JP3053778B2 - 直列トランジスタ回路 - Google Patents

直列トランジスタ回路

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JP3053778B2 JP8334770A JP33477096A JP3053778B2 JP 3053778 B2 JP3053778 B2 JP 3053778B2 JP 8334770 A JP8334770 A JP 8334770A JP 33477096 A JP33477096 A JP 33477096A JP 3053778 B2 JP3053778 B2 JP 3053778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタに、
その耐電圧の何倍もの高い電圧をかけるような高電圧の
スイッチ回路、シリーズ・レギュレータ、シャント・レ
ギュレータなどに利用される直列トランジスタ回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に知られているこの種の直列トラン
ジスタ回路28は、図9に示すように構成されている。
すなわち、端子13、16間の直列トランジスタ回路2
8をスイッチ回路として利用した場合、制御端子17に
信号がなければ、直列トランジスタ群10a、10b、
10c、10dはオフ状態で、制御端子17に信号が入
力されると、直列トランジスタ群10a、10b、10
c、10dはオン状態となる。
【0003】シャント・レギュレータとして使用した場
合、端子15と端子16との間に入力電圧が印加され、
端子29と端子16との間から出力を取り出す。このと
き、端子29の出力を基準電圧と比較し、誤差増幅した
後、この信号を制御端子17にフィード・バックするこ
とでレギュレータとして動作する。
【0004】シリーズ・レギュレータとして使用した場
合は、出力ラインに直列に、直列トランジスタ群10
a、10b、10c、10dが挿入される。ここで、端
子15から入力された電圧は、端子16から出力され
る。この出力電圧を基準電圧と比較し、誤差増幅した
後、この信号を制御端子17にフィード・バックするこ
とでレギュレータとして動作する。
【0005】以上のような種々の回路に使用されている
直列トランジスタ回路では、端子13と端子16との間
に各トランジスタの耐圧の何倍もの高い電圧をかけて使
用されるので、高電圧側の端子13と低電圧側の端子1
6との間に、複数のトランジスタ10a、10b、10
c、10d、…を直列に接続するとともに、各直列トラ
ンジスタ10a、10b、10c、10d、…のベース
側に分圧抵抗11a、11b、11c、11d、…を接
続することによって、印加されている電圧が直列トラン
ジスタ群10a、10b、10c、10d、…に略均等
に分割されてかかるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の直列トランジスタ回路では、シャント・レギュレ
ータとして使用した場合、出力端子29と端子16との
間に負荷が接続されるが、この負荷と並列の位置にある
直列トランジスタ群10a、10b、10c、10dに
漏れ電流が流れるため、出力電圧をどのような値に設定
しても[漏れ電流]×[出力電圧]で算出される電力損
失と、[抵抗14の両端の電圧]×[漏れ電流]で算出
される電力損失が、余分に発生してしまうという問題が
あった。また、スイッチ回路やシリーズ・レギュレータ
として使用した場合、直列トランジスタ群10a、10
b、10c、10dをオフしても、分圧抵抗11d、1
1c、11b、11aを介してながれる漏れ電流のため
出力電圧が0にならない。また、漏れ電流を小さく抑え
ようとして分圧抵抗11a、11b、11c、11dの
値を大きくすると、直列トランジスタ群をオンとしたと
き、各トランジスタ10a、10b、10c、10dの
飽和電圧が大きくなってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、印加電圧を複数個のトランジス
タでそれぞれ分担するようにした直列トランジスタ回路
において、従来のような分圧抵抗を使用することなく、
簡単な回路構成により、各トランジスタに定格以上の電
圧がかからないように制御することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、印加電圧を複
