライ弁の噴
流限界値を超える微少開度の開度目盛を赤色表示するよ
うにしたことを特徴とする。
【0012】更に、開度板と目盛板に目盛位置に対応し
て複数の施錠孔を穿孔すると共に、操作レバーに該施錠
孔と整合する施錠孔を穿孔し、開度板、目盛板並びに操
作レバーを錠で施錠するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態を
図面を参照しつつ詳細に説明する。図において、(1)は
中心形バタフライ弁の弁本体であり、従来周知のように
内部に円板状の弁体(2)を回動自在に軸支し、弁体の回
動中心に弁棒が取り付けられ、該弁棒の一方は駆動側弁
棒(3)として弁軸筒(4)を貫通して外部に延び出し、該
駆動側弁棒(3)の外端には操作レバー(5)が取り付けら
れる。弁軸筒(4)の外端には取付フランジ(6)が一体に
形成され、該取付フランジ(6)の上面にノッチを有する
開度板(7)と目盛を有する目盛板(8)が固着ボルト・ナ
ット(9)で取り外し自在に固着されている。操作レバー
(5)には、前記開度板(7)のノッチ(10)に係入する爪(1
1)を先端に有した棒状のストッパー(12)が平行に進退自
在に取り付けられる。該ストッパー(12)は常時爪(11)が
ノッチ(10)に係入する方向に付勢されていると共に、後
端の開閉レバー(13)を握持して爪がノッチから離脱する
方向に後退させることが出来る。かかるバタフライ弁の
開度表示機構は従来公知である。
【0014】図7、8に示すように、操作レバー(5)の
先端には、駆動側弁棒(3)の外端に回り止め状態で係入
する軸支部(14)が形成され、該軸支部(14)の中心に後述
する八種類の操作レバー取付位置に対応した八個の回り
止めを備えた軸孔(15)が穿設されている。軸支部(14)の
先端には指針(16)が形成される。駆動軸(3)の外端に装
着された操作レバー(5)は、締付ボルト(17)で駆動軸
(3)に固着される。図5に示すように、取付フランジ
(6)には開度板(7)と目盛板(8)を取り付けるための取
付孔(18)が穿孔されており、該取付孔(18)は中心振り分
けで等間隔に二組4個の取付孔(18a)(18b)が形成され
る。図6に示すように開度板(7)には、取付フランジ
(6)の第一の取付孔(18a)に整合して直径方向対向位置
に第一の取付孔(19a)が形成され、更に該第一の取付孔
(19a)から角度θ(図示の態様では45度)偏位した位
置に第二の取付孔(19b)が形成される。これにより、二
種類の操作レバーの取付位置の選択が可能となる。
【0015】図3、10、11に示すように、目盛板
(8)は開度板(7)上に組み付けられる。該目盛板(8)に
は、図10に示すようにその表面(A面)に二種類の目
盛((8A)(8B)が、また図11に示すように裏面(B
面)にも二種類の目盛(8C)(8D)がそれぞれ形成さ
れ、合計四種類の目盛(8A)、(8B)、(8C)、(8D)
が形成される。表面(A面)と裏面(B面)に形成され
た一組の目盛(8A)(8B)若しくは(8C)(8D)は各面
において直径方向に対向して形成されている。B面の目
盛はA面の目盛の中心線で目盛板を180゜回転した状
態で形成されている。第一、第三目盛(8A)(8C)は、
操作レバー(5)の正転時(開弁方向が反時計方向)に使
用され、第二、第四目盛(8B)(8D)は操作レバー(5)
の逆転時(開弁方向が時計方向)に使用される。目盛板
(8)には、目盛の基点(0)と終点(10)とを通る線
上に対向して形成された第二第三の取付孔(20b)(20c)
と、これらの取付孔の中心に位置する第一の取付孔(20
a)の三対の取付孔を有する。尚、目盛表示は、図示の形
態では0〜10の数字を表示したがこれに限られるもの
ではなく、全閉、全開、中間若しくはO、Sの文字表示
或いはその他の表示であっても良いことは勿論である。
【0016】目盛板(8)のA面の第一目盛(8A)、第二
目盛(8B)には、図12に示すように、弁開度に対する
注意表示手段(21)が形成される。該注意表示手段(21)
は、図示の実施形態では赤色部(21a)、黄色部(21b)、青
色部(21c)の色別着色表示である。注意表示手段(21)
