JP3053853U

JP3053853U - 殺菌、抗菌力を持つセラミック蛇口

Info

Publication number: JP3053853U
Application number: JP1998004088U
Authority: JP
Inventors: 達倉林
Original assignee: デービッド・ソール・グラス
Priority date: 1998-05-07
Filing date: 1998-05-07
Publication date: 1998-11-17
Anticipated expiration: 2004-05-07

Abstract

(57)【要約】【課題】脱塩素された水道水の蛇口内部に雑菌、バクテ
リア、ウィールス等が進入し内部の滞留水や活性炭層内
部で菌が増繁殖する事を防止し、活性炭層の寿命を保た
せ、滞留水内に増繁殖した菌類を捨て水しないで使用で
きることを課題とした。【解決手段】殺菌、抗菌性を持った金属である銀、銅、
亜鉛、酸化マグネシューム、酸化チタン等を不揃いのセ
ラミックと混合して殺菌、抗菌力を持つセラミック遮蔽
板を作製して水道水と外部との間に設置して解決手段と
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浄水装置が普及し水道水に含まれている塩素系物質を除去する活性炭、ゼオライト、異種金属等を浄化装置の濾過剤としている為に脱塩素されて雑菌、バクテリア、ウィールス等に対する殺菌力、抗菌力が失われ通水を止めた後、蛇口から蛇口内部の滞留水や活性炭内部に雑菌、バクテリア、ウィールス等が進入し増繁殖する事を防止する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

水道水は、飲んでも危険なことはないように塩素等で処理されているものの、味および匂い等の点で満足のいくものではなくなって来ている。そこで、水道水を飲料水や食品加工用に使う場合、浄水装置を使用することが多くなっている。浄水装置が普及し、濾過材として使用されている活性炭やゼオライトの表面に殺菌、抗菌用として銀等を表着させて活性炭やゼオライトに溜まったタンパク質を養分として雑菌、バクテリア、ウィールス等が繁殖するのを防いでいる等が従来の技術であり、蛇口から雑菌、バクテリア、ウィールス等が進入する事を防止する対策が成されていない為に長時間使用しなかった場合、使用する前に蛇口や浄水装置は数秒から数分間捨て水または逆洗浄をしなければ使用できなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来行われている、雑菌、バクテリア、ウィールス等に対する対策は濾過材に使用されている活性炭やゼオライトの表面に銀等の抗菌材を表着させて、菌類を殺菌している為に雑菌、バクテリア、ウィールス等の死骸が活性炭やゼオライト内部に溜まり目詰まり現象を引き起こし濾過機能を低下させて濾過材の寿命を著しく低下させている状態であり、また浄水器等の内部に溜まる滞留水に対して蛇口から雑菌、バクテリア、ウィールス等が進入することを防止する手段が講じられていない。本考案は蛇口から進入する雑菌、バクテリア、ウィールス等を蛇口で殺菌して蛇口内部に進入することを防止する事を課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

殺菌、抗菌力を持つ金属である銀、銅、亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシューム等を１種類又は１種類以上を不揃いのセラミックに混合し、通水性のあるセラミック板を作製して、蛇口の水が出る部分に遮蔽板として設置し、蛇口からの通水を止めた後に蛇口の外部に付着又は空中に浮遊している雑菌、バクテリア、ウィールス等が殺菌、抗菌力を持ったセラミック遮蔽板を通過する時に金属の殺菌、抗菌力により死滅させて蛇口内部に進入し蛇口内部に溜まっている脱塩素された滞留水や浄化剤として用いられる活性炭やゼオライト等の内部での雑菌、バクテリア、ウィールス等の増繁殖を防止する。水道水や浄水器の蛇口には金属で作製された網目状の流水調整及び大型混入物を濾し取る整流器が設置されているが、網目状が大きく蛇口付近や空中に浮遊する雑菌、バクテリア、ウィールス等が蛇口内部に進入し易くなっていたが、本考案は従来の金属でできた整流器の前又は整流器の代わりに殺菌、抗菌力のある金属を不揃いのセラミックに混合し、通水性を持たせたセラミック遮蔽板を蛇口と空気との接触部に設置する事により、外部から進入する雑菌、バクテリア、ウィールス等を死滅させて、内部での増繁殖を防止させる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１のＡは従来の通水性のあるセラミック形態で、セラミックに殺菌、抗菌力を持った金属１を混合しても、セラミック及び金属の形勢状態は球形の粒状のセラミック２が整然と並び、雑菌、バクテリア、ウィールス等が外部から進入する経路４が直線的になり、殺菌、抗菌力が低下する。図１のＢは本考案のセラミックで、殺菌、抗菌力を持った金属１と不揃いのセラミック３との混合で形成されている為に外部から雑菌、バクテリア、ウィールス等が進入する経路４が立体的、曲線的に成り殺菌、抗菌力を持った金属を混合したセラミック遮蔽板５を通過する際に十分な殺菌時間を有することになる。図３のセラミック遮蔽板５を通過する流量調整はセラミックの密度や板の厚さを調整して必要とされる流量が通過する様にセラミックス遮蔽板５を蛇口の口径に合わせて作製する。図２のＣは通水パイプ１０に取り付けキャップ６の内部に設置されたセラミック遮蔽板５の取り付け状況を示す。

