JPH11448A - 遊技機の制御回路装置 - Google Patents

遊技機の制御回路装置

Info

Publication number
JPH11448A
JPH11448A JP15710497A JP15710497A JPH11448A JP H11448 A JPH11448 A JP H11448A JP 15710497 A JP15710497 A JP 15710497A JP 15710497 A JP15710497 A JP 15710497A JP H11448 A JPH11448 A JP H11448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control circuit
game
control
circuit device
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15710497A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sophia Co Ltd filed Critical Sophia Co Ltd
Priority to JP15710497A priority Critical patent/JPH11448A/ja
Publication of JPH11448A publication Critical patent/JPH11448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御回路基板を収容した制御回路装置の不正
な開放を防止可能とし、封印部分が不正に開封された場
合に外部に制御回路装置の開封を報知し、不正行為によ
る被害を防止可能とする。 【解決手段】 遊技機に設けられる電気的作動装置の種
々の制御を行うためにROM等の電子部品を実装した制
御回路基板と、該制御回路基板を収容する基板ボックス
と、からなる遊技機の制御回路装置において、基板ボッ
クス24を構成する上蓋部材26とベース部材25とを
備え、基板ボックス24の上蓋部材26が開放されたこ
とを電気的に検出可能な基板ボックス開放検出手段46
〜49と、この基板ボックス開放検出手段46〜49の
検出信号に基づき遊技制御を不能動化状態とする遊技制
御不能動化手段17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機の制御回
路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機に
おいて、遊技機の裏面側には、遊技機の遊技制御を行う
役物制御装置や球排出装置を制御する球排出制御装置等
の制御回路基板を回路ボックス(基板ボックス)内に収
容した制御回路装置が設けられている。
【0003】この制御回路装置は、IC(集積回路)や
抵抗等の各種電子部品が多数実装された制御回路基板を
樹脂性や金属性の回路ボックスに収容して、ショート等
を防いだり、ほこり等のゴミが侵入しないように保護し
ており、遊技機の本体枠(前面枠)や基枠体としての裏
メカベース盤あるいは遊技盤等の裏面側に取付け可能と
なっている。
【0004】例えば、役物制御装置においては、制御回
路内にCPU、ROM(メモリ)、RAM(メモリ)等
が設けられており、ROMに記憶されたプログラムにし
たがい遊技制御が行われ、大当たり等もここで制御され
ている。
【0005】制御回路装置は、一般的に上蓋部材とベー
ス部材とを重ね合わせたボックス体の内部に制御回路基
板を収納した構成であって、その他の各種装置と電気的
に接続するためのコネクタ部がボックス体から露出して
設けられており、各種配線をコネクタ部に差し込むこと
により、それぞれに関わる制御が可能となっている。
【0006】制御回路装置に対する不正行為は、例えば
役物制御装置の場合、上蓋部材をはずしてボックス体を
開放し、内部の制御回路基板に備えられたROM等の電
子部品を交換、あるいはデータの書き換え(例えば、大
当たり確率を通常のものより高く設定する等)を行うこ
とにより、通常の遊技制御と比較して、例えば大当たり
を頻繁に出現させる等の不正な遊技制御を行うようにし
ていた。
【0007】このため、制御回路装置においては、基板
ボックスを一旦開放したら、開放されたことが分かるよ
うに、上蓋部材とベース部材との合わせ目に封印シール
を貼ったり、あるいは制御回路装置の表面をクリアな樹
脂により形成して、収容されている制御回路基板の状態
を外部から見えるようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の制御回
路装置は、基板ボックスの上蓋部材とベース部材とを構
造的にビス止めのみで組付けていたため、上蓋部材をは
ずしてボックス体を開放することは容易であり、また上
蓋部材とベース部材との合わせ目に封印シールを貼って
いたとしても、これは安易な不正行為者には効果がある
が、非常に専門的な不正行為者、例えば偽の封印シール
や特殊な剥離材等をもっている者に対しては効果がなく
なっているのが実状である。
【0009】これらの不正行為を防止するためには、制
御回路装置を開放不可能あるいは開放が非常に困難な構
造にすることが考えられるが、遊技店においては、一旦
設置した遊技機に対して抜打ち的に公的機関(警察等)
により不正基板かどうかの検査が行われる。検査内容と
しては、ROMに記憶されているプログラムデータをデ
ータローダにより読み込んで正規なROMと比較すると
いった検査が行われ、この場合に前述のごとく制御回路
装置の開放が不可能であると、検査ができなくなってし
まう。そのため、制御回路装置を破壊して開放すること
も考えられるが、制御回路装置を破壊してしまうと、検
査後に再使用することができなくなってしまう。
【0010】一方、制御回路装置に対する不正行為を防
止する封印シール等の防止策を施しても、不正行為を発
見するのは、遊技店の店員による定期的な保守点検時
や、前述の公的機関によるROMの検査のときに充分な
確認作業を行った場合であり、中には容易に発見されず
に、ずっと不正行為者による不正行為が継続されてしま
う遊技機も存在してしまう恐れもある。
【0011】このように発見するまでの期間が長くなれ
ばなるほど、遊技店の被害は拡大し、不正に大量の出玉
を不正者が出すことで、他の遊技者から遊技店側がこの
不正者と結託して特定の者だけ出玉を良くしているとの
疑いをかけられる恐れもある。また、遊技店の店員にと
っては、不正発見のための確認作業を充分に行う必要が
生じ、労働量が増して作業性も悪くなってしまう。
【0012】そこで、本発明の目的は、制御回路基板を
収容した制御回路装置の不正な開放を防止可能とし、封
印部分が不正に開封された場合に外部に制御回路装置の
開封を報知し、不正行為による被害を防止可能な遊技機
の制御回路装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、遊技機に
設けられる電気的作動装置の種々の制御を行うためにR
OM等の電子部品を実装した制御回路基板と、該制御回
路基板を収容する基板ボックスと、からなる遊技機の制
御回路装置において、前記基板ボックスを構成する上蓋
部材とベース部材とを備え、この基板ボックスの上蓋部
材が開放されたことを電気的に検出可能な基板ボックス
開放検出手段と、この基板ボックス開放検出手段の検出
信号に基づき遊技制御を不能動化状態とする遊技制御不
能動化手段を設ける。
【0014】第2の発明は、第1の発明において、基板
ボックス開放検出手段は、金属部材の切除に基づき上蓋
部材の開放を検出するようになっている。
【0015】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、遊技制御不能動化手段により遊技制御が不能動化
状態とされたときに、予め定められた所定の入力受付部
を介して所定の操作入力がなされたことに基づき、不能
動化状態を能動化状態へ変換する遊技状態復帰制御手段
を備える。
【0016】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、上蓋部材の開放および遊技制御の不能動化状態を遊
技店の管理装置側へ報知するようになっている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】図1は遊技機の一例としてパチンコ遊技機
を示しており、1はフレーム内に遊技盤を取付ける前面
枠(本体枠とも呼ぶ)、2は前面枠1を支持する外枠で
ある。前面枠1は、外枠2にヒンジ3a,3bにより開
閉可能に組付けられ、その自由端側に施錠フック4a,
4bが設けられる。外枠2は、遊技店の島設備に固定さ
れる。
【0019】遊技盤5は、図2のように遊技領域に画像
表示装置6、変動入賞装置7、入賞球センサ、LED、
