JP3051217B2 - 多色印刷用レジストマーク測定装置 - Google Patents

多色印刷用レジストマーク測定装置

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JP3051217B2
JP3051217B2 JP3265528A JP26552891A JP3051217B2 JP 3051217 B2 JP3051217 B2 JP 3051217B2 JP 3265528 A JP3265528 A JP 3265528A JP 26552891 A JP26552891 A JP 26552891A JP 3051217 B2 JP3051217 B2 JP 3051217B2
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久彌 鈴木
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Shibaura Mechatronics Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色印刷用レジストマ
ーク測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示す如くの多色刷りのため
の印刷装置1がある。印刷装置1は、4色刷りの例で、
給紙装置2、印刷機3〜6、ストッカ7から構成されて
おり、印刷機3〜6はそれぞれ順に黒、赤、黄、青を印
刷するための印刷機である。
【0003】いま、給紙装置2から印刷紙が印刷機3に
供給されると、印刷紙面上には先ず印刷機3によって黒
色のみが印刷される。そしてこの後、印刷紙は、印刷機
4〜6へと搬送され、印刷紙面上には各印刷機4〜6に
よって赤、黄、青の順で順次重ね印刷が行なわれてい
く。そして印刷が終了した印刷紙は、ストッカ7内にス
トックされる。
【0004】ところで、周知のように各印刷機3〜6は
版胴を有し(例えば特公平2-49228号公報参照)、この
版胴に各色用の版が装着されていて、版にインクが供給
されることにより印刷が施されるわけであるが、各版の
装着ずれがあると、印刷紙に印刷された多色図柄が色間
で位置ずれを生じてしまう。
【0005】そこで、各版胴の位置を調整することによ
って、この位置ずれをなくすようにしている。そして通
常は、最初の印刷機3による図柄位置を基準とし、他の
印刷機4〜6における版胴の位置を調整することによっ
て、各印刷機4〜6により印刷される図柄を印刷機3に
よって印刷される図柄に一致させるようにしている。
【0006】このため、印刷機3によって印刷される図
柄に対する各印刷機4〜6により印刷される図柄の位置
ずれ量を求める必要が生じる。そこで、各印刷機3〜6
の版胴に装着された版の例えば左右の2か所には、位置
合わせマーク(「レジストマーク」という)が設けら
れ、印刷時にこのレジストマークも印刷紙面上に印刷す
るようにしている。そして、印刷機3により印刷される
黒色のレジストマークを基準レジストマークとし、この
基準レジストマークに対して、各印刷機4〜6によって
印刷されるレジストマークの位置ずれ量を測定し、測定
された各レジストマークの位置ずれ量に基づいて、各印
刷機4〜6の版胴の位置を調整するようにしている。
【0007】尚、基準レジストマーク並びに各印刷機4
〜6によって印刷されるレジストマークは、各色の図柄
間に位置ずれがない状態において、重なって印刷される
ようになっている。
【0008】然るに、従来におけるレジストマーク位置
ずれ量の測定方法は以下の如くによりなされている。
【0009】先ず、印刷装置1により印刷紙上に図柄
を試し刷りする。このとき、印刷紙上には各レジストマ
ークも印刷される。
【0010】試し刷りされたレジストマークを顕微
鏡、ルーペ等によって目視観察し、基準レジストマーク
に対する各レジストマークの位置ずれ量を読み取る。こ
の位置ずれ量の測定は、顕微鏡の検査視野内に刻まれた
目盛をもとにして測定する方法、又は作業者の勘により
求める方法が主に用いられている。
【0011】手順によって求めた、各レジストマー
クの位置ずれ量に基づいて、印刷機4〜6における版胴
