JP3053880B2 - フロキュレータの軸封装置 - Google Patents

フロキュレータの軸封装置

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JP3053880B2
JP3053880B2 JP3023784A JP2378491A JP3053880B2 JP 3053880 B2 JP3053880 B2 JP 3053880B2 JP 3023784 A JP3023784 A JP 3023784A JP 2378491 A JP2378491 A JP 2378491A JP 3053880 B2 JP3053880 B2 JP 3053880B2
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cone
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洋之 小針
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荏原エンジニアリングサービス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種水処理において水
中の濁質等を凝集させるために、フロック形成池内に配
備されるフロキュレータの軸封装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、水の浄化処理においては、凝集
薬品が添加された原水をフロック形成池に導き、水中で
回転する多数の翼板を備えたフロキュレータによって攪
拌,混和し、原水中の濁度,色度成分等を凝集させ、こ
の凝集物を沈殿池等で沈降分離することが行なわれてい
る。このようなフロキュレータは、フロック形成池の側
壁を貫通してフロック形成池の内外において軸受で支承
された水平回転軸に直角に翼板アームを取り付け、この
翼板アームに多数の水平翼板を固定し、池外の駆動装置
によって回転軸を回転せしめ水平翼板を回転させるもの
が多用されている。ところで、フロキュレータの回転軸
が貫通する側壁部の軸封は、図6に示すように、回転軸
31が貫通する側壁32内にスタフィングボックス33
を形成し、このスタフィングボックス33内の回転軸3
1の周囲にパッキン34を配備し、押えボルト35でパ
ッキン押え36を介してパッキン34を押圧し、池内外
のシール性を確保するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転軸
のシール面は摩耗するものであり、また回転軸は少なか
らず振れを伴って回転するものであることから、前記従
来のような軸封装置ではシールの寿命が短く、回転軸の
摩耗も多く、消耗部品の交換頻度が高く、交換作業も厄
介なものであった。本発明は、回転軸の振れを吸収して
その摩耗を防止し、シールの寿命が長く、取付けや消耗
部品の交換が容易であり、さらにシール材の摩耗残量や
交換時期を容易に判別できるフロキュレータの軸封装置
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフロキュレ
ータの軸封装置は、回転軸に嵌挿されたスタフィングボ
ックス内に挿入される2分割形のシールスリーブの高圧
側端部付近の外周をOリングによってシールすると共
に、その低圧側端部付近の内周に気圧導入によって軸方
向に膨出するスタティックシールを装着し、前記シール
スリーブの低圧側端面に回転軸を囲繞する2分割型のエ
ンドシールをフロントプレートで保持し、さらに回転軸
に、外周にコーン状の摺動面を形成し内周をOリングで
シールした2分割型のコーンリングとこれに係合する2
分割型のドライブリングを嵌装し、前記コーンリングの
摺動面が前記エンドシールに密着するように前記ドライ
ブリングを回転軸に固定すると共に、前記エンドシール
が前記コーンリングを押圧するように前記シールスリー
ブに押圧力を付与し、前記エンドシールを前記シールス
リーブの端面にインロウで保持すると共に、シールスリ
ーブの軸方向移動局限において前記フロントプレートが
当接するストッパーボルトを前記スタフィングボックス
に取り付けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の軸封装置(図2参照)では、回転軸1
と共にドライブリング14を介して回転するコーンリン
グ13と固定されているエンドシール10のすり合せに
より摩耗しながらシールが行なわれ、この間、エンドシ
ール10がコーンリング13のコーン状摺動面に押圧さ
れてシールスリーブ4をフローティング状態にし、回転
軸1の振れを吸収し、スタフィングボックス3内面から
の漏れはOリング5でシールされ、さらに回転軸1から
の漏れはOリング51 でシールされる。また、シールス
リーブ4は、エンドシール10やコーンリング13の摺
動面の摩耗に伴い低圧側(駆動機側)方向へ追従、移動
し、常に安定したシール状態を維持する。なお、エンド
シール10をシールスリーブ4に固定されるフロントプ
レート12で保持し、ストッパーボルト20をスタフィ