は、図13に示すように、黄色部(21b)がなく、赤色部
(21a)と青色部(21c)の二種類のみとしても良い。一般的
に目視で確認し易い色彩は、危険を赤、要注意を黄色、
安全を青とされているので、本実施形態ではこれを踏襲
した。しかしながら、注意表示手段は、かかる色別着色
に限られるものではない。その他の適宜の注意表示手段
を用いても良いことは勿論である。又、注意表示手段(2
1)は、目盛板(8)のA面のみに施し、B面には注意表示
手段(21)をメーカー側では施さず、ユーザー側で任意の
位置に任意の注意表示手段を施し得るように、無表示の
ままとしておくのが好ましい。
【0017】流量特性曲線を示す図14から明らかなよ
うに、バタフライ弁はグローブ弁(玉形弁)に比して弁
開度と流量の関係が大きく異なっており、バタフライ弁
では弁開度を全開時の30%内外としても、流量は全開
時の10%内外しか流れない特性を有している。これに
対して、グローブ弁はバタフライ弁と正反対の特性を有
しており、ユーザー側の現地作業者によっては、教育の
不徹底等にも起因して、バルブは全て同様の流量特性を
有していると誤解し、トラブルを惹起させるおそれがあ
った。又、バタフライ弁の噴流限界値(Vf)は、管内
流速(v)と噴流速度係数(K)の積で与えられ、液体
の場合噴流限界値は10〜30m/sとされている。図
15の弁開度と噴流速度係数の関連表に示されるよう
に、弁開度が30%以下では、噴流速度係数(K)が1
0より大きくなるため、管内流速(v)が2〜3m/s
で噴流限界値(Vf)に近づくこととなる。バタフライ
弁を噴流限界値を超えて使用すると、シートリングが弁
本体から剥離したり、破損するおそれがあり、又弁体の
振動によりキャビテイションが発生する。従って、前述
したように目盛の30%以下の開度部分を、危険を知ら
せる赤色部(21a)として、30%以下の微少開度でバタ
フライ弁を使用しないように作業者の注意を喚起する必
要がある。
【0018】ところで、バタフライ弁は流体輸送の仕様
条件、特に弁の開度は、その系の条件によりバタフライ
弁のユーザー側で全く異なっている。例えば、燃料供給
ラインにおいては、全開は不可であり、常時微少開度に
保っておくことが必要である。逆に、緊急開放弁のよう
に常時全閉で使用する弁もある。従って、この発明で
は、前記したように目盛板(8)のB面には注意表示手段
(21)を設けず、個々のユーザーの流体仕様条件に応じ
て、これらの条件に合致するようにユーザー側で所定の
注意表示手段、例えばユーザーの指定色を所定位置に塗
布可能なようにする。
【0019】バタフライ弁の弁体は、全閉から全開まで
の回動角度は90度であるから、目盛も90度の角度範
囲で形成される。使用に際しては、目盛板(8)のA面の
第一若しくは第二の目盛(8A)(8B)のいずれかを選択
して使用する。これにより目盛板に形成された三対の取
付孔(20)との組み合わせにより、四種類の操作レバーの
回動方向の選択が可能となる。尚、B面の目盛(8C)
(8D)はユーザーの要望により使用される。かくしてこ
の発明によれば、開度板(7)による二種類の操作レバー
の取付位置と目盛板(8)による四種類の操作レバーの回
動方向の組み合わせにより、合計八種類の開度表示方法
の選択が可能となり、必要とするほとんど全ての開度表
示を実現することが出来る。しかも、開度表示の変更
は、締付ボルト(17)を外して操作レバー(5)を駆動側弁
軸(3)から抜き取り、開度板(7)の取付孔の位置を変え
たり、目盛板(8)を転回することで達成可能であると共
に、この表示方法の変更に際して、弁本体(1)は配管か
ら取り外す必要なく行うことが可能である。尚、目盛板
(8)のB面についても同様に八種類の表示方法の選択が
可能であるから、総計16種類の表示方法の選択が出来
ることとなる。
【0020】図16は、この発明により達成可能な八種
類の表示方法を示している。尚、図において上方を配管
の上流側とし、下方を下流側とする。図16を参照し
て、は配管方向と直交する位置に操作レバー(5)が取
り付けられ、上流方向に90度回動して全開される、
’はとは逆に配管方向に平行に操作レバー(5)が取
