JP3052179U - 木製装飾品 - Google Patents

木製装飾品

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JP3052179U
JP3052179U JP1998001759U JP175998U JP3052179U JP 3052179 U JP3052179 U JP 3052179U JP 1998001759 U JP1998001759 U JP 1998001759U JP 175998 U JP175998 U JP 175998U JP 3052179 U JP3052179 U JP 3052179U
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ornaments
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wood
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雅史 赤塚
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雅史 赤塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面に美麗な光沢を備える天然木材から成り、
しかも、その製造が容易かつ安価に可能で、従って、そ
の製造工程で不用意に損傷することがなく、天然木材の
所期の形状又は形態を忠実に維持反映した装飾品を提供
すること。 【解決手段】幹とこの幹から生えた枝とを有する真正の
天然木材を温泉に浸漬することによりその樹皮を剥ぎ取
って木製装飾品を製造する。所期の形状又は形態を忠実
に維持反映しかつ表面項たまに優れた装飾品を、容易に
製造できるという技術的効果を奏し、天然木材特有の微
妙な美しさを生かした木製装飾品を安価かつ大量に提供
して、生活の豊かさを向上させることができるという実
用的社会的価値を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、美麗な木目や枝振り等、真正の天然木材の形状又は形態を利用した 室内用置物等の装飾品に関する。 さらに詳しくは、本考案は、表面に美麗な光沢を備える天然木材から成り、し かも、その製造が容易かつ安価に可能で、従ってその製造工程中で不用意に損傷 することがなく、天然木材の所期の形状又は形態を忠実に維持反映した装飾品に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
真正の天然木材そのものを利用した室内用置物等の装飾品は周知である。 これらは、一般に、自然林又は人造林から所期の形状又は形態を備える天然木 材を選択して伐採し、次に不必要な枝や葉を払って除去し、続いて乾燥加工等所 定の木材加工を施し、必要に応じて樹皮を剥離した後透明又は不透明ニスを施し て装飾品として必要な光沢を与え、装飾品としている。なお、これら一連の製造 過程の途中で防腐加工が行われることもある。
【0003】 ところで、天然木材の樹皮剥ぎ加工方法には様々な方法が知られているが、一 般には、樹皮剥ぎ装置を利用し、切断刃により機械的に樹皮を剥ぎ取る方法が採 用されている。しかしながら、これらは主に住宅用木材や製紙用木材の製材に利 用される樹皮剥ぎ加工方法である。
【0004】 一方、置物等の装飾品に利用される天然木材は、上記住宅用木材や製紙用木材 と異なり、幹の他にこの幹から生えた枝とを有していることが通常であり、これ ら幹・枝の外形も言葉で言い尽くせない微妙な曲線を示していることが多い。 上記機械的樹皮剥ぎ方法を利用して、微妙な形状又は形態の天然木材から、そ の形状又は形態のままこれを損傷することなく樹皮を剥ぎ取るためには、機械操 作に熟練した技能者が要求される。また、熟練した技能者によっても、天然木材 に小さな傷を与えて、その装飾品としての品質と価値とを損なうことが少なくな い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、表面に美麗 な光沢を備える天然木材から成り、しかも、その製造が容易かち安価に可能で、 従ってその製造工程中で不用意に損傷することがなく、天然木材の所期の形状又 は形態を忠実に維持反映した装飾品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、枝、または、幹とこの幹から生えた少なくとも1本の枝 の双方を有する真正の天然木材から成る木製装飾品において、 上記天然木材が、温泉に浸漬することによりその樹皮をはぎ取られたものであ ることを特徴とするものである。
【0007】 本考案においては、伐採された木材を温泉に浸漬することにより樹皮が剥離さ れる。このため、樹皮の剥ぎ取りにあたって、不用意に木材を損傷したり傷付け たりする事故を低減することが可能になり、天然木材の所期の形状又は形態を忠 実に維持反映した装飾品を容易に製造することが可能となる。
【0008】 また、こうして温泉に浸漬することにより樹皮を剥ぎ取られた天然木材はもそ の表面に光沢を有し、このため、その表面にニス等を塗布することなく、そのま ま、しかも、天然の微妙な色調と形状又は形態を十分に生かしたまま、室内の置 物等の装飾品として高い価値を発揮する。