数個のトランジスタでそれぞれ分担するようにした直列
トランジスタ回路において、トランジスタのベース側
に、前記印加電圧を逆方向特性によりクリップする動作
、順方向特性により前記トランジスタ群のコレクタ電
流を制御する動作の2つの働きを兼ねたダイオードを接
続し、前記直列トランジスタ群のうちの低電位側のベー
ス側に制御信号を入力する制御端子を接続してなること
を特徴とする直列トランジスタ回路である。
【0009】このような構成において、制御信号を入力
すると、ダイオードの順方向に制御電流が流れる。スイ
ッチ回路として利用した場合、制御信号の有無により全
てのトランジスタが同時にオン、オフして、全てのトラ
ンジスタが一体に開閉する。また、レギュレータとして
利用した場合、制御端子17の制御電流に応じたコレク
タ電流が直列トランジスタ群のコレクタ・エミッタを流
れる。ここで、入力電圧または出力負荷が変化した場
合、出力電圧を基準電圧と比較し、かつ誤差増幅した
後、その電圧を制御端子に加えて、負帰還制御をかける
ことによって、コレクタ電流を制御しレギュレータとし
て作用する。
【0010】ここで、制御電流が減少し、直列トランジ
スタ群に高い電圧がかかると、まず最も高電位側のクリ
ップ用ダイオードにより設定された電圧で最も高電位側
のトランジスタがクリップし、ついで、つぎに高い電位
のクリップ用ダイオードにより設定された電圧でつぎに
高い電位のトランジスタがクリップする。以下同様にし
て順次クリップし、最終的に、制御電流が0になると、
最低電位側のトランジスタに残りの電圧がかかる。
【0011】このように、クリップ用ダイオードは、ベ
ースに電流を供給するときには、順方向に流れ、各トラ
ンジスタをクリップするときには、逆方向に電流が流れ
るというように、1個で2役をこなしている。これがこ
の回路の特徴である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を図1により
説明する。本発明による直列トランジスタ回路は、2個
以上の複数個のトランジスタで構成される。ここでは、
4個のNPN型のトランジスタ10a、10b、10
c、10dのコレクタとエミッタが順次直列に接続され
ている場合を例として説明する。第4段目(最も高電圧
側)のトランジスタ10dを除く各トランジスタ10
a、10b、10cのベースには、ベース抵抗20a、
20b、20cが接続されている。また、各トランジス
タ10a、10b、10c、10dのベース・エミッタ
間には、ベース・エミッタ間の電荷を放電してスイッチ
ング速度を上げるための抵抗12が接続されている。こ
れらの抵抗12は、なくともよい。前記最低電圧側のベ
ース抵抗20aの他端には、前記直列トランジスタ群を
制御するための制御端子17が抵抗18を介して接続さ
れている。
【0013】前記直列トランジスタ群10a、10b、
10c、10dには、これらのトランジスタと同一数の
クリップ用ダイオード21a、21b、21c、21d
がアノードを端子16側、カソードを端子13側へ向け
て互いに直列に接続され、このうち、第1段目のクリッ
プ用ダイオード21aのアノードは、前記制御抵抗18
とベース抵抗20aとの接続点に接続され、第1段目の
クリップ用ダイオード21aのカソードと第2段目のク
リップ用ダイオード21bのアノードとの接続点は、ベ
ース抵抗20bの他端に接続され、第2段目のクリップ
用ダイオード21bのカソードと第3段目のクリップ用
ダイオード21cのアノードとの接続点は、ベース抵抗
20cの他端に接続され、第3段目のクリップ用ダイオ
ード21cのカソードと第4段目のクリップ用ダイオー
ド21dのアノードとの接続点は、トランジスタ10d
のベースに直接接続され、第4段目のクリップ用ダイオ
ード21dのカソードは、端子13に接続されている。
【0014】前記クリップ用ダイオード21a、21
b、21c、21dは、逆方向で定電圧特性を持ち、順
方向でも積極的に電流を流すことを目的とする素子であ
るアバランシェダイオードからなる。アバランシェダイ
オードに代えてツェナーダイオードとすることもできる
が、このツェナーダイオードは、逆方向で定電圧特性を
持つが、順方向には電流を流すことを目的としない素子
であり、順方向の電流は保証されていないため、アバラ
ンシェダイオードの方が好ましい。これらアバランシェ
ダイオード、ツェナーダイオード以外であってもこれら
と同等の特性を有する素子であればよい。なお、第4段
目(最も高電圧側)のトランジスタ10dのベースに
