JP3050594U - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の情報を記録した表示プレートを表示窓の
あるケースに収納し、順次表示できるようにして、表示
プレートの損傷を防いだ表示装置を提供する。 【解決手段】表面に文字、図、絵画等の情報の情報を記
録した表示プレート５を表示用窓２１が設けられたケー
ス１に収納する。表示プレート５はケース１の容器３内
に複数枚積重ねた積重ね体が２組隣り合うように装填さ
れる。容器３の側面の長穴３１に取り付けられたレバー
４を長穴３１に沿って往復運動させることにより最下位
の表示プレート５が隣の積重ね体の最下位に潜り込み、
隣の積重ね体の最上位の表示プレート５が元の積重ね体
の最上位に乗るように循環させることにより表示プレー
ト５を順々に窓２１に表示させる。この循環を可能にす
るため表示プレート５の側面に傾斜をつけ、角に切欠き
部を設け、レバー４の先端に前記切欠き部に係合する爪
を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、表示装置に関し、特に表示用の窓が設けられたケース内に文字、図 、絵画、写真等の情報が記録されている表示プレートを複数枚装填してレバー操 作により表示プレートを窓に順に送り出して表示する表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、色々なことを記録したり記憶したりするために、図６に示すような、孔 のあいたカード６１を複数枚、リング６２に通したカード集が用いられてきた。 例えば、英語の単語を覚えようとする場合、表に英単語、裏に訳語を書いておき 、順番に、あるいはランダムにカード６１をめくって記憶を確かめるのに用いら れる。このカードは、英単語の記憶のみならず、国語、歴史等の勉強や商用等に も利用されてきた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このカード集は、カードの追加削除が自由で、便利なので良く利用されるもの であるが、ポケット等への出し入れを繰り返している内にカードの端が折れ曲が ったり、孔の近傍が裂けてカードが脱落する等の問題があった。

【０００４】 本考案は、上記点に鑑みてなされたもので、表示用の窓のあるケースに収納し た表示プレートをレバーの操作で順次表示できるようにして、表示プレートの損 傷を防いだ表示装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために請求項１の考案は、表示用の窓が設けられた蓋と容 器とからなるケースと、表面に文字、図、絵画、写真等の情報が記録されている 表示プレートを複数枚積重ねた積重ね体が２組隣り合って前記ケース内に装填さ れる表示プレート群と、前記容器の側面の設けられた長穴に取り付けられ、この 長穴に沿って往復運動することにより前記表示プレートを前記窓に順に送り出す レバーとを有することを特徴とする。

【０００６】 請求項２の考案は、前記レバーを往復運動させることにより前記積重ね体の一 方の重ね体の最下位にある表示プレートが隣の積重ね体の最下位に移動し、前記 隣の積重ね体の最上位にある表示プレートが前記一方の積重ね体の最上位に移動 して前記窓に表示される表示プレートが順番に入れ替わることを特徴とする。

【０００７】 請求項３の考案は、前記表示プレートの裏面が表面に対して前記最下位にある 表示プレートの移動方向にずれ、表示プレートの移動方向に平行な断面がほぼ平 行四辺形をなすように側面が傾斜しており、この傾斜側面と直交する側面に前記 レバーの爪が係合する切欠き部が設けられていることを特徴とする。

【０００８】 請求項４の考案は、前記レバーが前記容器側面の外側に設けられたつまみと、 このつまみに接続し前記長穴を通りかつ長穴を往復運動する軸と、この軸の容器 内側先端に設けられた板とこの板の上下に設けられ前記最下位の表示プレートと 最上位の表示プレートの前記切欠き部にそれぞれ係合する２つの爪とを有するこ とを特徴とする。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図１は本考案の一実施例の斜視図、図２は本考案の一実施例の蓋を開けた状態 のケースの斜視図、図３は本考案の一実施例の表示プレートの斜視図、図４は本 考案の一実施例の容器に表示プレートを装填した状態の斜視図、図５は図４の断 面図である。

