JP2003230346A - 釣用発信機、釣用報知装置及び釣用発信機における発信方法 - Google Patents

釣用発信機、釣用報知装置及び釣用発信機における発信方法

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JP2003230346A
JP2003230346A JP2003024881A JP2003024881A JP2003230346A JP 2003230346 A JP2003230346 A JP 2003230346A JP 2003024881 A JP2003024881 A JP 2003024881A JP 2003024881 A JP2003024881 A JP 2003024881A JP 2003230346 A JP2003230346 A JP 2003230346A
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fishing
fishing line
transmitter
hook
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Mitsuo Wada
三生 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】魚等の釣り対象物が針に掛かった後、逃げよう
として釣糸を引っ張ったときだけでなく、釣竿側へ移動
して釣糸の緊張が緩んだときにも発信するようにし、竿
操作のタイミングを外すことを防止できるようにした釣
用発信機を提供する。 【解決手段】釣用発信機A1の発信機本体1には磁力遮
断板34の移動により投入される磁力スイッチ2を備え
ている。磁力遮断板34は固定用ネジ13によって固定
できる。発信機本体1は作動装置3を備えている。作動
装置3は可動体30を備えている。可動体30は回動可
能に設けられ、釣糸掛具側アーム31には遊動バネ39
とチェーン40及び引っ張りバネ37が取り付けてあ
る。遊動バネ39の先端には釣糸掛具38が取り付けて
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣用発信機、釣用
報知装置及び釣用発信機における発信方法に関するもの
である。更に詳しくは、魚が針に掛かった後、逃げよう
として釣糸を引っ張ったときだけでなく、釣竿側へ戻り
釣糸が緩んだときにも発信するようにした釣用発信機、
釣用報知装置及び釣用発信機における発信方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】釣り人が複数の釣竿を河岸や防波堤等に仕
掛けるときは、魚の掛かりを感知して発信する発信機を
釣竿に取り付け、離れた場所でその信号を受けて釣竿の
監視ができるようにしている。従来の釣用発信機は、例
えば、特開平1−60322号公報、特開平2−299
531号公報または特開平3−172133号公報に開
示してあるように、魚の掛かりによって釣糸やリールの
動くことを利用し、魚が釣糸を強く引っ張ったときに発
信する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の釣用発信機には、次のような課題があった。す
なわち、魚は針に掛かると逃げようとしてあらゆる方向
へ目まぐるしく泳ぎ回り、泳ぐ方向によって釣糸を引っ
張ったり逆に緩めたりする。釣糸を引っ張ったときにス
イッチが入って発信されればよいが、感度の調整はして
いても引きが弱い魚ではなかなか発信されないことがあ
る。また、魚が移動して釣糸の緊張が緩んだときにはも
ちろん発信されないので、結局、発信までに時間がかか
りすぎて竿操作のタイミングを外し、魚が餌だけ取って
逃げてしまうことも多かった。
【0004】(目的)本発明は上記課題を解消するもの
で、魚等の釣り対象物が針に掛かった後、逃げようとし
