JP3053830B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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JP3053830B2
JP3053830B2 JP2027215A JP2721590A JP3053830B2 JP 3053830 B2 JP3053830 B2 JP 3053830B2 JP 2027215 A JP2027215 A JP 2027215A JP 2721590 A JP2721590 A JP 2721590A JP 3053830 B2 JP3053830 B2 JP 3053830B2
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士郎 政井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ガソリンスタンド等の給油所に設置される
サブマーシブルポンプに接続される給油装置に関する。
[従来の技術] かかる給油装置は、構造が簡単で安価であり、比較的
大規模な給油所に使用される。
給油装置には、油中の異物を捕集するためにフィルタ
が設けられており、そのフィルタエレメントは経時的に
点検して清掃する必要がある。その際、1台のサブマー
シブルポンプに複数の給油装置を接続した場合において
は、ポンプ駆動中は各給油装置には油圧が作用するの
で、1台の給油装置のフィルタエレメントを清掃するた
びに、サブマーシブルポンプを停止する必要があり、他
の給油装置の給油が不能になる不具合がある。
一般に1台のポンプから複数の給油装置に分岐管で配
管する技術は種々知られており、例えば特開昭64−5869
9号公報に開示されている。しかしながらかかる公知技
術は電磁弁が配管の埋設部分に設けらているので、補修
作業のときに電磁弁を操作することは面倒であり、また
誤作動も生ずる。
[発明が解決しようとする課題] したがって本発明の目的は、サブマーシブルポンプを
停止しなくても簡単かつ確実に給油装置への給油を遮断
でき、もって容易にフィルタエレメントの清掃を行うこ
とのできる給油装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、サブマーシブルポンプに接続された
分岐管を手動の開閉弁及びフィルターを介して流量計に
接続し、先端にノズルを設けたホースを流量計に接続し
た給油装置において、前記開閉弁は弁座に対向して移動
自在な弁軸と、その弁軸に設けたストッパ兼弁座と、そ
の弁軸に隙間を設けて遊合する弁体と、その弁体とケー
スとの間に設けた第1のばねと、その弁体とその弁軸に
設けたばね座との間に設けた第2のばねと、その弁軸に
螺合しケースに係止された弁体を弁開保持するナットと
で構成されている。
また、フィルタのケースには、側方の開口部を覆う蓋
を設け、その蓋又はケースの下部にドレン孔を設けるの
が好ましい。
[作用] 上記のように構成された給油装置において、常時なナ
ットがケースに係止され、弁体が開かれている。
エレメントの清掃に際し、ナットを弁軸から外すと、
ストッパ兼弁座に当接している弁体は、第1のばねに付
勢されて弁軸と共に移動し、弁座に着座して流路を閉じ
る。そこで、ドレン孔から油を逃し、蓋を開いてエレメ
ントを外して清掃する。
清掃が終ったら、エレメントを取付け蓋をした後に、
弁軸を指で押すと、第2のばねに抗して弁軸と共にスト
ッパ兼弁座が移動して弁体らか離れる。したがって、隙
間を介して油が下流側に流れ、弁体の上下流側の油圧が
略等しくなる。そこで、弁軸にナットを螺合して締め込
み、弁体を開く。この際、弁体の上下流側の油圧が略等
しくなっているので、軽くナットを回して容易に弁体を
開くことができる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図において、地下タンク1の底部に設けられたサ
ブマーシブルポンプ2には、分岐管3aを分岐した吐出配
管3により複数の給油装置A、A・・・の流量計4、4
・・・が並列に接続されている。その流量計4には、配
管5とホース6とを介してノズル7が接続され、また、
流量計4に設けられた流量パルス発信器8は表示器9に
接続されている。そして、分岐管3aと流量計4との間に
は、開閉弁30、フィルタ20及びフローコントロール弁10
が順に設けられている。
第2図において、フローコントロール弁10のケース11
内には、上流側の弁座12にばね13により付勢されて着座
