JP3053121U - 鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品 - Google Patents

鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品

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Publication number
JP3053121U
JP3053121U JP1998002801U JP280198U JP3053121U JP 3053121 U JP3053121 U JP 3053121U JP 1998002801 U JP1998002801 U JP 1998002801U JP 280198 U JP280198 U JP 280198U JP 3053121 U JP3053121 U JP 3053121U
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JP
Japan
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bags
leather
pattern
dyeing
main body
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1998002801U
Other languages
English (en)
Inventor
隆一 中條
要 佐久間
Original Assignee
有限会社 大松染工場
株式会社 カナメ
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体に施した模様に渋さ、深み、粋等があっ
て、品が良く雅趣に富んだ鞄、バッグ、小物入れ等の携
帯用品を提供する。 【解決手段】 皮革本体2の表面に小紋染め又は更紗染
めの技法を利用して模様染色部3を設けた皮革片1を携
帯用品本体の全体又は一部に取付けたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は鞄、バッグ、小物入れ、キーケース、カメラケース、携帯電話用のケ ース等の種々の袋物、及びその他の携帯用品に関する。
【0002】
【従来の技術】
表面に従来の方法で模様を印刷した皮革で製造したバッグ等の袋物は、渋さ、 深み、及び粋といったものが足りず、雅趣に乏しいという不満がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、本体に施した模様に、渋さ、深み、粋等があって、品が良く 雅趣に富んだ鞄、バッグ、小物入れ等携帯用品の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品は、 皮革本体2の表面に小紋染め又は更紗染めの技法を利用して模様染色部3を設け た皮革片1を携帯用品本体の全体又は一部に取付けたことを特徴とする、という 構成を採るものである。
【0005】 ここで小紋染めの一般的な技法とは、概、以下の工程を順に行うものである。 良質の手漉和紙を2、3枚、柿の渋で張り合せた「地紙」に錐や小刀等で模 様を彫る(型紙の制作)。 糯粉と米ヌカ等を混ぜて蒸し、良く練ってから染料を入れ、試験染めをしな がら慎重に色糊を製造する。なお、色糊には地色と目色がある。 板に生地(絹等の布)を張り、その上に重ね合わせた型紙の上に色糊をヘラ で塗り、型紙の彫り抜かれた箇所から生地に色糊を付着させる(型付け)。 型付けが終了してから板に貼りつけたまま生地の糊を天日で乾燥させる(板 干し)。 糊が乾いてから生地を板から剥し、染料入りの地色糊を大きなヘラで全体に 平均的に塗り付けて地色染めをする(しごき)。 地色糊が乾かないうちに蒸箱に入れ、摂氏90〜100度で、15〜20分 位蒸して、糊の中に入っている染料を生地に定着させる(蒸し)。 蒸し上がった生地を水洗いして糊や余分な染料を落とす(水洗い)。 水洗いした生地を乾燥させ、湯のしで幅を整え、仕上げる(乾燥)。
【0006】 また、更紗染めの一般的な技法とは、概、以下の工程を順に行うものである。 a 生地に下染めする。 b 型摺り板に生地を張り込む。 c 手すき和紙に模様を彫り込んで型紙を製作する。なお、更紗染めの場合は型 紙を複数枚使用する。 d 生地の上に型紙を置き、鹿毛で作った刷毛で染液を摺り込む。なお、この工 程には模様の輪郭を摺る糸目摺り、柄を彩色する目色摺り、模様の背景を摺 る地型摺りがある。 e 蒸して染液を生地に定着・発色させる。 f 水洗いして余分な染料を落とす。 g 生地を乾燥させる。
【0007】
【実施例】
図は本考案の一実施例であるハンドバッグを示したものである。このハンドバ ッグは胴体の全部、すなわち、前胴部、後胴部、左右のマチ部、底部及び被せ蓋 の全てを特定の皮革片1で製造している。
【0008】 その皮革片1は、皮革本体2の表面に上記の小紋染め又は更紗染めの技法を利 用して模様染色部3を設けたものである。
【0009】 なお、小紋染めの技法を利用する場合と、更紗染めの技法を利用する場合とで は全体の工程は異なる。
【0010】 すなわち、小紋染めの技法を利用する場合は、まず、上記の〜の工程を実 施する。ここでは、もちろん、生地の代わりに皮革片1を使用する。なお、の 型付け工程では色糊の代わりに、白防染糊を使用することもある。白防染糊とは 友禅糊に少々の群青を入れたもので、糊はモチコ、ヌカなどに食塩を入れて作る ものである。そして、更に、以下に記すA〜Fの工程を実施する。 A 皮革片1にスプレーガンで細かい霧を吹き付けて湿り気を与える(次のバイ ンダーの密着度を良くし、かつ、バインダーの膜を平均化するためである)。 B ユニオンペイント(株)製の皮革用バインダーNVK(100部)、皮革用 バインダーFX(50部)、バインダーの固着剤アタックロン(1.5部)に対 し水(300〜400部)を加えたものを皮革片1に塗布する。 C ユニオンペイント(株)製の皮革用エマルジョンクリアーF8(100部) 、皮革用ラッカーシンナー(300〜400部)、及び両溶性の含金染料(2 5〜40部)を加えたものを皮革片1に塗布する。 D 皮革片1を乾燥してから、水洗いして糊を落とし、形を整え、又、小さい細 かい修正をして完全に乾燥する。 E ユニオンペイント(株)製の皮革用特性和プロ(100部)、皮革用ラッカ ーシンナー(300〜400部)、及びトップレベラー(10〜15部)を加 えたものを更に塗布する。 F 皮革片1を乾燥させてから、80。以上でアイロンプレスする。
【0011】 また、更紗染めの技法を利用する場合は、上記のA〜Fの工程を実施すること により、皮革片1に下染めしてから、上記の更紗染めの工程におけるb〜gの工 程を行う。
【0012】 なお、上記の実施例はハンドバッグに関するものであるが、本考案は、もちろ ん、これに限定するものではなく、その他の携帯用品にも実施可能である。
【0013】
【考案の効果】 本考案の鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品は上記のように、皮革本体2の表 面に小紋染め又は更紗染めの技法を利用して模様染色部3を設けた皮革片1を携 帯用品本体の全体又は一部に取付けたことを特徴とするので、その携帯用品は、 渋さ、深み、粋等を有して品の良い雅趣に富んだ日本独特の文様によって装飾さ れることになり、商品価値を高めるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるハンドバッグの斜視図
である。
【符号の説明】
1 皮革片 2 皮革本体 3 模様染色部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮革本体2の表面に小紋染め又は更紗染
    めの技法を利用して模様染色部3を設けた皮革片1を携
    帯用品本体の全体又は一部に取付けたことを特徴とする
    鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品。
JP1998002801U 1998-04-10 1998-04-10 鞄、バッグ、小物入れ等の携帯用品 Expired - Lifetime JP3053121U (ja)

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