ングボックス3に取り付け、エンドシール10やコーン
リング13の摺動面の摩耗に伴うシールスリーブ4の移
動により、フロントプレート12とストッパーボルト2
0間の間隔がその時点の摩耗残量を示すようにし、フロ
ントプレート12とストッパーボルト20の当接が摩耗
局限による交換時期を示すようにすることが便利であ
る。さらに、本発明の軸封装置のうち、回転軸1に嵌装
される主要部品であるシールスリーブ4、エンドシール
10、フロントプレート12、コーンリング13、ドラ
イブリング14等はすべて2分割型であり、回転軸1を
取り外すことなくそのままで装脱可能であり、また消耗
品であるエンドシール10,コーンリング13の交換は
スタティックシール6を気圧導入によって膨出させ、シ
ールスリーブ4と回転軸1間をシールして容易に行うこ
とができ、Oリング5,51 、スタティックシール6も
軟質で容易に切断、接着可能であり、これらの交換作業
も容易に行なうことができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1〜4を参照しながら説
明すれば、回転軸1にセットボルト2で組み付けられて
嵌装され、スタフィングボックス3内に挿入される軸線
を含む平面で2分割されたシールスリーブ4の高圧側
(フロック形成池側)の端部付近の外周には、スタフィ
ングボックス3との間隙をシールするOリング5が装着
され、シールスリーブ4の低圧側(フロック形成池外側
の駆動機側)の端部付近の内周に形成された溝内には、
消耗品の交換時に使用される空気圧導入によって軸方向
に膨出する軟質ゴム製のリング状のスタティックシール
6が装着され、この溝の空気供給口はプラグ7(図4参
照)で閉鎖され、消耗品交換時にはプラグ7を外し、空
気入れ等で空気を注入してスタティックシール6を膨出
させ、交換後は空気を抜き取りプラグ7で閉鎖する。8
は、ゲージボルト9(図2参照)によってスタフィング
ボックス3のグランドに取り付けられるセットプレート
である。10は、カーボン製の2分割されたリング状の
エンドシールで、外周面は山形状をなし、その一部がシ
ールスリーブ4の駆動機側端面のインロウ部に嵌め込ま
れ、またセットボルト21 で組み付けフロントボルト1
1によってシールスリーブ4の駆動機側端面に締付けら
れる2分割されたフロントプレート12によってエンド
シール10が保持される。
【0007】さらに、図2に示すように、回転軸1のエ
ンドシール10の駆動機側には、コーン状の摺動面が形
成され、かつ2分割されたコーンリング13がセットボ
ルト22 で組付けられて嵌装され、このコーンリング1
3の内周面と回転軸1間はOリング51 によってシール
されている。また、回転軸1のコーンリング13より駆
動機側には、2分割されたドライブリング14がセット
ボルト23 で組み付けられ、コーンリング13の摺動面
がエンドシール10に密着するように回転軸1に固定さ
れ、コーンリング13はドライブリング14にドライブ
ピン15を介して係合されている。また、フロントプレ
ート12には、スプリング16を内蔵したスプリングガ
イド17(図3参照)が複数ケ所(図示例では4ヶ所)
に設けられ、各スプリング16が均等にセットプレート
8に当接し、シールスリーブ4にエンドシール10をコ
ーンリング13方向へ押圧する押圧力を付与している。
18はスプリング調整ボルトで、スプリングキャップ1
9を介してスプリング16の弾性力を調整する。なお、
エンドシール10やコーンリング13の摺動面の摩耗に
伴ってシールスリーブ4と共にフロントプレート12も
移動するから、ゲージボルト9にストッパーボルト20
をねじ込み、このストッパーボルト20にフロントプレ
ート12が当接した時に摩耗局限を知り、その途中のス
トッパーボルト20とフロントプレート12間の間隔で
その時点の摩耗残量を知ることができる。
【0008】このような軸封装置の取付けは次のように
して行なう。 a.セットプレート8をゲージボルト9でスタフィング
ボックス3のグランドに固定する。 b.スタティックシール6を切断し、回転軸1に抱き付
かせてリング状に接着する。 c.リング状にしたスタティックシール6をシールスリ
ーブ4内周の溝に嵌め込み、セットボルト2で締め付け
シールスリーブ4を組み付け、さらにOリング5をスタ
ティックシール6と同様にしてシールスリーブ4外周の
溝に嵌め込む。 d.フロントプレート12を回転軸1を中にしてセット
ボルト21 で一体に組立てる。 e.2分割されているエンドシール10をシールスリー
ブ4の低圧側端面のインロ一部に嵌め込み、フロントボ
ルト11によりフロントプレート12をシールスリーブ
4に締め付けてエンドシール10を保持する。 f.Oリング51 をスタティックシール6と同様な方法
で接着し、コーンリング13内周の溝に嵌め込み、セッ
トボルト22 で締め付けコーンリング13を組み付け
る。 g.スプリングキャップ19をスプリング16に押し込
み、フロントプレート12に設けられたスプリングガイ
ド17内に入れる。 h.シールスリーブ4の高圧側を、空気供給口のプラグ
7が上方になるようにして、スタフィングボックス3に
