JP3051270U - 毛すき鋏 - Google Patents

毛すき鋏

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JP3051270U JP1997011775U JP1177597U JP3051270U JP 3051270 U JP3051270 U JP 3051270U JP 1997011775 U JP1997011775 U JP 1997011775U JP 1177597 U JP1177597 U JP 1177597U JP 3051270 U JP3051270 U JP 3051270U
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令佳 末次
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有限会社刃物屋トギノン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切刃を髪の毛に沿わせてスライド移動させる
際に、切刃の刃が髪の毛に引っ掛かるのを防止でき、髪
の毛の損傷を防止できるとともに、髪の毛の毛すき作業
が円滑にできる毛すき鋏を提供する。 【解決手段】 櫛先に刃3bを有するすき刃3と、前記
すき刃3との摺接部全長にわたって刃2aを有する切刃
2とで、髪の毛6をすく毛すき鋏において、前記切刃2
を髪の毛6に沿って移動させる際に、前記切刃2の刃2
aが髪の毛6に直に接触するのを防止する接触防止部材
5を前記切刃2の刃2aに沿って反すき刃3側に着脱可
能に装着し、切刃2とすき刃3との間に所定量の髪を挿
入して、切刃2とすき刃3とを開閉動作させながら髪の
毛の長手方向に移動させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、毛すき鋏に関するものであり、特に、セニングに用いる毛すき鋏に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、セニングに用いる毛すき鋏は、髪の毛量を調節するために用いられ る。図10は毛すき鋏の使用状態を示す説明図である。
【0003】 毛すき鋏41により髪の毛47をすくには、図10に示すように、適量の髪の 毛47を左手46で摘まみ、髪の毛47を切刃42とすき刃43との間に挿入し 、支点44を軸にして切刃42とすき刃43とで剪断を繰り返しながら、毛すき 鋏41を移動させる。切刃42とすき刃43とで髪の毛47を剪断するには、右 手45の親指45aで切刃42の端部に繋がる持ち手42aを支持し、右手45 のその他の指ですき刃43の端部に繋がる図示しない持ち手を支持して、これら 2つの持ち手の間隔を変化させる。なお、切刃42の持ち手42aを支持するに は、右手45の親指45aを挿通することによって行なう。また、すき刃43の 図示しない持ち手を支持するには、持ち手に右手45の薬指45dを挿通し、前 記すき刃43と前記持ち手との間に位置する軸部43aに人差し指45b、中指 45cを掛け、更に薬指45dの隣に小指45eを添えることによって行なう。 そして、切刃42を髪の毛47の長さ方向に沿って位置を変えながら切刃42と すき刃43とによる剪断を繰り返すことによって、髪の毛47を生え際側から先 端に向かうに従って、徐々に毛量が減少した状態にする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、髪の毛47を切刃42とすき刃43との間に挿入した 状態で、切刃42を髪の毛47に対し直角に髪の毛47の長手方向にスライド移 動させると、切刃42の反すき刃43側が髪の毛47に接触状態で移動し、切刃 42の刃42bが髪の毛47に食込んだり引っ掛かったりするために、髪の毛4 7の表面を傷つけていた。こうした髪の毛47の表面の損傷は、枝毛の原因にも なっていた。
【0005】 また、切刃42の刃42bが髪の毛47に引っ掛かることによって、切刃42 を思うように髪の毛47に沿って髪の毛47の長手方向にスライド移動させるこ とができず、所謂、鋏の抜けが悪い状態となり、髪の毛47の毛すき作業が円滑 にできなかった。