り付けられ下流方向に90度回動して全開状態となる。
’とは逆の位置に操作レバーが取り付けられ上流
方向に90度回動して全開される。’はとは逆に配
管方向と直交する位置に操作レバーが取り付けられ、下
流方向に90度回動して全開となる。すなわち、
’とは操作レバーの取付位置を同一とし回動方向を逆
方向としており、’ととは互いに操作レバーの取付
位置と回動方向が互いに逆になっている。’は配
管方向と直交する方向を中心として下流側と上流側との
間を90度回動して弁を開閉する場合であり、は操作
レバーを下流側に位置して上流方向に回動し、’は
とは逆に操作レバーを上流側に位置して下流方向に回動
する。’は配管方向中心を中心として左右に操作
レバーを90度回動して弁を開閉する場合であり、
’では操作レバーの取付位置と回動方向が互いに逆に
なっている。
【0021】次に、この図16に示す八種類の表示方法
の実現について説明する。先ず、の場合、開度板(7)
は図6に示す状態で第一取付孔(19a)を取付フランジ
(6)の第一取付孔(18a)に合致させ、目盛板(8)の第一
目盛(8A)を表出させつつ開度板(7)の上に載置した
後、固着ボルト・ナット(9)で開度板(7)と目盛板(8)
を固着する。次に、操作レバー(5)を目盛板(8)の全閉
位置に合わせつつ締付ボルト(17)で固定する。尚、いず
れの表示方法の場合においても、弁体は全閉状態にされ
ている。’の場合には、目盛板(8)の第二目盛(8B)
を表出させ、操作レバー(5)を目盛の全閉位置に合わせ
て取り付ける。その他の点はと同一とする。の場合
には、先ず開度板(7)をの位置から90度回転して第
一取付孔(19a)を取付フランジ(6)の第二取付孔(18b)に
合致させ、目盛板(8)の第一目盛(8A)を表出させて固
着し、操作レバー(5)を目盛の全閉位置に合わせて取り
付ける。’の場合には、開度板はそのままにして目盛
板(8)の第二目盛(8B)を表出させ、目盛の全閉位置に
操作レバーを取り付ける。
【0022】の場合には、開度板(7)のノッチ(10)の
中心を配管方向と直交して配置し、第二取付孔(19b)を
取付フランジ(6)の第一取付孔(18a)に合致させるとと
もに、目盛板(8)の第一目盛(8A)を表出させて固着
し、目盛の全閉位置に操作レバーを取り付ける。’の
場合には、開度板はと同一のままにして目盛板(8)の
第二目盛(8B)を表出させ、目盛の全閉位置に操作レバ
ーを取り付ける。の場合は、配管方向中心にノッチの
中心を合わせて開度板(7)を位置づけ、取付フランジと
開度板の第二取付孔(18b)(19b)を合致させると共に、目
盛板(8)の第一目盛(8A)を表出して固着し、目盛の全
閉位置に操作レバーを取り付ける。’の場合には、開
度板はと同一のままにして第二目盛(8B)を表出し、
目盛の全閉位置に操作レバーを取り付ける。
【0023】かくして、角度θ(図示の実施態様では4
5度)偏位して二組の取付孔(19a)(19b)が形成された一
枚の開度板(7)と、表面に互いに逆の目盛が形成された
目盛板(8)と、軸孔(15)に八個の回り止めが形成された
操作レバー(5)とを適宜組み合わせることにより、八種
類の操作レバーの取付位置と回動方向を作出することが
出来る。しかも、この操作レバー(5)の取付位置と回動
方向の変更は弁本体(1)を配管に取り付けたままで行う
ことが可能である為、ユーザーが必要に応じて任意に変
更を行い、最も操作しやすい操作レバーの取付位置と回
動方向を得ることが出来る。
【0024】次に、図17〜20を参照して、この発明
の開度表示装置を実際に適用する例について説明する。
図17〜20において、PLは配管(パイプライン)
を、Vはパイプラインに取り付けられたバタフライ弁
を、Lはバタフライ弁の操作レバーを、ROはバタフラ
イ弁の操作レバーを操作するために人が出入りする通路
をそれぞれ表している。図17は、複数のパイプライン
PL1、PL2が平行に配管され、各パイプラインP
1、PL2にそれぞれバタフライ弁V1、V2が取り付け
られ、各パイプラインPL1、PL2の間に通路RO1
RO2が設けられている。各バタフライ弁V1、V2の操
作レバーL1、L2は同一方向に取り付けされている。こ
