JP3050527B2 - 発信器、報知装置及び獲物の掛かりの報知方法 - Google Patents

発信器、報知装置及び獲物の掛かりの報知方法

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JP3050527B2
JP3050527B2 JP8324655A JP32465596A JP3050527B2 JP 3050527 B2 JP3050527 B2 JP 3050527B2 JP 8324655 A JP8324655 A JP 8324655A JP 32465596 A JP32465596 A JP 32465596A JP 3050527 B2 JP3050527 B2 JP 3050527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発信器、報知装置及
び獲物の掛かりの報知方法に関するものである。更に詳
しくは、例えば魚等の獲物が掛かって牽引体に牽引力が
かかることにより発信する発信器において、牽引力の強
さに対する作動感度を調整することができる発信器、報
知装置及び獲物の掛かりの報知方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、魚釣りにおいて、釣人が一人で
複数の釣り竿を川岸や防波堤等に仕掛ける際には、魚の
掛かりを感知して発信する発信器を釣竿に取り付け、離
れた場所でその信号を受けて釣竿の監視ができるように
したものが従来から使用されている。従来の魚釣用の発
信器は、例えば、特開平1−60322号公報や特開平
2−299531号公報あるいは特開平3−17213
3号公報に開示してあるように、魚の掛かりによる釣糸
やリールの動きによって発信スイッチが入るようになっ
てはいるが、魚の掛かりの強さに対する作動感度の調整
はできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の発信器
には、次のような課題があった。すなわち、魚が警戒し
て餌をついばんだり引っ張ったりして食い付きが十分で
ない場合や、流草や木枝あるいはビニル袋等が引っ掛っ
たり、強い風が吹いただけでも作動して発信してしまう
ことがあり、釣竿の掛かりの確認が無駄になることも多
かった。また、釣糸のテンションの変化を直接感知でき
るように、感知手段には釣糸が引っ掛けてあるが、感知
手段は釣糸のテンションにある程度追従したり、あるい
は釣糸にテンションをかけることができる機能は備えて
いない。このため、水流や風による釣糸の様々な動きに
よって、釣糸が緩んで感知手段から外れてしまうことが
あった。
【0004】本発明は、上記課題を解消するもので、獲
物の大きさや性質に適合した作動感度に設定することに
よって、誤作動や無駄な作動を防止できる発信器を提供
することを目的とする。また、水流や風等の自然条件に
よる牽引体の様々な動きによって、牽引体が緩んで感知
手段から外れることを防止できる発信器を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、獲物の掛かりを感知して信号を発信する発
信器であって、発信手段と、当該発信手段の作動・不作
動を制御するスイッチ手段と、牽引体を掛止し、当該牽
引体に所定の牽引力以上の力が加わると弾性変形して
記牽引体の掛止を解除する牽引体掛止と、上記牽引体
により牽引される上記牽引体掛止の動きに対して上記
スイッチ手段が直ちに反応することを防止し、上記牽引
体に所定の牽引力以上の力が加わったときに上記スイッ
チ手段を作動させるように構成された遊び手段と、を備
えていることを特徴とする、 発信器である。
【0006】第2の発明にあっては、獲物の掛かりを感
知して信号を発信する発信器であって、発信手段と、当
該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段と、
牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
加わると上記牽引体の掛止を解除する牽引体掛止手段
と、上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止手段の
動きに対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを
防止し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わった
ときに上記スイッチ手段を作動させるように構成された
遊び手段と、を備えており、上記遊び手段は、上記牽引
体掛止手段を牽引体による牽引方向とは本質的に逆方向
へ引っ張る弾性伸縮部材と、当該弾性伸縮部材の伸長長
さが許容伸長長さの範囲を超えないようにする伸長制御
手段と、を備えていることを特徴とする、発信器であ
る。
【0007】第3の発明にあっては、獲物の掛かりを感
知して信号を発信する発信器であって、発信手段と、当
該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段と、
牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
加わると上記牽引体の掛止を解除する牽引体掛止手段
