JP3053448U - 組立式遊具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプを通して音声伝達も可能な組立式遊具
を提供する。 【解決手段】 ジョイントにて複数のパイプ同士を連結
するようにされた組立式遊具において、少なくとも一部
の前記ジョイントの内部には空気流路が設けられ、さら
に、この空気流路が設けられたジョイントの少なくとも
一部のものにはメガホン形の集音器が取付可能となって
いることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、幼児または子供が登ったり降りたりくぐったりすることが可能な組 立式遊具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の組立式遊具としては、紙製またはプラスチック製のパイプと、このパ イプを相互に連結可能なプラスチック製のジョイントとを備え、ジョイントによ りパイプを立体格子状に組み立てて用いるようにしたものが知られている。

【０００３】 この種の組立式遊具は、組立てや分解が自由にでき、幼児や子供等が好みに応 じて自由な形に組み立てることができ、また一方で、使用後には分解して片付け られることから室内でも遊ぶことができるという利点を有する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、この種の組立式遊具にあっては、幼児または子供が登ったり降りた りくぐったり、あるいは布等を組立式遊具の全部または一部に被せて全体を家に 見立てその中に入ったり出たりして遊ぶなどすることができるが、さらに変化に 富んだ遊びができるなら、その使用価値は一層高いものとなる。

【０００５】 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、パイプを通して音声伝達も可能な 組立式遊具を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の組立式遊具は、ジョイントにて複数のパイプ同士を連結するよ うにされた組立式遊具において、少なくとも一部の前記ジョイントの内部には空 気流路が設けられ、さらに、この空気流路が設けられたジョイントの少なくとも 一部のものにはメガホン形の集音器が取付可能となっていることを特徴とする。 この場合の「ジョイント」はパイプと別体に構成されていても良いし、１本ある いは複数のパイプと一体的になっているものであっても良い。

【０００７】 この組立式遊具によれば、集音器と、空気流路が設けられたジョイントと、パ イプとによって、音声伝達経路が構成され、音声伝達遊びをすることができる。

【０００８】 請求項２記載の組立式遊具は、パイプと、このパイプが嵌着可能なパイプ取付 部を複数有するジョイントとを備え、前記パイプ取付部への前記パイプの嵌着に よって複数の前記パイプ同士を連結するようにされた組立式遊具において、前記 パイプ取付部に基端部が嵌着可能なメガホン形の集音器をさらに備え、少なくと も一部の前記ジョイントには、複数の前記パイプ取付部の先端部で開口する空気 流路が設けられていることを特徴とする。

【０００９】 この組立式遊具によれば、空気流路が設けられたジョイントを組立式遊具に適 宜に組み込む一方で、集音器を該ジョイントに取り付けることで、パイプを通し て音声伝達ができることになる。また、この組立式遊具の組立てにあたり、どこ に集音器を取り付けるか等を考えながら組み立てることができるので、知育玩具 としても有効なものとなる。

【００１０】 請求項３記載の組立式遊具は、パイプと、このパイプが嵌着可能な複数のパイ プ取付部が設けられた第１のジョイントと、メガホン形の集音器と、前記パイプ が嵌着可能な複数のパイプ取付部と前記集音器の基端部が嵌着可能な集音器取付 部とが設けられた第２のジョイントと、を備え、少なくとも一部の前記ジョイン トには、複数の前記パイプ取付部の先端部で開口する空気穴が設けられ、また、 前記第２のジョイントには、前記集音器取付部の先端部と少なくとも１つの前記 パイプ取付部の先端部で開口する空気流路が設けられていることを特徴とする。

【００１１】 この組立式遊具によれば、第２のジョイントにのみ集音器取付部が取付可能と なっている点以外は請求項１記載の組立式遊具と異なる点はなく、請求項１記載 の組立式遊具と同様の作用・効果を奏することになる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１には本考案に係る組立式遊具１０が示されている。この組立式遊具１０は 、パイプ２０と、３種のジョイント３０，３１，３２と、集音器４０とを備えて いる。

【００１３】 パイプ２０は、組立式遊具１０の柱および横木を構成するものであり、特に限 定はされないが、厚紙、プラスチックまたは硬質ゴム等のある程度剛性を有する 材料によって構成されている。このパイプ２０としては、特に限定はされないが 、長さの異なる２種のパイプがここでは使用されている。

【００１４】 ジョイント３０は、図２に示すように、前記パイプ２０が外嵌可能な３つのパ イプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚを有している。なお、全部または一部のパイプ取付 部はパイプ２０が内嵌可能に構成されていても良い。 このジョイント３０にあっては、２つのパイプ取付部３ｘ，３ｙが互いに直交 する方向に延設され、他の１つのパイプ取付部３ｚが前記２つのパイプ取付部３ ｘ，３ｙに対して直交する方向に突設されている。また、このジョイント３０の 内部には、３つのパイプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚの先端部それぞれに開口する空 気流路が設けられている。

【００１５】 ジョイント３１は、図３に示すように、前記パイプ２０が外嵌可能な４つのパ イプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ’を有している。なお、全部または一部のパ イプ取付部はパイプ２０が内嵌可能に構成されていても良い。 このジョイント３１にあっては、前記ジョイント３０の３つのパイプ取付部３ ｘ，３ｙ，３ｚに加えて、パイプ取付部３ｘと反対の方向に延びるパイプ取付部 ３ｘ’を設けたものである。 このジョイント３１の内部には、４つのパイプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ ’の先端部それぞれに開口する空気流路が設けられている。