【０００６】

【実施例】

図４に示すように金属又は殺菌、抗菌力を持つ酸化マグネシュームや光活性のある酸化チタン等を混合又は表面にコーティングしたプラスティック又はセラミックで作製した蛇口キャップ６内の整流器１１の前又は整流器の代わりにセラミック遮蔽板５をゴムやプラスティクで作製したリング・パッキン７等にて固定して交換できる構造とし、水が通流する水道管または浄水装置の蛇口に設置することにより水道水の流れを止めた後に蛇口付近に付着又は空中に浮遊している雑菌が蛇口に進入する時に抗菌、殺菌力を持つセラミックを通過する事により殺菌し、蛇口内部に雑菌、バクテリア、ウィールス等の進入を防止する。通水パイプ１０に内部にネジ切りがある場合は、蛇口キャップ６の外部にネジ切り８をして取り付けても良い。通水パイプ１０の外部にネジ切りが有る場合は、蛇口キャップ６の外部に通水パイプのネジ切りに合わせてキャップ内にネジ切り又は接着剤を利用して図２の蛇口部に取り付けても良い。通常の水道水の蛇口を止めた後、長時間経過すると残留塩素が蒸発し殺菌力が失われる為に、通常の水道水の蛇口に設置されている整流器の前に図４の様に後から設置することもできる。

【０００７】

【考案の効果】

以上の実施例に基づく説明から明らかなように、この考案による殺菌、抗菌性能を持つセラミック蛇口によると、蛇口から進入する雑菌、バクテリア、ウィールス等がセラミック遮蔽板を通過する過程で殺菌されるので、内部の滞留水や活性炭層で増繁殖する事を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のセラミックと本考案のセラミックを示し
た断面図である。

【図２】浄水装置を設置した蛇口の先端部分の側面図で
ある。

【図３】本考案に係わる通水性のある殺菌、抗菌性能が
あるセラミック遮蔽板の立体図である。

【図４】本考案セラミック蛇口を蛇口に取り付けた断面
図である。

【符号の説明】

Ａ……………従来のセラミックの形態Ｂ……………本考案のセラミックの形態Ｃ……………蛇口の先端部分１……………殺菌・抗菌性を持つ金属２……………従来のセラミック・ボール３……………不揃いのセラミック４……………雑菌、バクテリア、ウィールスの進入経路５……………通水性のある殺菌、抗菌性能があるセラミ
ック遮蔽板６……………取り付けキャップ７……………ゴム又はプラスティック製リング・パッキ
ン８……………蛇口に取り付けキャップのネジ切り部９……………脱塩素された水道水の通過経路１０……………通水パイプ１１……………整流器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＣ０２Ｆ 1/50 ５４０Ｃ０２Ｆ 1/50 ５４０Ｅ５６０５６０Ｂ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浄水装置が取り付けられている蛇口の先端
部に殺菌、抗菌力のある金属をセラミックに混合し、通
水性のあるセラミック遮蔽板を具備するセラミック蛇
口。