と、上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止手段の
動きに対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを
防止し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わった
ときに上記スイッチ手段を作動させるように構成された
遊び手段と、を備えており、上記遊び手段は、一端部側
が固定され他端部側は上記牽引体掛止手段に接続してあ
る弾性伸縮部材と、一端部側が固定され他端部側は上記
牽引体掛止手段に接続してあり、上記弾性伸縮部材の許
容伸長長さ以下の長さに設定された制御接続部材と、装
着部から引抜かれることによって上記スイッチ手段を作
動させるスイッチ具に一端部側が接続され他端部側が上
記牽引体掛止手段に接続してあり、上記制御接続部材が
伸び切る前に上記スイッチ具を引抜く引抜き接続部材
と、を備えていることを特徴とする、発信器である。
【0008】第4の発明にあっては、獲物の掛かりを感
知して信号を発信する発信器であって、発信手段と、当
該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段と、
牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解除する牽引
体掛止と、上記スイッチ手段を構成し、案内部に沿っ
て初期位置から所定の位置へ移動することにより上記ス
イッチ手段を作動させるスイッチ具と、上記牽引体によ
り牽引される上記牽引体掛止の動きに対して上記スイ
ッチ手段が直ちに反応することを防止し、上記牽引体に
所定の牽引力以上の力が加わったときに上記スイッチ手
段を作動させるように構成された遊び手段と、を備えて
おり、上記遊び手段は、一端部側が固定され他端部側は
上記スイッチ具を移動させる上記牽引体掛止に接続し
てある弾性伸縮部材と、上記牽引体掛止の移動を上記
弾性伸縮部材の許容伸長長さの範囲内で停止させる停止
手段と、を備えていることを特徴とする、発信器であ
る。
【0009】第5の発明にあっては、牽引体掛止具また
牽引体掛止手段に接続されている弾性伸縮部材の固定
側の位置を牽引体掛止具または牽引体掛止手段の移動方
向に沿って調整できる位置調整手段を備えていることを
特徴とする、第1、第2、第3または第4の発明に係る
発信器である。
【0010】第6の発明にあっては、獲物の掛かりを感
知して報知する報知装置であって、第1、第2、第3、
第4または第5の発明に係る発信器と、当該発信器から
の信号を受信して報知する受信器と、を備えていること
を特徴とする、報知装置である。
【0011】第7の発明にあっては、獲物の掛かりによ
り牽引体に牽引力がかかったとき、牽引体掛止を引っ
張る弾性伸縮部材の伸長長さが許容伸長長さを超えない
ようにし、牽引体掛止具は、上記牽引体に所定の牽引力
以上の力が加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解
除するようにし、上記牽引体の牽引力による上記牽引体
掛止の動きが遊び手段による遊び範囲を超えないとき
は発信器は信号を発信しないようにし、上記牽引体に上
記牽引体掛止の動きが遊び手段による遊び範囲を超え
る牽引力が加わったときにスイッチ手段が作動して信号
を発信するようにし、受信器が信号を受信して報知す
るようにしたことを特徴とする、獲物の掛かりの報知方
法である。
【0012】第8の発明にあっては、 発信手段と、 当該
発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段と、
引体を掛止する牽引体掛止具と、 を有し、 上記牽引体掛
止具は、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わると
弾性変形して上記牽引体の掛止を解除することを特徴と
する、 発信器である。
【0013】第9の発明にあっては、 魚等の獲物の掛か
りを感知して信号を発信する発信器であって、 発信手段
と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手
段と、 釣糸を掛止する牽引体掛止具と、 上記釣糸により
牽引される上記牽引体掛止具の動きに対して上記スイッ
チ手段が直ちに反応することを防止し、上記釣糸に所定
の牽引力以上の力が加わったときに上記スイッチ手段を
作動させるように構成された遊び手段と、を備え、上記
牽引体掛止具は、上記釣糸に、所定の牽引力以上の力が
加わると弾性変形して上記釣糸の掛止を解除するように
してあることを特徴とする、発信器である。
【0014】第10の発明にあっては、 魚等の獲物の掛
かりを感知して信号を発信する発信器であって、 発信手
段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ
手段と、 釣糸を掛止し、当該釣糸に所定の牽引力以上の
力が加わると弾性変形して上記釣糸の掛止を解除する牽
引体掛止具と、 上記スイッチ手段を構成し、案内部に沿
って初期位置から所定の位置へ移動することにより上記
スイッチ手段を作動させるスイッチ具と、 上記釣糸によ
り牽引される上記牽引体掛止具の動きに対して上記スイ
ッチ手段が直ちに反応することを防止し、上記釣糸に所
