JP3051582B2 - 取水路の貝除去装置 - Google Patents

取水路の貝除去装置

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JP3051582B2
JP3051582B2 JP4269231A JP26923192A JP3051582B2 JP 3051582 B2 JP3051582 B2 JP 3051582B2 JP 4269231 A JP4269231 A JP 4269231A JP 26923192 A JP26923192 A JP 26923192A JP 3051582 B2 JP3051582 B2 JP 3051582B2
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和夫 増田
繁樹 川原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電所等の海水取水路
に堆積した貝等の除去装置に関し、特に取水を停止する
ことなく貝等の除去が行なえるようにした、取水路の貝
除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所の海水取水路では、図4に示すよ
うに、取水路1の底面1a上に付着・堆積した貝6を除
去するため、取水ポンプ3および発電を停止し、ダイバ
ー7が水路内に潜水し、水中ポンプ8を使用して貝6等
の除去を行なっている。なお図4中の符号2はポンプ
室、8aは水中ポンプ8の吐出側に連結されたホース、
符号9は地上に設置された排水桝をそれぞれ示してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、発電所の取水
路は、その大半が暗渠構造であり、しかも暗渠の長さは
数百mにおよぶものもある。そしてこの暗渠の壁面には
ムラサキガイを主体とする海洋生物が付着するが、これ
は年1回程度の定期点検時に暗渠内の水を排水して除去
している。しかし、清掃数ケ月後には貝が付着し、その
うちの死滅したものが落下して取水路内を流れてポンプ
室入口付近の底面に堆積する。この堆積物が限界量に達
すると、さらに流れてきた貝は取水ポンプに吸込まれて
復水器内に入り、復水器の細管を目詰まりさせる原因と
なる。
【0004】このため、従来は、上述のように発電ユニ
ットを停止、すなわち取水を停止し、取水路内にダイバ
ーを入れ堆積した貝の除去を行なっているが、発電停止
はそれに伴う費用という面でも、また電力需要の高い夏
季の電力供給力低下という点でも深刻な問題となってい
る。本発明は、このような問題点の解決をはかろうとす
るもので、発電ユニットを稼動停止、すなわち取水を停
止することなく、取水路の底面に堆積した貝の除去が行
なえるようにした、取水路の貝除去装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の取水路の貝除去装置は、取水路の外部に配
置される貝除去ポンプと、同取水路の側部を貫通し上端
部がホースを介して上記貝除去ポンプに接続され下端部
が同取水路の内部に達するように配設されて使用される
貝吸込み管と、同貝吸込み管の下端部に同貝吸込み管に
対して回動可能に基端部が接続されたホース接続管と、
同ホース接続管と上記貝吸込み管との間に介され同ホ
ース接続管の上記貝吸込み管に対する角度の調整をする
ことができる角度調整駆動手段と、上記ホース接続管の
先端部に接続された吸引ホースと、同吸引ホースと上記
ホース接続管との間に介装され同吸引ホースを上記ホー
ス接続管に対して首振り揺動をさせることができる首振
り駆動手段と、を備えたことを特徴としている。また、
上記取水路の貝除去装置が、内部に上記貝吸込み管
することができる中空部が形成され上記取水路の側部
を貫通して配設された貝吸込み管挿通用の枠と、同枠の
上記中空部内に挿通された上記貝吸込み管を上下方向に
移動させることができる上下移動手段と、を備えたこと
を特徴としている。さらに、上記取水路の貝除去装置が
クレーン車を含み、同クレーン車上には上記貝除去ポン
プが搭載されている外に、上記貝除去ポンプにホースを
介して接続された上記貝吸込み管を上記ホース接続管、
上記角度調整駆動手段、上記吸引ホース、上記首振り駆
動手段と共に上下移動させることができる上下移動手段
、少なくとも搭載されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明の取水路の貝除去装置では、貝除
去ポンプを駆動することにより、ホースの先端部から取
水路の底面に堆積している貝を海水と共に吸引除去する
作用が行なわれる。そしてこの作動中、ホースの先端部