【0009】 本考案に係る温泉としては、イオウ分を含むものが望ましく、この他、ミネラ ル成分を含んでいてもよい。 また、温泉の温度は高いことが望ましいが、室温より高いものであれば任意の ものが使用できる。室温より高い温泉に浸漬することにより、温泉に含まれる無 機質成分が樹皮の下の木材形成層に浸透し、樹皮の剥離を促進するからである。
【0010】 このような温泉としては、例えば、川湯温泉、雌阿寒温泉、酸ケ湯温泉、湯瀬 温泉、蒸ノ湯温泉、玉川温泉、野地温泉、沼尻温泉、いわき湯本温泉、万座温泉 、元湯温泉、新湯(あらゆ)温泉、日光湯元温泉、柴原温泉、日野温泉、千倉温 泉、岩蔵温泉、野沢温泉、七味温泉、別所温泉、梅ケ島温泉、寸又岐温泉、嵐山 温泉、武田尾温泉、新湯(しんゆ)温泉、宮の城温泉、海潟温泉等がある。
【0011】 浸漬時間は温泉の種類や温度によって異なるが、通常、2日間乃至10日間で よい。なお、これ以上の長時間浸漬してもよい。
【0012】 次に、本考案に適用される天然木材としては、例えば、コブシ;クヌギ;ケヤ キ;サルスベリ;アカマツ、クロマツ、カラマツ、エゾマツ、リュウキュウマツ 等のマツ;ヒノキ;ヒバ等が例示できる。なお、これら天然木材は、伐採したも のをそのまま温泉浸漬処理に適用することもできるが、伐採の後不要な枝や葉を 払って除去し、こうして所期の形状又は形態に整形されたものを温泉浸漬処理に 適用することが望ましい。また、整形の前又は後に乾燥処理を施したものを温泉 浸漬処理に適用してもよい。乾燥処理は天日乾燥又は強制乾燥によって可能であ る。
【0013】 なお、本考案に係る装飾品は、室内の置き、あるいは、室内の壁面に取り付け てそのインテリアとして利用することができる。一般に、枝から構成される装飾 品は壁面に取り付けられて利用し、また、幹と枝とから構成される装飾品は床に 置いて置物として利用することが好ましい。また、これら装飾品は、例えば、コ ート掛けや帽子掛け等の実用品を兼ねるものであっても良い。
【0014】
【考案の実施の形態】
天然木材としてエゾマツを使用した。 この木材は天然樹林から選択したものである。すなわち、図1に示すように、 天然樹林の木材を切断してその上方部1と根本部2とを採取した。そして、上方 部1から不必要な枝及び葉を払って除去し、図2に示すような形状に整形した。 図2から分かるように、この形状は、上記天然木材の幹11と、この幹11から 生えた数本の枝12とを有する形状である。 また、採取された根本部2は図3に示す形状である。 そして、この整形済みの天然木材を天日の下で乾燥させた。
【0015】 次に、温泉としては川湯温泉を使用した。この温泉は無機質として主に、イオ ウとフッ素とを含む硫黄泉である。
【0016】 この温泉中に上記乾燥後の上方部1と根本部2とを浸漬した。4日間浸漬した 後、温泉から天然木材を取り出したところ、木材表面が軟化しており、十分に樹 皮が剥離除去されていた。これら天然木材には損傷がなく、また、小さな傷を付 けることもなく、ほぼ完全に樹皮を剥ぎ取ることができたことを確認することが できた。なお、剥離した樹皮は温泉中に浮いていた。
【0017】 そして、図4に示すように、上方部1と根本部2とを、これらにニス等を施す ことなく、そのまま、接着し、装飾品を製造した。得られた装飾品は、天然木材 特有の微妙な形状を忠実に反映し、しかも、ニスの塗布等の後処理を施していな いにもかかわらず、その表面に光沢を有しており、そのまま、ビルのロビーに飾 る装飾品として優れた品質と価値を有するものであった。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、真正の天然木材であって、温泉に浸漬することによりその樹 皮を剥ぎ取られたものであるため、天然木材の所期の形状又は形態を忠実に維持 反映しかつ表面光沢に優れた装飾品を、容易に製造できるという技術的効果を奏 する。 そして、このため、天然木材特有の微妙な美しさを生かした木製装飾品を安価 にかつ大量に提供して、生活の豊かさを向上させることができるという実用的社 会的価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】天然木材の伐採位置を示す斜視図である。
【図2】上方部を示す斜視図である。
【図3】根本部を示す斜視図である。
【図4】装飾品を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 上方部 2 根本部 11 天然木材の幹 12 天然木材の枝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枝、または、幹とこの幹から生えた少なく
    とも1本の枝の双方を有する真正の天然木材から成る木
    製装飾品において、 上記天然木材が、温泉に浸漬することによりその樹皮を
    はぎ取られたものであることを特徴とする木製装飾品。
JP1998001759U 1998-02-19 1998-02-19 木製装飾品 Expired - Lifetime JP3052179U (ja)

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