【0006】 そこで、本考案は、切刃を髪の毛に沿わせてスライド移動させる際に、切刃の 刃が髪の毛に引っ掛かるのを防止でき、髪の毛の損傷を防止できるとともに、髪 の毛の毛すき作業が円滑にできる毛すき鋏の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案にかかる毛すき鋏は、櫛先に刃を有するすき刃と、前記すき刃 との摺接部全長にわたって刃を有する切刃とで、髪の毛をすく毛すき鋏において 、前記切刃を髪の毛に沿って移動させる際に、前記切刃の刃が髪の毛に直に接触 するのを防止する接触防止部材が前記切刃の刃に沿って反すき刃側に着脱可能に 装着されているものである。
【0008】 ここで、接触防止部材の材質は、特に限定されるものではないが、重量が軽い 材質の方が毛すき鋏全体の重量が軽くなり、作業者の疲労が軽減され好ましい。
【0009】 したがって、請求項1の考案の毛すき鋏によれば、切刃とすき刃の間に髪の毛 を挿入した状態で髪の毛の長さ方向に切刃をスライド移動させても、髪の毛が切 刃の刃に接触することがない。また、必要に応じて接触防止部材と切刃とを分離 できる。
【0010】 請求項2の考案にかかる毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏において、接触防止 部材が切刃の反すき刃側に貼設されているものである。
【0011】 ここで、接触防止部材の切刃の反すき刃側への貼設には、例えば、両面テープ を使用できるが、接触防止部材が離脱可能に貼設できれば、他のものを使用して もよい。
【0012】 したがって、請求項2の考案の毛すき鋏によれば、請求項1の毛すき鋏の作用 に加えて、接触防止部材を装着するためにわざわざ毛すき鋏の構造を変える必要 がない。
【0013】 請求項3の考案にかかる毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏において、接触防止 部材が切刃の反すき刃側に嵌着されているものである。
【0014】 ここで、接触防止部材の切刃の反すき刃側への嵌着は、接触防止部材を切刃に 押圧して嵌着するものでもよいが、接触防止部材を切刃に対して横方向からスラ イドさせて嵌着するものでもよい。
【0015】 したがって、請求項3の考案の毛すき鋏によれば、請求項1の毛すき鋏の作用 に加えて、接触防止部材を切刃の反すき刃側へと繰り返し着脱でき、しかも、接 触防止部材は切刃の反すき刃側の一定の位置に常に装着される。
【0016】 請求項4の考案にかかる毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏において、接触防止 部材が切刃の持ち手と一体形成され、前記接触防止部材に切刃の刃部が着脱可能 に装着されているものである。
【0017】 ここで、切刃の刃部の接触防止部材への装着には、貼設、嵌着、捩子止め等が ある。
【0018】 したがって、請求項4の考案の毛すき鋏によれば、請求項1の毛すき鋏の作用 に加えて、繰り返し使用により磨耗する刃を含む刃部を交換できる。
【0019】 請求項5の考案にかかる毛すき鋏は、請求項4の毛すき鋏において、切刃の刃 部が接触防止部材のすき刃側に嵌着されているものである。
【0020】 ここで、切刃の刃部の接触防止部材への嵌着は、前記刃部を接触防止部材に押 圧して嵌着してもよいが、前記刃部を接触防止部材に対して横方向からスライド させて嵌着してもよい。
【0021】 したがって、請求項5の考案の毛すき鋏によれば、請求項4の毛すき鋏の作用 に加えて、刃部は接触防止部材の一定の位置に常に装着される。
【0022】 請求項6の考案にかかる毛すき鋏は、請求項4の毛すき鋏において、切刃の刃 部が接触防止部材に捩子止めにより装着されているものである。
【0023】 したがって、請求項6の考案の毛すき鋏によれば、請求項4の毛すき鋏の作用 に加えて、刃部は接触防止部材の一定の位置に確実に装着される。
【0024】 請求項7の考案にかかる毛すき鋏は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの 毛すき鋏において、接触防止部材が髪の毛を損傷しない材質からなるものである 。
【0025】 ここで、髪の毛を損傷しない材質には、プラスチック等の各種合成樹脂、木等 があり、髪の毛に対する摩擦係数の小さいものが好ましい。また、接触防止部材 を髪の毛に接触しても髪の毛を損傷しない材質にするには、接触防止部材全体を 髪の毛に接触しても髪の毛を損傷しない材質で構成してもよいが、接触防止部材 の髪の毛への接触面を含む一部分のみを髪の毛を損傷しない材質で構成してもよ い。