のような場合、各バタフライ弁V1、V2を操作するには
二本の通路RO1、RO2を出入りして別々に操作レバー
1、L2を回動しなければならず作業能率がきわめて悪
かった。
【0025】そこで図18に示すように、第二のバタフ
ライ弁V2を操作レバーL2と共に弁本体の全てをいった
んパイプラインPL2から取外し180度転回して取り
付けることにより、第一の通路RO1のみで第一、第二
のバタフライ弁V1、V2の操作レバーL1、L2を操作す
ることが可能となる。この場合、第一の通路RO1の幅
は若干広くなるが、第二の通路RO2が不要となりスペ
ースを節約出来る。しかしながら、この場合には弁本体
を一旦パイプラインから取り外して再度取り付けなけれ
ばならず作業性が悪いと共に、第一と第二のバタフライ
弁V1、V2では、流体の流れ方向に対して操作レバーL
1、L2の先端の指針が逆方向を示し、操作性並びに外観
上好ましくない問題がある。
【0026】図19は、この発明により、操作レバーの
取付位置と回動方向を変更したものである。すなわち図
17のバタフライ弁V2は、開度板と目盛板が図16
の状態にあるので、これを図16の’の状態に開度板
と目盛板を配置し且180度転回すればよい。これによ
り、弁本体をパイプラインから取り外すことなく一つの
通路RO1で二本の操作レバーL1、L2の操作をするこ
とが出来ると共に、操作レバーL1、L2の指針の方向を
同一方向とすることが出来、操作性並びに外観が良好と
なる。
【0027】図20は、この発明を適用した他の例を示
す。すなわち、図20の第一のバタフライ弁V1の開度
表示を、図16のの状態に配置した開度板と目盛板で
行い、第二のバタフライ弁V2の開度表示を図16の
’の状態の開度板と目盛板を180度転回して配置す
る。これにより、図19の場合よりも更に通路RO1
幅を狭くすることが可能となる。
【0028】次に、ユーザー側における流体輸送の仕様
条件、特に弁の開度は、その系の条件により全く異なる
ことは前述したが、通常の連続運転においては一度設定
した弁開度は変更する必要がなく、且変更することによ
り危険を伴う流体条件、例えば圧力、温度、流量などが
増大或いは減少する場合には、設定した弁開度を不用意
に変更出来ないようにしておく必要がある。これらの場
合、弁開度を設定した開度に限定しておくことが危険と
事故を防止する有効な手段である。
【0029】この発明は、設定した弁開度を限定するた
めに、開度板(7)と目盛板(8)に、目盛位置に合致させ
て11個所の施錠孔(22)(23)を穿孔し、更に操作レバー
(5)の指針(16)にも施錠孔(24)を穿孔して、設定した開
度位置において、開度板(7)、目盛板(8)並びに指針(1
6)を錠(25)で施錠するようにしてある。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、中心形バタフライ弁
において、配管設置後にバタフライ弁本体を取り外すこ
となく開度板、目盛板を変更して、合計八種類の操作レ
バーの取付位置及び回動方向の変更が出来、弁開閉の操
作性の向上、作業性の向上を図り得ると共に、かかる変
更をユーザーサイドにおいて行うことが出来る。
【0031】又、操作レバーの取付位置及び回動方向の
変更を現地ユーザーサイドにおいて組み替えが可能であ
り、現地配管の都合により組み替えを迅速且容易に出来
るため、従来のようにバタフライ弁をメーカーサイドへ
返送して組み替えをする必要がなくなる。
【0032】更に、一枚の目盛板の表裏面に形成された
四種類の目盛と三対の取付孔により、総計16種類の操
作レバーの取付位置及び回動方向の変更が出来、目盛に
注意表示手段を設けてあるので、微少開度によるシート
リングの破損、弁体の振動によるキャビテイションの発
生等のトラブルを防止することが出来る。
【0033】更に、開度板、目盛板に目盛位置に合致さ
せて複数の施錠孔を形成し操作レバーを所要の弁開度位
置で施錠するようにして、不用意に弁開度の変更を行い
得ないようにしてあるので、弁開度の変更による危険発
生を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示装置を適用したバタフライ弁の