ランプ等の各種電気機器が配設される。遊技盤5の左上
の装飾部には、後述する不能動化状態時に例えば「ER
ROR」の文字を表示(ランプ等による)する第2検出
結果表示器8が配設される。
【0020】前面枠1には、遊技盤5の前面を覆うカバ
ーガラス9が開閉可能に取付けられ、下部には球の供給
皿10、受皿11、打球発射装置のハンドル12等が設
けられる。
【0021】図3はこの遊技機の背面図であり、13は
前面枠1の裏面に取付けられる基枠体(裏メカベース
盤)、14は球貯留タンク、15は画像表示装置6の表
示制御装置、16は球排出装置等を制御する球排出制御
装置、17は変動入賞装置7、入賞球センサ、LED、
ランプ等の各種電気機器の制御を行うと共に、表示制御
装置15、球排出制御装置16等に制御信号を送る役物
制御装置(制御回路装置)、18は打球発射制御装置で
ある。
【0022】制御回路装置17は、裏メカベース盤13
の表面側(遊技機の裏面側)に取付けられ、その制御回
路装置17と各種電気機器、各制御装置等とは配線コー
ド群20〜23を介して電気的に接続される。
【0023】図4は制御回路装置17の正面図で、図5
は分解斜視図であり、25は基板ボックス24のベース
部材、26は同じく基板ボックス24の上蓋部材、27
は下部保護板、28は上部保護板、30は制御回路装置
17の制御回路基板、101は制御回路基板30に実装
された電子部品のうちのROM、32は制御回路基板3
0の一側部に形成された配線コード群の接続領域33に
設けられたコネクタ部である。
【0024】遊技プログラムが記憶されたROM101
は、制御回路基板30のほぼ中央に配設される。
【0025】ベース部材25は、透明の樹脂からなり、
制御回路基板30よりもいくらか大きい底部34には格
子状にリブが設けられ、底部34の四方には高さの低い
周壁35a〜35dが形成される。
【0026】ベース部材25の底部34の2つの隅およ
び周壁35a,35cに沿う所定の位置には、下部保護
板27、制御回路基板30、上部保護板28をネジ止め
する止着用ボス36が形成される。制御回路基板30の
配線コード群の接続領域33側の周壁35dには、その
接続領域33の基板端部の受け(図示しない)が設けら
れ、底部34の中央付近には、制御回路基板30のRO
M101に対応する位置に、ROM101の着脱時に制
御回路基板30が曲がったりしないように、支えボス3
7が設けられる。
【0027】上蓋部材26は、透明の樹脂からなり、制
御回路基板30の配線コード群の接続領域33を除い
て、制御回路基板30および上部保護板28を覆うと共
に、ベース部材25の三つの周壁35a〜35cに上蓋
部材26の周壁38a〜38cの先端が合う大きさに形
成される。
【0028】上蓋部材26とベース部材25との間に
は、周壁38aと周壁35aとの間に係脱可能な蝶着部
40が設けられ、その反対側の周壁38cと周壁35c
との間に突起(図示しない)と門型の係止片42とから
なる係止部43が設けられる。上蓋部材26をほぼ全開
位置まで開くと蝶着部40によって上蓋部材26をベー
ス部材25から取り外すことが可能であり、上蓋部材2
6を閉じると係止部43によって上蓋部材26がベース
部材25に係止されると共に、位置決めされる。
【0029】上蓋部材26の周壁38bには、後述する
設定キースイッチ44のキー差し込み口が臨む穴部45
が設けられる。
【0030】下部保護板27は、ベース部材25側から
の静電気等の耐ノイズ用に金属製から形成され、透明の
ベース部材25を通して外部から制御回路基板30を視
認可能に多数の六角形の孔が設けられている。制御回路
基板30を視認可能であれば、六角形に限らず、丸型や
その他の多角形の孔でも良い。
【0031】上部保護板28は、静電気等の耐ノイズ用
に金属製から形成され、透明の上蓋部材26を通して外
部から制御回路基板30を視認可能に中央部が大きくく
りぬかれている。また、この上部保護板28を装着した
ままでも上蓋部材26を開放すれば、制御回路基板30
のほぼ中央に設けられているROMを取り外せるように
し、ROM検査時の作業性を向上させている。
【0032】制御回路基板30の一辺部(ベース部材2
5の周壁35cおよび上蓋部材26の周壁38cに対応
する側)には、後述する重合結合部64〜67に対応す
る位置に、それぞれ重合結合部64〜67の状態を検出
するための検出回路(第1〜第4検出回路)46〜49
の金属片52が突設される。それぞれ金属片52は、輪
状の先端部53と脚部54とを備え、脚部54の基部が
制御回路基板30に設けられた検出回路46〜49にハ
ンダ付けされる。
【0033】検出回路46〜49は、図6のようにそれ
ぞれ金属片52が部分的にあるいは全体的に切除される
と(切断を含む)、抵抗値が変化して、コンパレータ5
5の信号がローレベルからハイレベルに切り替わるよう
に形成される。
【0034】また、制御回路基板30には、特定のキー
を差し込むと信号が出力される設定キースイッチ44な
らびに重合結合部64〜67の監視位置を設定するため
の監視位置設定スイッチ56が設けられる。監視位置設
定スイッチ56は、図7のように上蓋部材26の天板部
57に設けた押しボタン58を押すと動作して、信号が
出力される。
【0035】これら検出回路46〜49、設定キースイ
ッチ44、監視位置設定スイッチ56の信号は入力ポー
ト(バッファゲート)を介して制御回路装置17に入力
される。
【0036】この基板ボックス24の上蓋部材26をベ
ース部材25に対して閉じたときに対向する周壁のう
ち、制御回路基板30の配線コード群の接続領域33側
の周壁38d,35dおよび蝶着部40側の周壁38
a,35aを除く周壁38b,35b,38c,35c
の所定の位置に、即ち上蓋部材26側から見て複数ある
辺部のうち、配線コード群の接続領域33側および蝶着
部40側にない二つの辺部の所定の位置に、それぞれ不
正開放防止結合手段を構成する複数の重合結合部60〜
63,64〜67が形成される。
【0037】重合結合部60〜63、64〜67は、そ
れぞれ図8のように上蓋部材26の周壁38b,38c
から突出させた連結部(上方連結部)70の先端に上方
結合部71が、ベース部材25の周壁35b,35cか
ら突出させた連結部(下方連結部)72の先端に下方結
合部73が形成される。
【0038】上方結合部71には、中央に所定径の通し
穴74が、通し穴74の上部にワンウェイネジ75等
(締結部材)の頭部を囲う埋め込み穴76が、下部に通
し穴74の回りに段状の係合突部77が設けられる。下
方結合部73には、上部に上方結合部71の係合突部7
7が嵌まる係合受部78が、その中央に上方結合部71
の通し穴74につながる通し穴74とほぼ同径の所定深
さの穴79が形成される。下方結合部73および下方連
結部72の上面部には、前記制御回路基板30の金属片
52が、この場合下方結合部73の上面部に金属片52
の先端部53が、下方連結部72の上面部に金属片52
の脚部54が嵌まるように、周囲に設けた覆い壁81に
よって囲われる溝82が形成される。上方連結部70、
下方連結部72は、それぞれニッパ等で切断可能に形成
されており、切断される際には、金属片52の脚部54
も同時に切断される。
【0039】上蓋部材26をベース部材25に対して閉
じると、図9のように上方結合部71の係合突部77が
下方結合部73の係合受部78に嵌まり、位置決めしな
がら、上方結合部71の下面と下方結合部73の覆い壁
81の上面、上方結合部71の係合突部77の下面と下
方結合部73の係合受部78の上面、上方連結部70の
下面と下方連結部72の覆い壁81の上面が当接され
る。
【0040】重合結合部60〜63は、上蓋部材26の
周壁38b、ベース部材25の周壁35bに沿って1列
に所定の間隔を空けて形成され、重合結合部64〜67
は、上蓋部材26の周壁38c、ベース部材25の周壁
35cに沿って1列に所定の間隔を空けて形成される。
【0041】なお、重合結合部60〜63の下方結合部
73および下方連結部72の上面部には、溝82を形成
せずとも良い。
【0042】上蓋部材26の天板部57の表面には、後
述する機種名表示票83、検査履歴書84が取付けられ
ると共に、重合結合部60〜63,64〜67の近傍
に、それぞれ重合結合部60〜63,64〜67に対応
して数字等の識別符号が表示される。
【0043】この場合、重合結合部60〜63,64〜
67をそれぞれ左から順に組み合わせ、例えば重合結合
部60,64に対応して1の識別符号が、重合結合部6
1,65に対応して2の識別符号が、重合結合部62,
66に対応して3の識別符号が、重合結合部63,67
に対応して4の識別符号が表示される。この識別符号
は、公的機関のROM101等の電子部品の検査時に関
わる封印、開放の順位を示しており、印刷あるいは打刻
(成型表示を含む)によって、あるいは識別符号を印刷