する弁体14が設けられ、その弁体14には、ばね15に付勢
されて下流側に向けて閉じる小弁体16が設けられてい
る。
前記フィルタ20のケース21は、前記ケース11の側部に
取付けられ、下方部分は分岐管3aに連通され、側方部分
には開閉弁30のケース31が設けられている。そのケース
31の上部には、フィルタエレメント22がボルト23により
ケース11の側壁に水平に固設され、また、側方の開口部
21aを覆う蓋24の下部には、ビス25で閉じられたドレン
孔26が設けられている。
前記開閉弁30のケース31には、蓋32で覆われた凹部31
aが形成されている。そのケース31の軸孔31bとケース21
の軸孔21cとには、弁軸33が摺動自在に設けられ、溝部3
3aに係合する舌片34aにより回りとめされている。ま
た、弁軸33には、ストッパ筒34に当接するナット35が螺
合され、ストッパ兼弁座36とばね座37とが設けられてい
る。そして、弁軸33には、弁軸33に隙間aを設けて遊合
する弁体38が設けられ、弁体38とケース31及びばね座37
との間には、それぞれ第1及び第2のばね39、40が介装
され、弁体38はこれらのばね39、40によりストッパ兼弁
座36に当接されている。
このように構成され、常態において、ナット35がスト
ッパ筒34に係止され、弁体38が開いており、油は分岐管
3aからケース21内に流れてエレメント22で異物が濾過さ
れ、フローコントロール弁10を介し流量計4に流れて給
油される。
給油していないときに温度上昇等によりホース6の内
圧が高くなると、ばね15に抗して小弁体16が開き、内圧
は逃される。
エレメント22を清掃するときは、蓋32を開き、ナット
35を外すと第3図に示すように、第1のばね39に付勢さ
れて弁体38が弁軸33と共に左行し、ケース21の弁座21b
に着座して分岐管3aを閉じる。そこで、ねじ25を外して
ドレン孔26から油を逃したのち蓋24を外し、ボルト23を
ケース21から外してエレメント22を取り出し、清掃す
る。
エレメント22の清掃が終り、エレメント22をボルト23
により取付け、蓋24を閉じて弁軸33を指で押すと、第2
のばね40に抗して弁軸33が左行してストッパ兼弁座36が
弁体38から離れ、隙間aから分岐管3aの油が矢印で示す
ようにケース21のエレメント22側に流れ、弁体38の上下
流側の油圧が略等しくなる。そこで、弁軸33にナット35
を螺合し、ストッパ筒34に当接させ、さらに締め込んで
弁体38を開いたのち、蓋32を取付けて終了する。この
際、前記のように、弁体38の上下流側の油圧が略等しい
ので、ナット35を軽く回して容易に弁体38を開くことが
できる。
[発明の効果] 以上の通り本発明によれば、下記のすぐれた効果を奏
する。
(i) 給油装置のフィルタエレメントを清掃中でも他
の給油装置から給油することができるから、稼働率を向
上することができる。
(ii) 弁軸に隙間を設けて遊合する弁体と、弁体と弁
軸に設けたばね座との間に設け第2のばねとにより、フ
ィルタエレメントを補修した後に内圧を逃がして手動の
弁開作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した給油装置を示す説明図、第2
図は本発明の一実施例を示す開閉弁開時の側断面図、第
3図は開閉弁閉時の側断面図である。 1……サブマーシブルポンプ、3a……分岐管、4……流
量計、20……フィルタ、22……フィルタエレメント、30
……開閉弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−58699(JP,A) 実開 昭58−161900(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サブマーシブルポンプに接続された分岐管
    を手動の開閉弁及びフィルターを介して流量計に接続
    し、先端にノズルを設けたホースを流量計に接続した給
    油装置において、前記開閉弁は弁座に対向して移動自在
    な弁軸と、その弁軸に設けたストッパ兼弁座と、その弁
    軸に隙間を設けて遊合する弁体と、その弁体とケースと
    の間に設けた第1のばねと、その弁体とその弁軸に設け
    たばね座との間に設けた第2のばねと、その弁軸に螺合
    しケースに係止されて弁体を弁開保持するナットとで構
    成されていることを特徴とする給油装置。
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