を首振り駆動することにより、広い範囲の貝の吸引除去
を行なうことができる。さらに、貝吸込み管やホース接
続管などを枠内に収納できるため、通常時に取水路の通
水抵抗を増加させることがない。また、貝除去装置全部
をクレーン車に装着したため、他の水路への移動が容易
となる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
取水路の貝除去装置について説明すると、図1は側断面
図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は変形例の側
断面図である。なお、図1〜3中図4と同じ符号はほぼ
同一の部材を示している。図1において、符号16は中
空状の枠を示していて、この枠16はポンプ室2の入口
付近に形成された仕切板(この仕切板はポンプ室2と取
水路1とを仕切るためのものである)を降下させる開口
4を利用して、水路内にほぼ垂直状に設置されている。
そして、枠16の中空部に、貝吸込み管11が上下動か
つ収納可能に挿通されている。
【0008】この貝吸込み管11の下端部にワイヤ17
aの下端部が結着されるとともに、ワイヤ17aの上端
部が地上に設置されたウインチ17に捲回されていて、
ウインチ17の操作によって貝吸込み管11の降下なら
びに引揚げが行なえるようになっている。符号16bは
枠16の上端部に取付けられた案内シーブを示してお
り、ワイヤ17aは案内シーブ16bに案内されて張設
されている。貝吸込み管11の下端部にスイベルジョイ
ント20を介してホース接続管12が水平軸のまわりに
回動可能に接続され、貝吸込み管11とホース接続管1
2との間に油圧シリンダ13が介設されていて、油圧シ
リンダ13の操作によりホース接続管12の底面1aに
対する接触角が調節できるようになっている。ホース接
続管12の先端部に吸引ホース15が接続されている。
【0009】符号14はホース接続管12の左右両側に
対称配置された一対の油圧シリンダを示していて、各油
圧シリンダ14のラムと吸引ホース15の先端部との間
にそれぞれワイヤ14aが張設されている(図2参
照)。一方、貝吸込み管11の上端部にホース18が接
続され、ホース18には貝除去ポンプ19が接続されて
いる。なお枠16には、ホース18の貫通用の小孔16
aが形成されている。上述の構成において、貝の吸引除
去作業を行なわない通常時には、貝吸込み管11をはじ
めホース接続管12および吸引ホース15等は枠16の
中空部に収納されている。そして、貝の吸引除去作業
時、ウインチ17を操作して貝吸込み管11の下端部が
取水路1の底面1aに接近する位置まで貝吸込み管11
を下降させ、さらに油圧シリンダ13を操作してホース
接続管12を底面1aとほぼ平行な角度に設定する。
【0010】次いで、貝除去ポンプ19が駆動される
と、吸引ホース15の先端部から底面1aに堆積してい
る貝が海水と共に吸上げられる。そしてこの作動中、
一対の油圧シリンダ14を互いに反対方向に伸縮駆動し
て、すなわちいずれか一方のワイヤ14aの収縮作動と
他方のワイヤ14aの伸長作動とを同時に行なって、吸
引ホース15の先端部を首振り駆動することにより、広
い範囲の貝の吸引除去を行なうことができる。さらに、
上記の作動中に貝吸込み管11を少しずつ上方へ移動さ
せながら油圧シリンダ13を伸長操作して、吸引ホース
15の先端部の位置を、底面1aに沿わせつつ図示の位
置から少しずつ右側に移動させることにより、一層広範
囲の貝の吸引除去を行なうことができる。
【0011】このようにして、この実施例の取水路の貝
除去装置では、取水路1の通水中に底面1aに堆積した
貝を広範囲にわたって吸引除去することができる。な
お、この実施例の場合、装置の他の水路への移動は、ク
レーン車を用意し、そのクレーン車で枠16を吊り上げ
ることにより装置全体を吊り上げて行なうことになる。
図3の変形例は、クレーン車と貝除去装置とを一体化し
て装置の移動作業を簡易化したものである。すなわち図
3において、符号21はクレーン車を示していて、この
クレーン車21に油圧シリンダ22,ウインチ27が搭
載されている。油圧シリンダ22は、枠26(この枠2
6が図1,2のものにおける枠16に相当する)を上下
動させるもので、そのラム22aの先端部が枠26の上
端部に係着されている。
【0012】またウインチ27にはホース18が捲回さ
れていて、貝吸込み管11の上下移動がホース18の捲
込みあるいは捲戻しによって行なわれるようになってい
る。符号23はクレーン車21に設けられて枠26の上
下動を案内するガイド部材を示しており、このガイド部
材23はクレーン車21による装置の移動時に枠26
をロックする機能をもそなえている。なおこのほかに、