【0026】 したがって、請求項7の考案の毛すき鋏によれば、請求項1乃至請求項6のい ずれか1つの毛すき鋏の作用に加えて、本毛すき鋏による髪の毛の毛すき作業時 に髪の毛が損傷しない。
【0027】 請求項8の考案にかかる毛すき鋏は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの 毛すき鋏において、接触防止部材の髪の毛との接触部位が滑らかな形状をしてい るものである。
【0028】 ここで、接触防止部材の髪の毛との接触部位を滑らかな形状にするには、接触 防止部材の髪の毛への接触面を平面、或いは曲面により構成してもよい。
【0029】 したがって、請求項8の考案の毛すき鋏によれば、請求項1乃至請求項6のい ずれか1つの毛すき鋏の作用に加えて、切刃を髪の毛に沿わせて円滑にスライド 移動し、切刃の刃が髪の毛に引っ掛からない。
【0030】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の各実施の形態について説明をする。図1は本考案の第一実施形 態である毛すき鋏の要部を示す斜視図、図2は図1のA−A断面を示す拡大断面 図である。
【0031】 図1及び図2に示すように、本実施形態の毛すき鋏1は、切刃2と、すき刃3 と、接触防止部材5とを備えている。
【0032】 前記切刃2、すき刃3は、いずれも金属による鋳物からなり、横幅方向の端が 鋭利な刃2a,3bとなっている。また、すき刃3は、切り込み3aが長手方向 に略等間隔で複数設けられており、全体が櫛状になっている。
【0033】 切刃2、すき刃3は、支点4を軸に可動するように支持されており、開いたと きには、切刃2の刃2aとすき刃3の切り込み3aとが対向するような位置関係 にある。また、切刃2、すき刃3の各部材の端部には、図示しない持ち手が設け られており、親指、或いは薬指を各持ち手に挿入して操作することによって切刃 2、すき刃3は開閉可動する。なお、散髪時に切刃2を髪の毛の長手方向に移動 させるには、切刃2の反すき刃3側が髪の毛に接触状態で移動する。
【0034】 接触防止部材5は、切刃2の反すき刃3側に固着されている。前記接触防止部 材5は、合成樹脂等の髪の毛に接触しても髪の毛を傷つけない板状の材質からな り、切刃2の反すき刃3側の全領域に粘着剤により着脱可能に貼設されている。 そのため、刃2aが磨耗し刃2aを研ぐ必要があるときには、接触防止部材5を 離脱させることができる。なお、接触防止部材5は使い捨てであり、刃2aを研 いだ後には、新たな接触防止部材5を切刃2の反すき刃3側の全領域に粘着剤に より貼設する。
【0035】 また、接触防止部材5は、切刃2の刃2aの先端より外部へ少し突出している 。そのため、図3に示すように、切刃2とすき刃3との間に髪の毛6を挿入して 切刃2を髪の毛6の長さ方向に移動させても、切刃2の刃2aに髪の毛6が直に 接触しない。図3は本考案の第一実施形態である毛すき鋏の使用状態を示す断面 図である。
【0036】 そして、切刃2とすき刃3との間に所定量の髪の毛6を挿入して、切刃2とす き刃3とを開閉動作させながら、髪の毛6の長手方向に移動させると、髪の毛6 は生え際から先端に向かうに従って、徐々に毛量が減少した状態に散髪される。 また、髪の毛6に沿って長手方向にスライド移動させると、切刃2の反すき刃3 側が髪の毛6に接触するが、この部分に接触防止部材5が設けられているため、 切刃2の刃2aが直接、髪の毛6に接触しない。そのため、切刃2の刃2aが髪 の毛6に接触した状態で髪の毛6の長さ方向に移動することがなくなり、刃2a が髪の毛6に引っ掛かるのを防止でき、刃2aにより髪の毛6の表面が傷つかな い。しかも、思いどおりの毛量調節が容易に行なえる。
【0037】 このように、本実施形態の毛すき鋏1は、櫛先に刃3bを有するすき刃3と、 前記すき刃3との摺接部全長にわたって刃2aを有する切刃2とで、髪の毛6を すく毛すき鋏において、前記切刃2を髪の毛6に沿って移動させる際に、前記切 刃2の刃2aが髪の毛6に直に接触するのを防止する接触防止部材5が前記切刃 2の刃2aに沿って反すき刃3側に着脱可能に装着されている。