て釣糸を引っ張ったときだけでなく、釣竿側へ移動して
釣糸の緊張が緩んだときにも発信するようにし、竿操作
のタイミングを外すことを防止できるようにした釣用発
信機、釣用報知装置及び釣用発信機における発信方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、掛けた釣糸に一定以上の引っ張り力が加わ
ると釣糸が外れるように構成されている釣糸掛具と、当
該釣糸掛具から釣糸が外れたときまたは釣糸掛具に掛け
た釣糸の緊張が緩んだときに作動して発信スイッチを投
入する作動手段と、を備えており、釣り対象物が釣糸を
引っ張ることによって釣糸が上記釣糸掛具(38)から外れ
るかまたは釣り対象物が釣糸の緊張を緩めることによっ
て上記作動手段が作動して発信スイッチが投入されるよ
うにしたことを特徴とする、釣用発信機である。
【0006】第2の発明にあっては、釣糸を掛ける釣糸
掛具と、当該釣糸掛具と連動する作動体と、上記釣糸掛
具が引かれる力に対して釣糸掛具を引き戻す方向に働く
弾性体と、を有しており、上記釣糸掛具に対する釣糸の
張力がなくなるかまたは一定値より小さくなることによ
って作動体が動き、この動きによって発信スイッチが投
入されるようにしたことを特徴とする、釣用発信機であ
る。
【0007】第3の発明にあっては、掛けた釣糸に一定
以上の引っ張り力が加わると釣糸が外れるように構成さ
れている釣糸掛具と、当該釣糸掛具と関連する可動体
と、当該可動体を釣糸による引っ張り方向とは実質的に
逆方向へ付勢する付勢体と、上記可動体と連動し、可動
体が上記付勢体により付勢方向へ移動したときに発信ス
イッチを投入するトリガーと、を備えており、釣り対象
物が釣糸を引っ張ることによって釣糸が上記釣糸掛具か
ら外れるかまたは釣り対象物が釣糸の緊張を緩めること
によって上記トリガーが作動して発信スイッチを投入す
るようにしたことを特徴とする、釣用発信機である。
【0008】第4の発明にあっては、釣糸掛具と可動体
は、弾性範囲内で一定長さ以上に伸びないようにする手
段を有する弾性伸縮部材で連結してあることを特徴とす
る、第3の発明に係る釣用発信機である。
【0009】第5の発明にあっては、トリガーを発信ス
イッチを切る位置で固定する固定手段を備えていること
を特徴とする、第3または第4の発明に係る釣用発信機
である。
【0010】第6の発明にあっては、釣竿または竿受具
に取り付けるための取付手段を備えていることを特徴と
する、第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る
釣用発信機である。
【0011】第7の発明にあっては、発信スイッチが磁
力スイッチであり、トリガーは磁力遮断板であることを
特徴とする、第1、第2、第3、第4、第5または第6
の発明に係る釣用発信機である。
【0012】第8の発明にあっては、釣り対象物の掛か
りを感知して報知する釣用報知装置であって、第1、第
2、第3、第4、第5、第6または第7の発明に係る釣
用発信機と、当該釣用発信機からの信号を受信して報知
する受信機と、を備えていることを特徴とする、釣用報
知装置である。
【0013】第9の発明にあっては、釣り対象物の掛か
りを感知して信号を発信する釣用発信機における発信方
法であって、釣糸の引っ張り力が所定の範囲内にあると
きは発信せず、釣糸の引っ張り力が所定の範囲以上にな
ったときまたは所定の範囲以下になったときに発信する
ようにしたことを特徴とする、釣用発信機における発信
方法である。
【0014】弾性伸縮部材または付勢体の弾性または付
勢力を選択することにより、発信させるときの感度を調
整することができる。つまり、弾性伸縮部材が、例えば
引っ張りバネで弾性が強い(伸びにくい)場合、釣糸の
張力の変化が小さくても磁力遮断板に伝わりやすいので
感度が上がる。また、弾性が弱い(伸びやすい)場合、
釣糸の張力の変化が小さいと磁力遮断板に伝わりにくい