したシールを貼り付けることによって、表示される。な
お、天板部57の内面に印刷、打刻(成型表示を含
む)、あるいはシールを貼り付けることによって、表示
するようにしても良い。また、重合結合部自体に印刷や
打刻(成型表示を含む)をしても良い。
【0044】また、上蓋部材26の天板部57には、重
合結合部64〜67の監視位置を表示する7セグメント
からなる監視位置表示器85ならびに基板ボックス24
が開放された場合にエラー発生を例えば「E」の文字に
て表示するための第1検出結果表示器86が配設され
る。これらは、制御回路装置17の出力ポートのドライ
バに接続される。この監視位置表示器85、第1検出結
果表示器86は、制御回路基板30に配設して、それぞ
れ表示面を上蓋部材26の天板部57に臨ませるように
形成するようにして良い。
【0045】ベース部材25の周壁35a,35cには
取付ボス87が突設され、その取付ボス87には裏メカ
ベース盤13の取付部に設けた掛止具に対するワンタッ
チ式の止め具88(図2)が組み込まれる。
【0046】次に、この制御回路装置17の組立ておよ
び遊技機への組付けについて説明する。
【0047】基板ボックス24のベース部材25の底部
34に下部保護板27、制御回路基板30、上部保護板
28を重ね、ネジにより止着用ボス36にネジ止めす
る。制御回路基板30より突出されている検出回路46
〜49の金属片52は、それぞれ対応する重合結合部6
4〜67の下方結合部73および下方連結部72の上面
部に形成された溝82に嵌まる。
【0048】上蓋部材26の重合結合部60〜63、6
4〜67の上方結合部71の通し穴74には、それぞれ
締め方向しか回せないワンウェイネジ75を、ワンウェ
イネジ75の先端が通し穴74から下面に出ないように
仮止めしておく。
【0049】ワンウェイネジ75の深さを設定するため
に、ワンウェイネジ75を締めるドライバ工具等に締め
付け深さを調整するストッパ等の調整機構を設けて、ワ
ンウェイネジ75を仮止めするようにしたり、締め付け
強さ(トルク)を調整できるドライバ工具等で定められ
たトルク量のみ締め付けて仮止めをすると良い。ワンウ
ェイネジ75を一旦締めると元に戻せないが、このよう
にすれば、ワンウェイネジ75を適度な深さに仮止めで
き、仮止めを容易に行える。
【0050】この上蓋部材26とベース部材25との蝶
着部40を掛け合わせ(監視位置表示器85、第1検出
結果表示器86を上蓋部材26の天板部57に配設した
場合は、これらの制御回路装置17のドライバへの接続
を行う)、上蓋部材26を閉じる。この際、上蓋部材2
6とベース部材25との係止部43の突起が係止片42
に嵌まって、上蓋部材26がベース部材25に係止さ
れ、位置決めされると共に、重合結合部60〜63、6
4〜67の各上方結合部71の係合突部77が各下方結
合部73の係合受部78に嵌まり、それぞれが位置決め
しながら、重合する。
【0051】この重合状態にて、制御回路基板30より
突出されている検出回路46〜49の金属片52(それ
ぞれ重合結合部64〜67の下方結合部73および下方
連結部72の上面部の溝82内に嵌められている)が、
図9のようにそれぞれ重合結合部64〜67にて挾着さ
れると共に、それぞれ金属片52の周囲を重合結合部6
4〜67が覆う。
【0052】そして、重合結合部60〜63のうちの一
つと、重合結合部64〜67のうちの一つとを、それぞ
れ上方結合部71に仮止めしてあるワンウェイネジ75
を下方結合部73まで確実に締めて、結合、固着する。
この場合、識別符号1の重合結合部60,64を結合、
固着する。
【0053】この後、基板ボックス24の表面つまり上
蓋部材26の天板部57の表面には、図4のように透明
なシール等に遊技機メーカー名、機種名、電圧、容量、
注意書き等の各仕様を記載した機種名表示票83、なら
びに所定のシール等に製造業者記号を含んだ基板管理番
号を記載(図示してない)すると共に公的機関がROM
101等の電子部品の検査の際に基板ボックス24を正
規に開放したことを証明する記載を可能な欄を設けた検
査履歴書84を取付ける。
【0054】機種名表示票83は、上蓋部材26の天板
部57の蝶着部40側に、検査履歴書84は天板部57
の重合結合部64〜67の識別符号に沿う側に、制御回
路基板30のROM101を上蓋部材26を通して視認
するのに支障のないよう、ROM101を覆う部位を除
くよう、天板部57のほぼ中央にROM101の大きさ
と略同等以上の面を空けて、貼着により取付ける。
【0055】この場合、機種名表示票83は、樹脂等の
プレートに遊技機メーカー名、各仕様を印刷あるいは打
刻(成型表示を含む)したものを、上蓋部材26の天板
部57に接着、あるいは天板部57に嵌め込み溝等の取
付部を形成して、取付けるようにして良い。また、遊技
機メーカー名、各仕様を予め天板部57に印刷あるいは
打刻するようにしても良い。
【0056】検査履歴書84は、公的機関の検査に関わ
る基板ボックス24の封印、開放つまり重合結合部60
〜63,64〜67の状態を管理するために、検査回
数、検査年月日、検査印等の検査履歴の記載欄を設け、
その検査回数の欄には、上蓋部材26の天板部57に表
示してある重合結合部60〜63,64〜67の識別符
号1,2,3,4に対応して、順に第1、第2、第3、
第4の表示の印刷等を行っておく。重合結合部60〜6
3,64〜67の識別符号に検査履歴の欄を対応させれ
ば、重合結合部60〜63,64〜67の封印順序が定
まり、検査時の作業が容易になると共に、識別符号、検
査履歴を見て、重合結合部の状態を的確に照合すること
ができる。
【0057】この検査履歴書84は、前記検査履歴の記
載欄等を設けたシールを樹脂等のプレートに貼り付ける
と共に、上蓋部材26の天板部57にそのプレートを着
脱できる嵌め込み溝等の取付部を形成して、取付けるよ
うにして良い。また、検査時の開、封の手順等の説明を
シールあるいはプレートに印刷あるいは打刻により表記
するようにして良い。また、シールを用いる場合、剥が
すと痕跡が残る特殊なシールを用いて良い。
【0058】なお、機種名表示票83、検査履歴書84
は、上蓋部材26の天板部57の内面に、つまり機種名
表示票83、検査履歴書84の表面を天板部57の表面
(外面)に向けて取付けるようにしても良い。この場
合、埃等によって機種名表示票83、検査履歴書84が
汚れたり、表示が見えにくくなるようなことはなく、ま
た機種名表示票83、検査履歴書84が剥がれたり、傷
付いたりするようなこともない。
【0059】このように組立てた制御回路装置17を図
2のように遊技機の裏メカベース盤13の所定の取付位
置に取付ける。
【0060】基板ボックス24のベース部材25を裏メ
カベース盤13の所定の取付位置の表面に合わせ、ベー
ス部材25の取付ボス87のワンタッチ式の止め具88
を裏メカベース盤13の所定位置の掛止具に押し込み、
固定する。
【0061】この場合、図2のように重合結合部64〜
67が上方に、制御回路基板30の配線コード群の接続
領域33が球排出制御装置16側に、重合結合部60〜
63が裏メカベース盤13の周縁部につまり遊技機の前
面枠1の開閉自由端側にくるように、取付位置を定めて
いる。
【0062】この取付後、制御回路基板30の配線コー
ド群の接続領域33のコネクタ部32に、表示制御装置
15、球排出制御装置16、各種電気機器からの配線コ
ード群20〜23のコネクタ端をそれぞれ嵌め込み、接
続する。
【0063】図10は、制御系のブロック構成を示すも
ので、制御回路装置17は、CPU100、ROM10
1、RAM102、不揮発性のEEPROM103、バ
ッファゲート104、出力ポート105等からなるマイ
クロコンピュータにて構成され、ROM101に定めた
プログラムデータ、遊技盤5の所定の始動口に設けられ
た特図始動スイッチ106、セーフセンサ、変動入賞装
置7に設けられたカウントスイッチ107、継続スイッ
チ108等の検出信号、球排出制御装置16からの排出
終了信号、およびEEPROM103のデータ等に基づ
いて、画像表示装置(特別図柄可変表示部)6の画像を
制御する表示制御装置15、球排出制御装置16に制御
信号を送ると共に、変動入賞装置7の駆動、特図始動記
憶表示器、各ランプ、LEDの動作等を制御する遊技制
御を行う。
【0064】また、制御回路装置17は、第1〜第4検
出回路46〜49の信号、設定キースイッチ44、監視
位置設定スイッチ56の信号に基づき、重合結合部64
〜67の状態の判定、遊技制御の不能動化、能動化の制
御を行うと共に、監視位置表示器85、第1検出結果表
示器86、第2検出結果表示器8の動作等を制御する。
また、遊技情報、各種情報を外部情報端子を介して遊技
店の管理装置110側へ送る。
【0065】111はクロック、112は一定の周期で
CPU100にリセット割り込み信号を発信してその制
御タイミングを定める分周回路、113は各種音色を発
