JP3050627B2 - 極細高発泡線の製造方法 - Google Patents

極細高発泡線の製造方法

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JP3050627B2
JP3050627B2 JP3085044A JP8504491A JP3050627B2 JP 3050627 B2 JP3050627 B2 JP 3050627B2 JP 3085044 A JP3085044 A JP 3085044A JP 8504491 A JP8504491 A JP 8504491A JP 3050627 B2 JP3050627 B2 JP 3050627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芯線外径0.3 mm以下の
極細高発泡線を製造する極細高発泡線の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報伝送路として、情
報を高速で大量に処理する必要から、情報の伝搬遅延時
間が小さい高密度電線が要求されている。この要求を満
すものとして、外径0.3 mm以下の極細芯線の外周に押出
機から誘電率の小さい発泡テトラフロロエチレン樹脂の
如き発泡ふっ素樹脂を押出し被覆した極細高発泡線が用
いられている。
【0003】この極細発泡線は、熱溶融できるテトラフ
ロロエチレンにフロンの如き発泡ガスを押出機内で注入
し、混練した後、クロスヘッドで発泡ふっ素樹脂を極細
芯線上に押出し被覆した後、発泡させることにより製造
している。この場合、芯線径が小さいと、押出機からの
発泡ふっ素樹脂の押出し量も小さくなる。従来は、シリ
ンダ内径25mmの押出機、又はシリンダ内径30mmの押出機
を低速回転させて、極細芯線に押出し被覆を行ってい
た。なお、テトラフロロエチレンの押出しは、剪断率を
大きくすると、被覆表面の肌荒れが起こるため、剪断率
には制限がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の極細
高発泡線の製造方法では、次に示すような種々の問題点
がある。
【0005】(ア)シリンダ内径25mmの押出機で0.35g/
minの押出し量を得るには、スクリュー回転数は0.4rpm
以下にする必要がある。この回転数では、押出し量が安
定しないため、被覆径が不安定になる。
【0006】(イ)テトラフロロエチレンとフロンは押
出機内で反応するが、押出し量が小さいので、押出機内
で滞留時間が長くなるため、反応が進み、被覆前にテト
ラフロロエチレンが劣化する。例えばシリンダ内径25mm
の押出機で0.35g/min を押出すと、ホッパーからダイス
までの押出し材料の滞留時間は5時間以上となる。
【0007】(ウ)シリンダ内径10mm以下の押出機を用
いると、スクリューシャフトの強度が小さく、テトラフ
ロロエチレンは融点近傍(300 ℃)で急激に粘度が変わ
るため、スクリューに大きな捩りモーメントが加わり、
スクリューが破損する。
【0008】本発明の目的は、芯線外径0.3mm 以下の極
細高発泡線の製造を長尺にわたって安定して行うことが
できる極細高発泡線の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の手段を説明すると、本発明は外径0.3 mm以
下の極細芯線の外周に押出機から発泡ふっ素樹脂を押出
し被覆して極細高発泡線を製造する極細高発泡線の製造
方法において、前記押出機のスクリュー回転数が0.5rpm
以上となるように、且つ前記押出機のホッパーに近い該
押出機のシリンダの温度をふっ素樹脂の融点以下に維持
しつつ前記極細高発泡線の製造を行うことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】このように、押出機のスクリュー回転数が0.5r
pm以上となるように、且つ該押出機のホッパーに近い該
押出機のシリンダの温度をふっ素樹脂の融点以下に維持
しつつ極細高発泡線の製造を行うと、スクリューを安定
して回転させることができ、所期の発泡率,外径を持
ち、外観の良い極細高発泡線を長尺にわたって安定して
製造することができる。
【0011】
【実施例】図1(A)は本実施例で用いる押出機を示し
たものである。図において、1はシリンダ、2は該シリ
ンダ1内で回転するスクリュー、3はシリンダ1の基端
側でシリンダ1内にペレット状の押出し材料4を供給す
るホッパー、5はシリンダ1の先端に設けられているク
ロスヘッド、6はシリンダ1の外周に設けられているヒ