は、図1に点線で示すベース抵抗20dを接続してもよ
い。このベース抵抗20dを接続したときは、コレクタ
側へベース電流が流れるのを阻止するために、前記クリ
ップ用ダイオード21dと直列に点線で示すようなダイ
オード36を挿入する必要がある。また、前記制御抵抗
18は、トランジスタ10dにベース抵抗20dを接続
した場合にはなくてもよい。
【0015】つぎに、以上のように構成された直列トラ
ンジスタ回路28を、本発明の第1実施例としてスイッ
チ回路に使用する場合について説明する。図1におい
て、スイッチオン時は、制御端子17に電圧を加えるこ
とによって、直列トランジスタ群10a、10b、10
c、10dを一体にオンさせる。これにより、出力端子
16には、端子13の電圧が現われる。
【0016】スイッチオフ時は、制御端子17に加えた
電圧を取り除くことによって、直列トランジスタ群10
a、10b、10c、10dが一体にオフする。
【0017】つぎに、本発明の第2実施例として直列ト
ランジスタ回路28を、図2に示すような高電圧のシリ
ーズ・レギュレータに使用する場合について説明する。
高電圧側の端子13は、整流ダイオード33と平滑コン
デンサ34を介してトランス35に接続され、低電圧側
端子16は、出力端子29に接続される。また、出力端
子29と30との間に接続された分圧抵抗31と32の
接続点は、比較回路23の+側に接続され、この比較回
路23の−側には、基準電圧22が接続される。そし
て、出力端子29と30との間に負荷が接続される。
【0018】今、基準電圧の可変によって端子29の出
力電圧を可変する場合を考える。出力電圧を最高電位に
設定した場合、制御端子17からは、各トランジスタを
オンさせるに充分な制御電流が流れ、すべてのトランジ
スタ10a、10b、10c、10dは、飽和している
状態となる。第1段目のトランジスタ10aのベース電
流はもちろんのこと、第2段目以降の他のトランジスタ
10b、10c、10dにもクリップ用ダイオード21
a、21b、21cおよびベース抵抗20b、20cを
介して充分なベース電流が流れている。
【0019】今、基準電圧を小さくすることによって出
力電圧を徐々に下げてゆくと、制御端子17からの制御
電流は、減少する。それに応じて直列トランジスタ群1
0a、10b、10c、10dのコレクタ電流が減少す
ると、端子16と端子13の間の電圧は上昇するが、こ
の電圧は、まず、最高電位のトランジスタ10dにかか
る。なぜなら、低電位側の直列トランジスタ群10a、
10b、10cが不飽和状態になると、高電位側のトラ
ンジスタ10dは、エミッタの電位が上がることによっ
て、ベース電流が減少し、より一層不飽和となるためで
ある。
【0020】出力電圧の設定をさらに下げることによっ
て、制御電流がさらに減少すると、高電位側のトランジ
スタ10dのコレクタ・エミッタ間の電圧は、クリップ
用ダイオード21dのブレークダウン電圧まで上がり、
そこでクリップされる。これは、クリップ用ダイオード
21dを通ってトランジスタ10dのベースからエミッ
タに流れる電流によって負帰還がかかり、コレクタ・エ
ミッタ間の電圧がクリップ用ダイオード21dのブレー
クダウン電圧と略等しくなるように制御されるためであ
る。
【0021】出力電圧の設定をさらに下げることによっ
て、制御電流がさらに減少すると、つぎのトランジスタ
10cもトランジスタ10dと同様にコレクタ・エミッ
タ間の電圧が上昇する。そして、コレクタの電圧がクリ
ップ用ダイオード21cのブレークダウン電圧まで上が
ったところでクリップされる。このとき、ベース抵抗2
0cには、ベース電流による電圧降下が生じるが、通
常、ベース電流は小さいため、クリップ用ダイオード2
1cのブレークダウン電圧に対して無視できる程度のも
のである。
【0022】出力電圧の設定を下げることによって、制
御電流が減少すると、端子16と端子13の間の電圧は
上昇するが、この電圧は、より高い電位のトランジスタ
へとかかり、コレクタ・エミッタ間の定格電圧を越えな
いよう、クリップ用ダイオードによりクリップされる。
すなわち、端子16と端子13の間の電圧上昇に対して
高い電位のトランジスタ10dから低い電位のトランジ
スタ10aの方へ順次クリップされる。
【0023】逆に、出力電圧の設定を徐々に上げてゆく
と、制御端子17からの制御電流は、徐々に増加し、そ
れに応じて低い電位のトランジスタ10aから高い電位
のトランジスタ10dの方へ順番にオンしてゆく。