生するためのサウンドジェネレータ、114はスピー
カ、115は電源回路である。
【0066】次に、制御回路装置17の制御内容を図1
1〜図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0067】図11はメインフローを示すもので、基板
ボックス開放判定処理、初期化処理、設定入力監視処
理、遊技制御準備処理、遊技制御処理、基板ボックス開
放制御処理、出力処理等からなる(ステップ1.1〜
1.9)。
【0068】初期化処理は、電源投入時にRAM102
等を初期化して後の処理に備える。
【0069】基板ボックス開放判定処理は、図12のよ
うにEEPROM103に記憶されている重合結合部
(64〜67)の監視位置情報を取得して、その情報を
基に第1〜第4検出回路46〜49の中から該当する重
合結合部の検出回路からの入力信号情報を取得する(ス
テップ2.1,2.2)。
【0070】取得した検出回路からの入力信号がハイレ
ベルか否かを判別する(ステップ2.3)。
【0071】この入力信号がローレベルのときは、該当
する重合結合部が切除されておらず、基板ボックス24
が封印されていると判断して、開放確定フラグをクリア
する(ステップ2.4)。
【0072】また、この入力信号がハイレベルの場合、
該当する重合結合部が切除され、基板ボックス24が開
封されたと判断して、開放確定フラグをセットする(ス
テップ2.5)。
【0073】EEPROM103に記憶されている監視
位置情報が、例えば識別符号1の重合結合部64を示す
「1」であれば、該当する第1検出回路46によって識
別符号1の重合結合部64が切除されているか否かが監
視され、切除されている場合、開放確定フラグがセット
される。
【0074】なお、メーカ出荷時は、EEPROM10
3に監視位置情報「1」が設定される。
【0075】設定入力監視処理は、図13のように制御
回路装置17に設けた設定キースイッチ44に特定のキ
ーが差し込まれて、設定キースイッチ44から信号の入
力が有るか、監視位置設定スイッチ56から信号の入力
が有るかを監視する(ステップ3.1,3.2)。
【0076】設定キースイッチ44から信号の入力なら
びに監視位置設定スイッチ56から信号の入力が無いと
きは、ステップ3.5に進み、監視位置表示器85に表
示するためにEEPROM103に記憶されている重合
結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力データ
をセットする。
【0077】また、設定キースイッチ44から信号の入
力が有り、かつ監視位置設定スイッチ56から信号の入
力が有る場合は、ステップ3.3に進み、監視位置設定
スイッチ56からの信号の入力に基づき重合結合部の監
視位置を切換える。このとき監視位置設定スイッチ56
から信号の入力が有る毎に、重合結合部64〜67の識
別符号1→2→3→4の順に監視位置を切換える。
【0078】切換えた監視位置情報をEEPROM10
3に記憶(更新)すると共に、監視位置表示器85にそ
の重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力
データをセットする(ステップ3.4,3.5)。
【0079】特定のキー(公的機関が所有)が設定キー
スイッチ44に差し込まれたときのみ、基板ボックス2
4に設けた監視位置設定スイッチ56の押しボタン58
を押すことによって、重合結合部の監視位置が切換えら
れる。その監視位置情報がEEPROM103に記憶
(更新)され、監視位置表示器85に表示される。
【0080】なお、切換えのない場合は、監視位置情報
は更新されず、それまでの監視位置情報が監視位置表示
器85に表示される。
【0081】図11のメインフローにおいて、基板ボッ
クス開放判定処理にて開放確定フラグがセットされた場
合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進まず、基板ボ
ックス開放制御処理に入る。
【0082】基板ボックス開放制御処理に入ると、図1
4のようにそれまで遊技制御処理中にあったか否かを判
定して、遊技制御処理中であった場合、ステップ4.2
を経てステップ4.3に、遊技制御処理中でなかった場
合、そのままステップ4.3に進む(ステップ4.
1)。
【0083】ステップ4.2では、その時点の遊技状態
をEEPROM103に記憶して、遊技制御処理を中断
する。
【0084】ステップ4.3では、管理装置110側へ
基板ボックス24の開放状態(および遊技制御の不能動
化状態)を報知する出力信号データをセットする。この
際、球排出制御装置16への制御信号(賞球数信号等)
の出力は停止して、球排出制御を不可とする。
【0085】ステップ4.4,4.5では、第1検出結
果表示器86、第2検出結果表示器8に基板ボックス2
4の開放状態を表す出力データをセットする。
【0086】ステップ4.6では、基板ボックス24の
開放状態を報知する報知音データをセットする。
【0087】即ち、開放確定フラグがセットされた場
合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進まず、遊技制
御が不能動化される。それまで遊技が行われていれば、
復帰した際にそのときの状態から遊技を再開するよう
に、遊技制御のデータが記憶される。
【0088】管理装置110側へ基板ボックス24の開
封、遊技制御の不能動化状態が報知される。基板ボック
ス24に設けた第1検出結果表示器86および遊技盤5
の装飾部に設けた第2検出結果表示器8にエラーが表示
される。スピーカから基板ボックス24の開封を表す報
知音が出力される。
【0089】一方、図11のメインフローにおいて、基
板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがクリア状
態にあるときは、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進
む。
【0090】遊技制御準備処理は、基板ボックス24を
開放後、復帰した際に行うもので、図15のように基板
ボックス開放制御処理の終了後の場合、ステップ5.2
にて管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態を
報知する出力信号データをクリアする。
【0091】ステップ5.3〜5.5にて、第1検出結
果表示器86、第2検出結果表示器8に基板ボックス2
4の開放状態を表す出力データ、ならびに開放状態を報
知する報知音データをクリアする。
【0092】ステップ5.6にて、EEPROM103
に記憶してあった遊技状態を基に遊技制御処理に移行す
る。
【0093】なお、基板ボックス開放制御処理の終了後
でないときは、スルーする。
【0094】遊技制御処理は、遊技盤5の所定の始動口
に打球が入賞すると、特図始動スイッチ106のオンの
記憶に基づき、画像表示装置6の画像遊技(複数の識別
記号の可変表示等)を行うように、表示制御装置15に
指令する。
【0095】画像遊技の結果、当たりの態様になると、
特別の遊技状態を発生する。特別の遊技状態が発生する
と、変動入賞装置7を、所定の期間、球を受け入れやす
い状態に変換制御する。
【0096】画像遊技の結果、外れの場合、あるいは特
別の遊技状態が終了すると、再び特図始動スイッチ10
6のオンの記憶に基づき、画像表示装置6の画像遊技を
繰り返すように指令する。
【0097】また、基板ボックス開放制御処理の終了後
の場合、EEPROM103に記憶してあった遊技状態
を基に、画像遊技、特別の遊技状態を再開する。
【0098】なお、遊技状態に基づき、各ランプ、LE
Dの点灯、点滅制御を行う。
【0099】なお、出力処理は、各制御信号、ならびに
変動入賞装置7、特図始動記憶表示器、各ランプ、LE
D、監視位置設定器85、第1検出結果表示器86、第
2検出結果表示器8、管理装置110、サウンドジェネ
レータ113への各出力情報を出力する。
【0100】このような制御回路装置17に対して、公
的機関による制御回路基板30のROM101の検査を
行うときは、遊技機の裏メカベース盤10より制御回路
装置17を外して、あるいは制御回路装置17を裏メカ
ベース盤10に取付けたまま、検査を行う。この際、遊
技機の電源は切る。
【0101】制御回路装置17を外して検査を行う場
合、また裏メカベース盤10に取付けたまま検査を行う
場合、基板ボックス24の重合結合部60〜63,64
〜67のうち、ワンウェイネジ75によって固着されて
いる識別符号1(第1回目の検査の場合)の重合結合部
60,64の上方連結部70、下方連結部72をニッパ
等で切断して、その重合結合部60,64を取り除く。
この場合、識別符号1の重合結合部64に挾着されてい
る第1検出回路46の金属片52は、その上方連結部6