【0038】 したがって、本実施形態の毛すき鋏1は、切刃2とすき刃3の間に髪の毛6を 挿入した状態で髪の毛6の長さ方向に切刃2をスライド移動させても、髪の毛6 が切刃2の刃2aに接触することがなく、毛すき作業を行なう場合に、切刃2の 刃2aが髪の毛6に引っ掛かるのを防止できるので、刃2aにより髪の毛6の表 面を傷つけることを防止できる。しかも、鋏の抜けが良くなり、髪の毛6の毛す き作業が円滑にできるので、思いどおりの毛量調節が容易に行なえる。
【0039】 また、本実施形態の毛すき鋏1は、接触防止部材5が切刃2の反すき刃3側へ 貼設されているので、接触防止部材5を装着するためにわざわざ毛すき鋏の構造 を変える必要がない。したがって、市販の毛すき鋏に接触防止部材5を装着する ことによって構成でき、製作費が安価である。
【0040】 なお、上記説明では、接触防止部材5は、切刃2に粘着剤により貼設されてい るが、接触防止部材5が離脱可能であれば、接触防止部材5の切刃2への貼設は 、粘着テープや接着布等、他のものであってもよい。また、接触防止部材5の切 刃2への装着は、必ずしも、貼設に限定されるものではなく、嵌着によるもので あっても構わない。
【0041】 続いて、本考案の第二実施形態について説明をする。図4は本考案の第二実施 形態である毛すき鋏の要部を示す斜視図、図5は図4のB−B断面を示す拡大断 面図である。図中、上記第一実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態と 同一または相当部分である。
【0042】 図4及び図5に示すように、本実施形態の毛すき鋏11は、上記第一実施形態 の毛すき鋏1において、接触防止部材5の切刃2への装着を貼設ではなく、嵌着 に代えたものである。
【0043】 つまり、切刃2の反すき刃3側には、凹状溝2bが長手方向に沿って設けられ ている。また、接触防止部材5の切刃2の反すき刃3側への当接面には、凸状帯 突起5aが長手方向に沿って設けられている。この切刃2の凹状溝2bと、接触 防止部材5の凸状帯突起5aとは、断面が丁度嵌着可能な形状になっており、切 刃2の長手方向の端部より凹状溝2bに凸状帯突起5aを挿入してスライド移動 することによって接触防止部材5は切刃2の反すき刃3側に嵌着される。このた め、刃2aを研ぐときには、接触防止部材5を切刃2の反すき刃3側に装着させ るときと逆方向にスライド移動することによって、容易に離脱できる。また、離 脱させた接触防止部材5は、再び切刃2の反すき刃3側へと装着することができ 、繰り返し何度でも使用できる。しかも、凹状溝2b及び凸状帯突起5aにより 、接触防止部材5が装着される位置は切刃2の反すき刃3側の常に一定の位置に なる。
【0044】 なお、ここでは接触防止部材5の切刃2への嵌着を、接触防止部材5を切刃2 に対してスライドさせて嵌着させるものとしたが、接触防止部材5を切刃2に押 圧させて嵌着するものでもよい。しかし、接触防止部材5をスライドさせて嵌着 する方が、接触防止部材5を切刃2に押圧して嵌着するものに比べて接触防止部 材5と切刃2との結合力が強固になり、好ましい。
【0045】 また、このように切刃2に装着された接触防止部材5の位置は、上記第一実施 形態の毛すき鋏1の場合と同じ位置であり、接触防止部材5の形状及び大きさも 上記第一実施形態の毛すき鋏1の場合と同じである。つまり、接触防止部材5は 、切刃2の刃2aの先端より外部へ少し突出している。その結果、接触防止部材 5は、切刃2の刃2aへ髪の毛が直に接触しない。
【0046】 このように、本実施形態の毛すき鋏11は、上記第一実施形態の毛すき鋏1に おいて、接触防止部材5の切刃2の反すき刃3側への装着を嵌着にしたものであ る。
【0047】 したがって、本実施形態の毛すき鋏11は、上記第一実施形態の毛すき鋏1と 同様に、毛すき作業を行なう場合等、切刃2とすき刃3の間に髪の毛を挿入した 状態で髪の毛の長さ方向に切刃2をスライド移動させても、刃2aが髪の毛に引 っ掛かるのを防止できるので、刃2aにより髪の毛の表面が傷つくのを防止でき るとともに、思いどおりの毛すき作業が容易に行なえる。
【0048】 また、接触防止部材5を切刃2に繰り返し着脱できるので、切刃2の刃2aを 研ぐ時等、接触防止部材5を離脱する必要があるときには、離脱した接触防止部 材5を再使用でき経済的である。しかも、接触防止部材5の切刃2への装着は、 常に一定の位置になり、接触防止部材5の切刃2への位置決めが容易にできるの で、接触防止部材5の装着に伴う作業性がよい。