【0024】このように、クリップ用ダイオード21
a、21b、21c、21dは、ベースに電流を供給す
るときには、順方向に流れ、直列トランジスタ群10
a、10b、10c、10dをクリップするときには、
逆方向に電流が流れるというように、1個で2役をこな
している。これがこの回路の特徴である。
【0025】図3は、本発明の第3実施例を示すもの
で、高電圧のシャント・レギュレータに使用した場合の
回路図である。出力端子29と30との間に負荷が接続
される。この回路は、出力端子29の電圧を分圧した電
圧と基準電圧とを比較し、誤差増幅した後、制御端子1
7に加えることで負帰還制御をかけている。この回路に
おいて、徐々に基準電圧を上げてゆくと、制御端子17
の電圧は、下降してゆき、それに応じて端子29の電圧
は、上昇する。この端子29の電圧上昇の際、各トラン
ジスタは、高い電位のトランジスタ10dから電位の低
いトランジスタ10aの方へ順次クリップされる。
【0026】逆に、基準電圧を下げてゆくと、制御端子
17の電圧は、上昇してゆき、それに応じて端子29の
電圧は、下降する。この端子29の電圧下降の際、各ト
ランジスタは、低い電位のトランジスタ10aから電位
の高いトランジスタ10dの方へ順次オンしてゆく。
【0027】本発明の第4実施例を図4により説明す
る。第1図の実施例では、直列トランジスタ群10a、
10b、10c、10dのすべての制御電流を、制御端
子17から供給した。そのため、制御端子17から各ト
ランジスタ10a、10b、10c、10dのエミッタ
へ電流を流す際、クリップ用ダイオード21a、21
b、21c、21dの順方向電圧降下と直列トランジス
タ群10a、10b、10c、10dのコレクタ・エミ
ッタ間の電圧降下の総和は、トランジスタの段数だけ倍
増されてしまい、制御電圧が低いと、高電位側の直列ト
ランジスタ群をドライブすることができない場合が生ず
る。
【0028】そこで、図4に示す第4実施例では、制御
端子17の電圧から供給される制御電流は、最低電位の
トランジスタ10aだけに流れ、その他の直列トランジ
スタ群10b、10c、10dのベース電流は、バイア
ス端子24に加えられる電圧から供給するようにしたも
のである。すなわち、高電位の直列トランジスタ群10
b、10c、10dに流すベース電流を、制御端子17
の制御電圧とは別の電圧から供給する場合の一例を示し
ている。
【0029】ここで、図4おいて、すべてのトランジス
タ10a、10b、10c、10dが飽和状態にある時
の電流の経路を見ると、制御端子17からベース抵抗1
8を介して流れる電流は、クリップ用ダイオード21a
の方へは流れず、トランジスタ10aのベースに流れ
る。また、バイアス端子24に加えられた電圧によって
電流は、抵抗25、ダイオード26を介して直列トラン
ジスタ群10b、10c、10dのベースに分散して流
れる。ここで、制御端子17に加える電圧を可変する
と、トランジスタ10bのエミッタの電位が変化し、バ
イアス端子24から直列トランジスタ群10b、10
c、10dのベースに分散して流れている電流もそれに
伴って変化する。このように、制御端子17の電圧を可
変することによって、すべてのトランジスタ10a、1
0b、10c、10dを制御することができる。
【0030】前記図1ないし図4では、4個の直列トラ
ンジスタ群10a、10b、10c、10dを直列接続
した場合を例示したが、これに限られるものではなく、
図5に示す第5実施例では、直列トランジスタ群10
a、10bを、最少数の2個とした。しかし、これらの
例に限られるものではなく、2個以上であれば何個であ
ってもよい。
【0031】図6は、本発明の第6実施例を示すもの
で、この例では、3個の直列トランジスタ群10a、1
0b、10cを主体とし、制御端子17を有する前記図
1に示す回路を第1段目の直列トランジスタ回路とし、
2個の直列トランジスタ群10d、10eを主体とし、
バイアス端子24、27を有する回路を第2段目の直列
トランジスタ回路として、これら第1段目の直列トラン
ジスタ回路と第2段目の直列トランジスタ回路とを直列
接続している。
【0032】この回路において、バイアス端子24から
の電流リターンは、トランジスタ10dのエミッタでは
なく、トランジスタ10cのエミッタの端子27とな
る。なお、このリターンは、トランジスタ10bのエミ
ッタまたは低電圧側端子16であってもよい。
【0033】この例では、トランジスタ3個の第1段目