定の牽引力以上の力が加わったときに上記スイッチ手段
を作動させるように構成された遊び手段と、を備えてお
り、 上記遊び手段は、 一端部側が固定され他端部側は上
記スイッチ具を移動させる上記牽引体掛止具に接続して
ある弾性伸縮部材と、 上記牽引体掛止具の移動を上記弾
性伸縮部材の許容伸長長さの範囲内で停止させる停止手
段と、を備えていることを特徴とする、 発信器である。
【0015】(作 用) 捕獲予定の獲物に合わせて遊び手段の弾性伸縮体等を選
択する。発信器の牽引体掛止手段または牽引体掛止具に
牽引体を掛止する。獲物が掛かると牽引体に牽引力がか
かり、牽引体掛止手段または牽引体掛止具は牽引体によ
り引っ張られる。スイッチ手段は、遊び手段の作用によ
り牽引体掛止手段または牽引体掛止具の動きに直ちに反
応することはなく、牽引体に所定の牽引力以上の力が加
わったときに操作される。これによって発信手段が作動
し、信号が発信される。そして、受信器を備えた報知装
置では、受信器によってその信号が受信され、報知され
る。上記したように、発信器はスイッチ手段を作動させ
るに要する牽引力を様々に設定することによって、牽引
体にかかる牽引力の強さに応じて発信手段を選択的に作
動させることができる。
【0016】遊び手段として弾性伸縮部材と伸長制御手
段を備えたものにあっては、弾性伸縮部材は伸長制御手
段の作用によって許容伸長長さを超えて伸びることはな
く、伸び切って使用不能となることを防止できる。
【0017】遊び手段として弾性伸縮部材、制御接続部
材、スイッチ手段を操作するスイッチ具及び引抜き接続
部材を備えたものにあっては、牽引体にかかる牽引力が
弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力に達しない
間は、牽引体掛止手段または牽引体掛止具が移動するだ
けでスイッチ手段は作動しない。牽引体にかかる牽引力
が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力を超えた
ときには、スイッチ具が引抜き接続部材で引っ張られて
装着部から外れ、発信手段が作動して信号が発信され
る。このとき、弾性伸縮部材は制御接続部材の作用によ
って許容伸長長さを超えて伸びることはなく、伸び切っ
て使用不能となることを防止できる。また、発信器を仕
掛けた状態で水流や風等の自然条件による牽引体の様々
な動きによって牽引体が緩む方向に動いても、弾性伸縮
部材の作用により牽引体掛止手段または牽引体掛止具が
牽引体の動きに追従し、牽引体に常時張力をかけるの
で、牽引体が牽引体掛止手段または牽引体掛止具から外
れることを防止できる。
【0018】遊び手段として弾性伸縮部材、案内部に沿
って移動しスイッチ手段を操作するスイッチ具及び停止
手段を備えたものにあっては、牽引体にかかる牽引力が
弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力に達しない
間は、牽引体掛止手段または牽引体掛止具が移動するだ
けでスイッチ手段は操作されない。牽引体による牽引力
が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力を超えた
ときには、牽引体掛止手段または牽引体掛止具がスイッ
チ具を初期位置から所定の位置まで移動させ、これによ
りスイッチ手段が操作されて発信手段が作動し、信号が
発信される。このとき、弾性伸縮部材は停止手段の作用
によって許容伸長長さを超えて伸びることはなく、伸び
切って使用不能となることを防止できる。また、発信器
を仕掛けた状態で水流や風等の自然条件による牽引体の
様々な動きによって牽引体が緩む方向に動いても、弾性
伸縮部材の作用により牽引体掛止手段または牽引体掛止
具が牽引体に追従し、牽引体に常時張力をかけるので、
牽引体が牽引体掛止手段または牽引体掛止具から外れる
ことを防止できる。
【0019】牽引体掛止手段または牽引体掛止具に接続
されている弾性伸縮部材の固定側の位置が牽引体掛止手
段または牽引体掛止具の移動方向に沿って調整できる位
置調整手段を備えているものにあっては、弾性伸縮部材
が伸びて牽引体掛止手段または牽引体掛止具を移動させ
スイッチ具を引抜いたり移動させるタイミングを変える
ことが可能となる。この構造によれば、固定側の位置を
調整することによって、弾性伸縮部材を取り替えること
なく牽引体にかかる牽引力の強さに応じて発信手段を選
択的に作動させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る魚釣用発信
器の第1の実施の形態を示し、釣竿にセットした状態の
斜視図、図2は図1に示す魚釣用発信器の縦断面図であ
る。なお、図2は便宜上、内部構造を省略している。図
3は牽引体掛止具に牽引力がかかり、磁力遮断板を繋ぐ
チェーンが最大に伸びた状態の説明図、図4は制御チェ
ーンが最大に伸びて引っ張りバネの伸びを止め、磁力遮
断板が外れた状態の説明図である。
【0021】魚釣用発信器A1は金属(アルミ)製で直
方体状のケース1を有している。なお、ケース1は本例
では本体と蓋を組み合わせる構造であるが、後述する各
付設部材と共にプラスチック等で一体に形成することも
できる。ケース1の内部には発信手段を構成する発信装
置と電池(いずれも図示省略)が収容してある。発信装
置は音間調整ボリュームや音質調整ボリュームあるいは