【0049】 特に、本実施形態の毛すき鋏11の接触防止部材5の切刃2の反すき刃3側へ の嵌着は、切刃2の刃2aに沿って形成された凹状溝2bあるいは凸状帯突起5 aと、前記接触防止部材5の長手方向に沿って形成された凸状帯突起5aあるい は凹状溝2bとをスライド移動することによって嵌着するものである。したがっ て、接触防止部材5を切刃2に押圧して嵌着する場合に比べて接触防止部材5と 切刃2との結合力が強固になるので、接触防止部材5が切刃2から離脱すること がなく、装着の信頼性が増す。
【0050】 なお、上記説明では、凹状溝2bが切刃2の反すき刃3側に、凸状帯突起5a が接触防止部材5に設けられているが、これを逆にしても構わない。つまり、凹 状溝2bを接触防止部材5の切刃2の反すき刃3側への当接面に、凸状帯突起5 aを切刃2の反すき刃3側に設けてもよい。しかし、凹状溝2bが切刃2に設け られている方が、刃2aを研ぐ際に凸状帯突起5aが邪魔にならないため好まし い。また、凹状溝2b、凸状帯突起5aの形成される方向は、必ずしも、切刃2 の長手方向に限定されない。
【0051】 続いて、本考案の第三実施形態について説明をする。図6は本考案の第三実施 形態である毛すき鋏の要部を示す斜視図、図7は図6のC−C断面を示す拡大断 面図である。図中、上記各実施形態と同一符号及び記号は上記各実施形態と同一 または相当部分である。
【0052】 図6及び図7に示すように、本実施形態の毛すき鋏21は、切刃2の骨格を構 成する基部22と、この基部22に対して着脱可能な刃23aを含む刃部23と で切刃2が構成されている。刃部23は、幅が基部22の幅に等しく、長さがす き刃3との摺接範囲の長さの板状であり、一端に先端が鋭利になった刃23aを 有する。この刃部23は、基部22の装着面22aに、すき刃3に対向する側に 刃23aを向けて5つの皿捩子25により固着されている。なお、刃部23には 、皿捩子25の傘部分の上面が刃部23の上面と面一になるように形成された5 つの留孔23bが長手方向に等間隔に並んでいる。また、基部22の装着面22 aには、前記留孔23bに対応する位置に捩子孔22bが設けられており、5つ の皿捩子25は対応する留孔23bより対応する捩子孔22bに連通して前記捩 子孔22bに螺着されている。
【0053】 このため、磨耗のため刃23aを研ぐ必要がある場合には、刃部23を基部2 2より離脱して研磨できる。また、繰り返し使用により刃23aが磨耗しても、 刃部23を交換できるので、毛すき鋏21自身の寿命が長くなる。
【0054】 また、基部22の反刃部23である反すき刃3側は、合成樹脂等の髪の毛に接 触しても髪の毛を損傷しない材質からなる保護膜24で被覆されている。そして 、髪の毛が切刃2の反すき刃3側から刃23aへと接触しないようになっており 、接触防止部材そのものを成している。
【0055】 このため、上記各実施形態の毛すき鋏の場合と同様に、切刃2とすき刃3との 間に所定量の髪の毛を挿入して切刃2を髪の毛の長手方向にスライド移動させた ときに、切刃2の反すき刃3側から刃23aに髪の毛が接触しない。したがって 、刃23aが髪の毛に引っ掛かるのを防止できるので、刃23aにより髪の毛の 表面を傷つけることを防止できるとともに、思いどおりの毛すき作業が容易に行 なえる。
【0056】 特に、刃部23の装着面22aへの装着位置は皿捩子25による捩子止めによ り常に一定位置となるので、常に刃23aが髪の毛を傷つけない条件が満たされ 、しかも刃部23の位置決めを行なう煩わしさもない。
【0057】 ところで、接触防止部材の材質は、特に、限定されるものではない。つまり、 接触防止部材の材質は、髪の毛に接触しても髪の毛を損傷しない材質であれば、 プラスチック等の各種合成樹脂、木等、どのような材質であってもよい。しかし 、髪の毛に対する摩擦係数の小さいものの方が髪の毛を損傷しないだけでなく、 毛すき鋏自身を滑らかに移動させることができ好ましい。
【0058】 また、上記各実施形態では、接触防止部材の髪の毛への接触面を含む一部分の みを髪の毛を損傷しない材質で構成しているが、接触防止部材全体を髪の毛に接 触しても髪の毛を損傷しない材質で構成しても構わない。しかし、接触防止部材 の材質は、重量が軽い材質の方が毛すき鋏全体の重量が軽くなるので、作業者の 疲労度が軽減でき、好ましい。
【0059】 また、上記第三実施形態では、刃部23を基部22に捩子止めで装着したが、 貼設、嵌着等であっても構わない。