挿入し、ストッパーボルト20をゲージボルト9にねじ
込む。 i.先に組み付けたコーンリング13をエンドシール1
0に押し付け、ドライブリング14のドライブピン15
をコーンリング13裏面に形成した切込み部に嵌め込
み、ドライブリング14をコーンリング13に押し付け
ながらセットボルト23を締め付け、ドライブリング1
4を組み付けると同時に回転軸1に固定する。 j.スプリング調整ボルト18をねじ込み、4ヶ所共均
等に締める。
【0009】次に、消耗品であるエンドシール10、コ
ーンリング13、Oリング5,51 の交換手順を示す。 a.エンドシール10の交換 シールスリーブ4のプラグ7を外して空気を圧入してス
タティックシール6を膨出させてシールスリーブ4と回
転軸1間をシールし、図5に示すように、セットプレー
ト8に設けられた固定部材21に固定用ボルト22をね
じ込みシールスリーブ4を固定する。次に、フロントボ
ルト11を取り外し、フロントプレート12をドライブ
リング14方向へ移動させ、エンドシール10を取り外
し、新しいエンドシール10と取り替える。その後、フ
ロントプレート12をエンドシール10に押し当ててフ
ロントボルト11を均等に締め、先の固定用ボルト22
を外し、除々に空気を抜いてスタティックシール6を復
元させてプラグ7で閉鎖する。 b.コーンリング13の交換 エンドシール10の交換時と同様にスタティックシール
6を空気で膨出させてシールスリーブ4と回転軸1間を
シールし、固定用ボルト22でシールスリーブ4を固定
する。次いで、セットボルト23 を緩めてドライブリン
グ14を駆動機側へ移動させ、セットボルト22 を取り
外してコーンリング13を2分割にし、新しいコーンリ
ング13と取り替え、再び前述のようなドライブリング
14の取付けを行い、シールスリーブ4のプラグ7から
除々に空気を抜く。 c.Oリング5,51 の交換 所定サイズのOリングを用意し、切断し、回転軸1に抱
き付かせてリング状に接着し嵌め込む。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるフロキ
ュレータの軸封装置は、回転軸に嵌装される主要部品は
2分割型で回転軸を取り外すことなく装脱可能であり、
取付けや消耗部品の交換が容易であり、しかも回転軸の
振れを吸収してその摩耗を防止すると共にシールの寿命
が長く、さらにシール材の摩耗残量及び交換時期を容易
に判別することもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動機側から見た一部切断正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図1のD−D線断面図である。
【図6】従来例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 セットボルト 21 セットボルト 22 セットボルト 23 セットボルト 3 スタフィングボックス 4 シールスリーブ 5 Oリング 51 Oリング 6 スタティックシール 7 プラグ 8 セットプレート 9 ゲージボルト 10 エンドシール 11 フロントボルト 12 フロントプレート 13 コーンリング 14 ドライブリング 15 ドライブピン 16 スプリング 17 スプリングガイド 18 スプリング調整ボルト 19 スプリングキャップ 20 ストッパーボルト 21 固定部材 22 固定用ボルト 31 回転軸 32 側壁 33 スタフィングボックス 34 パッキン 35 押えボルト 36 パッキン押え

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に嵌挿されたスタフィングボック
    ス内に挿入される2分割形のシールスリーブの高圧側端
    部付近の外周をOリングによってシールすると共に、
    の低圧側端部付近の内周に気圧導入によって軸方向に膨
    出するスタティックシールを装着し、 前記シールスリーブの低圧側端面に回転軸を囲繞する2
    分割型のエンドシールをフロントプレートで保持し、 さらに回転軸に、外周にコーン状の摺動面を形成し内周
    をOリングでシールした2分割型のコーンリングとこれ
    に係合する2分割型のドライブリングを嵌装し、 前記コーンリングの摺動面が前記エンドシールに密着す
    るように前記ドライブリングを回転軸に固定すると共
    に、前記エンドシールが前記コーンリングを押圧するよ
    うに前記シールスリーブに押圧力を付与し、 前記エンドシールを前記シールスリーブの端面にインロ
    ウで保持すると共に、シールスリーブの軸方向移動局限
    において前記フロントプレートが当接するストッパーボ
    ルトを前記スタフィングボックスに取り付けたこと を特
    徴とするフロキュレータの軸封装置。
JP3023784A 1991-01-25 1991-01-25 フロキュレータの軸封装置 Expired - Lifetime JP3053880B2 (ja)

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