【００１６】 ジョイント３２は、図４に示すように、前記パイプ２０が外嵌可能な５つのパ イプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ’，３ｚ’を有している。なお、全部または 一部のパイプ取付部はパイプ２０が内嵌可能に構成されていても良い。 このジョイント３２にあっては、前記ジョイント３１の４つのパイプ取付部３ ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ’に加えて、パイプ取付部３ｚと反対の方向に延びるパイ プ取付部３ｚ’を設けたものである。 このジョイント３２の内部には、４つのパイプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ ’，３ｚ’の先端部それぞれに開口する空気流路が設けられている。

【００１７】 集音器４０は図５に示すようにメガホン形に構成され、拡声器をも兼ねている 。この集音器４０の基端部４１はパイプ状に構成され、この基端部４１の前端に は、多数の孔が付設されたキャップ４２が嵌着されている。この集音器４０の基 端部４１はジョイント３０〜３２のパイプ取付部３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ’，３ ｚ’に外嵌可能となっている。なお、この集音器４０の基端部４１はパイプ２０ が内嵌可能に構成されていても良い。

【００１８】 以上、一の実施形態について説明したが、本考案は、かかる実施形態に限定さ れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であること はいうまでもない。

【００１９】 例えば、前記実施形態では、パイプ２０を３本〜５本連結可能なジョイント３ ０〜３２について説明したが、６本あるいはそれ以上連結するジョイントにも適 用できるものである。さらに、パイプを２本連結可能なジョイントにも適用でき る。

【００２０】 また、前記実施形態では、集音器４０をジョイント３０〜３２のパイプ取付部 に嵌着するようにしたが、図６に示すように、パイプ取付部とは別の集音器取付 部３ａを有するジョイント３３を用意し、該集音器取付部３ａに集音器４０を嵌 着するようにしても良い。この場合、集音器取付部３ａに内嵌させても外嵌させ ても良い。

【００２１】 さらに、前記実施形態では、連結するパイプ２０および集音器４０の数に応じ たパイプ取付部を有するジョイント３０〜３２を用いたが、図６に示すように、 不要なパイプ取付部の開口をキャップ５０にて閉塞するようにしても良い。この ようにしてジョイントを使用すれば、規格化された１種のジョイントを遊具のど の箇所にも適用できることになる。

【００２２】 またさらに、前記実施形態では、パイプ２０を２種のパイプとしたが、１種の パイプであっても３種以上のパイプとしても良い。また、この場合、パイプとし て「Ｕ字状」や「く字状」のパイプを用いても良い。

【００２３】 さらにまた、前記実施形態では、ジョイント３０〜３２の内部には各パイプ取 付部の先端部に開口する空気流路が設けられていたが、その一部のパイプ取付部 を中実構造としても良いし、また、音声伝達にあまり寄与しない箇所に使用され るジョイントであるならば、その内部を中実構造としたものであっても良い。こ の場合、パイプ取付部の断面を、パイプ２０が嵌着し易いように十字形または星 形等に構成しても良い。

【００２４】

【考案の効果】

本考案の代表的なものの効果について説明すれば、空気流路が設けられたジョ イントを組立式遊具に適宜に組み込む一方で、集音器を該ジョイントに取り付け ることで、パイプを通して音声伝達ができることになる。また、この組立式遊具 の組立てにあたり、どこに集音器を取り付けるか等を考えながら組み立てること ができるので、知育玩具としても有効なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る組立式遊具の斜視図である。

【図２】一のジョイントの斜視図である。

【図３】他のジョイントの斜視図である。

【図４】さらに他のジョイントの斜視図である。

【図５】集音器の縦断面図である。

【図６】図１の組立式遊具の変形例を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１０ 組立式遊具 ２０ パイプ ３０，３１，３２ ジョイント ３ｘ，３ｙ，３ｚ，３ｘ’，３ｚ’ パイプ取付部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ジョイントにて複数のパイプ同士を連結
   するようにされた組立式遊具において、少なくとも一部
   の前記ジョイントの内部には空気流路が設けられ、さら
   に、この空気流路が設けられたジョイントの少なくとも
   一部のものにはメガホン形の集音器が取付可能となって
   いることを特徴とする組立式遊具。
2. 【請求項２】 パイプと、このパイプが嵌着可能なパイ
   プ取付部を複数有するジョイントとを備え、前記パイプ
   取付部への前記パイプの嵌着によって複数の前記パイプ
   同士を連結するようにされた組立式遊具において、前記
   パイプ取付部に基端部が嵌着可能なメガホン形の集音器
   をさらに備え、少なくとも一部の前記ジョイントには、
   複数の前記パイプ取付部の先端部で開口する空気流路が
   設けられていることを特徴とする組立式遊具。
3. 【請求項３】 パイプと、このパイプが嵌着可能な複数
   のパイプ取付部が設けられた第１のジョイントと、メガ
   ホン形の集音器と、前記パイプが嵌着可能な複数のパイ
   プ取付部と前記集音器の基端部が嵌着可能な集音器取付
   部とが設けられた第２のジョイントと、を備え、少なく
   とも一部の前記第１のジョイントには、複数の前記パイ
   プ取付部の先端部で開口する空気流路が設けられ、ま
   た、前記第２のジョイントには、前記集音器取付部の先
   端部と少なくとも１つの前記パイプ取付部の先端部で開
   口する空気流路が設けられていることを特徴とする組立
   式遊具。