ので感度が下がる。この感度の調整は対象魚の大きさ、
習性等に対応して行うのが好ましい。
【0015】第3の発明にいう「釣糸掛具と関連する可
動体」は、可動体が動かない状態で釣糸掛具だけが動く
関係である場合と、可動体と釣糸掛具が同時に動く関係
である場合を含む概念である。
【0016】(作用)本発明に係る釣用発信機及び釣用
報知装置は、釣り対象物が魚である場合には次のように
作用する。釣用発信機に備えてある磁力スイッチ(発信
スイッチ)の磁力遮断板(トリガー)を固定手段によっ
て発信スイッチを切る位置で固定しておく。釣用発信機
を取付手段によって釣竿または竿受具等に固定する。リ
ールから引き出した釣糸を釣糸掛具に掛け、釣糸に適度
な張力がかかるようにする。そして、磁力遮断板が移動
できるように固定手段を解除してセットする。
【0017】水の流れや浮遊物の引っ掛かりあるいは餌
の啄みによる釣糸の張力の小さな変化は、釣糸掛具があ
る程度動いても、通常は弾性伸縮部材の弾性範囲内で吸
収され、信号は発信されない。また、弾性伸縮部材で吸
収しきれず磁力遮断板が動いた場合でも、可動体の移動
部と連動する磁力遮断板の移動量が磁力スイッチを投入
するまでに到らないときは、同じく信号は発信されな
い。そして、魚が針に掛かると、魚は逃げようとしてあ
らゆる方向へ目まぐるしく泳ぎ回り、泳ぐ方向によって
釣糸を引っ張ったり逆に緩めたりする。
【0018】魚が釣糸を引っ張る方向へ動いた場合、釣
糸により釣糸掛具が引っ張られ、弾性伸縮部材が伸び
る。なお、弾性伸縮部材は弾性範囲内で一定長さ以上に
は伸びないようにしてあるため、強い張力で損傷を受け
ることはない。弾性伸縮部材が伸びて一定長さで伸びが
止まると、釣糸掛具と可動体の間では力が直接伝わるの
で、付勢体が高感度で変形するようになる。そして、釣
糸掛具が更に強く引っ張られた場合には、可動体に対す
る付勢体による付勢力がより大きくなり、弾性体である
釣糸掛具が変形し、最後には釣糸が釣糸掛具から外れ
る。
【0019】釣糸掛具に対する釣糸による引っ張り力が
解除されると、付勢体の付勢力によって可動体は瞬間的
に動き、可動体と連動する釣糸掛具は付勢方向へ同じく
瞬間的に移動する。これにより、可動体と連動する磁力
遮断板が移動し、磁力スイッチが投入されて信号が発信
される。発信された信号は受信機で受信され、魚がかか
ったことが周囲に報知される。
【0020】また、魚が釣糸を緩める方向へ動いた場
合、上記した釣糸掛具から釣糸が外れて張力が解除され
た場合と同様に、可動体は付勢体によって付勢方向へ動
き、可動体と連動する磁力遮断板が移動し、磁力スイッ
チが投入され、信号が発信される。このように、本発明
の釣用発信機及び釣用報知装置によれば、かかった魚が
釣糸を引っ張ったときだけでなく、魚が釣竿側へ移動し
て釣糸の緊張が緩んだ場合にも発信機から信号が発信さ
れ、報知装置により魚がかかったことを報知することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る釣用発信機
の一実施の形態を示す斜視図である。符号A1は釣用発
信機で、発信機本体1を備えている。発信機本体1のケ
ース10の上部側には、後述する磁力スイッチ2を備え
ている。また、ケース10内部には発信回路等の各種制
御部品が収納してある。
【0022】ケース1の上面部には磁石台11が取り付
けてある。磁石台11とケース1上面間には磁力遮断板
34を差し込むための装着隙間12が設けてある。上記
磁力スイッチ2は、磁石台11のほぼ中央部に埋め込ん
である小立方体状の磁石20と、その下方に位置しケー
ス10内部に設けてあるスイッチ管21により構成され
る。磁力スイッチ2は装着隙間12に磁力遮断板34が
装着されて磁力が遮断された状態では「OFF」とな
り、磁力遮断板34が外れて磁力の遮断が解除されると
「ON」となる。なお、以下の説明においても、便宜
上、スイッチの投入状態を「ON」といい、切り状態を