斜視図
【図2】同側面図
【図3】同平面図
【図4】この発明の表示装置の分解斜視図
【図5】取付フランジの平面図
【図6】開度板の平面図
【図7】操作レバーの平面図
【図8】同一部を断面した側面図
【図9】駆動側弁棒の先端の側面図
【図10】目盛板の表面図
【図11】目盛板の裏面図
【図12】目盛板に形成された注意表示手段の一例を示
す要部の平面図
【図13】注意表示手段の他の例を示す図
【図14】流量特性を示すグラフ
【図15】流体の噴流速度を示すグラフ
【図16】この発明により変更可能な八種類の表示態様
を示す図
【図17】従来の開度表示装置による操作レバーの取付
状態を示す図
【図18】従来の開度表示装置による操作レバーの変更
を示す図
【図19】この発明による操作レバーの変更を示す図
【図20】この発明による他の操作レバーの変更を示す
【符号の説明】
(1)弁本体 (2)弁体 (3)駆動側弁棒 (4)弁軸筒 (5)操作レバー (6)取付フランジ (7)開度板 (8)目盛板 (8A)第一目盛 (8B)第二目盛 (8C)第三目盛 (8D)第四目盛 (9)固着ボルト (10)ノッチ (11)爪 (12)ストッパー (13)開閉レバー (14)軸支部 (15)軸孔 (16)指針 (17)締付ボルト (18)取付孔 (18a)第一取付孔 (18b)第二取付孔 (19)取付孔 (19a)第一取付孔 (19b)第二取付孔 (20)取付孔 (20a)第一取付孔 (20b)第二取付孔 (20c)第三取付孔 (21)注意表示手段 (21a)赤色部 (21b)黄色部 (21c)青色部 (22)施錠孔 (23)施錠孔 (24)施錠孔 (25)錠 PL パイプライン V バタフライ弁 RO 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 37/00 F16K 35/00 - 35/16 F16K 1/00 - 1/54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁本体の弁軸筒外端の取付フランジに等間
    隔に二組4個の取付孔を穿孔し、該取付フランジの取付
    孔に整合する第一の取付孔と該第一の取付孔に対して4
    5度偏位して形成された第二の取付孔とを有し且複数の
    ノッチを備えた開度板と、少なくとも表面に直径方向に
    対向して逆の目盛表示を有する二種類の目盛を形成した
    目盛板とを前記取付フランジ上に取り外し自在に固着
    し、取付フランジの中心から外方に伸び出す駆動側弁棒
    に軸支される操作レバーの軸孔に八個の回り止め位置を
    形成し、該操作レバーは前記ノッチに係脱自在のストッ
    パーを備えており、開度板の二種類の取付位置と目盛板
    に形成された二種類の目盛の選択とにより、操作レバー
    の取付位置と回動方向の八種類の変更を行い得るように
    したことを特徴とするバタフライ弁の開度表示装置。
  2. 【請求項2】目盛板の裏面に、表面の目盛を180゜回
    転した状態で二種類の目盛を形成したことを特徴とする
    請求項1記載のバタフライ弁の開度表示装置。
  3. 【請求項3】目盛板の表面の目盛に、注意表示手段を施
    したことを特徴とする請求項1記載のバタフライ弁の開
    度表示装置。
  4. 【請求項4】注意表示手段が、バタフライ弁の噴流限界
    値を超える微少開度の開度目盛を赤色表示するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載のバタフライ弁の開度
    表示装置。
  5. 【請求項5】開度板と目盛板に目盛位置に対応して複数
    の施錠孔を穿孔すると共に、操作レバーに該施錠孔と整
    合する施錠孔を穿孔し、開度板、目盛板並びに操作レバ
    ーを錠で施錠するようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至4にいずれかに記載のバタフライ弁の開度表示装
    置。
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