出力調整ボリューム等を備えている。音間調整ボリュー
ムは、発信する信号の発信間隔を調整するもので、音質
調整ボリュームは、信号の発信周波数を調整するもの
で、出力調整ボリュームは、信号の発信出力を調整する
ものである。これらを調整することによって、魚釣用発
信器A1により発せられる信号に特徴を持たせることが
でき、例えば複数の発信器A1、A1、・・・を使用す
る場合も、後述する受信器側で受信する音で、どの釣竿
の発信器A1が発信しているかを知ることができる。
【0022】ケース1の下面部には長方形状の台板11
が取り付けてある。この取り付けは固着でもよいし、面
ファスナー等で取り外し可能とすることもできる。台板
11の中央下部には下部を円弧状に形成した取着板12
が設けてある。取着板12は取着ネジ13を介し、断面
L状の回動軸支具14に取り付けてある。回動軸支具1
4は、図1に示すように釣竿6に固定することができる
形状に形成された取着台具15に取着ネジ16を介し取
り付けてある。なお、取着板12と回動軸支具14の接
面部及び回動軸支具14と取着台具15の接面部の双方
には、外形が円形となるよう半径方向に設けられた噛合
歯を有している。そして、取着ネジ13、16を緩めて
適宜角度に調整し、取着ネジ13、16を締付ければ、
噛合歯の噛み合いにより固定が確実に行われ、取着板1
2と回動軸支具14は水平方向と垂直方向の回転を組み
合わせることにより任意の角度、方向で固定できる。
【0023】ケース1の上面部にはスイッチ手段である
スイッチ部2が設けてある。スイッチ部2は磁力スイッ
チであり、スイッチ具である磁力遮断板21を装着隙間
を備えた装着部20から引き抜くかあるいは位置を動か
すことにより、ケース1内に設けてあるスイッチ装置
(図示省略)が磁力の変化を感知してONとなる構造で
ある。磁力遮断板21には、引抜き接続部材である引抜
きチェーン22の一端側が接続されている。引抜きチェ
ーン22の他端側は牽引体掛止手段である牽引体掛止具
3の基部に接続されている。なお、符号23は磁力遮断
板21を装着部20に固定してスイッチが入らないよう
にすることができる締付ネジである。締付ネジ23の先
端部にはゴムキャップのような接触圧調整具(図示省
略)が取り付けてあり、磁力遮断板21との接触圧を調
整することにより磁力遮断板21を引抜くのに要する力
を様々に設定できる。
【0024】牽引体掛止具3はピアノ線のような弾性を
有する線材で形成されており、線材を二重にして先端部
で折り返し、全体形状J形に形成されている。牽引体掛
止具3には牽引体である釣糸61が掛止される。牽引体
掛止具3の基部には伸長制御手段かつ制御接続部材であ
る制御チェーン30の一端側が接続されている。制御チ
ェーン30の他端側は、ケース1の上面に設けてあるア
ンテナ台具40の端部側に締付ネジ41を介し取り付け
てある。なお、締付ネジ41はアンテナ台具40の長さ
方向に所要間隔で三箇所に設けてあり、位置調整手段を
構成するネジ孔42のうち最先端側のネジ孔42に螺着
されている。
【0025】符号4は伸縮可能でほぼ全方向に調整でき
るアンテナ、5は発信時に点灯するパイロットランプで
ある。また、牽引体掛止具3と締付ネジ41の間には弾
性伸縮部材である引っ張りバネ31が掛けてある。そし
て、制御チェーン30の長さは、引っ張りバネ31が許
容伸長長さ以上に伸びないようにし、かつ制御チェーン
30と同時に伸びる引抜きチェーン22によって磁力遮
断板21が装着部20から外れる長さに設定されてい
る。なお、上記制御チェーン30、引っ張りバネ31及
び引抜きチェーン22は遊び手段を構成するものであ
る。また、遊び手段の他の例としては、一端部側が固定
されたパイプと、当該パイプ内に一端部をパイプ基端部
に固定し先端部にはパイプ端壁を貫通して牽引体掛止具
を設けた引っ張りバネを備え、当該引っ張りバネのパイ
プ内部側の先部にパイプ端壁に当接し引っ張りバネの伸
長長さを許容伸長長さの範囲内で停止させるストッパー
が設けてあるもの等があげられる。
【0026】(作 用) 図5は本発明に係る魚釣用報知装置の使用状態を示す説
明図である。図1ないし図5を参照して魚釣用発信器及
び魚釣用報知装置の使用方法及び作用を説明する。ま
ず、所要数(本例では三本)の釣竿6を用意し、各釣竿
6に図1に示すようにして魚釣用発信器A1を固定す
る。本例においては、釣人は一人であるので、発信装置
の出力調整ボリュームを適度に調整しておけば、音間調
整ボリュームと音質調整ボリュームについては各魚釣用
発信器A1共に同じに設定してよい。また、複数の釣人
で各々管理するには音間調整ボリュームと音質調整ボリ
ュームを調整して各人に特定の音を割り当てるようにす
る。
【0027】川岸の地面に三台の釣竿台7を一定の間隔
で立て込み、各釣竿台7に釣竿6を装着して立てる。次
に、図1に示すように釣竿6に設けてあるリール60か
ら釣糸61を引き出し、牽引体掛止具3に掛止する。釣
糸61の先部側は、釣り竿6の先部へ延ばしてあり、先
部には通常の仕掛けが施されている。仕掛けが終了した
ら、釣人は例えばやや離れた所に駐車してある自動車C
の車内で待機する。車内には各魚釣用発信器A1と共に
魚釣用報知装置を構成する受信器Rが備えてある。受信
器Rは、各魚釣用発信器A1から発信される信号を受信
し、待機している釣人に報知する。