「OFF」という。
【0023】また、磁石台11には固定用ネジ13が上
下に貫通して螺合されている。固定用ネジ13を締め付
けると、装着隙間12に差し込まれている磁力遮断板を
固定することができる。なお、符号14は発信状態にお
いて点滅するパイロットランプ、15は伸縮自在のアン
テナ、16は釣竿に取り付けるための取付具である。
【0024】ケース10の上面側には磁力スイッチ2の
「ON・OFF」を行うための作動装置3が設けてあ
る。作動装置3は、ケース10の一端側に水平方向にお
いて回動できるように取り付けてある可動体30を備え
ている。可動体30は互いに所要角度をもって設けられ
た釣糸掛具側アーム31と磁力遮断板側アーム32を備
え、ほぼ中間部分で軸33を介し回動可能に取り付けて
ある。釣糸掛具側アーム31は取付部から水平に延長し
てあり、磁力遮断板側アーム32は垂直板を備えること
によって磁力遮断板34と高さを合わせてある。
【0025】磁力遮断板側アーム32の先端側には、ト
リガーである磁力遮断板34の先端側が軸35を介し磁
力遮断板側アーム32との間で水平方向において回動可
能に取り付けてある。磁力遮断板34の高さは上記装着
隙間12の高さに合わせてある。釣糸掛具側アーム31
の先端側には取付穴36が設けてある。取付穴36には
付勢体である引っ張りバネ37の一端側が接続してあ
る。引っ張りバネ37の他端側はケース10に取り付け
てある引掛ピン17に掛けてある。引掛ピン17は複数
設けてある他の取付孔18に付け替えが可能で、これに
より引っ張りバネ37の引っ張り力が調整できる。な
お、引っ張りバネ37の引っ張り力は、磁力遮断板34
を固定用ネジ13で固定しないときには、磁力遮断板3
4が磁力遮断位置から外れるように可動体30を回動さ
せることができる強さに設定される。
【0026】釣糸掛具側アーム31先端の取付穴36に
は、一端側をフック状の釣糸掛具38に接続してある遊
動バネ39の他端側が接続してある。取付穴36と釣糸
掛具38には遊動バネ39が一定の長さ以上に伸びない
ようにするためのチェーン40の両端部が接続してあ
る。なお、釣糸掛具38はバネ綱線で形成されており、
可撓性(弾力性、復元性)に優れる。
【0027】(作用)図2は釣用発信機を釣竿にセット
した状態を示す説明図、図3は釣用発信機のセット状態
を示す平面図、図4は釣糸掛具から釣糸が外れて釣用発
信機が発信した状態の平面図、図5は釣糸が緩んで釣用
発信機が発信した状態の平面図、図6は釣用報知装置の
使用状態を示す説明図である。
【0028】ここで、釣用報知装置について説明する。
釣用報知装置は、所要数の釣用発信機A1と受信機Rに
より構成される。図2に示すように、釣用発信機A1は
取付具16をホルダー6で固定して釣竿8に取り付けら
れる。そして、図6に示すように、三本の釣竿8が河岸
に所要の間隔をおいて竿受け台82を使用して立てられ
る。
【0029】釣用発信機A1に備えてある磁力遮断板3
4を装着隙間12に差し込み、固定用ネジ13によって
固定し、磁力スイッチ2を「OFF」にしておく。これ
により、取り扱い時に無意味に発信させてしまうことを
防止できる。リール80(図6に図示)から引き出した
釣糸81を釣糸掛具38に掛け、釣糸81に設けてある
錘等を含む仕掛けの重さを利用して釣糸81に適度な張
力がかかるようにする。そして、磁力遮断板34が移動
できるように固定用ネジ13による固定を解除してセッ
トする。なお、釣り人は受信機Rを持ち、自動車C内ま
たは車外で待機する。
【0030】水の流れや浮遊物の引っ掛かりあるいは餌
の啄みによる釣糸81の張力の小さな変化は、釣糸掛具
38がある程度動いても、通常は遊動バネ39の弾性範
囲内で吸収され、信号は発信されない。また、遊動バネ
39で吸収しきれず磁力遮断板34が動いた場合でも、
可動体30の磁力遮断板側アーム32と連動する磁力遮
断板34の移動量が磁力スイッチ2を「ON」とするま