【0060】 続いて、本考案の第四実施形態について説明をする。図8は本考案の第四実施 形態である毛すき鋏の要部を示す斜視図、図9は図8のD−D断面を示す拡大断 面図である。図中、上記各実施形態と同一符号及び記号は上記各実施形態と同一 または相当部分である。
【0061】 図8及び図9に示すように、本実施形態の毛すき鋏31は、上記第三実施形態 の毛すき鋏21において、刃部23の装着を捩子止めから嵌着によるものに代え たものである。つまり、本実施形態の毛すき鋏31は、凹状溝32aが長手方向 に沿って設けられた基部32と、反すき刃3側に凸状帯突起33bを長手方向に 沿って設けられた刃部33とで、切刃2が形成されている。そして、基部32の 反すき刃3側が曲面及び平面のみで形成されており、髪の毛に接触しても髪の毛 を損傷しない形状をしている。
【0062】 したがって、本実施形態の毛すき鋏31は、刃部33の基部32への装着が嵌 着によるものであり、刃33aを含む刃部33は前記基部32の一定の位置に常 に装着されるので、前記刃部33の前記基部32への位置決めが容易となり、前 記刃部33の前記基部32への装着に伴う作業性がよい。
【0063】 特に、本実施形態の毛すき鋏31は、接触防止部材そのものである基部32の 髪の毛との接触部位が滑らかな形状をしており、散髪時に髪の毛が損傷すること がない。故に、切刃2を髪の毛に沿わせて円滑にスライド移動し、切刃2の刃3 3aが髪の毛に引っ掛からない。なお、前記基部32と髪の毛との接触部位は、 平面、或いは曲面のみにより構成する必要性はなく、他の形状により基部32の 髪の毛との接触面を構成しても構わない。
【0064】 ところで、上記説明では、切刃2の刃部33の基部32への嵌着は、前記刃部 33を前記基部32に対してスライドさせて嵌着させるものとしたが、前記刃部 33を前記基部32に押圧して嵌着するものでもよい。
【0065】 また、上記説明では、凹状溝32a、凸状帯突起33bは、順に、基部32の 刃部33への当接面、刃部33の基部32への当接面に設けられているが、凹状 溝32a、凸状帯突起33bを、順に、刃部33の基部32への当接面、基部3 2の刃部33への当接面に設けても構わない。さらに、凹状溝32a、凸状帯突 起33bの形成される方向は、必ずしも、切刃2の長手方向に限定されない
【0066】
【考案の効果】
以上のように、請求項1の考案の毛すき鋏は、切刃とすき刃の間に髪の毛を挿 入した状態で髪の毛の長さ方向に切刃をスライド移動させても、髪の毛が切刃の 刃に接触することがないので、刃が髪の毛に引っ掛かるのを防止でき、刃により 髪の毛の表面が傷つかないとともに、鋏の抜けが良くなり、思うように髪の毛に 沿ってスライド移動させることができるので、髪の毛の毛すき作業が円滑にでき る。また、必要に応じて接触防止部材と切刃とを分離できるので、刃を研ぐとき に不都合はない。
【0067】 請求項2の考案の毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏の効果に加えて、接触防止 部材を装着するためにわざわざ毛すき鋏の構造を変える必要がないので、市販の 毛すき鋏に接触防止部材を装着して構成でき、製作費が安価である。
【0068】 請求項3の考案の毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏の効果に加えて、接触防止 部材を切刃の反すき刃側へと繰り返し着脱できるので、切刃の刃を研ぐ時等、接 触防止部材を離脱させる必要があるときには、離脱させた接触防止部材を再使用 でき経済的である。しかも、接触防止部材は切刃の反すき刃側の一定の位置に常 に装着されるので、接触防止部材の切刃の反すき刃側への位置決めが容易になり 、接触防止部材装着に伴う作業性がよい。
【0069】 請求項4の考案の毛すき鋏は、請求項1の毛すき鋏の効果に加えて、繰り返し 使用により磨耗する刃を含む刃部を交換できるので、毛すき鋏の寿命が刃の磨耗 に左右されなくなり長くなる。
【0070】 請求項5の考案の毛すき鋏は、請求項4の毛すき鋏の効果に加えて、刃部は接 触防止部材の一定の位置に常に装着されるので、切刃の刃部の接触防止部材への 位置決めが容易になり、刃部の接触防止部材への装着に伴う作業性がよい。
【0071】 請求項6の考案の毛すき鋏は、請求項4の毛すき鋏の効果に加えて、刃部は接 触防止部材の一定の位置に確実に装着されるので、刃部の接触防止部材への位置 決めが容易に、且つ確実になり、刃部の接触防止部材への装着に伴う作業性が一 段と向上する。