【0028】釣竿6に掛かりがくると、釣糸61が引っ
張られ、釣糸61が掛止された牽引体掛止具3にも牽引
力がかかる。そして、引抜きチェーン22が伸び切る
と、磁力遮断板21が引かれはじめる(図3参照)。引
抜きチェーン22が伸び切らない牽引力で引っ張られて
いる間は牽引体掛止具3は引っ張りバネ31の作用で進
退を繰り返す。
【0029】釣糸61の牽引力が引っ張りバネ31によ
り設定された所定の牽引力を超えたときには、牽引体掛
止具3が更に引っ張られ、制御チェーン30が伸び切っ
て、引っ張りバネ31は許容伸長長さ内で伸びが止めら
れる。これにより、引っ張りバネ31が限界を超えて伸
びることにより使用不能となることを防止できる。同時
に、磁力遮断板21は引抜きチェーン22によって装着
部20から引抜かれる(図4参照)。なお、釣糸61が
更に引かれると、十分な可撓性を有する牽引体掛止具3
は変形し、釣糸61は掛止状態が解除されるようになっ
ている。
【0030】磁力遮断板21が装着部20から引抜かれ
ることによってスイッチがONになり、発信装置から信
号が発信され、パイロットランプ5が点灯する。そし
て、受信器Rによってその信号が受信され、釣人に報知
される。釣人はパイロットランプ5を確認して、どの釣
竿6に掛かりがきているかを判断できる。そして、釣竿
6を取り上げて魚を釣り上げる。このように、魚の掛か
りから、掛かりがきている釣竿の察知までが正確かつ迅
速にできるので、魚を確実に釣り上げることができる。
【0031】魚釣用発信器A1は、引っ張りバネ31を
様々な引っ張り強さを有する引っ張りバネに適宜付け替
えることによって、釣糸にかかる牽引力の強さに応じて
(すなわち、魚の種類に対応して)、選択的に発信させ
ることができる。また、締付ネジ41を後方のネジ孔4
2に螺着して引っ張りバネ31基端部の位置を後退させ
れば、引抜きチェーン22の弛みが大きくなり引抜きチ
ェーン22が利いて磁力遮断板21が動き出すまでのタ
イミングを遅らせることができ、より大きな引きでなけ
ればスイッチが作動しないよう調整することができる。
また、仕掛けた状態では、仕掛の重り等によって釣糸6
1に牽引力がかかるので、引っ張りバネ31はやや伸び
た状態となる。そして、水流や風による釣糸61の様々
な動きによって釣糸61が緩む方向に動いても、引っ張
りバネ31が縮む作用により牽引体掛止具3が釣糸61
の動きに追従し、釣糸61に常に牽引力をかけるので、
牽引体掛止具3から外れることを防止できる。
【0032】図6は本発明に係る魚釣用発信器の第2の
実施の形態を示し、釣竿にセットした状態を示す斜視
図、図7は図6に示す魚釣用発信器を正面から見た説明
図、図8は牽引体掛止具に牽引力がかかり、スイッチ具
を移動させない範囲で進退している状態を示す説明図、
図9は牽引体掛止具に牽引力がかかり、スイッチ具を移
動させた状態を示す説明図である。なお、図において上
記魚釣用発信器A1と同一または同等箇所には同一の符
号を付して示し、同様の構造のものについては説明を省
略する。
【0033】魚釣用発信器A2のケース1の正面板17
には、横方向に所要幅の案内溝18が設けてある。案内
溝18の内部側には表面側より更に幅広の案内係合溝1
80が設けられている。なお、19はアンテナ4を受け
る受具である。案内溝18の両端部にはストッパー18
1、182がネジ止めされている。ストッパー181は
締付ネジ183により固定され、それらは位置調整手段
を構成し、ストッパー181の位置は案内溝18に沿っ
て調整可能である。また、ストッパー182は停止手段
を構成する。締付ネジ183には遊び手段を構成し弾性
伸縮部材である引っ張りバネ31の一端側が取り付けて
ある。引っ張りバネ31の他端側はスライド部材32に
ネジ止めされている。また、スライド部材32には牽引
体掛止具3が同じくネジ止めされている。牽引体掛止具
3の基部は図6に矢印で示すように軸周方向へ回すこと
ができるようにして取着金具33に取り付けてあり、必
要に応じて任意の方向へ倒すことができる。これによ
り、牽引体掛止具3は持ち運びの際にも邪魔にならな
い。また、釣糸61を掛止する際に釣糸61の方向に合
せやすい。
【0034】スライド部材32は案内溝18にスライド
可能に嵌め込まれている。また、案内溝18には、スト
ッパー182寄りにスイッチ具24が仮止めされてい
る。スイッチ具24は、ネジ25の先端部にゴム、バネ
等の弾性体を取り付け、これを案内溝18の奥壁に押し
付けて、その摩擦力で仮止めされており、所定の外力が
加わると移動するが、振動等による多少の力では動かな
いようにしてある。スイッチ具24には永久磁石が内蔵
されている。案内溝18の終端側のケース1内部には磁
力を感知するスイッチセンサー26が設けてある。スイ
ッチ具24が初期位置からスイッチセンサー26の正面
に移動すると、スイッチセンサー26が磁力を感知して
スイッチがONとなる。なお、ストッパー181、18
2及び引っ張りバネ31は遊び手段を構成するものであ
る。
【0035】(作 用) 魚釣用発信器A2の使用方法については、上記魚釣用発
信器A1とほぼ同様であるため、説明を省略する。作用
については次の通りである。釣竿6に掛かりがくると、
釣糸61が引っ張られ、釣糸61が掛止された牽引体掛
止具3にも牽引力がかかる。スライド部材32がスイッ
チ具24に達しない牽引力で引っ張られている間は牽引