でに到らないときは、同じく信号は発信されない(図3
参照)。
【0031】魚が掛かると、魚は逃げようとしてあらゆ
る方向へ目まぐるしく泳ぎ回り、泳ぐ方向によって釣糸
81を引っ張ったり逆に緩めたりする。魚が釣糸81を
引っ張る方向へ動いた場合、釣糸81により釣糸掛具3
8が引っ張られ、遊動バネ39が伸びる。なお、遊動バ
ネ39はチェーン40により弾性範囲内で一定長さ以上
には伸びないようにしてあるため、強い張力で損傷を受
けることはない。
【0032】遊動バネ39が伸びてチェーン40が張る
と、釣糸掛具38と可動体30との間では引っ張り力が
直接伝わるので、引っ張りバネ37が高感度で変形す
る。そして、釣糸掛具38に更に強い張力が掛かった場
合には、可動体30に対する引っ張りバネ37による引
き戻す力が更に大きくなり、それと共に釣糸掛具38が
変形し、最後には釣糸81が釣糸掛具38から外れる。
これにより、釣糸81に強い張力がかかっても釣糸掛具
38が損傷を受けることはなく、繰り返し使用できる。
【0033】釣糸掛具38に対する釣糸81による引っ
張り力が解除されると、引っ張りバネ37の引っ張り力
によって可動体30は引っ張り方向へ瞬間的に回動す
る。また、磁力遮断板側アーム32と連動する磁力遮断
板34は引き出し方向に瞬間的に移動し、装着隙間12
から外れる。これにより、磁力スイッチ2が「ON」と
なり信号が発信される(図4参照)。発信された信号は
受信機Rで受信され、どの釣竿8に魚がかかったかが報
知される。
【0034】また、魚が釣糸81を緩める方向へ動いた
場合は、釣糸掛具38から釣糸81が外れて張力が解除
された場合とほぼ同様に、可動体30は引っ張りバネ3
7の引っ張り力によって回動し、磁力遮断板34が引き
出し方向に移動して装着隙間12から実質的に外れて、
磁力遮断板34による磁力の遮断ができなくなる。これ
により、磁力スイッチ2が「ON」となり、信号が発信
される(図5参照)。このように、釣用発信機A1及び
釣用報知装置によれば、かかった魚が釣糸81を引っ張
ったり緩めたりした場合の何れにおいても釣用発信機A
1から信号が発信され、釣用報知装置により魚がかかっ
たことを報知できる。
【0035】図7は釣用発信機の作動装置の他の実施の
形態を示し、セット状態を示す説明図、図8は釣糸掛具
から釣糸が外れて釣用発信機が発信した状態の説明図で
ある。この作動装置9は、ガイド本体90を備えてい
る。ガイド本体90には長さ方向にガイド溝91が設け
てある。ガイド溝91の両端部にはストッパー92、9
3が着脱可能に取り付けてある。ガイド溝91には、移
動体94がスライド可能に設けてある。移動体94の中
央部には磁石20が埋め込んである。また、ガイド本体
90内部にはスイッチ管21が収容してある。磁石20
とスイッチ管21により磁力スイッチ2が構成される。
【0036】一方のストッパー92と移動体94の間に
は引っ張りバネ95が取り付けてある。上記スイッチ管
21の位置は、引っ張りバネ95が縮んだ通常状態にお
いて移動体94の磁石20と位置が重なるようにしてあ
る。磁力スイッチ2はこの状態で「ON」となり、信号
が発信される。なお、移動体94は固定ネジ等でガイド
溝91に沿う任意の位置に固定できるようにしてもよ
い。
【0037】移動体94のうちストッパー93側には、
遊動ゴム96の一端が取り付けてある。遊動ゴム96の
他端部には釣糸掛具97が取り付けてある。なお、遊動
ゴム96は弾性範囲内においては伸縮するが、一定の長
さまで伸びると伸びが止まるようになっており、魚の引
き程度の力では切れることはない。
【0038】(作用)作動装置9の作用を説明する。釣
糸81を釣糸掛具97に掛け、釣糸81に設けてある錘
等を含む仕掛けの重さを利用して釣糸81に適度な張力
がかかるようにし、磁力スイッチ2が「OFF」になる
ようにする。釣糸81の張力の小さな変化により釣糸掛
具97がある程度動いても、その動きは通常は遊動ゴム