貝除去ポンプもクレーン車21に搭載されている。そし
てこの変形例のものにおける貝の吸引除去が、図1,2
に示したものとほぼ同様の操作で行なわれることは言う
でもない。他の水路への移動は、まず油圧シリンダ22
の操作で枠26を開口4から上方へ引き抜き、さらにウ
インチ27を駆動して貝吸込み管11等を開口4から上
方へ引き抜いて、枠26および貝吸込み管11等をクレ
ーン車21に吊り下げた状態で行なわれる。
【0013】このように、この実施例の取水路の貝除去
装置によれば、取水路の流水を停止することなく、つま
り発電プラントの稼動中に取水路に堆積した貝を吸引除
去することが可能となる。そして貝吸込み管が引揚げ可
能なため、貝の吸引除去作業を行なうときのほかは貝吸
込み管やその先端部に連設されるホース接続管,吸引ホ
ース等を取水路外に収容でき、したがってこの装置の設
置により取水路の流体抵抗が増大するおそれはない。ま
た、変形例のように、取水路の貝除去装置全部がクレー
ン車に装着されている場合、他の水路への取水路の貝除
去装置の移動がきわめて容易に行なえるという利点があ
る。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の取水路の
貝除去装置によれば、発電ユニットの稼動中の任意の時
期に、取水路の底面に堆積した貝等を吸引除去できて、
発電所の復水器等の目詰まりを防止できる利点がある。
さらに、貝の吸引除去作業時のほかは、装置全体が取水
路外に収容されるため、通常時に取水路の通水抵抗を増
大させるおそれがない。また、取水路の貝除去装置全部
をクレーン車に装着したことにより、他の水路への移動
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての取水路の貝除去装置
を示す側断面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】同変形例を示す側断面図。
【図4】従来の取水路の貝除去作業の模式側面図。
【符号の説明】
1 取水路 1a 底面 2 ポンプ室 3 取水ポンプ 4 開口 11 貝吸込み管 12 ホース接続管 13,14 油圧シリンダ 15 吸ホース 16 枠 17 ウインチ 17a ワイヤ 18 ホース 19 貝除去ポンプ 20 スイベルジョイント 21 クレーン車
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 1/00 301 B08B 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水路の外部に配置される貝除去ポンプ
    と、同取水路の側部を貫通し上端部がホースを介して上
    記貝除去ポンプに接続され下端部が同取水路の内部に達
    するように配設されて使用される貝吸込み管と、同貝吸
    込み管の下端部に同貝吸込み管に対して回動可能に基端
    部が接続されたホース接続管と、同ホース接続管と上記
    貝吸込み管との間に介され同ホース接続管の上記貝吸
    込み管に対する角度の調整をすることができる角度調整
    駆動手段と、上記ホース接続管の先端部に接続された吸
    引ホースと、同吸引ホースと上記ホース接続管との間に
    介装され同吸引ホースを上記ホース接続管に対して首振
    り揺動をさせることができる首振り駆動手段と、を備え
    たことを特徴とする、取水路の貝除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の取水路の貝除去装置にお
    いて、同取水路の貝除去装置が、内部に上記貝吸込み管
    挿通することができる中空部が形成され上記取水路の
    側部を貫通して配設された貝吸込み管挿通用の枠と、同
    枠の上記中空部内に挿通された上記貝吸込み管を上下方
    向に移動させることができる上下移動手段と、を備えた
    ことを特徴とする、取水路の貝除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の取水路の貝除去装
    置において、同取水路の貝除去装置がクレーン車を含
    み、同クレーン車上には上記貝除去ポンプが搭載されて
    いる外に、上記貝除去ポンプにホースを介して接続され
    た上記貝吸込み管を上記ホース接続管、上記角度調整駆
    動手段、上記吸引ホース、上記首振り駆動手段と共に上
    下移動させることができる上下移動手段が、少なくとも
    搭載されていることを特徴とする、取水路の貝除去装
    置。
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