の直列トランジスタ回路と、トランジスタ2個の第2段
目の直列トランジスタ回路とを2段直列に接続したもの
であるが、この例に限られるものではなく、同じ要領に
てトランジスタ複数個の回路を何段でも接続可能であ
る。ただし、何段接続した場合でも、制御端子17は、
最低電位側の直列トランジスタ群(第1段目の回路)に
のみ存在し、第2段目以降の直列トランジスタ群にベー
ス電流を供給する端子は、あらかじめ電圧を加えておく
ためのバイアス端子となる。
【0034】前記図6で示した回路では、トランジスタ
10a、10b、10cを主体とした第1段目の直列ト
ランジスタ回路が図1に示した基本形の回路であった
が、この第1段目の回路部分を、図4に示したような、
制御端子17の他にバイアス端子24を付加した回路に
置き換えることもできる。
【0035】さらに具体的には、第1段目の回路は、図
1に示す制御端子17のみの回路とするか、または、図
4に示す制御端子17とバイアス端子24を有する回路
とし、また、第2段目以降の回路は、バイアス端子24
のみを有する回路とする。
【0036】図7は、本発明の第7実施例を示すもの
で、この例では、直列トランジスタ群10a、10b、
10cとして、PNP型トランジスタを用いたものであ
る。このように構成された回路においては、端子13側
から端子16側へ電流が流れ、その作用は、図1と略同
様である。また、この例でも、図4に示すように、制御
端子17以外にバイアス端子24を設けてもよいし、図
6に示すように、2段以上を直列に接続したものであっ
てもよい。
【0037】図8は、本発明の第8実施例を示すもの
で、この例では、端子13と端子16の間により多くの
電流を流すために、各段のトランジスタに、それぞれト
ランジスタ10a1、10b1、10c1、10d1を
並列に接続して、各段毎に並列なトランジスタ(10
a、10a1)、(10b、10b1)、(10c、1
0c1)、(10d、10d1)を直列接続して1/2
ずつ電流を負担するようにしたものであり、本発明の直
列トランジスタ群には、このような直並列接続も含むも
のとする。また、その作用は、図1とほとんど変わると
ころはない。
【0038】図1〜図8に示す前記実施例では、すべて
のトランジスタ10a、10b、10c、10dに、印
加電圧を逆方向特性によりクリップし、順方向特性によ
りトランジスタ群のコレクタ電流を制御するためのダイ
オード21a、21b、21c、21dを接続したが、
本発明はこれに限られるものではなく、低電位側のトラ
ンジスタ10aを除く直列トランジスタ群10b、10
c、…のベース側に逆方向電圧をクリップするためのダ
イオード21b、21c、…を接続し、低電位側のトラ
ンジスタ10aのベース側には、逆方向電圧によるクリ
ップを目的としない高圧のダイオードを接続するように
してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明は、直列トランジスタ群10a、
10b、…のベース側に、印加電圧を逆方向特性により
クリップする動作と、順方向特性によりトランジスタ群
のコレクタ電流を制御する動作の2つの働きを兼ねた
イオードを接続し、直列トランジスタ群のうちの低電位
側のベース側に制御信号を入力する制御端子を接続した
ので、1個のダイオードが2役をこなし、簡単な回路構
成により各トランジスタ10a、10b、10c、…に
定格以上の電圧がかからないように確実に制御すること
ができるものである。このように、本発明は、抵抗によ
りクリップする問題点を解決し、しかも、構成部品を省
略でき、従って、トランジスタの段数が増えれば増える
ほど、回路の簡素化という効果が顕著になるものであ
る。
【0040】また、直列トランジスタ群10a、10
b、10c、…のオフ時には、従来のように、印加電圧
を分圧するための分圧抵抗11a、11b、11c、…
によって電流が漏れてしまうという問題がない。したが
って、スイッチとして使用した場合、オフ時に出力電圧
を略完全な0にすることができる。
【0041】さらに、シャント・レギュレータやシリー
ズ・レギュレータとして使用した場合には、従来のよう
に、各部の抵抗の電力損失が大きくなるという欠点を解
決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による直列トランジスタ回路の第1実施
例を示す電気回路図である。
【図2】本発明による直列トランジスタ回路をシリーズ