0、下方連結部62と共に切断される。
【0102】この重合結合部60,64を除くと、基板
ボックス24の上蓋部材26は係止部43によって閉止
しているだけのため、係止部43を外せば、上蓋部材2
6が開く。
【0103】上蓋部材26を開くと、制御回路基板30
のROM101を外して検査を行うことになる。
【0104】検査を終了すると、ROM101を制御回
路基板30に装着して上蓋部材26を閉じる。この際、
上蓋部材26が位置決めしながら係止部43が係止す
る。同時に、切除されていない識別符号2〜4の重合結
合部61〜63,65〜67の各上方結合部71の係合
突部77が各下方結合部73の係合受部78に嵌まり、
位置決めする。この場合、識別符号2〜4の重合結合部
65〜67に、再び第2〜第4検出回路47〜49の金
属片52が挾着される。
【0105】この状態にて、識別符号2の重合結合部6
1,65の上方結合部71に仮止めされているワンウェ
イネジ75を下方結合部73まで締めて、識別符号2の
重合結合部61,65を結合、固着する。上蓋部材26
を閉じると、識別符号2〜4の重合結合部65〜67に
第2〜第4検出回路47〜49の金属片52が挾着され
ると共に、重合結合部61〜63,65〜67が確実に
重合するため、識別符号2の重合結合部61,65の結
合、固着が容易に行え、不完全な状態でワンウェイネジ
75を締める心配はない。
【0106】次に、上蓋部材26の天板部57の検査履
歴書84の検査回数の第1の記載欄に、検査担当者が検
査年月日の記入、検査印等の捺印を行い、この場合制御
回路装置17を遊技機の裏メカベース盤10より外して
検査を行ったときは、制御回路装置17を裏メカベース
盤10に取付け、制御回路基板30の接続領域33のコ
ネクタ部32に配線コード群20〜23を接続する。
【0107】この後、遊技機の電源を入れ、制御回路装
置17の設定キースイッチ44に検査担当者が特定のキ
ーを差し込んで、基板ボックス24の監視位置表示器8
5の表示(例えば、「2」であれば、識別符号2の重合
結合部65を示す)を見ながら、監視位置設定スイッチ
56の押しボタン58を押して、重合結合部の監視位置
を識別符号2の重合結合部65にして完了となる。
【0108】検出回路47〜49の金属片52が重合結
合部65〜67の下方結合部73、下方連結部72の溝
82にあるため、上蓋部材26の開閉によって検出回路
47〜49の金属片52の位置がずれることがない。
【0109】基板ボックス24の上蓋部材26の天板部
57に重合結合部60〜63,64〜67の識別符号を
表示すると共に、天板部57に取付けてある検査履歴書
84にその識別符号に対応した検査履歴の欄を設けるた
め、重合結合部60〜63,64〜67の封印順序を間
違えることがなく、検査作業等を容易に行える。
【0110】重合結合部の監視位置の設定が容易で、こ
の場合検査完了後に識別符号2の重合結合部65が切除
されているか否かの監視は該当する第2検出回路47に
よって行う。
【0111】設定キースイッチ44の特定のキーは公的
機関が保有するため、高いセキュリティを確保できると
共に、設定キースイッチ44に特定のキーを差し込ん
で、重合結合部64〜67の監視位置を変えることによ
り、重合結合部64〜67の数だけ、基板ボックス24
の開放、封印を繰り返せる。
【0112】一方、不正行為として、制御回路装置17
の基板ボックス24を不正に開けて、制御回路基板30
のROM101を不正なROMに交換、あるいはROM
101のデータを書き換えて、大当たりを頻繁に発生さ
せる等の不正行為がある。
【0113】この不正行為には、正規に固着してある重
合結合部の上方連結部70と下方連結部72とを切断し
て、その重合結合部を取り除いて、基板ボックス24を
開けることが想定されるが、これは遊技店の営業時等に
直ちに発見できる。
【0114】即ち、遊技店の営業中に、遊技機の前面枠
1が開けられ、遊技機の裏面に取付けられている制御回
路装置17の基板ボックス24の正規に固着してある重
合結合部の上方連結部70と下方連結部72とが切断さ
れると、その重合結合部に挾着されている検出回路の金
属片52が切断されて、当該検出回路からその正規の重
合結合部が切除されたことを示すハイレベルの信号が制
御回路装置17に送られる。
【0115】この際、遊技機の電源を切っていても、電
源を入れると、当該検出回路からそのハイレベルの信号
が制御回路装置17に送られる。
【0116】この当該検出回路からハイレベルの信号が
送られると、制御回路装置17が遊技制御を不能動化し
て、遊技が不可とされると共に、管理装置110側へ基
板ボックス24が開封されたことが報知され、基板ボッ
クス24の第1検出結果表示器86、遊技盤5の装飾部
の第2検出結果表示器8にエラーの表示が行われ、スピ
ーカから基板ボックス24の開封の報知音が出力される
のである。
【0117】このため、不正行為があった場合、遊技店
側にすぐに発見される。また、遊技が不可とされるの
で、不正行為によって特別の遊技状態等が起生されるこ
とはなく、不正な遊技等によって遊技店が損害を被るこ
とが防止される。
【0118】また、遊技店の閉店中に、遊技機の前面枠
1が開けられ、制御回路装置17の基板ボックス24の
正規に固着してある重合結合部の上方連結部70と下方
連結部72とが切断された場合、その重合結合部に挾着
されている検出回路の金属片52が切断されても、遊技
機の電源が切ってあるため、当該検出回路からハイレベ
ルの信号が送られることはないが、この場合遊技店の開
店時等に遊技機の電源が入れられると、ほぼ同時に当該
検出回路から正規の重合結合部が切除されたことを示す
ハイレベルの信号が制御回路装置17に送られる。
【0119】この当該検出回路からハイレベルの信号が
送られると、前述と同様に、制御回路装置17が遊技制
御を不能動化して、遊技が不可とされると共に、管理装
置110側へ基板ボックス24が開封されたことが報知
され、基板ボックス24の第1検出結果表示器86、遊
技盤5の装飾部の第2検出結果表示器8にエラーの表示
が行われ、スピーカから基板ボックス24の開封の報知
音が出力されるのである。
【0120】これにより、遊技店の閉店中に不正行為が
あったとしても、開店前に遊技店側にすぐに発見され
る。また、開店前に発見されるので、不正な遊技等が行
われることによって遊技店が損害を被ることが防止され
る。
【0121】なお、不正行為があったときに遊技を制御
的に不能動化して不可とするので、正常な状態に戻った
ときの復帰が容易である。
【0122】この場合、切除されていない識別符号の順
の重合結合部の上方結合部71に仮止めされているワン
ウェイネジ75を下方結合部73まで締めて、その重合
結合部を結合、固着した後、遊技機の電源を入れ、制御
回路装置17の設定キースイッチ44に特定のキーを差
し込んで、監視位置設定スイッチ56の押しボタン58
によって、監視位置表示器85の表示を当該重合結合部
の監視位置に設定すれば、復帰する。設定キースイッチ
44に特定のキーを差し込んで、監視位置を切除されて
いない重合結合部に設定すれば、復帰するが、設定キー
スイッチ44は特定のキー(公的機関が保有)しか受付
けないため、高いセキュリティを確保できる。また、遊
技を制御的に不能動化するため、例えばROMのプログ
ラム等を破壊するものと異なり、制御回路基板30を交
換する必要はない。
【0123】図16に基板ボックス24が開封された場
合の動作タイミングと、開封された状態から正常な状態
に復帰される場合の動作タイミングを示す。基板ボック
ス24が開封されると、遊技機の電源をオンしたときに
発見される。また、基板ボックス24が開封されると、
正常な状態に復帰されるまでは遊技が不可とされるの
で、遊技機の電源をオフしておけば良い。
【0124】また、このような不正行為つまり正規の重
合結合部が切除されていれば、これはもちろん遊技機の
保守点検時あるいは営業中に遊技機の球詰まり等を直す
際等に、発見が可能である。
【0125】制御回路装置17を遊技機の裏面に取付け
るため、遊技機の裏側から重合結合部60〜63,64
〜67を確認でき、また基板ボックス24の上蓋部材2
6の天板部57に、重合結合部60〜63,64〜67
の識別符号を表示すると共に、天板部57に取付けてあ
る検査履歴書84にその識別符号に対応する検査履歴の
欄を設けるため、その識別符号、検査履歴を見て、正規
に固着してある重合結合部はどれか、固着してある重合
結合部が正しいものかどうか等の照合を簡単に行え、該
当する重合結合部、上方連結部70、下方連結部72の
状態の確認をしやすくなる。
【0126】そのため、遊技機の前面枠1を開くと、正
規の重合結合部が切除されていれば、これをすぐに見付
けることができる。
【0127】また、基板ボックス24の複数の箇所に重
合結合部60〜63,64〜67を形成して、複数の重
