JP3051943U - 紙製緩衝材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な緩衝効果を有し、組立や使用が簡単で
ある紙製緩衝材の提供。 【解決手段】 １０層以上のダンボール紙を連続して接
着し、プレス機で予圧してダンボール紙の有する中間波
浪層に元の形状を保持させないようにして良好な緩衝効
果を有するものとしてなる、紙製緩衝材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の紙製緩衝材に関し、特に、相当な厚さと長さを有して緩衝作用 を発生できる板材或いは棒材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

すでに環境保護緩衝包装材として、ダンボールを折り畳んだ構造が提供され、 使用されているが、この種の構造は特定の物品にしか使用されず、広く運用され ていない。また、現在ダンボールを折り合わせた緩衝構造が多くあるが、紙板は いずれも非常に薄く、予圧されていないので、圧力を受けた時に凹みを発生し、 さらに、ダンボールが容易に破裂しやすいために保護すべき物品を傷つける場合 があった。このため現在はスポンジ棒が物品の緩衝、保護用に多く用いられてい る。また、ポリウレタン発泡材やポリスチレンなどは体積が大きく、リサイクル できないため、廃棄される運命にあり、また自然分解もしないため、燃焼により 排ガスを生じた。ゆえに使用を禁じている国も多くある。しかし、現在これらの 材料に完全に代わりうるものはなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の紙製緩衝材を提供することを課題としており、それは、多層式 のダンボールの厚板を予圧することで、緩衝の効果を発生するようにしたものと し、設ける層数が多くなるほど良好な保護効果を有するものとする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、１０層以上のダンボール紙を連続して接着し、プレス機で 予圧してダンボール紙の有する中間波浪層に元の形状を保持させないようにして 良好な緩衝効果を有するものとしてなる、紙製緩衝材としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】 本考案は１０層以上のダンボール紙を連続して接着して相当な厚さと長さを有 するものとし、プレス機で予圧してダンボール紙の有する中間波浪層に元の形状 を保持させないようにし、最良の緩衝効果を発生できるようにしてなる。

【０００６】

【実施例】

本考案の紙製緩衝材は図１から図４に示されるように、１０層以上のダンボー ル紙を連続して接着して相当な厚さと長さを有するものとし、プレス機で予圧し てダンボール紙の有する中間波浪層に元の形状を保持させないようにし、最良の 緩衝効果を発生できるようにしてなる。

【０００７】 一般のダンボール紙板は三層式のものと五層式のものがあり、いわゆる三層式 のものは上下の紙板層２の中間に波浪紙３を挟んであり、五層式のものは、さら にその上に一層の波浪紙と一つの紙板が加えられている。この方式に従い、本考 案では厚さを増して図２に示されるような半完成品となしたものを、プレス機で 予圧することで半完成品とは異なる効果を有するようにしてなる。即ち、予圧に より収縮させることで、少なくとも半分の緩衝量まで減らすことができ、さらに 大きな外力を受けることができるようにしてある。その実施状況は、例えば図４ に示されるようであり、本考案は広い用途を有し、包装物品の底に敷いたり物品 を押さえるのに弾性的に用いられて、物品に対して良好な保護効果を提供できる 。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は多層式ダンボール厚板を予圧することで緩衝効果を発生できるように したもので、層数が多くなるほど良好な保護効果を達成でき、全体構造上、実用 性を有し、また周知の緩衝材よりも組立、使用が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の半完成品の側面図である。

【図３】本考案の完成品の側面図である。

【図４】本考案の実施状態表示図である。

【符号の説明】

１ 緩衝材 ２ 紙板層 ３ 波浪紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 １０層以上のダンボール紙を連続して接
   着し、プレス機で予圧してダンボール紙の有する中間波
   浪層に元の形状を保持させないようにして良好な緩衝効
   果を有するものとしてなる、紙製緩衝材。