JP3051795U - 監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】被監視手段、特にパチンコ・パチスロ等の遊戯
機における制御基板のカバーの開放・破壊等を検知する
監視システムを提供する。 【解決手段】被監視手段１の周囲に巻回手段２を巻きつ
け、被監視手段１と巻回手段２の間に感圧センサ３をは
さみ込む。被監視手段１に細工等を行うために被監視手
段１から巻回手段２を取り外すと、感圧センサ３に加わ
る圧力が変化するので、異常を検知できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、被監視手段、特にパチンコ・パチスロ等の遊戯機における制御基板 のカバーの開放・破壊等を検知する監視システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、パチンコ・パチスロ等の遊戯機は、電子的な制御技術が採用されるよう になってきている。例えば、制御基板内のＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍ ｏｒｙ：以下「ロム」と記す）にいわゆる大当り等の確率に関するプログラムが 書き込まれており、それによって大当り等が制御されるのである。大当り等によ って得られる賞球等は所定のレートで賞品と交換できる場合がほとんどで、多く の遊戯者はその賞品の獲得を目的にして遊戯を楽しむ。

【０００３】 したがって、このような遊戯機にあっては、もしロムに書き込まれたプログラ ムによって定められた大当り確率等が何者かにより自由に変更されることがあれ ば、遊戯者あるいは遊戯場の経営者は予期せぬ損害を被ることになってしまう。 そこで、このようなロムは、製品として工場から出荷されるときから、ロムが実 装された制御基板とカバーの間に封印を施すことで、ロムへの細工・不正交換等 を防止している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、相応の知識・技術を要する者であれば、ロムへの細工等を行う こと自体はそれほど困難ではない。また、制御基板とカバーの間に施された封印 は一度はがすと容易に元通りに貼り直すことはできないようになっているが、そ の封印も偽造しておいて、ロムへの細工等を行ったあとににその偽造封印を貼る という犯罪も増えてきている。

【０００５】

【目的】 本考案は上記間題点に鑑みてなされたものであり、被監視手段、特にパチンコ ・パチスロ等の遊戯機における制御基板のカバーの開放・破壊等を検知する監視 システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、本考案の以下の構成により解決することができる。 請求項１の考案の監視システムは、被監視手段の開放・破壊等を検知する監視 システムであって、 被監視手段に取り付けられ、外部応力の変化により抵抗値が変化する感圧セン サと、 被監視手段の周囲に巻きつけられ、被監視手段との間に感圧センサをはさみ込 む巻回手段と、 感圧センサに接続され、感圧センサの抵抗値が所定値以上変化したときに異常 と判定する制御手段とから構成されることを特徴とする。 請求項２の考案の監視システムは、請求項１記載の監視システムにおいて感圧 センサが被制御手段の角部付近に取り付けられたことを特徴とする。

【０００７】

【実施の形態】 【実施例】

以下に、本考案の監視システムに係る実施例を、図面を参照しながら説明する 。 図１は、本考案の監視システムの構成を示すブロック図である。 感圧センサ３は、外部から加えられる圧力が変化すると電気抵抗値が変化する もので、制御手段４内のＡ／Ｄコンバータ４１に接続されている。 制御手段４は、Ａ／Ｄコンバータ４１、制御部４２、表示部４３、警報送信部 ４４から構成されている。Ａ／Ｄコンバータ４１は、感圧センサ３のアナログ電 気抵抗量をデジタル信号化して、デジタル信号を制御部４２に送信する。制御部 ４２は、デジタル信号の記憶、感圧センサ３の抵抗値の基準値設定、各数値の比 較、表示部４３への表示信号の出力、警報送信部４４への警報送信信号の出力等 を行う。表示部４３は、制御部４２からの表示信号を入力することにより、制御 手段４の電源のオン／オフの状態、感圧センサ３の正常／異常の状態等を表示す る。警報送信部４４は、制御部４２からの警報送信信号を入力することにより、 遠隔の監視センタへ警報を送信する。