の位置を修正する。
【0012】再度試し刷りをする。 再度手順の動作を行ない、レジストマークの位置ず
れ量を読み取る。このとき、位置ずれがまだある場合に
は、その位置ずれ量が許容範囲に入るまで、、の
手順を繰り返す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、作業者
の目視によって、基準レジストマークに対する各レジス
トマークの位置ずれ量を求めていることから、正確にず
れ量を求めることができず、1回で位置調整を完了する
ことができない。このため、位置調整作業が完了するま
でに多くの時間を費やし、更に試し刷りを何回も行なわ
なければならないために、印刷紙を無駄に消費してしま
うという欠点を有していた。
【0014】更に、作業者の目視によってレジストマー
クの位置ずれ量を読み取っていたため、読み取り精度に
個人差が生じていた。
【0015】尚、特公平2-49228 号公報には、多色印刷
のための各印刷機の版胴に隣接する位置にレジストマー
ク検出器を設け、各レジストマーク検出器によって各版
胴に装着されている版上のレジストマークを検出し、各
レジストマークが所定の基準点に対してなす位相差を求
め、この位相差に基づいて各印刷機の版胴の位置を調整
し、多色図柄の色間の位置ずれを防止するものが開示さ
れている。然しながら、この従来技術は、単一の印刷紙
面上に印刷された全印刷機のレジストマークの位置ずれ
量を測定するものでなく、各印刷機の版胴毎にレジスト
マーク検出器を設置する必要がある等、構成複雑であ
る。
【0016】本発明は、簡素な構成により、迅速かつ正
確に、版胴の位置合わせを行なうことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数の印刷機により多色刷りするに際し、基準印刷
機により印刷される第1の方向位置合わせ用の第1方向
用基準レジストマーク及び第2の方向位置合わせ用の第
2方向用基準レジストマークと他の印刷機により印刷さ
れる第1の方向位置合わせ用の第1方向用レジストマー
ク及び第2の方向位置合わせ用の第2方向用レジストマ
ークとの、それら第1及び第2の各方向での位置ずれ量
を同一印刷紙上で読み取るための多色印刷用レジストマ
ーク測定装置であって、各レジストマークを検出するラ
インセンサと、第1方向用基準レジストマークに対する
第1方向用レジストマークの適正位置関係、及び第2方
向用基準レジストマークに対する第2方向用レジストマ
ークの適正位置関係を予め記憶させた記憶部と、ライン
センサの検出結果に基づいて、第1方向用基準レジスト
マークに対する第1方向用レジストマークの実際の位置
関係、及び第2方向用基準レジストマークに対する第2
方向用レジストマークの実際の位置関係を演算し、この
演算値を前記記憶部の記憶データと比較し、第1方向用
レジストマークの位置ずれ量及び第2方向用レジストマ
ークの位置ずれ量を演算する演算部とを有してなり、前
記ラインセンサの検出ラインが印刷紙上の第1と第2の
両方向の各レジストマークに、ある交差角度で設定可能
とされ、前記記憶部は、基準レジストマークに対して直
交する方向での基準レジストマークと他のレジストマー
クとがなすべき適正距離を予め記憶し、前記演算部は、
第1と第2の両方向のそれぞれについて、ラインセン
サの検出結果から基準レジストマークに対して他のレジ
ストマークがラインセンサの検出ライン上でなす実際の
距離を演算し、基準レジストマークに対して他のレジ
ストマークがラインセンサの検出ライン上でなす上記の
実際の距離と、ラインセンサの検出ラインが基準レジス
トマークに対してなす交差角度とに基づき、基準レジス
トマークに対して直交する方向で基準レジストマークと
他のレジストマークとがなす実際の距離を演算し、こ
のでの演算値を前記記憶部の記憶データと比較し、他
のレジストマークの位置ずれ量を演算するようにしたも
のである。
【0018】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記演算部が、ラインセンサ
の平行移動結果に基づき、該ラインセンサと基準レジス
トマークの移動前後における両交点のラインセンサ長手
方向上における距離を求め、この距離と該ラインセンサ