【００１０】 図１に示すように、ケース１は蓋２と容器３とからなり、蓋２には表示プレー ト５を表示する窓２１が設けられ、容器３の側面には長穴３１があけられている 。長穴３１を通ってかつ長穴３１を往復運動するレバー４が取り付けられる。こ のケース１内に表示プレート５を複数枚装填して、レバー４の操作により表示プ レート５を窓２１に順に送り出して表示する。

【００１１】 図２（ａ）に示すように、蓋２の裏側には表示プレート５を押さえるばね２２ ａ，２２ｂが設けられる。図２（ｂ）に示すように、容器３の内側には仕切壁３ ２が設けられる。仕切壁３２と容器壁に囲まれた空間に表示プレート５が複数枚 積重ねられて装填される。容器の側面の設けられた長穴３１にレバーの軸（陰に 隠れて見えない）を通し、軸の容器外側先端につまみ４１を取り付け、容器内側 先端に板４２を仕切壁３２を摺動するように取り付ける。板４２の上下に爪４３ （下の爪は陰に隠れて見えないが、上の爪４３とは爪の向きは逆である）を設け る。この爪４３は、表示プレート５を移動させるとき表示プレート５の切欠き部 に係合する。爪の係合と離脱を容易にするため、切欠き部４４を設ける。これに より爪４３は弾性を持ち、水平方向に撓み易くなる。円板４５は、つまみ４１と で容器の壁を挟み、レバー４を往復運動させるとき、レバー４ががたつかないよ うにするためのものである。容器３の底部の両側にばね３３を設ける（片一方の ばねは陰に隠れて見えない）。このばね３３は、表示プレート５を上に押し上げ る役目をする。この実施例では底部に窓３４を設けているが、これは無くてもよ い。

【００１２】 図３に示すように、表示プレート５の表面には図、絵画、文字、写真等の情報 が記録されている。表示プレート５の一方の側の角に２つの切欠き部５１ａ，５ １ｂを設ける。この切欠き部５１ａ，５１ｂに前述の爪４３が係合する。表示プ レート５の２辺の側面に傾斜面５２，５３を設ける。この傾斜面５２，５３は、 最下位にある表示プレート５の下面が上面に対して表示プレートの移動方向にず れるように形成され、移動方向に切った断面は、ほぼ平行四辺形に形成される。 このように移動方向に対して最下位にある表示プレート５の下面が突き出るよう な傾斜面にすることが重要である。このとき、最上位の表示プレート５の移動方 向は、最下位の表示プレート５の移動方向と逆になる。移動方向を逆にしたいと きは、傾斜角を逆にする。

【００１３】 図４、図５に示すように、表示プレート５を複数枚積重ねて容器３内に装填す る。装填は積重ね体が２組隣り合って形成されるように行う。

【００１４】 次に、この表示装置の動作について説明する。 レバー４を、図４に示す位置から前方（図４では左から右へ）へ動かす。する と、レバーの下方の爪（陰に隠れて見えない）が最下位の表示プレート５ａの切 欠き部５１ａに係合する。そのままレバー４を押すと表示プレート５ａは隣の積 重ね体の最下位の表示プレート５ｂの下に潜り込み、表示プレート５ｂを押し上 げる。容器底部に設けたばね３３は、蓋２のばね２２ａ，２２ｂと共に、表示プ レート５ａの表示プレート５ｂの下への潜り込みおよび表示プレート５ｂの押し 上げが確実に行われるようにするために設けられるものである。

【００１５】 次に、レバー４を手前に（図４に示されているつまみ４１に向かう方向、図４ では右から左へ）引く。すると、上の爪４３が最上位の表示プレート５ｃの切欠 き部５１ｂに係合し、下の爪は最下位の表示プレート５ｂの切欠き部５１ａから 外れる。そうなるように爪に傾斜を付けておく。そのままレバー４を引くと表示 プレート５ｃは表示プレート５ｄの上に乗り上がり、表示プレート５ｃの下の表 示プレート５ｅが窓２１に表示される。このように、レバー４を長穴３１に沿っ て往復運動することにより表示プレートを順に窓２１に送り出して表示させるこ とができる。