・レギュレータとして使用した第2実施例を示す電気回
路図である。
【図3】本発明による直列トランジスタ回路をシャント
・レギュレータとして使用した第3実施例を示す電気回
路図である。
【図4】本発明による直列トランジスタ回路の第4実施
例を示す電気回路図である。
【図5】本発明による直列トランジスタ回路の第5実施
例を示す電気回路図である。
【図6】本発明による直列トランジスタ回路の第6実施
例を示す電気回路図である。
【図7】本発明による直列トランジスタ回路の第7実施
例を示す電気回路図である。
【図8】本発明による直列トランジスタ回路の第8実施
例を示す電気回路図である。
【図9】従来の直列トランジスタ回路を示す電気回路図
である。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d…直列トランジスタ
群、11a、11b、11c、11d…分圧抵抗、12
…抵抗、13…高電圧側端子、14…抵抗、15…入力
端子、16…低電圧側端子、17…制御端子、18…制
御抵抗、20a、20b、20c、20d…ベース抵
抗、21a、21b、21c、21d…クリップ用ダイ
オード、22…基準電圧、23…比較回路、24…バイ
アス端子、25…抵抗、26…ダイオード、27…バイ
アス端子、28…直列トランジスタ回路、29…出力端
子、30…出力端子、31…分圧抵抗、32…分圧抵
抗、33…整流ダイオード、34…平滑コンデンサ、3
5…トランス、36…ダイオード。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00 - 17/70

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加電圧を複数個のトランジスタでそれ
    ぞれ分担するようにした直列トランジスタ回路におい
    て、トランジスタのベース側に、前記印加電圧を逆方向
    特性によりクリップする動作と、順方向特性により前記
    トランジスタ群のコレクタ電流を制御する動作の2つの
    働きを兼ねたダイオードを接続し、前記直列トランジス
    タ群のうちの低電位側のベース側に制御信号を入力する
    制御端子を接続してなることを特徴とする直列トランジ
    スタ回路。
  2. 【請求項2】 直列トランジスタ群のうちの最高電位の
    トランジスタのコレクタ・ベース間に、印加電圧を逆方
    向特性によりクリップするためのダイオードを接続し、
    全てのトランジスタのベース側に、印加電圧を逆方向特
    性によりクリップする動作と、順方向特性により前記ト
    ランジスタ群のコレクタ電流を制御する動作の2つの働
    きを兼ねたダイオードを接続してなることを特徴とする
    請求項1記載の直列トランジスタ回路。
  3. 【請求項3】 印加電圧を逆方向特性によりクリップ
    し、順方向特性により前記トランジスタ群のコレクタ電
    流を制御するためのダイオードを、低電位側を除く各ト
    ランジスタのベース側に接続し、低電位側のトランジス
    タのベース側には、逆方向電圧のクリップを目的としな
    いダイオードを接続してなることを特徴とする請求項1
    記載の直列トランジスタ回路。
  4. 【請求項4】 直列トランジスタ群の低電位側のベース
    側に、一体に開閉するための制御信号を入力する制御端
    子を接続してスイッチ回路として用いるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の直列トランジスタ回路。
  5. 【請求項5】 直列トランジスタ群の低電位側のベース
    側に、出力電圧を制御するための制御信号を入力する制
    御端子を接続しなる回路を、負荷と電源との間に直列に
    挿入してシリーズ・レギュレータとして用いるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の直列トランジスタ回
    路。
  6. 【請求項6】 直列トランジスタ群の低電位側のベース
    側に、出力電圧を制御するための制御信号を入力する制
    御端子を接続しなる回路を、負荷と電源との間に並列
    に接続してシャント・レギュレータとして用いるように
    したことを特徴とする請求項1記載の直列トランジスタ
    回路。
  7. 【請求項7】 印加電圧を複数個のトランジスタでそれ
    ぞれ分担するようにした直列トランジスタ回路におい