の平行移動量とから、前記ラインセンサの検出ラインが
基準レジストマークに対してなす交差角度を求めるよう
にしたものである。
【0019】
【0020】
【作用】本発明によれば、下記、の作用がある。 単一の印刷紙面上に印刷された全印刷機のレジストマ
ークの位置ずれ量を、ラインセンサを用いて測定でき
る。
【0021】唯一のラインセンサで、第1と第2の2
つの方向におけるレジストマークの位置ずれ量を迅速か
つ正確に測定できる。
【0022】
【実施例】図1は本発明に係るレジストマーク測定装置
が適用された印刷システムを示す模式図、図2は本発明
に係るレジストマーク測定装置の一例を示す模式図、図
3は第1実施例の測定状態を示す模式図、図4は第1実
施例の演算方式を説明する模式図、図5は第2実施例の
測定状態を示す模式図、図6は第2実施例の演算方式を
説明する模式図、図7は多色刷り印刷装置を示す模式図
である。
【0023】先ず、図1により、本発明に係るレジスト
マーク測定装置の一例について説明する。測定装置10
は、複数の印刷機3〜6により多色刷りするに際し、基
準印刷機3により印刷されるX方向位置合わせ用のX方
向用基準レジストマークLX、及びY方向位置合わせ用
のY方向用基準レジストマークLYと、他の印刷機4〜
6により印刷されるX向位置合わせ用のX方向用レジス
トマークLX1 、LX2 、LX3 、及びY方向位置合わ
せ用のY方向用レジストマークLY1 、LY2、LY3
との、それらX、Yの各方向での位置ずれ量△X1 、△
2 、△X3 及び△Y1 、△Y2 、△Y3 を同一印刷紙
8上で読み取るためのものである。尚、上述の基準レジ
ストマークLX、LY、及び他のレジストマークLX
1 、LY1 、LX2 、LY2 、LX3 、LY3は、前述
の如く、各印刷機3〜6の版胴に装着された版の例えば
左右の2か所に設けられると共に、これらレジストマー
クLX、LY、LX1 、LY1 、LX2 、LY2 、LX
3 、LY3 は、各色の図柄間に位置ずれがない状態にお
いて、予め所定の間隔を有して印刷されるようになって
いる。
【0024】そして、測定装置10は、ラインセンサ1
1と、記憶部12と、演算部13とを内蔵している。
【0025】ラインセンサ11は、各レジストマークを
検出する。尚、ラインセンサは、多数(例えば512 〜20
48個)の光検出素子が直線状に並び、レンズにより投影
された像を光検出素子の数に分割するものである。
【0026】記憶部12は、X方向用基準レジストマー
クLXに対するX方向用レジストマークLX1 、LX
2 、LX3 の適正位置関係X1 、X2 、X3 、及びY方
向用基準レジストマークLYに対するY方向用レジスト
マークLY1 、LY2 、LY3の適正位置関係Y1 、Y2
、Y3 を予め記憶する。
【0027】演算部13は、ラインセンサ11の検出結
果に基づいて、X方向用基準レジストマークLXに対す
るX方向用レジストマークLX1 、LX2 、LX3 の実
際の位置関係X1 ’、X2 ’、X3 ’、及びY方向用基
準レジストマークLYに対するY方向用レジストマーク
LY1 、LY2 、LY3 の実際の位置関係Y1 ’、Y
2 ’、Y3 ’を演算し、この演算値を前記記憶部12の
記憶データと比較し、X方向用レジストマークLX1
LX2 、LX3 の位置ずれ量△X1 、△X2 、△X3
及びY方向用レジストマークLY1 、LY2 、LY3
位置ずれ量△Y1、△Y2 、△Y3 を演算する。
【0028】尚、測定装置10は、ファインダ14を上
面に設け、その下面に検出窓15を設けてあり、作業者
は検出窓15を印刷紙8上のレジストマークを含む位置
に載置し、ファインダ14を覗きながら、ファインダ1
4内に設けられている位置決め用マークSを、後に詳述
する如くにより印刷紙8上のレジストマークに位置決め
し、測定装置10を読み取り位置に設定する。
【0029】測定装置10は、電源ボタンスイッチ16
を有しており、電源ボタンスイッチ16のオンにより測
定可能表示ランプ17Aが点灯する。尚、測定装置10
は、電源ボタンスイッチ16のオンの後、レジストマー
クの読み取り完了により読み取り完了表示ランプ17B
を点灯し、読み取り不能の場合には異常表示ランプ17