合結合部を封印するので、不正行為者にとっては基板ボ
ックス24を開けにくくなり、封印効果が高まる。
【0128】このように、不正行為があった場合、簡単
にかつ早期に発見でき、不正抑止を図れる。したがっ
て、基板ボックス24を開け、制御回路基板30のRO
M101を不正に交換する等の不正行為を充分に防止で
き、このような不正行為による遊技店の損害を確実に防
止することができる。また、電気的に基板ボックス24
の開封を検出して管理装置110側へ報知するので、管
理装置110側で各遊技機の制御回路装置17への不正
行為の有無を一括管理できる。
【0129】公的機関による検査時に、基板ボックス2
4を遊技機から取り外さずに検査を行える。この際、固
着してある重合結合部を切除して、係止部43を外せ
ば、上蓋部材26が簡単に開くと共に、上蓋部材26は
蝶着部40によって手前下方に開いた状態を保つので、
制御回路基板30からROM101を簡単に外せる。ま
た、検査終了後にROM101を簡単に装着できる。
【0130】なお、各検出回路46〜49の金属片に、
図17に示すような金属片90を用いても良い。金属片
90は、一部を切欠いた輪状の先端部91と、その切欠
いた両端からそれぞれ伸びる2つの脚部92a,92b
とを備え、それぞれ金属片90は、2つの脚部92a,
92bの基部がそれぞれ制御回路基板30に設けられた
検出回路46〜49にハンダ付けされる。
【0131】このような金属片90を用いれば、金属片
90を挾着している重合結合部の上方連結部70、下方
連結部72が切断されて、金属片90が切断されると、
回路も切断されるため、重合結合部が切除されているか
否かが検出回路46〜49によって一層的確に検出され
る。また、この場合金属片90の抵抗値が正常な状態に
あるときの抵抗値に比して小さくなった際にも、検出回
路46〜49がハイレベルの信号を出力するようにすれ
ば、脚部92a,92bの基部等をショートさせて検出
を不可能にするような不正にも対処できる。
【0132】また、金属片を例えば重合結合部の下方連
結部71、下方結合部72に埋設つまり一体形成して、
その脚部を制御回路基板30の検出回路46〜49に接
続するようにしても良い。
【0133】図18は別の実施の形態の制御系のブロッ
ク構成を示す。これは、役物制御装置(制御回路装置)
130の基板ボックス24の開封を常に監視するよう
に、制御回路装置130の他に、バックアップ電源回路
131を備えた開封監視装置132を設けたものであ
る。
【0134】制御回路装置130は、CPU100、R
OM101、RAM102、バッファゲート104、出
力ポート105等からなるマイクロコンピュータにて構
成され、ROM101に定めたプログラムデータ、遊技
盤5の所定の始動口に設けられた特図始動スイッチ10
6、セーフセンサ、変動入賞装置7に設けられたカウン
トスイッチ107、継続スイッチ108等の検出信号、
球排出制御装置16からの排出終了信号等に基づいて、
画像表示装置(特別図柄可変表示部)6の画像を制御す
る表示制御装置15、球排出制御装置16に制御信号を
送ると共に、変動入賞装置7の駆動、特図始動記憶表示
器、各ランプ、LEDの動作等を制御する遊技制御を行
う。
【0135】また、制御回路装置130は、開封監視装
置132の指令に基づき、遊技制御の不能動化、能動化
の制御を行うと共に、第2検出結果表示器8の動作等を
制御する。また、遊技情報、各種情報を外部情報端子を
介して遊技店の管理装置110側へ送る。
【0136】開封監視装置132は、CPU140、R
OM141、RAM142、不揮発性のEEPROM1
43、入出力ポート145等からなるマイクロコンピュ
ータにて構成され、ROM141に定めたプログラムデ
ータ、EEPROM143のデータ、第1〜第4検出回
路46〜49の信号、設定キースイッチ44、監視位置
設定スイッチ56の信号に基づき、重合結合部64〜6
7の状態の判定を行い、制御回路装置130に指令を出
すと共に、監視位置表示器85、第1検出結果表示器8
6の動作等を制御する。
【0137】この開封監視装置132は、遊技機の電源
のオフ時は、バックアップ電源回路131によって作動
する。開封監視装置132は、制御回路装置130の制
御回路基板に設けて良い。
【0138】なお、前記の形態と同一の部分には同一の
符号を付してある。その他の構成は前記の形態と同じで
ある。
【0139】次に、制御回路装置130、開封監視装置
132の制御内容を図19〜図25のフローチャートに
基づいて説明する。
【0140】図19は開封監視装置132のメインフロ
ーを示すもので、設定入力監視処理、基板ボックス開放
記憶処理、出力処理等からなる(10.1〜10.
3)。
【0141】設定入力監視処理は、図20のように開封
監視装置132に設けた設定キースイッチ44に特定の
キーが差し込まれて、設定キースイッチ44から信号の
入力が有るか、監視位置設定スイッチ56から信号の入
力が有るかを監視する(ステップ11.1,11.
2)。また、監視位置が最大(例えば、「4」)かを監
視する(ステップ11.3)。
【0142】設定キースイッチ44から信号の入力なら
びに監視位置設定スイッチ56から信号の入力が無いと
き、および監視位置が最大のときは、ステップ11.9
に進み、監視位置表示器85にEEPROM143に記
憶されている重合結合部の監視位置情報つまり監視位置
を表す出力データをセットする。監視位置が最大のとき
は、今後封印する重合結合部が無いので、開封後の復帰
ができないようにする。
【0143】また、設定キースイッチ44から信号の入
力が有り、かつ監視位置設定スイッチ56から信号の入
力が有り、かつ監視位置が最大でない場合は、ステップ
11.4に進み、監視位置設定スイッチ56からの信号
の入力に基づき重合結合部の監視位置を切換える。この
とき監視位置設定スイッチ56からの信号の入力に対し
て、重合結合部64〜67の識別符号1→2→3→4の
順に監視位置を繰り上げる。
【0144】切換えた監視位置情報をEEPROM14
3に記憶(更新)すると共に、監視位置表示器85にそ
の重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力
データをセットする(ステップ11.5,11.9)。
【0145】次に、監視位置の重合結合部の検出回路か
らの入力信号がハイレベルかどうかを見る(ステップ1
1.6)。
【0146】この入力信号がローレベルのときは、監視
位置の重合結合部が切除されておらず、基板ボックス2
4が封印されていると判断して、EEPROM143の
開放記憶フラグをクリア状態にする(ステップ11.
7,11.8)。
【0147】監視位置を切換えた場合、該当する重合結
合部が切除されていないことを条件に開封後の復帰が可
能とされる。
【0148】基板ボックス開放記憶処理は、図21のよ
うに監視位置の重合結合部の検出回路からの入力信号情
報を取得する(ステップ12.1)。
【0149】取得した検出回路からの入力信号がハイレ
ベルか否かを判別する(ステップ12.2)。
【0150】この入力信号がハイレベルの場合、該当す
る重合結合部が切除され、基板ボックス24が開封され
たと判断して、EEPROM143に開放記憶フラグを
セットすると共に、第1検出結果表示器86に基板ボッ
クス24の開放状態を表す出力データをセットする。
(ステップ12.3,12.4)。
【0151】図22は制御回路装置130のメインフロ
ーを示すもので、基板ボックス開放判定処理、初期化処
理、遊技制御準備処理、遊技制御処理、基板ボックス開
放制御処理、出力処理等からなる(ステップ21.1〜
21.8)。
【0152】初期化処理は、電源投入時にRAM102
等を初期化して後の処理に備える。
【0153】基板ボックス開放判定処理は、図23のよ
うに開封監視装置132のEEPROM143に記憶さ
れている開放記憶情報を取得する(ステップ22.
1)。
【0154】開放記憶フラグがクリアされているとき
は、該当する重合結合部が切除されておらず、基板ボッ
クス24が封印されていると判断して、開放確定フラグ
をクリアする(ステップ22.3)。
【0155】また、開放記憶フラグがセットされている
場合、該当する重合結合部が切除され、基板ボックス2
4が開封されたと判断して、開放確定フラグをセットす
る(ステップ22.4)。
【0156】そして、図22のメインフローにおいて、
基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがセット
された場合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進ま
ず、基板ボックス開放制御処理に入る。
【0157】基板ボックス開放制御処理に入ると、図2
4のようにそれまで遊技制御処理中にあったか否かを判
定して、遊技制御処理中であった場合、ステップ23.