ータ、7a〜7dはシリンダ1の温度測定点、8はシリ
ンダ1に設けられている発泡剤注入口、9は発泡剤を収
容したタンク、10はタンク9から発泡剤を発泡剤注入
口8を経てシリンダ1内に注入する注入ポンプ,11は
ホッパー3に対応したシリンダ1を冷却している冷却ジ
ャケットである。
【0012】図1(B)は図1(A)におけるシリンダ
1のフィードゾーン,コンプレッションゾーン,メータ
リングゾーンの温度分布を示したものである。
【0013】本発明者は、芯線外径0.3mm 以下の極細高
発泡線の最適な製造条件を決定するため、被覆材として
テトラフロロエチレン(融点300℃)を用いて各線種に
対して実験を行ったところ、表1に示す結果が得られ
た。
【0014】
【表1】
【0015】線種が90Ωの極細高発泡線については、最
初表1の条件で製造したが、その表面に凹凸が多く、外
観が悪いのでシリンダ内径25mmの押出機を用いて試作し
たところ、良品が得られた。このとき、スクリュー回転
数は2rpm 、ホッパー3下近傍のヒータ6の設定温度は
290 ℃とした。
【0016】また、線種が65Ω×3.8ns/m (1) ,65Ω×
3.8ns/m (2) ,65Ω×3.8ns/m (3)の極細高発泡線につ
いては、表1の条件で製造を行ったところ、所期の発泡
率,外径を長尺にわたって安定して得ることができた。
更に、外観も良いものができた。
【0017】フィードゾーンにあるヒータ6の温度はふ
っ素樹脂の融点以下となるように加熱し、コンプレッシ
ョンゾーン(シリンダとスクリュー間の断面積比が急激
に圧縮する側に変わる点)でふっ素樹脂の融点以上とな
り、メータリングゾーンで340 ℃以上となるようにして
いる。
【0018】発泡剤の注入は、メータリングゾーンで行
なった。そのときの注入圧力は、40〜60kg/cm2 であ
る。
【0019】線種が65Ω×3.8ns/m (3) の押出機とし
て、シリンダ内径15mmの押出機を用いた。ホッパーから
は外径1.5mm 、長さ1.5mm 以下の微細ペレットを供給し
た。この微細ペレット状のテトラフロロエチレン剤とし
ては、発泡核剤を混入した全練りペレットを用いた。ス
クリュー回転数は1.5rpm、押出し量は2.2g/min とし
て、被覆を行なった。その結果、得られた極細高発泡線
は、発泡率73%、伝搬遅延時間3.8 ns/m ±0.12ns/m
を達成した。ダイスから出た直後の極細高発泡線を直接
水冷することによって、滑らかな外観を得た。このと
き、ホッパー近傍のヒータは280 ℃で温調した。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る極細
高発泡線の製造方法では、押出機のスクリュー回転数が
0.5 rpm 以上となるように、且つ該押出機のホッパーに
近い該押出機のシリンダの温度をふっ素樹脂の融点以下
に維持しつつ極細高発泡線の製造を行うので、スクリュ
ーを安定して回転させることができ、所期の発泡率,外
径を持ち、外観の良い極細高発泡線を長尺にわたって安
定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る極細高発泡線の製造方法
を実施する押出機の概略構成を示す縦断面図、(B)は
該押出機のシリンダの温度分布図である。
【符号の説明】
1…シリンダ、2…スクリュー、3…ホッパー、4…ペ
レット状押出し材料、5…クロスヘッド、6…ヒータ、
7a〜7d…シリンダ1の温度測定点、8…発泡剤注入
口、9…発泡剤収容タンク、10…注入ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−250027(JP,A) 特開 平1−267907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/14 B29C 47/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外径0.3 mm以下の極細芯線の外周に押出
    機から発泡ふっ素樹脂を押出し被覆して極細高発泡線を
    製造する極細高発泡線の製造方法において、前記押出機
    のスクリュー回転数が0.5rpm以上となるように、且つ前
    記押出機のホッパーに近い該押出機のシリンダの温度を
    ふっ素樹脂の融点以下に維持しつつ前記極細高発泡線の
    製造を行うことを特徴とする極細高発泡線の製造方法。
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