Cを点灯する。
【0030】測定装置10を読み取り位置に設定した
後、測定装置10の左右いずれかの読み込みボタンスイ
ッチ18L、18Rを操作し、基準レジストマークに対
する各レジストマークの位置関係を測定する。尚、読み
込みボタンスイッチ18Lのオンにより版胴の左側に設
けてあるレジストマークが測定され、読み込みボタンス
イッチ18Rのオンにより版胴の右側に設けてあるレジ
ストマークが測定される。
【0031】そして、測定装置10は、この測定値と予
め記憶部12に記憶されている基準レジストマークに対
する各レジストマークの位置関係とを比較し、実際のレ
ジストマークの位置ずれ量を算出する。この算出値は制
御装置20に送られ、制御装置20はこの算出値に従
い、各印刷機4〜6における版胴の位置を修正する指令
を送信する。
【0032】尚、測定装置10は、ラインセンサ11を
平行移動、もしくは回動可能とするラインセンサ移動ボ
タンスイッチ21を備えている。
【0033】然るに、測定装置10は、具体的には、以
下の第1実施例又は第2実施例の演算方式にて上述の位
置ずれ量を演算する。
【0034】(第1実施例)(図3、図4参照) 第1実施例の演算方式を実施する測定装置10にあって
は、図3に示す如く、ラインセンサ11はファインダ1
4におけるX−Y方向の位置決め用マークSに対して45
度の傾きを持って装着され、ラインセンサ11の検出ラ
インが印刷機8上のX方向とY方向の両方向の各レジス
トマークに45度の交差角度で設定可能とされている。ま
たラインセンサ11は、長手方向に直交する方向に移動
することが可能である。そして図3に示すように、印刷
機3により印刷されるX方向用とY方向用の基準レジス
トマーク(黒)LX、LYをファインダ14における位
置決め用マークSに合わせることにて、レジストマーク
上に測定装置10を位置決めする。
【0035】図4において、LX1 、LY1 は印刷機4
により印刷されたX方向用とY方向用のレジストマー
ク、LX2 、LY2 は印刷機5により印刷されたX方向
用とY方向用のレジストマーク、LX3 、LY3 は印刷
機6により印刷されたX方向用とY方向用のレジストマ
ークである。尚、Lは見分け用マークで、印刷機3によ
り基準レジストマークLX、LYとともに印刷され、測
定装置10が基準レジストマークLX、LYを正確に識
別するために用いるものである。つまり、見分け用マー
クLは、他のレジストマークよりも十分に広い幅を有し
ており、測定装置10が有するラインセンサ11により
検出動作を行なったとき容易に他のレジストマークと区
別することができる。そして見分け用マークLから基準
レジストマークLX、LYまでの距離Z4 、Z5 が、予
め記憶部12に登録されているため、この見分け用マー
クLと距離Z4 、Z5から基準レジストマークLX、L
Yを正確に識別できる(距離Z4 、Z5 は、基準レジス
トマークLX、LYをファインダ14における位置決め
用マークSに正確に合わせたときのラインセンサ11上
での距離である。だが、基準レジストマークLX、LY
をファインダ14における位置決め用マークSに合わせ
るのは作業者であるから、正確に合わせるには限界があ
る。然しながら、距離Z4 、Z5 を頼りにその距離近辺
に位置するレジストマークが基準レジストマークLX、
LYであると識別するには充分である)。
【0036】尚、記憶部12には、基準レジストマーク
LX、LYに対して直交する方向での基準レジストマー
クLX、LYと他の各レジストマークとがなすべき適正
距離X1 、X2 、X3 、Y1 、Y2 、Y3 が予め記憶さ
れている。
【0037】然るに、測定装置10は、下記(1) 〜(4)
により前述の位置ずれ量の演算動作を行なう。
【0038】(1) 位置ずれ量の測定にあたり、図3に示
すように、測定装置10を印刷紙8上の左右の2か所に
印刷されたレジストマークのうち一方のレジストマーク
上に位置決めする。このとき、印刷機3により印刷され
た基準レジストマーク(黒)LX、LYをファインダ1
4における位置決め用マークSに合わせるようにする。
そして測定装置10の左右一方の読み込みボタンスイッ
チ18L、18Rを操作し、ラインセンサ11により測
定範囲に位置するレジストマークを一括して認識する。