【０００８】 図２は、本考案の監視システムの実施例を示す態様図である。 被監視手段１は、たとえばパチンコ台に取り付けられる制御基板およびカバー であり、図３でその断面図を示す。 巻回手段２は、たとえば塩化ビニル素材の結束バンドであり、被監視手段１の 周囲に図のように巻きつけられている。巻回手段２は塩化ビニル素材の結束バン ドに限定されるものでなく、ひも・ナイロン・ゴム等の他の素材で被監視手段１ に巻きつけられるものでもよい。感圧センサ３は、被監視手段１の上面と巻回手 段２の間にはさみ込まれ、接着剤により被監視手段１の上面と接着され、制御手 段４と接続されている。このとき、感圧センサ３には、巻回手段２から所定の圧 力がかかっている。感圧センサ３は被監視手段１の上面でなく、被監視手段１の 側面あるいは底面に取り付けてもよい。また、感圧センサ３を取り付ける場合、 被監視手段１の面の中央に取り付けてもよいが、被監視手段１の角部付近に取り 付ける方が、被監視手段１と巻回手段２の密着性が強いことにより、巻回手段２ から受ける圧力がより安定するので好ましい。

【０００９】 図３は、図２の被監視手段１のＡ面における断面図である。 被監視手段１は、パチンコ台の出玉率などを制御するロム１２等が実装された 制御基板１３と、制御基板１３を覆うカバー１１から構成されている。そして、 巻回手段２が被監視手段１の周囲に巻きつけられており、被監視手段１の上面と 巻回手段２の間に感圧センサ３がはさみ込まれている。このとき、感圧センサ３ には巻回手段２から所定の圧力がかかっている。

【００１０】 続いて、本考案の監視システムの動作について説明する。 図２のように被監視手段１に対して巻回手段２と感圧センサ３を取り付けた後 、感圧センサ３に対して制御手段４を常に監視状態とする。制御部４２は、ある 瞬間の感圧センサ３の抵抗値を基準値にとり、たとえばその基準値から±１０％ をしきい値に設定する。そして、その基準値を一定時間ごと、たとえば６時間ご とにそのときの抵抗値に更新することで、構成部品の経年特性変化による感圧セ ンサ３の抵抗値の変化を吸収し、不要な警報を出すことのない長期間メンテナン スフリーのシステムを実現できる。

【００１１】 ここで、何者かが被監視手段１に対してロムの不正交換等の細工をしようとす る場合には、巻回手段２を被監視手段１から取り外し、被監視手段１のカバー１ １を取り外さなければならない。巻回手段２を被監視手段１から取り外すと、巻 回手段２が感圧センサ３に加えていた圧力がなくなり感圧センサ３の抵抗値がし きい値をはずれる。感圧センサ３の抵抗値がしきい値をはずれたことを制御部４ ２が検知すると、制御部４２から表示部４３に表示信号が送信される。表示信号 を入力した表示部４３は、液晶表示あるいはランプ等により、感圧センサ３に異 常が発生したことを表示する。また、同時に制御部４２から警報送信部４４に警 報送信信号が出力され、警報送信部４４から遠隔の監視センタに警報が送信され るので、監視センタのオペレータは被監視手段１の異常を認識することができ、 警備員を現場に派遣する等の処置を講じることができる。 また、巻回手段２を被監視手段１から取り外さなくても、被監視手段１や巻回 手段２に対して細工をしようとして手や道具が触れるとことによりある程度の力 が加わると、感圧センサ３に加わる圧力が変化するので、被監視手段１への細工 等をいち早く検知できる。

【００１２】 なお、本考案の監視システムは、本実施例では被監視手段１はパチンコ台の制 御基板であるとしたが、パチンコ台の制御基板以外の様々な物に対しても、開放 ・破壊等の細工を検知する目的で適用することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本考案の監視システムによれば、 被監視手段と巻回手段の間に感圧センサをはさみ込み、感圧センサの抵抗値の 変化を監視することで、被監視手段への細工・破壊等を確実に検知することがで きる。 また、感圧センサを被監視手段の角部付近に取り付けることで、感圧センサへ 加わる圧力をより安定させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の監視システムの構成を示すブロック図
である。

【図２】本考案の監視システムの実施例を示す態様図で
ある。

【図３】図２の被監視手段１のＡ面における断面図であ
る。

【符号の説明】

被監視手段 １ 巻回手段 ２ 感圧センサ ３ 制御手段 ４

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被監視手段の開放・破壊等を検知する監視
   システムであって、 被監視手段に取り付けられ、外部応力の変化により抵抗
   値が変化する感圧センサと、 被監視手段の周囲に巻きつけられ、被監視手段との間に
   感圧センサをはさみ込む巻回手段と、 感圧センサに接続され、感圧センサの抵抗値が所定値以
   上変化したときに異常と判定する制御手段とから構成さ
   れることを特徴とする監視システム。
2. 【請求項２】感圧センサが被制御手段の角部付近に取り
   付けられたことを特徴とする請求項１記載の監視システ
   ム。