JP3052830U

JP3052830U - 上衣

Info

Publication number: JP3052830U
Application number: JP1998002493U
Authority: JP
Inventors: 静丸内田
Original assignee: ビッグボーン商事株式会社
Priority date: 1998-03-31
Filing date: 1998-03-31
Publication date: 1998-10-09
Anticipated expiration: 2004-03-31

Abstract

(57)【要約】【課題】腕の上下動作で引きつりや窮屈感を生じさせ
ない上衣の提供。【解決手段】前身頃と後身頃の両脇線箇所に一定巾の
まちを介在させ、該まちの上方部付近に前身頃と後身頃
を跨ぐ状態で横プリーツを設けた構成とする。このさ
い、まちの巾寸法は５ｃｍ〜１５ｃｍ、横プリーツは山
襞或いは箱襞となしたものを２箇〜１０箇設けるように
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は専ら事務用、作業用或いは運動を伴うレジャー用の上衣に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記上衣で腕の上下動や身体の前屈動作時に脇下や肩部付近で引きつりが発生する。これらの動きに対して、構造上では専ら衣服にゆとりを持たせることで対応してきた。その他には後身頃の肩から下方へ向けてダーツやプリーツなどを設けることが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記プリーツの採用にさいし、プリーツを新規な配置構成のものとなして、引きつり現象を生じさせないように工夫するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は前身頃と後身頃の両脇線箇所に一定巾のまちを介在させ、該まちの上方部付近に前身頃と後身頃を跨ぐ状態で横プリーツを設けた構成とする。このさい、まちの巾寸法は５ｃｍ〜１５ｃｍとなし、横プリーツは山襞或いは箱襞となしたものを２箇〜１０箇程度（通常は５〜６箇）設けるようにするのであり、また後身頃を上下に二分されたものとなし、上部の左右両側辺部に対し複数箇の山襞或いは箱襞となした縦プリーツを設けたものとなしたりするのであり、且つ山襞或いは箱襞の寸法は５ｍｍ〜１５ｍｍ程度のものとなす。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１は本考案品の背面図、図２は同側面図である。各図に於いて１は前身頃、２は後身頃であり、３は上記前身頃１と後身頃２の両脇線箇所に介在させるまちである。本実施例では該まち３は後身頃２の肩付を含む左右両側端部へ取付けたものを示しているが、脇下線を中央に挟むようになして介在させても良い。

【０００６】４は上記まちの上方部付近に形成した横プリーツであって、図示例の如く前身頃１と後身頃２をを跨ぐ横方向へ複数箇（図示例では６箇）設けたものとなす。このさい、まち巾寸法ｓは凡そ５ｃｍ〜１５ｃｍとなすのであり、またプリーツは山襞或いは箱襞などの何れでも良く、且つ該襞の寸法巾Ｓ’も任意に設計することができるが、通常５ｍｍ〜１５ｍｍ程度のものとなされる。

【０００７】本実施例に於ける後身頃２は図面に見られる通り、上下の２ａ，２ｂに分割されたものとなしてあり、そして上部後身頃２ａの左右両側端には上部肩付から下部へ向かって複数箇の縦プリーツ５が形成されたものとなしてある。

【０００８】本考案は上記の如く構成するものであって、前身頃１と後身頃２の両脇線箇所へまち３を介在させ、該まち３の上方部付近に設けた横プリーツ４は左右腕の上げ降ろしのさい、該横プリーツ４が伸縮して脇下部の引きつり現象を解消するようになすのである。

【０００９】このさい、まちの巾寸法Ｓは一定の巾寸法を有することが必要であり、本考案者の各種実験結果からＳ＝５ｃｍ〜１５ｃｍの範囲で選定するのが良く、通常は１０ｃｍ程度が好ましい。なお、横プリーツ４は伸縮効率と外観上の美的感から箱襞となしたものが好ましい。また、その箇数は４箇〜６箇程度で充分な作用効果が発揮されるものとなる。

【００１０】一方、後身頃の左右両脇線箇所に縦プリーツ５を形成したものでは、肩の左右動や身体の前屈動作のさいに肩部の引きつりや窮屈感を解消し、全体的な運動機能に優れたものとなるのである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案で脇底下部の横プリーツは、上記の通り円滑な腕の上げ降ろしを可能になすのであり、従来の脇下部の引きつりや裾端がめくれ上がって下着が見えたりすることを防止できる。そして該横プリーツは通常は脇部で隠されたものとなっていて外観上は何ら目立たないものである。なお、本考案は後身頃の両脇線に縦プリーツを形成したものとの組合せにより、従来品にはない作業性と運動性に優れた製品となすことのできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の背面図である。

【図２】同側面図である。

【符号の説明】

１前身頃２後身頃３まち４横プリーツ５縦プリーツ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前身頃と後身頃の両脇線箇所に一定巾の
まちを介在させ、該まちの上方部付近に前身頃と後身頃
を跨ぐ状態で横プリーツを設けたことを特徴とする上
衣。
【請求項２】まちの巾寸法は５ｃｍ〜１５ｃｍとな
し、横プリーツは山襞或いは箱襞となしたものを２箇〜
１０箇設けたことを特徴とする請求項１記載の上衣。
【請求項３】後身頃を上下に二分されるものとなし、
上部の左右両側辺部に対し複数箇の山襞或いは箱襞とな
した縦プリーツを設けたことを特徴とする請求項１又は
２記載の上衣。
【請求項４】山襞或いは箱襞の寸法は５ｍｍ〜１５ｍ
ｍとなされていることを特徴とする請求項２又は３記載
の上衣。