これにより、Z1 〜Z8 の距離が算出される。また見分
け用マークLと予め記憶部12に登録されている見分け
用マークLに対する基準レジストマークLX、LYの距
離Z4 、Z5 とから、基準レジストマークLX、LYが
識別される。これにより、この基準レジストマークL
X、LYに対して各レジストマークがラインセンサ11
の検出ライン上でなす実際の距離x1 、x2 、x3 、y
1 、y2 、y3 が検出(算出)される。そして、記憶部
12に、この距離x1 、x2、x3 、y1 、y2 、y3
並びに基準レジストマークLX、LYとラインセンサと
の交点AX1 、AY1 の位置が記憶される。
【0039】(2) 次に、ラインセンサ移動ボタンスイッ
チ21を操作し、ラインセンサ11を所定距離P分平行
移動させた後、左右一方の読み込みボタンスイッチ18
L、18Rを操作する。そして距離P移動した位置にお
ける、基準レジストマークLX、LYとラインセンサ1
1との交点AX2 、AY2 を求め、記憶部12に記憶し
てある交点AX1 、AY1 とから、これら両交点AX1
〜AX2 、AY1 〜AY2 のラインセンサ長手方向上に
おける距離a、bが求められる。そしてこの距離a、b
と移動距離Pとから、ラインセンサ11の検出ラインと
基準レジストマークLX、LYとの交差角度θX 、θY
が算出され、この角度θX 、θY と記憶部12に記憶し
た距離x1 、x2 、x3 、y1、y2 、y3 とから、基
準レジストマークLX、LYに対して直交する方向での
各レジストマークまでの実際の距離X1 ’、X2 ’、X
3 ’、Y1 ’、Y2 ’、Y3 ’が算出される。
【0040】(3) この実際の距離X1 ’、X2 ’、X
3 ’、Y1 ’、Y2 ’、Y3 ’と記憶部12に登録され
ている適正距離X1 、X2 、X3 、Y1 、Y2 、Y3
をそれぞれ比較することにて、実際の各レジストマーク
の位置ずれ量が求められる。そして求められたずれ量を
制御装置20に送る。
【0041】(4) 上記と同様にして、左右の2か所のレ
ジストマークのうち他方のレジストマークについても同
様に位置ずれ量を算出し、制御装置20に算出値を送
る。
【0042】制御装置20は、算出した左右両方のレジ
ストマークの位置ずれ量に基づいて、各印刷機4〜6に
対し版胴の位置を修正する指令を出力する。
【0043】この第1実施例によれば、レジストマーク
に対して45度の方向に設けたラインセンサ11にてレジ
ストマーク間の距離の測定を自動的にしているので、X
方向、Y方向のレジストマーク間の距離を一度に、かつ
個人差なく測定することができる。
【0044】また、ラインセンサ11を用いてレジスト
マーク間の距離を測定していることから、位置ずれ量を
正確に算出することができるので、1回の修正で版胴の
ずれを無くすことができ、位置調整を短時間で行なうこ
とができる。
【0045】(第2実施例)(図5、図6参照) 第2実施例の演算方式を実施する測定装置10にあって
は、図5に示す如く、ラインセンサ11が測定装置10
内にて回動可能に設けられ、ファインダ14内における
X方向に平行な位置と、Y方向に平行な位置との2位置
に設定することができ、ラインセンサ11の検出ライン
が印刷紙8上のX方向とY方向の両方向の各レジストマ
ークのそれぞれに直交する方向に切換設定可能とされて
いる。
【0046】図6において、LX、LYは印刷機3によ
り印刷されたX方向とY方向の基準レジストマークであ
る。以下、LX1 、LY1 は印刷機4により印刷された
X方向用とY方向用のレジストマーク、LX2 、LY2
は印刷機5により印刷されたX方向用とY方向用のレジ
ストマーク、LX3 、LY3 は印刷機6により印刷され
たX方向用とY方向用のレジストマークである。尚、L
は、位置決め用レジストマークである。また、同図
(E)は図柄間にずれがある場合、(F)はずれが取り
除かれた場合における、各レジストマークの印刷状態を
それぞれ示す。
【0047】尚、記憶部12には、第1実施例における
と同様に、基準レジストマークLX、LYに対して直交
する方向での基準レジストマークLX、LYと他の各レ
ジストマークとがなすべき適正距離X1 、X2 、X3
