JP3050854U - アスファルトルーフィング - Google Patents
アスファルトルーフィングInfo
- Publication number
- JP3050854U JP3050854U JP1997009462U JP946297U JP3050854U JP 3050854 U JP3050854 U JP 3050854U JP 1997009462 U JP1997009462 U JP 1997009462U JP 946297 U JP946297 U JP 946297U JP 3050854 U JP3050854 U JP 3050854U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- roofing
- weight
- asphalt roofing
- crepe paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】アスファルトルーフィングの欠点である感温性
の高さ及び滑りやすさを改良すること。 【解決手段】アスファルトルーフィング基材の少なくと
も片面に,クレープ紙を貼着,積層する。
の高さ及び滑りやすさを改良すること。 【解決手段】アスファルトルーフィング基材の少なくと
も片面に,クレープ紙を貼着,積層する。
Description
【0001】
本考案は、屋根瓦の下葺材として利用されているアスファルトルーフィングに 係るものである。
【0002】
従来のアスファルトルーフィングは、基材にアスファルトを浸透、被覆し、そ の被覆層の上に粘着防止目的で鉱物質粒粉を撒着していたのみで、クレープ紙を 貼着、積層したものは見られない。
【0003】 一般的にアスファルトは感温性が高く、熱すると軟化し、冷却すると硬化する 性質を持っている。これが原因で、アスファルトルーフィングには、以下の様な 諸問題が発生する。
【0004】 夏期高温時においては、直射日光により表面が熱され、前述した様にアスファ ルトが軟化する。この為、施工作業時において、作業員の靴底に被覆層のアスフ ァルトが付着し、カラー鋼板、瓦、スレート瓦等の屋根葺材を汚すことがある。 また、アスファルトルーフィングを野地板にステープルで仮止めする為に使用す るハンマタッカにおいて、ステープル射出口部に軟化したアスファルトが詰まり 壊れることがある。また、アスファルトの軟化により、ルーフィング全体の強度 が弱くなり、仮止めステープルが野地板に固定されていても風により簡単にまく り上げられて、破損する。また、施工時に作業のちょっとした手荒さで簡単に破 損することもある。
【0005】 冬期低温時においては、アスファルトは硬化しており、施工時にアスファルト ルーフィングを折り曲げる際、被覆層及び基材が割れ破損することがある。また 、アスファルトの硬化により脆弱になる為、施工時において、破損することもあ る。
【0006】 また、アスファルトルーフィングの展敷時や屋根瓦施工時において、被覆層に 撒着している鉱物質粉粒が原因で作業員が滑ることもある。特に、雨等の気象に より被覆アスファルトに撒着している鉱物質粉粒が浮上し、この状態で作業員が 作業を行うと、浮上した鉱物質粉粒がコロの役目をするためよく滑ることがあり 、非常に危険であった。
【0007】 そして、鉱物質粉粒を撒着していることにより、アスファルトルーフィング自 体の重量が重くなり、施工性に問題があった。
【0008】
本考案は、従来のアスファルトルーフィングにおける上記の諸々欠点の解決を 目的とし、季節に左右されない作業性と安全性、そして品質の向上を図るもので ある。
【0009】
本考案におけるアスファルトルーフィングは、アスファルトを主成分とした屋 根下葺材の少なくとも片面に、クレープ紙を貼着、積層することを特徴とするア スファルトルーフィングである。主成分とするアスファルトが、アスファルト1 00重量部に熱可塑性ポリマー0〜100重量部、無機充填材0〜100重量部 を添加後均一に混合して得られたものを使用することを特徴とする。
【0010】
以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】 基材に浸透されるための浸透アスファルトを浸透させた基材に、基材両面に被 覆するための被覆アスファルトを被覆させた被覆層上に、被覆層の被覆アスファ ルトが接着性を保っているうちに、いずれか片面全体にクレープ紙を貼着、積層 し、残りの片面は、鉱物質粉粒を撒着する。
【0012】 いずれか片面にクレープ紙を貼着、積層しているアスファルトルーフィングを 施工する際は、クレープ紙を貼着,積層した側を上側に向けて施工する。
【0013】 基材は、新聞、雑誌、ダンボール等の故紙や綿、毛くず等から再生されたラグ 質原紙、ポリエステル等の合成繊維からなる不織布等を使用する。これらの基材 は、単独で又は複数で使用することができる。
【0014】 アスファルトは、特に制限はなく一般にアスファルトと呼ばれるもの、例えば 、天然アスファルト、JIS K 2207「石油アスファルト」に規定するス トレートアスファルト、ブローンアスファルト、防水工事用アスファルトの石油 アスファルトを使用する。浸透アスファルトと被覆アスファルトは、アスファル ト100重量部に熱可塑性ポリマー0〜100重量部、無機充填材0〜100重 量部を添加後均一に混合して得られたものを使用する。これらのアスファルトは 単独で又は2種以上の混合物として使用することができる。浸透アスファルトと 被覆アスファルトは、同種のアスファルトを使用しても異種のアスファルトを使 用してもかまわない。
【0015】 熱可塑性ポリマーとしては、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、エ チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アク リル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、スチレン・ブタ ジエン共重合体、天然ゴム、天然ロジン、変性ロジン等を使用することができる が、特に、防水性、コスト、生産性を考慮すると、スチレン・ブタジエン共重合 体を使用することが好ましい。