    て、前記各トランジスタのベース側に、前記印加電圧を
    逆方向特性によりクリップし、順方向特性により前記ト
    ランジスタ群のコレクタ電流を制御するためのダイオー
    ドを接続し、前記直列トランジスタ群のうちの低電位側
    のベース側に制御信号を入力する制御端子を接続し、高
    電位側のベース側にバイアス電流を流すためのバイアス
    用端子を付加接続してなることを特徴とする直列トラン
    ジスタ回路。
  8. 【請求項8】 第1段目の回路は、印加電圧を複数個の
    トランジスタで分担する直列トランジスタ群の各ベース
    側に、前記印加電圧を逆方向特性によりクリップし、順
    方向特性により前記トランジスタ群のコレクタ電流を制
    御するためのダイオードを接続し、前記直列トランジス
    タ群のうちの低電位側のベース側に制御信号を入力する
    制御端子を接続した直列トランジスタ回路からなり、第
    2段目の回路は、印加電圧を複数個のトランジスタで分
    担する直列トランジスタ群の各ベース側に、前記印加電
    圧を逆方向特性によりクリップし、順方向特性により前
    記トランジスタ群のコレクタ電流を制御するためのダイ
    オードを接続し、前記直列トランジスタ群のうちの低電
    位側のベース側にバイアス用端子を接続した直列トラン
    ジスタ回路からなり、前記第1段目の回路と第2段目の
    回路を直列に接続してなることを特徴とする直列トラン
    ジスタ回路。
  9. 【請求項9】 第1段目の回路は、印加電圧を複数個の
    トランジスタで分担する直列トランジスタ群の各ベース
    側に、前記印加電圧を逆方向特性によりクリップし、順
    方向特性により前記トランジスタ群のコレクタ電流を制
    御するためのダイオードを接続し、前記直列トランジス
    タ群のうちの低電位側のベース側に制御信号を入力する
    制御端子を接続し、高電位側のベース側にバイアス電流
    を流すためのバイアス用端子を付加接続した直列トラン
    ジスタ回路からなり、第2段目の回路は、印加電圧を複
    数個のトランジスタで分担する直列トランジスタ群の各
    ベース側に、前記印加電圧を逆方向特性によりクリップ
    し、順方向特性により前記トランジスタ群のコレクタ電
    流を制御するためのダイオードを接続し、前記直列トラ
    ンジスタ群のうちの低電位側のベース側にバイアス用端
    子を接続した直列トランジスタ回路からなり、前記第1
    段目の回路と第2段目の回路を直列に接続してなること
    を特徴とする直列トランジスタ回路。
  10. 【請求項10】 第1段目の回路1個と、第2段目の回
    路1個または複数個とを直列に多段接続してなることを
    特徴とする請求項8または9記載の直列トランジスタ回
    路。
  11. 【請求項11】 印加電圧を逆方向特性によりクリップ
    し、順方向特性によりトランジスタ群のコレクタ電流を
    制御するためのダイオードは、アバランシェダイオー
    ド、ツェナーダイオードまたはこれらと同等の特性を有
    する素子からなることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9または10記載の直列トランジ
    スタ回路。
  12. 【請求項12】 直列トランジスタ群は、NPN型トラ
    ンジスタからなることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、または10記載の直列トラン
    ジスタ回路。
  13. 【請求項13】 直列トランジスタ群は、PNP型トラ
    ンジスタからなり、かつ、制御端子を高電位側に接続し
    てなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、または10記載の直列トランジスタ回
    路。
  14. 【請求項14】 直列トランジスタ群は、各段毎に複数
    個を並列接続してなるものを直列に接続してなることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12または13記載の直列トランジス
    タ回路。
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