体掛止具3は引っ張りバネ31の作用で進退を繰り返
す。なお、牽引体掛止具3を有するスライド部材32と
スイッチ具24は案内溝18内に納めてあるので、牽引
体掛止具3がケース1から離れた位置にある魚釣用発信
器A1と比較して、魚釣用発信器A2は仕掛け時にコン
パクトにでき、釣糸61が巻付かないという利点があ
る。
【0036】釣糸61の牽引力が引っ張りバネ31によ
り設定された所定の牽引力を超えたときには、牽引体掛
止具3が釣糸61によって更に引っ張られ、スライド部
材32がスイッチ具24に当り、スイッチ具24がスイ
ッチセンサー26の正面まで移動する。これにより、発
信装置のスイッチがONとなり、信号が発信され、パイ
ロットランプ5が点灯する。釣糸61が更に引かれる
と、スライド部材32とスイッチ具24はストッパー1
82によって止まる。また、可撓性を有する牽引体掛止
具3は変形して直線状に伸び、釣糸61は掛止状態が解
除されて外れる。また、これにより引っ張りバネ31が
伸び切って使用不能となることを防止できる。
【0037】魚釣用発信器A2は、引っ張りバネ31を
様々な引っ張り強さを有する引っ張りバネに適宜付け替
えることによって、釣糸61にかかる牽引力の強さに応
じて選択的に発信させることができる。また、ストッパ
ー181の固定位置を案内溝18に沿ってスイッチ具2
4側へずらして接近させることにより、より小さな引き
でスイッチが作動するように調整することもできる。ま
た、引っ張りバネ31の作用により牽引体掛止具3が釣
糸61の動きに追従し、釣糸61に常に牽引力をかける
ので、釣糸61が牽引体掛止具3から外れることを防止
できる点については、魚釣用発信器A1と同様である。
【0038】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る発信器によれば、スイッチ手段は遊
び手段の作用により牽引体掛止手段または牽引体掛止具
の動きに直ちに反応することはなく、牽引体に所定の牽
引力以上の力が加わったときに操作され、発信手段が作
動し、信号が発信される。従って、発信器はスイッチ手
段を作動させるに要する牽引力を様々に設定することに
よって、牽引体にかかる牽引力の強さに応じて、発信手
段を選択的に作動させることができる。そして、受信器
を備えた報知装置では、受信器によってその信号が受信
され、報知することができる。
【0040】(b)遊び手段として弾性伸縮部材と伸長
制御手段を備えたものにあっては、弾性伸縮部材は伸長
制御手段の作用によって許容伸長長さを超えて伸びるこ
とはなく、伸び切って使用不能となることを防止でき
る。
【0041】(c)遊び手段として弾性伸縮部材、制御
接続部材、スイッチ手段を操作するスイッチ具及び引抜
き接続部材を備えたものにあっては、牽引体にかかる牽
引力が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力に達
しない間は、牽引体掛止手段または牽引体掛止具が移動
するだけでスイッチ手段は作動しない。牽引体にかかる
牽引力が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力を
超えたときには、スイッチ具が引抜き接続部材で引っ張
られて装着部から外れ、発信手段が作動して信号が発信
される。このとき、弾性伸縮部材は制御接続部材の作用
によって許容伸長長さを超えて伸びることはなく、伸び
切って使用不能となることを防止できる。また、発信器
を仕掛けた状態で水流や風等の自然条件による牽引体の
様々な動きによって牽引体が緩む方向に動いても、弾性
伸縮部材の作用により牽引体掛止手段または牽引体掛止
具が牽引体の動きに追従し、牽引体に常時張力をかける
ので、牽引体が牽引体掛止手段または牽引体掛止具から
外れることを防止できる。
【0042】(d)遊び手段として弾性伸縮部材、案内
部に沿って移動しスイッチ手段を操作するスイッチ具及
び停止手段を備えたものにあっては、牽引体にかかる牽
引力が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力に達
しない間は、牽引体掛止手段または牽引体掛止具が移動
するだけでスイッチ手段は操作されない。牽引体による
牽引力が弾性伸縮部材により設定された所定の牽引力を
超えたときには、牽引体掛止手段または牽引体掛止具が
スイッチ具を初期位置から所定の位置まで移動させ、こ
れによりスイッチ手段が操作されて発信手段が作動し、
信号が発信される。このとき、弾性伸縮部材は停止手段
の作用によって許容伸長長さを超えて伸びることはな
く、伸び切って使用不能となることを防止できる。ま
た、発信器を仕掛けた状態で水流や風等の自然条件によ
る牽引体の様々な動きによって牽引体が緩む方向に動い
ても、弾性伸縮部材の作用により牽引体掛止手段または
牽引体掛止具が牽引体に追従し、牽引体に常時張力をか
けるので、牽引体が牽引体掛止手段または牽引体掛止具
から外れることを防止できる。
【0043】(e)牽引体掛止手段または牽引体掛止具
に接続されている弾性伸縮部材の固定側の位置が牽引体
掛止手段または牽引体掛止具の移動方向に沿って調整で
きる位置調整手段を備えているものにあっては、弾性伸
縮部材が伸びて牽引体掛止手段または牽引体掛止具を移
動させスイッチ具を引抜いたり移動させるタイミングを