【0016】 無機充填材としては、鉄、銅、鉛、錫、亜鉛、ニッケル、ステンレス鋼等の金 属粉体、酸化鉄、三二酸化鉄、四三酸化鉄、酸化鉛、酸化錫、酸化亜鉛、酸化銅 、酸化アルミニウム等の金属酸化物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、 硫酸アルミニウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム等の金属塩類、マイカ、 クレー、タルク、けい藻土、けい砂、軽石粉等を使用することができ、これらは 単独で又は2種以上を混合して使用することができる。特に、コスト、生産性を 考慮すると、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、タルクを使用することが好ま しい。
【0017】 クレープ紙としては、紙の材質は何でもよい。単位質量は、5g/m2〜30 0g/m2で、厚さは問わない。特に、製品の重量を考えると、単位質量が50 g/m2のクレープ紙を用いるのが好ましい。
【0018】 鉱物質粉粒としては、カオリン、ケイ砂、けい藻土、タルク、螢石等を使用す ることができる。特に、ケイ砂を使用することが好ましい。
【0019】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明するが、本考案は実施例により限 定されるものではない。
【0020】 図1は、本考案に係るアスファルトルーフィングの部分斜視図、図2は、図1 中のA−Aの断面図である。
【0021】 以下、説明する本考案のアスファルトルーフィングは、JIS A 6005 「アスファルトルーフィングフェルト」に規定するアスファルトルーフィング9 40の片面に、クレープ紙を貼着、積層したものとした。
【0022】 基材として目付220g/m2の古新聞、雑誌、ダンボールなどの古紙や綿、 毛くずなどから再生されたラグ質原紙、浸透アスファルトとしてJIS K 2 207「石油アスファルト」に規定するストレートアスファルト60〜80、被 覆アスファルトとして、JIS K 2207「石油アスファルト」に規定する ブローンアスファルト10〜20と200メッシュの炭酸カルシウムを重量比で 8:2に均一に混合したものとした。片面には、目付50g/m2のクレープ紙 1を貼着、積層し、もう片面には、中心を200メッシュとした範囲65メッシ ュ以下のケイ砂を撒着した。
【0023】 前述の本考案品であるクレープ紙を積層、貼着したアスファルトルーフィング と、従来品のアスファルトルーフィング940の比較試験を行ったところ、本考 案品の方が、従来品に比べ、引張、引裂強度は向上し、直射日光による熱吸収も 少なく、低温による折り曲げ性能も良好で、重量も軽くなっており、全ての点で 優れていた。
【0024】 比較に用いた、従来品のアスファルトルーフィングの構成は、基材として目付 220g/m2の古新聞、雑誌、ダンボールなどの古紙や綿、毛くずなどから再 生されたラグ質原紙、浸透アスファルトとしてJIS K 2207「石油アス ファルト」に規定するストレートアスファルト60〜80、被覆アスファルトと して、JIS K 2207「石油アスファルト」に規定するブローンアスファ ルト10〜20と200メッシュの炭酸カルシウムを重量比で8:2に均一に混 合したものとした。両面に、中心を200メッシュとした範囲65メッシュ以下 のケイ砂を撒着した。
【0025】 試験は次の項目について行った。試験項目1の引張強度及び最大荷重時の伸び は、JIS A 6005「アスファルトルーフィングフェルト」 6.10引 張強さによる。試験項目2の引裂強度は、JIS P 8116「紙および板紙 の引裂強さ試験方法」による。試験項目3の表面の温度は、1997年7月4日 、13時の温度を、非接触温度計(株式会社コス製CT−30)を用いて計測し た。試験項目4の折曲げ性能は、JIS A 6022「ストレッチアスファル トルーフィングフェルト」 6.8折曲げ性能に準拠して行い、結果は、亀裂を 生じた試験片数で表した。試験項目5の1巻の重量は、長さ21m、幅1mのア スファルトルーフィングの重量を量った。以上の結果は、表1に示す通りで全試 験項目において本考案品が優れていた。
【0026】
【表1】
【0027】 また、他の構造として、両面に該クレープ紙1を貼着、積層した構造、いずれ か片面に該クレープ紙1、残りの片面に不織布5を貼着、積層した構造、いずれ か片面のラップ部に鉱物質粉粒を撒着しそれ以外の個所に該クレープ紙1、残り の片面に粘着層6と離型紙7を貼着、積層した構造がある。前から順番に図3、 図4及び図5に示す。
【0028】 図3及び図4について、実施例に示す本考案品より、以下に記す様に優れた点 が追加される。図5については、同等の効果が得られる。図3は、両面に該クレ ープ紙1を貼着、積層することにより、アスファルトルーフィングの軽量化を図 ったものである。図4は、残りの片面に該不織布5を貼着、積層することにより 、アスファルトルーフィングの軽量化を図り、機械的強度を高くしたものである 。
【0029】
従来のアスファルトルーフィングは次の様な欠点があった。夏期高温時におい ては、アスファルトの軟化が原因で起こる、作業員の靴底に被覆層のアスファル トが付着することによるカラー鋼板、瓦、スレート瓦等の屋根葺材の汚れ、アス ファルトルーフィングを野地板に仮止めする為に使用するハンマタッカにおいて 、ステープル射出口部にアスファルトが詰まることによる機具の壊れ、ルーフィ ング全体の強度が弱くなることによる仮止めステープル部の風による破損、ちょ っとした手荒さによる破損があった。冬期低温時においては、アスファルトの硬 化による、アスファルトルーフィングの折り曲げ時の被覆層及び基材の破損、ア スファルトの硬化による脆弱化の為に起こる破損があった。また、表面の鉱物質 粉粒は、それにより滑ることがあり危険で、アスファルトルーフィング自体の重 量を重くしていたため作業性に問題があった。
【0030】 本考案にかかるアスファルトルーフィングは、表面にクレープ紙を用いること により、上記欠点を解決でき、1年中、安心して施工時に使用することが出来る 。
【提出日】平成9年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【0026】
【表1】
【図1】本考案に係るアスファルトルーフィングの部分
斜視図。
斜視図。
【図2】図1のA−Aに係る断面図。
【図3】両面にクレープ紙を貼着、積層したアスファル
トルーフィングの断面図。
トルーフィングの断面図。
【図4】いずれか片面にクレープ紙、残りの片面に不織
布を貼着、積層したアスファルトルーフィングの断面
図。
布を貼着、積層したアスファルトルーフィングの断面
図。
【図5】いずれか片面のラップ部に鉱物質粉粒を撒着し
それ以外の個所にクレープ紙、残りの片面に粘着層と離
型紙を貼着、積層したアスファルトルーフィングの断面
図。
それ以外の個所にクレープ紙、残りの片面に粘着層と離