【0072】 請求項7の考案の毛すき鋏は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの毛すき 鋏の効果に加えて、本毛すき鋏による髪の毛の毛すき作業時に髪の毛が損傷しな いので、従来の毛すき鋏に比べて散髪後の髪の毛の仕上がり具合が美しくなる。
【0073】 請求項8の考案の毛すき鋏は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの毛すき 鋏の効果に加えて、切刃を髪の毛に沿わせて円滑にスライド移動し、切刃の刃が 髪の毛に引っ掛からないので、散髪時に髪の毛が損傷せず、従来の毛すき鋏に比 べて散髪後の髪の毛の仕上がり具合が美しくなり、しかも毛すき作業が円滑にで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施形態である毛すき鋏の要部を
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面を示す拡大断面図である。
【図3】本考案の第一実施形態である毛すき鋏の使用状
態を示す断面図である。
【図4】本考案の第二実施形態である毛すき鋏の要部を
示す斜視図である。
【図5】図4のB−B断面を示す拡大断面図である。
【図6】本考案の第三実施形態である毛すき鋏の要部を
示す斜視図である。
【図7】図6のC−C断面を示す拡大断面図である。
【図8】本考案の第四実施形態である毛すき鋏の要部を
示す斜視図である。
【図9】図8のD−D断面を示す拡大断面図である。
【図10】毛すき鋏の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 毛すき鋏 2 切刃 2a 刃 2b 凹状溝 3 すき刃 3a 切り込み 3b 刃 4 支点 5 接触防止部材 5a 凸状帯突起 6 髪の毛 22,32 基部 23,33 刃部 23a,33a 刃 24 保護膜 25 皿捩子 32a 凹状溝 33b 凸状帯突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 櫛先に刃を有するすき刃と、前記すき刃
    との摺接部全長にわたって刃を有する切刃とで、髪の毛
    をすく毛すき鋏において、 前記切刃を髪の毛に沿って移動させる際に、前記切刃の
    刃が髪の毛に直に接触するのを防止する接触防止部材が
    前記切刃の刃に沿って反すき刃側に着脱可能に装着され
    ていることを特徴とする毛すき鋏。
  2. 【請求項2】 前記接触防止部材は、前記切刃の反すき
    刃側に貼設されていることを特徴とする請求項1に記載
    の毛すき鋏。
  3. 【請求項3】 前記接触防止部材は、前記切刃の反すき
    刃側に嵌着されていることを特徴とする請求項1に記載
    の毛すき鋏。
  4. 【請求項4】 前記接触防止部材は前記切刃の持ち手と
    一体形成され、前記前記接触防止部材に切刃の刃部が着
    脱可能に装着されていることを特徴とする請求項1に記
    載の毛すき鋏。
  5. 【請求項5】 前記切刃の刃部は、前記接触防止部材の
    すき刃側に嵌着されていることを特徴とする請求項4に
    記載の毛すき鋏。
  6. 【請求項6】 前記切刃の刃部は、前記接触防止部材に
    捩子止めにより装着されていることを特徴とする請求項
    4に記載の毛すき鋏。
  7. 【請求項7】 前記接触防止部材は、髪の毛を損傷しな
    い材質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8
    のいずれか1つに記載の毛すき鋏。
  8. 【請求項8】 前記接触防止部材は、髪の毛との接触部
    位が滑らかな形状をしていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のいずれか1つに記載の毛すき鋏。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014217722A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 有限会社サイキ 梳き鋏

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