変えることが可能となる。この構造によれば、固定側の
位置を調整することによって、弾性伸縮部材を取り替え
ることなく牽引体にかかる牽引力の強さに応じて発信手
段を選択的に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る魚釣用発信器の第1の実施の形態
を示し、釣竿にセットした状態の斜視図。
【図2】図1に示す魚釣用発信器の縦断面図。
【図3】牽引体掛止具に牽引力がかかり、磁力遮断板を
繋ぐ引抜きチェーンが最大に伸びた状態の説明図。
【図4】制御チェーンが最大に伸びて引っ張りバネの伸
びを止め、磁力遮断板が外れた状態の説明図。
【図5】本発明に係る魚釣用報知装置の使用状態を示す
説明図。
【図6】本発明に係る魚釣用発信器の第2の実施の形態
を示し、釣竿にセットした状態を示す斜視図。
【図7】図6に示す魚釣用発信器を正面から見た説明
図。
【図8】牽引体掛止具に牽引力がかかり、スイッチ具を
移動させない範囲で進退している状態を示す説明図。
【図9】牽引体掛止具に牽引力がかかり、スイッチ具を
移動させた状態を示す説明図。
【符号の説明】
A1 魚釣用発信器 1 ケース 11 台板 12 取着板 13 取着ネジ 14 回動軸支具 15 取着台具 16 取着ネジ 2 スイッチ部 20 装着部 21 磁力遮断板 22 引抜きチェーン 23 締付ネジ 3 牽引体掛止具 30 制御チェーン 31 引っ張りバネ 4 アンテナ 40 アンテナ台具 41 締付ネジ 42 ネジ孔 5 パイロットランプ 6 釣竿 7 釣竿台 A2 魚釣用発信器 17 正面板 18 案内溝 180 案内係合溝 181、182 ストッパー 183 締付ネジ 19 アンテナ受具 32 スライド部材 33 取着金具 24 スイッチ具 25 ネジ 26 スイッチセンサー

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 獲物の掛かりを感知して信号を発信する
    発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
    加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解除する牽引
    体掛止と、 上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止の動きに
    対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを防止
    し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わったとき
    に上記スイッチ手段を作動させるように構成された遊び
    手段と、 を備えていることを特徴とする、 発信器。
  2. 【請求項2】 獲物の掛かりを感知して信号を発信する
    発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
    加わると上記牽引体の掛止を解除する牽引体掛止手段
    と、 上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止手段の動き
    に対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを防止
    し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わったとき
    に上記スイッチ手段を作動させるように構成された遊び
    手段と、 を備えており、 上記遊び手段は、 上記牽引体掛止手段を牽引体による牽引方向とは本質的
    に逆方向へ引っ張る弾性伸縮部材と、 当該弾性伸縮部材の伸長長さが許容伸長長さの範囲を超
    えないようにする伸長制御手段と、 を備えていることを特徴とする、 発信器。
  3. 【請求項3】 獲物の掛かりを感知して信号を発信する
    発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
    加わると上記牽引体の掛止を解除する牽引体掛止手段
    と、 上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止手段の動き
    に対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを防止
    し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わったとき
    に上記スイッチ手段を作動させるように構成された遊び
    手段と、 を備えており、 上記遊び手段は、 一端部側が固定され他端部側は上記牽引体掛止手段に接
    続してある弾性伸縮部材と、 一端部側が固定され他端部側は上記牽引体掛止手段に接
    続してあり、上記弾性伸縮部材の許容伸長長さ以下の長
    さに設定された制御接続部材と、 装着部から引抜かれることによって上記スイッチ手段を
    作動させるスイッチ具に一端部側が接続され他端部側が
    上記牽引体掛止手段に接続してあり、上記制御接続部材
    が伸び切る前に上記スイッチ具を引抜く引抜き接続部材
    と、 を備えていることを特徴とする、 発信器。