型紙を貼着、積層したアスファルトルーフィングの断面
図。
1 クレープ紙 2 被覆層 3 浸透アスファルトを浸透させた基材 4 鉱物質粉粒 5 不織布 6 粘着層 7 離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04D 12/00 E04D 12/00 S
Claims (2)
- 【請求項1】 アスファルトを主成分とした屋根下葺材
の少なくとも片面に、クレープ紙を貼着、積層すること
を特徴とするアスファルトルーフィング。 - 【請求項2】 主成分とするアスファルトが、アスファ
ルト100重量部に熱可塑性ポリマー0〜100重量
部、無機充填材0〜100重量部を添加後均一に混合し
て得られたものであることを特徴とする請求項1に記載
のアスファルトルーフィング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009462U JP3050854U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | アスファルトルーフィング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009462U JP3050854U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | アスファルトルーフィング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3050854U true JP3050854U (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=43185038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997009462U Expired - Lifetime JP3050854U (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | アスファルトルーフィング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050854U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003320611A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-11 | Ube Ind Ltd | 防水シート |
JP2005320810A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Ube Ind Ltd | 屋根下葺材 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP1997009462U patent/JP3050854U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003320611A (ja) * | 2002-05-07 | 2003-11-11 | Ube Ind Ltd | 防水シート |
JP2005320810A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Ube Ind Ltd | 屋根下葺材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2358055C (en) | Roofing material | |
US6696125B2 (en) | Self-adhered modified bitumen roofing material | |
US7132143B2 (en) | Self-adhering modified bitumen underlayment for tile roofs | |
AU770979B2 (en) | Roofing underlayment | |
US7115313B2 (en) | Self-adhering modified bitumen underlayment for metal roofs | |
US7977259B2 (en) | Roofing underlayment and method of producing same | |
US7776417B2 (en) | Self-adhesive ventilating waterproofing membrane | |
AU2001259348B8 (en) | Asphalt coated structural article | |
US20040009319A1 (en) | Highly reflective and highly emissive modified bituminous roofing membranes and shingles | |
US20050126102A1 (en) | Self-adhered roof system and components | |
AU2001259348A1 (en) | Asphalt coated structural article | |
CA2245649C (en) | Rollable asphaltic protection course | |
JP3050854U (ja) | アスファルトルーフィング | |
JP2582708B2 (ja) | 屋根の防水施工法及び防水施工体 | |
US6869662B2 (en) | Self-adherent roofing membrane without the need for a removable release liner | |
JPH1150609A (ja) | 屋根下地材 | |
EP1412591B1 (en) | Roofing composite | |
JPH0419138Y2 (ja) | ||
JP2767381B2 (ja) | 屋根下葺材 | |
JP2001317162A (ja) | スレート材の補強構造 | |
MXPA01006846A (en) | Roofing material | |
Manual | Applicability Of The Asbestos NESHAPToAsbestos | |
JPH0524744U (ja) | 屋根下葺材 | |
JP2002070250A (ja) | 自着層付き屋根下葺材 | |
JPH08170272A (ja) | 屋根下葺き材 |