1 、Y2 、Y3 が予め記憶されている。
【0048】然るに、測定装置10は、下記(1) 〜(4)
により前述の位置ずれ量の演算動作を行なう。
【0049】(1) 位置ずれ量の測定に当たり、図5に示
すように、測定装置10と印刷紙8上の左右の2か所に
印刷されたレジストマークのうち、一方のレジストマー
ク上に位置決めする。このとき、ファインダ14内の位
置決め用マークSを、試し刷りした印刷紙8上の位置決
め用レジストマークLに合わせ、測定装置10の位置決
めを行なう。そして先ずラインセンサ11をX方向と平
行に位置させ、測定装置10の左右一方の読み込みボタ
ンスイッチ18L、18Rを操作することによって、基
準レジストマークLXに対して直交する方向での基準レ
ジストマークLXと他の各レジストマークLX1 、LX
2、LX3 とがなす実際の距離の測定が行なわれる。
【0050】(2) 求められた各レジストマーク間の距離
と記憶部12に設定されている対応する適正距離とを比
較することによって、実際のレジストマークLX1 、L
2、LX3 の位置ずれ量を算出し、制御装置20に送
る。
【0051】(3) 次に、ラインセンサ移動ボタン21を
操作し、ラインセンサ11を90度回動させてY方向と平
行に位置させ、左右一方の読み込みボタンスイッチ18
L、18Rを操作する。そこで上記と同様にレジストマ
ークLYに対する各レジストマークLY1 、LY2 、L
3 の実際の位置ずれ量を算出し、この算出値を制御装
置20に送る。
【0052】(4) この後、左右の2か所のレジストマー
クのうち他方のレジストマークについても同様に位置ず
れ量を算出し、制御装置20に算出値を送る。
【0053】制御装置20は、算出した左右両方のレジ
ストマークの位置ずれ量に基づいて、各印刷機4〜6に
対し版胴の位置を修正する指令を出力する。
【0054】第1実施例においては、レジストマークと
ラインセンサ11との関係を略45度に配置して各レジス
トマークの位置ずれ量を測定したが、この第2実施例に
よれば、各レジストマークに対してラインセンサ11を
直交する方向に位置させてレジストマークの間隔の測定
を行なっているので、位置ずれ量をより正確に測定する
ことができる。
【0055】また、第1実施例と同様に、ラインセンサ
11を用いてレジストマークの位置ずれ量を測定してい
ることから、ずれ量が正確に算出でき、1回の修正で版
胴のずれを確実に無くすことができるので、調整作業を
短時間に行なえる。
【0056】尚、第1実施例において、ラインセンサ1
1自体を距離P移動させるようにしたが、ラインセンサ
11と測定面(印刷紙8)との間に反射鏡を介在させ、
この反射鏡の角度を調整することによって、ラインセン
サ11による測定位置を移動させるようにしても良い。
同様に第2実施例においても、反射鏡を回動させること
により、ラインセンサ11の測定角度を変えるようにし
ても良い。
【0057】また、第1実施例において、ライセンサ1
1の移動をライセンサ移動ボタンスイッチ21を操作す
ることにて行なう例で説明したが、基準レジストマーク
LX、LYに対する各レジストマークの実際の距離x
1 、x2 、x3 、y1 、y2 、y3 を検出した後に、自
動的にラインセンサ11が所定距離P平行移動し、測定
を行なうようにしても構わない。同様に第2実施例にお
いても、X方向の測定が完了した後に、自動的にライセ
ンサ11が90度回転するようにしても構わない。
【0058】また、第1実施例において、ラインセンサ
11を距離P移動させるようにしたのは、基準レジスト
マークとラインセンサ11との交差角度をθX 、θY
求めるためである。従って、基準レジストマークLX、
LYをファインダ14に設けられた位置決め用マークS
に正確に合わせることができるのであれば、基準レジス
トマークLX、LYに対するラインセンサ11の傾きは
45度(θX 、θY =45度)となるので、副測定(距離P
移動した位置での角度検出)は不要である。
【0059】また、レジストマークの形は、上記実施例
に示したものに限られるものではない。ラインセンサに
よって検出できる形状のものであれば構わない。
【0060】また、本発明の実施において、レジストマ
ークの第1の方向と第2の方向は、互いに交差するもの