  4. 【請求項4】 獲物の掛かりを感知して信号を発信する
    発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 牽引体を掛止し、当該牽引体に所定の牽引力以上の力が
    加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解除する牽引
    体掛止と、 上記スイッチ手段を構成し、案内部に沿って初期位置か
    ら所定の位置へ移動することにより上記スイッチ手段を
    作動させるスイッチ具と、 上記牽引体により牽引される上記牽引体掛止の動きに
    対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを防止
    し、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が加わったとき
    に上記スイッチ手段を作動させるように構成された遊び
    手段と、 を備えており、 上記遊び手段は、 一端部側が固定され他端部側は上記スイッチ具を移動さ
    せる上記牽引体掛止に接続してある弾性伸縮部材と、 上記牽引体掛止の移動を上記弾性伸縮部材の許容伸長
    長さの範囲内で停止させる停止手段と、 を備えていることを特徴とする、 発信器。
  5. 【請求項5】 牽引体掛止具または牽引体掛止手段に接
    続されている弾性伸縮部材の固定側の位置を牽引体掛止
    具または牽引体掛止手段の移動方向に沿って調整できる
    位置調整手段を備えていることを特徴とする、 請求項1、2、3または4記載の発信器。
  6. 【請求項6】 獲物の掛かりを感知して報知する報知装
    置であって、 請求項1、2、3、4または5記載の発信器と、 当該発信器からの信号を受信して報知する受信器と、 を備えていることを特徴とする、 報知装置。
  7. 【請求項7】 獲物の掛かりにより牽引体に牽引力がか
    かったとき、牽引体掛止を引っ張る弾性伸縮部材の伸
    長長さが許容伸長長さを超えないようにし、牽引体掛止具は、上記牽引体に所定の牽引力以上の力が
    加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解除するよう
    にし、 上記牽引体の牽引力による上記牽引体掛止の動きが遊
    び手段による遊び範囲を超えないときは発信器は信号を
    発信しないようにし、上記牽引体に上記牽引体掛止
    動きが遊び手段による遊び範囲を超える牽引力が加わっ
    たときにスイッチ手段が作動して信号を発信するように
    し、受信器が信号を受信して報知するようにしたこと
    を特徴とする、 獲物の掛かりの報知方法。
  8. 【請求項8】 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 牽引体を掛止する牽引体掛止具と、 を有し、 上記牽引体掛止具は、上記牽引体に所定の牽引力以上の
    力が加わると弾性変形して上記牽引体の掛止を解除する
    ことを特徴とする、 発信器。
  9. 【請求項9】 魚等の獲物の掛かりを感知して信号を発
    信する発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 釣糸(61)を掛止する牽引体掛止具(3)と、 上記釣糸(61)により牽引される上記牽引体掛止具(3)の
    動きに対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを
    防止し、上記釣糸(61)に所定の牽引力以上の力が加わっ
    たときに上記スイッチ手段を作動させるように構成され
    た遊び手段と、を備え、 上記牽引体掛止具(3)は、上記釣糸(61)に、所定の牽引
    力以上の力が加わると弾性変形して上記釣糸(61)の掛止
    を解除するようにしてあることを特徴とする、発信器。
  10. 【請求項10】 魚等の獲物の掛かりを感知して信号を
    発信する発信器であって、 発信手段と、 当該発信手段の作動・不作動を制御するスイッチ手段
    と、 釣糸(61)を掛止し、当該釣糸(61)に所定の牽引力以上の
    力が加わると弾性変形して上記釣糸(61)の掛止を解除す
    る牽引体掛止具(3)と、 上記スイッチ手段を構成し、案内部に沿って初期位置か
    ら所定の位置へ移動することにより上記スイッチ手段を
    作動させるスイッチ具(24)と、 上記釣糸(61)により牽引される上記牽引体掛止具(3)の
    動きに対して上記スイッチ手段が直ちに反応することを
    防止し、上記釣糸(61)に所定の牽引力以上の力が加わっ
    たときに上記スイッチ手段を作動させるように構成され
    た遊び手段と、を備えており、 上記遊び手段は、 一端部側が固定され他端部側は上記スイッチ具(24)を移
    動させる上記牽引体掛止具(3)に接続してある弾性伸縮
    部材と、 上記牽引体掛止具(3)の移動を上記弾性伸縮部材の許容
    伸長長さの範囲内で停止させる停止手段と、 を備えていることを特徴とする、 発信器。
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