2を経てステップ23.3に、遊技制御処理中でなかっ
た場合、そのままステップ23.3に進む(ステップ2
3.1)。
【0158】ステップ23.2では、その時点の遊技状
態をEEPROM143等に記憶して、遊技制御処理を
中断する。
【0159】ステップ23.3では、管理装置110側
へ基板ボックス24の開放状態(および遊技制御の不能
動化状態)を報知する出力信号データをセットする。こ
の際、球排出制御装置16への制御信号(賞球数信号
等)の出力は停止して、球排出制御を不可とする。
【0160】ステップ23.4では、第2検出結果表示
器8に基板ボックス24の開放状態を表す出力データを
セットする。
【0161】ステップ23.5では、基板ボックス24
の開放状態を報知する報知音データをセットする。
【0162】即ち、開放確定フラグがセットされた場
合、遊技制御が不能動化される。管理装置110側へ基
板ボックス24の開封、遊技制御の不能動化状態が報知
される。
【0163】この一方、図22のメインフローにおい
て、基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがク
リア状態にあるときは、遊技制御準備処理、遊技制御処
理に進む。
【0164】遊技制御準備処理は、図25のように基板
ボックス開放制御処理の終了後の場合、ステップ24.
2にて管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態
を報知する出力信号データをクリアする。
【0165】ステップ24.3,24.4にて、第2検
出結果表示器8に基板ボックス24の開放状態を表す出
力データ、ならびに開放状態を報知する報知音データを
クリアする。
【0166】ステップ24.5にて、EEPROM14
3等に記憶してあった遊技状態を基に遊技制御処理に移
行する。
【0167】なお、基板ボックス開放制御処理の終了後
にないときは、スルーする。
【0168】遊技制御処理は、前記形態と同じである。
出力処理は、各制御信号、各出力情報を出力する。
【0169】このようにすれば、遊技店の閉店時あるい
は営業中にかかわらず、基板ボックス24の開封を常時
監視することが可能になる。
【0170】図26のタイミングチャートに示すよう
に、遊技機の電源がオフされていても、基板ボックス2
4の正規の重合結合部が切除されて基板ボックス24が
開封されると、開封監視装置132の該当する検出回路
からのハイレベルの信号に基づき、基板ボックス24の
第1検出結果表示器86にエラーの表示が行われる。ま
た、遊技機の電源がオンされると、開封監視装置132
からの指令に基づき、制御回路装置130が遊技制御を
不能動化して、遊技が不可とされると共に、管理装置1
10側へ開封されたことが報知され、遊技盤5の装飾部
の第2検出結果表示器8にエラーの表示が行われ、スピ
ーカから基板ボックス24の開封の報知音が出力される
のである。
【0171】したがって、基板ボックス24を開封する
不正行為があった場合、遊技店側に速やかに発見され
る。
【0172】なお、基板ボックス24が開封された場
合、開封監視装置132が直接管理装置110側へ報知
するようにして良い。また、この場合遊技制御を不能動
化するために、開封監視装置132が制御回路装置13
0のCPU100のリセット割り込み信号をカットする
ようにして良い。
【0173】また、実施の形態では、制御回路装置の設
定キースイッチ44は特定のキーのみ受付けて、監視位
置設定スイッチ56による重合結合部の監視位置の切換
えを可としているが、この設定キースイッチ44の代わ
りに、特定のカードを挿入したときに重合結合部の監視
位置の切換えを可とするカード式キー装置、あるいは所
定の暗証番号の入力によって重合結合部の監視位置の切
換えを可とする暗証番号式キー装置等を用いても良い。
【0174】また、実施の形態では、上蓋部材26、ベ
ース部材25の外側に重合結合部を設けているが、上蓋
部材26、ベース部材25の内側に重合結合部を設け
て、その連結部分のみ外側から切断できるようにしたも
のにも適用することができ、この場合、その連結部分と
共に検出回路の金属片が切断されるように構成する。ま
た、重合結合部のベース部材あるいは上蓋部材との連結
部分を検出回路の金属片により形成しても良い。また、
検出回路の検出部は、金属片に限定されるものではな
く、線状のものあるいは線状のものと金属片等との複合
体であっても良く、また、接触式のものであっても良
い。また、検出回路の検出部は、重合結合部に設けずと
も良く、上蓋部材26、ベース部材25のいずれの場所
あるいはその一方に設けても良い。
【0175】図27は別の実施の形態を示すもので、遊
技機の役物制御装置(制御回路装置)の基板ボックスの
開封あるいはその他の不正があった場合、不正情報を公
的機関(警察等の第三者機関)に送信するようにしたも
のである。
【0176】図中150は遊技店の島設備、151は島
設備150毎に複数設置される遊技機、152は遊技機
151の遊技制御等を行う制御回路装置である。
【0177】制御回路装置152の基板ボックス153
は、前記形態の基板ボックスと同様のもので、基板ボッ
クス153の所定の重合結合部が切除されると、制御回
路基板に設けられた検出回路より基板ボックス153の
開封を表すハイレベルの信号が出力される。
【0178】遊技店のホールコンピュータ(管理装置)
154側には、各遊技機151を管理するために、各遊
技機151の制御回路装置152から外部情報端子(中
継基板)を介して遊技情報つまり画像表示装置の画像遊
技の始動回数、画像遊技の結果の当たり(大当たり)の
発生情報、セーフ球数、アウト球数、異常情報等が送ら
れる。
【0179】島設備150には、各遊技機151毎に不
正を監視する監視装置155が設置される。監視装置1
55には、遊技機151の制御回路装置152から外部
情報端子を介して画像表示装置の画像遊技の始動回数、
画像遊技の結果の当たり(大当たり)の発生情報等が送
られると共に、前記制御回路基板の検出回路よりの信号
が送られる。
【0180】監視装置155は、画像表示装置の画像遊
技の始動回数と画像遊技の結果の当たりの発生情報とに
基づき、当たりの発生が大きく偏向している場合、異常
と判定して当たり不正情報を出力する。また、制御回路
基板の検出回路よりハイレベルの信号が送られると、制
御回路装置152の基板ボックスが開封されたと判定し
て開封不正情報を出力する。
【0181】これらの不正情報は、各監視装置155
と、島設備150毎に設けられたネットワーク156、
ネットワーク中継装置157を介して結ばれた外部通信
装置(パーソナルコンピュータ等)158に送られると
共に、外部通信装置158から公衆回線(電話回線等)
159を介して公的機関装置(警察等の第三者機関のコ
ンピュータ装置等)160に送信される。
【0182】各監視装置155、外部通信装置158等
は、遊技店の閉店時にも電源がオン状態に保持され、基
板ボックスの開封の不正情報は常に公的機関装置160
に送信されるようになっている。
【0183】また、監視装置155は、制御回路装置1
52の基板ボックスが開封されたと判定すると、遊技機
151の遊技を不可とするように、制御回路装置152
に遊技制御を不能動化させる信号を送る。また、監視装
置155からの不正情報は遊技店のホールコンピュータ
(管理装置)154側にも送られる。
【0184】なお、監視装置155、外部通信装置15
8から公的機関装置160には、不正情報と共に遊技機
151の番号、機種名等の情報も送られる。
【0185】したがって、遊技機151の制御回路装置
152の基板ボックスが開封されたり、当たりの発生に
異常があると、直ちに公的機関に連絡される。
【0186】このようにすれば、不正行為を速やかに確
実に発見できると共に、不正行為を充分に抑止できる。
【0187】なお、実施の形態では、役物制御装置(制
御回路装置)に適用した例を示したが、遊技プログラム
を記憶したROMと同じような重要部品を持つものであ
れば、これに限定することなく適用できる。また、基板
ボックスは、一つの役物制御装置だけでなく、球排出制
御装置あるいはその他の制御装置を収容するものであっ
て良い。
【0188】また、遊技機としてパチンコ遊技機に適用
した例を示したが、その他の遊技機、例えばパチスロ、
アレンジボール等の遊技機にも適用できる。
【0189】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、遊技
機に設けられる電気的作動装置の種々の制御を行うため
にROM等の電子部品を実装した制御回路基板と、該制
御回路基板を収容する基板ボックスと、からなる遊技機
の制御回路装置において、基板ボックスを構成する上蓋
部材が開放されると、基板ボックス開放検出手段によっ
て電気的に検出され、遊技制御が不能動化される。
【0190】したがって、例えば大当たりを不正に発生
させるために、基板ボックスが開けられて、制御回路基
板に不正が行われることがあっても、すぐに発見できる
と共に、不正な遊技によって遊技店が損害を被ることを
防止することができる。
【0191】第2の発明によれば、金属部材が切除され
たことによって上蓋部材の開放を検出するため、上蓋部
材の開放を的確に検出できる。
【0192】第3の発明によれば、所定の入力受付部を
介して所定の操作入力がなされると、遊技制御が不能動
化状態から能動化状態に復帰されるため、制御回路装置
を交換する必要がなく、そのまま使用できる。また、所
定の操作入力を公的機関が行うようにすることで、制御
回路装置の管理を充分に行え、高いセキュリティ効果を
確保できる。
【0193】第4の発明によれば、不正行為を遊技店側
に報知できる。また、各遊技機の制御回路装置の一括管
理を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の本体を開いた斜視図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】遊技機の背面図である。
【図4】制御回路装置の正面図である。
【図5】制御回路装置の分解斜視図である。
【図6】検出回路図である。
【図7】押しボタンの側面図である。
【図8】重合結合部分の斜視図である。
【図9】重合結合部分の結合状態を示す断面図である。
【図10】制御系のブロック構成図である。
【図11】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図12】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図13】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図14】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図15】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図16】タイミングチャートである。
【図17】金属片の例を示す正面図である。
【図18】別の実施の形態の制御系のブロック構成図で
ある。
【図19】開封監視装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図20】開封監視装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図21】開封監視装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図22】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図23】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図24】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図25】制御回路装置の制御内容を示すフローチャー
トである。
【図26】タイミングチャートである。
【図27】別の実施の形態の全体構成図である。
【符号の説明】