であれば良く、上記実施例におけるX方向とY方向の如
くに互いに直交することを必須としない。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡素な構
成により、迅速かつ正確に、版胴の位置合わせを行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るレジストマーク測定装置が
適用された印刷システムを示す模式図である。
【図2】図2は本発明に係るレジストマーク測定装置の
一例を示す模式図である。
【図3】図3は第1実施例の測定状態を示す模式図であ
る。
【図4】図4は第1実施例の演算方式を説明する模式図
である。
【図5】図5は第2実施例の測定状態を示す模式図であ
る。
【図6】図6は第2実施例の演算方式を説明する模式図
である。
【図7】図7は多色刷り印刷装置を示す模式図である。
【符号の説明】
3 基準印刷機 4〜6 他の印刷機 10 測定装置 11 ラインセンサ 12 記憶部 13 演算部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印刷機により多色刷りするに際
    し、基準印刷機により印刷される第1の方向位置合わせ
    用の第1方向用基準レジストマーク及び第2の方向位置
    合わせ用の第2方向用基準レジストマークと他の印刷機
    により印刷される第1の方向位置合わせ用の第1方向用
    レジストマーク及び第2の方向位置合わせ用の第2方向
    用レジストマークとの、それら第1及び第2の各方向で
    の位置ずれ量を同一印刷紙上で読み取るための多色印刷
    用レジストマーク測定装置であって、 各レジストマークを検出するラインセンサと、第1方向
    用基準レジストマークに対する第1方向用レジストマー
    クの適正位置関係、及び第2方向用基準レジストマーク
    に対する第2方向用レジストマークの適正位置関係を予
    め記憶させた記憶部と、ラインセンサの検出結果に基づ
    いて、第1方向用基準レジストマークに対する第1方向
    用レジストマークの実際の位置関係、及び第2方向用基
    準レジストマークに対する第2方向用レジストマークの
    実際の位置関係を演算し、この演算値を前記記憶部の記
    憶データと比較し、第1方向用レジストマークの位置ず
    れ量及び第2方向用レジストマークの位置ずれ量を演算
    する演算部とを有してなり、 前記ラインセンサの検出ラインが印刷紙上の第1と第2
    の両方向の各レジストマークに、ある交差角度で設定可
    能とされ、前記記憶部は、基準レジストマークに対して
    直交する方向での基準レジストマークと他のレジストマ
    ークとがなすべき適正距離を予め記憶し、前記演算部
    は、第1と第2の両方向のそれぞれについて、ライン
    センサの検出結果から基準レジストマークに対して他の
    レジストマークがラインセンサの検出ライン上でなす実
    際の距離を演算し、基準レジストマークに対して他の
    レジストマークがラインセンサの検出ライン上でなす上
    記の実際の距離と、ラインセンサの検出ラインが基準レ
    ジストマークに対してなす交差角度とに基づき、基準レ
    ジストマークに対して直交する方向で基準レジストマー
    クと他のレジストマークとがなす実際の距離を演算し、
    このでの演算値を前記記憶部の記憶データと比較
    し、他のレジストマークの位置ずれ量を演算することを
    特徴とする 多色印刷用レジストマーク測定装置。
  2. 【請求項2】 前記演算部が、ラインセンサの平行移動
    結果に基づき、該ラインセンサと基準レジストマークの
    移動前後における両交点のラインセンサ長手方向上にお
    ける距離を求め、この距離と該ラインセンサの平行移動
    量とから、前記ラインセンサの検出ラインが基準レジス
    トマークに対してなす交差角度を求める請求項1記載の
    多色印刷用レジストマーク測定装置。
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