【００１６】 上記実施例では、窓２１側の表示プレート５が、下から上に順にせり上がって 表示されるものであるが、逆の動きにすることもできる。すなわち、最下位の表 示プレート５ｂが隣の最下位の表示プレート５ａの下に潜り込み、表示プレート ａｂを押し上げ、その隣の表示プレート５ｄが表示プレート５ｃの上に乗り上が り、表示プレート５ｄが窓２１に表示されるようにすることができる。そうした いときは、表示プレート５の傾斜面を図３に示した傾斜面と逆にし、爪４３の向 きを逆にすればよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１の考案は、表示用窓が設けられたケース内に表 面に文字、図、絵画等の情報が記録されている表示プレートを複数枚積重ねて装 填し、レバーの操作により表示プレートを窓に順に送り出して表示できるように したので、ポケット等に入れても表示プレートの損傷がなく、従来のようなカー ドの損傷を防ぐことが出来る。

【００１８】 請求項２の考案では、レバーの往復運動により表示プレートがケース内で循環 して、窓に表示される表示プレートが順番に入れ替わるようにしたので、繰り返 し見直すことができる。

【００１９】 請求項３の考案では、レバーの往復運動により表示プレートがケース内で循環 し易いように表示プレートの側面に傾斜をつけたので、表示プレートが隣の表示 プレートの下に潜ったり、上に乗ったりすることが滑らかに行われる。

【００２０】 請求項４の考案では、表示プレートがケース内で循環し易いように、レバーに ２つの爪を付けたので、表示プレートの積重ね体の１つから隣の積重ね体へ確実 に表示プレートを移送することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】本考案の一実施例の蓋を開けた状態のケースの
斜視図である。

【図３】本考案の一実施例の表示プレートの斜視図であ
る。

【図４】本考案の一実施例の表示プレートを装填した状
態の容器の斜視図である。

【図５】図４の断面図である。

【図６】従来のカード集の一例の斜視図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ 蓋 ３ 容器 ４ レバー ５ 表示プレート ２１ 窓 ３１ 長穴 ３３ ばね ４１ つまみ ４２ 仕切壁 ４３ 爪 ５１ａ，５１ｂ 切欠き部 ５２，５３ 傾斜面

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示用の窓が設けられた蓋と容器とから
   なるケースと、表面に文字、図、絵画、写真等の情報が
   記録されている表示プレートを複数枚積重ねた積重ね体
   が２組隣り合って前記ケース内に装填される表示プレー
   ト群と、前記容器の側面の設けられた長穴に取り付けら
   れ、この長穴に沿って往復運動することにより前記表示
   プレートを前記窓に順に送り出すレバーとを有すること
   を特徴とする表示装置。
2. 【請求項２】 前記レバーを往復運動させることにより
   前記積重ね体の一方の重ね体の最下位にある表示プレー
   トが隣の積重ね体の最下位に移動し、前記隣の積重ね体
   の最上位にある表示プレートが前記一方の積重ね体の最
   上位に移動して前記窓に表示される表示プレートが順番
   に入れ替わることを特徴とする請求項１に記載の表示装
   置。
3. 【請求項３】 前記表示プレートの裏面が表面に対して
   前記最下位にある表示プレートの移動方向にずれ、表示
   プレートの移動方向に平行な断面がほぼ平行四辺形をな
   すように側面が傾斜しており、この傾斜側面と直交する
   側面に前記レバーの爪が係合する切欠き部が設けられて
   いることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の
   表示装置。
4. 【請求項４】 前記レバーが前記容器側面の外側に設け
   られたつまみと、このつまみに接続し前記長穴を通りか
   つ長穴を往復運動する軸と、この軸の容器内側先端に設
   けられた板とこの板の上下に設けられ前記最下位の表示
   プレートと最上位の表示プレートの前記切欠き部にそれ
   ぞれ係合する２つの爪とを有することを特徴とする請求
   項１に記載の表示装置。