1 前面枠 2 外枠 5 遊技盤 6 画像表示装置 7 変動入賞装置 8 第2検出結果表示器 13 基枠体(裏メカベース盤) 15 表示制御装置 16 球排出制御装置 17 役物制御装置(制御回路装置) 18 打球発射制御装置 20〜23 配線コード群 24 基板ボックス 25 ベース部材 26 上蓋部材 27 下部保護板 28 上部保護板 30 制御回路基板 32 コネクタ部 33 接続領域 35a〜35d 周壁 36 止着用ボス 37 支えボス 38a〜38d 周壁 40 蝶着部 42 係止片 43 係止部 44 設定キースイッチ 46〜49 検出回路 52 金属片 53 先端部 54 脚部 55 コンパレータ 56 監視位置設定スイッチ 57 天板部 58 押しボタン 60〜63,64〜67 重合結合部 70 上方連結部 71 上方結合部 72 下方連結部 73 下方結合部 74 通し穴 75 ワンウェイネジ 76 埋め込み穴 77 係合突部 78 係合受部 79 穴 82 溝 83 機種名表示票 84 検査履歴書 85 監視位置表示器 86 第1検出結果表示器 87 取付ボス 88 止め具 90 金属片 91 先端部 92a,92b 脚部 100 CPU 101 ROM 102 RAM 103 EEPROM 106 特図始動スイッチ 110 管理装置 114 スピーカ 130 制御回路装置 131 バックアップ電源回路 132 開封監視装置 140 CPU 141 ROM 142 RAM 143 EEPROM 151 遊技機 152 制御回路装置 153 基板ボックス 154 管理装置 155 監視装置 158 外部通信装置 160 公的機関装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に設けられる電気的作動装置の種
    々の制御を行うためにROM等の電子部品を実装した制
    御回路基板と、該制御回路基板を収容する基板ボックス
    と、からなる遊技機の制御回路装置において、 前記基板ボックスを構成する上蓋部材とベース部材とを
    備え、 この基板ボックスの上蓋部材が開放されたことを電気的
    に検出可能な基板ボックス開放検出手段と、 この基板ボックス開放検出手段の検出信号に基づき遊技
    制御を不能動化状態とする遊技制御不能動化手段を設け
    た、 ことを特徴とする遊技機の制御回路装置。
  2. 【請求項2】 前記基板ボックス開放検出手段は、金属
    部材の切除に基づき上蓋部材の開放を検出するようにな
    っている請求項1に記載の遊技機の制御回路装置。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御不能動化手段により遊技制
    御が不能動化状態とされたときに、予め定められた所定
    の入力受付部を介して所定の操作入力がなされたことに
    基づき、不能動化状態を能動化状態へ変換する遊技状態
    復帰制御手段を備えた請求項1または2に記載の遊技機
    の制御回路装置。
  4. 【請求項4】 前記上蓋部材の開放および遊技制御の不
    能動化状態を遊技店の管理装置側へ報知するようになっ
    ている請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機の制
    御回路装置。
JP15710497A 1997-06-13 1997-06-13 遊技機の制御回路装置 Pending JPH11448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15710497A JPH11448A (ja) 1997-06-13 1997-06-13 遊技機の制御回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15710497A JPH11448A (ja) 1997-06-13 1997-06-13 遊技機の制御回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11448A true JPH11448A (ja) 1999-01-06

Family

ID=15642328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15710497A Pending JPH11448A (ja) 1997-06-13 1997-06-13 遊技機の制御回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11448A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1176568A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Sansei:Kk パチンコ遊技機における制御基板収納ボックス及びその制御基板の異常検出方法
JP2003010490A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Heiwa Corp 基板収納ケースおよび基板収納ケース監視システム
JP2004081486A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP2004081848A (ja) * 2003-07-25 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP2004305421A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Baizakku:Kk 遊技機の基板不正監視装置及び遊技機の基板ケース
JP2005143642A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006061485A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Aruze Corp 遊技機
JP2007313218A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Aruze Corp 遊技機
JP2008036245A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Daiman:Kk パチンコ機
JP2008289726A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Omron Corp 異常検知装置、異常検知方法、異常検知プログラム、および不正監視システム
JP2009297144A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
US7640597B1 (en) 2001-03-26 2009-12-29 Victor Company Of Japan, Limited Image display device
JP2013144252A (ja) * 2013-05-01 2013-07-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
US8858771B2 (en) 2005-12-22 2014-10-14 Ge Healthcare Bio-Sciences Ab Gel for isoelectric focusing
JP2014223447A (ja) * 2014-07-16 2014-12-04 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1176568A (ja) * 1997-09-01 1999-03-23 Sansei:Kk パチンコ遊技機における制御基板収納ボックス及びその制御基板の異常検出方法
US7640597B1 (en) 2001-03-26 2009-12-29 Victor Company Of Japan, Limited Image display device
JP2003010490A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Heiwa Corp 基板収納ケースおよび基板収納ケース監視システム
JP4647142B2 (ja) * 2001-06-29 2011-03-09 株式会社平和 基板収納ケースおよび基板収納ケース監視システム
JP2004081486A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP2004305421A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Baizakku:Kk 遊技機の基板不正監視装置及び遊技機の基板ケース
JP2004081848A (ja) * 2003-07-25 2004-03-18 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機、およびその遊技機を用いた不正監視システム
JP2005143642A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006061485A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Aruze Corp 遊技機
US8858771B2 (en) 2005-12-22 2014-10-14 Ge Healthcare Bio-Sciences Ab Gel for isoelectric focusing
JP2007313218A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Aruze Corp 遊技機
JP2008036245A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Daiman:Kk パチンコ機
JP2008289726A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Omron Corp 異常検知装置、異常検知方法、異常検知プログラム、および不正監視システム
JP2009297144A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2013144252A (ja) * 2013-05-01 2013-07-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014223447A (ja) * 2014-07-16 2014-12-04 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11448A (ja) 遊技機の制御回路装置
JP4436376B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3930603B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3930606B2 (ja) 遊技機の制御回路装置
JP4060397B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JPH09299553A (ja) 遊技機用回路基板
JPH10286364A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3930602B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JPH10290867A (ja) 遊技機の基板ボックス
JP3795567B2 (ja) 制御回路装置
JP4427050B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP2000014907A (ja) 遊技機用の基板ケース
JP2000037507A (ja) 遊技機の基板ボックスおよび遊技機
JP4394694B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JPH09299554A (ja) 遊技機の基板収納ボックス
JP4394695B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP2002136742A (ja) 遊技機
JP2001029620A (ja) 遊技用回路装置
JP4427048B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP2008113710A (ja) 遊技機
JP2002085765A (ja) 遊技機
JP4436374B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP4427049B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP4436375B2 (ja) 遊技機の基板ボックス
JP2002224398A (ja) 遊技機