96の弾性範囲内で吸収され、信号は発信されない。ま
た、遊動ゴム96で吸収しきれず移動体94が動いた場
合でも、スイッチ管21と移動体94の磁石20の位置
が重ならない限り磁力スイッチ2は「ON」とならず、
信号は発信されない。
【0039】魚が掛かり、釣糸81を引っ張る方向へ動
いた場合、釣糸81により釣糸掛具97が引っ張られ、
遊動ゴム96と引っ張りバネ95が伸びる。遊動ゴム9
6が伸びて一定長さで伸びが止まると、釣糸掛具97の
動きは移動体94に直接伝わるので、引っ張りバネ95
が引っ張られて大きく変形する。そして、釣糸掛具97
に更に強い張力が掛かった場合には、移動体94に対す
る引っ張りバネ95によって移動体94が更に引っ張ら
れ、移動体94がストッパー93に当たって停止し、更
に引っ張り力が加わると、釣糸掛具97が変形し、最後
には釣糸81が釣糸掛具97から外れる。
【0040】釣糸掛具97に対する釣糸81による引っ
張り力が解除されると、引っ張りバネ95の引っ張り力
によって移動体94は引っ張り方向へ瞬間的に移動し、
スイッチ管21と磁石20の位置が重なる。これによ
り、磁力スイッチ2が「ON」となり、信号が発信され
る。
【0041】図9は本発明に係る釣用発信機の他の実施
の形態を示す斜視図である。図面において、上記釣用発
信機A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して
示し、構造が共通する部分については説明を省略する。
釣用発信機A2は、ケース10の上部に、磁力遮断板3
4aを挿入するための挿入口19を有している。磁力遮
断板34aは、挿入口19において、抜けることなく進
退することにより、発信スイッチ(図示省略)の「O
N」「OFF」を行う構造である。
【0042】磁力遮断板34aの外部側の上面には係合
ピン341が立設してある。磁力遮断板34aの中間部
分の上面には板状のストッパー340が立設してある。
可動体30aの磁力遮断板側アーム32は水平に設けら
れ、その先部側には係合ピン341と係合し、磁力遮断
板34aの駆動を円滑に行うための係合長孔320が設
けてある。可動体30aの先端部に取り付けてある遊動
ゴム39aは、上記遊動ゴム96と同様に、弾性範囲内
においては伸縮するが、一定の長さまで伸びると伸びが
止まり、魚の引き程度の力では切れることはない。ま
た、作用効果については、磁力遮断板34aが抜けない
ことを除いて、上記釣用発信機aとほぼ同様であるの
で、説明を省略する。
【0043】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る釣用発信機、釣用報知装置及び発信
方法によれば、針に掛かった魚等の釣り対象物が釣糸を
引っ張ったときだけでなく、釣竿側へ移動して釣糸が緩
んだときにも発信機から信号が発信され、釣り対象物が
かかったことを報知できる。従って、従来の釣用発信機
及び釣用報知器のように、釣り対象物の掛かりから発信
までに長時間を要することがなく、釣り人が竿操作のタ
イミングを外してしまうことを防止でき、捕獲率を向上
させることができる。
【0045】(b)釣糸掛具と可動体が、弾性範囲内で
一定長さ以上に伸びないようにする手段を有する弾性伸
縮部材で接続してあるものは、釣糸に強い張力がかかっ
たときの弾性伸縮部材の損傷を防止できる。
【0046】(c)トリガーを発信スイッチを切る位置
で固定する固定手段を備えているものは、釣糸掛具に釣
糸を掛けてセットするまで、無意味に発信させてしまう
ことを防止できるので、持ち運びの際に有用である。
【0047】(d)釣竿または竿受具に取り付けるため
の取付手段を備えているものは、別に取り付けのための
部材を用意する必要がないので、釣用発信機の取り付け
が手早く容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る釣用発信機の一実施の形態を示す
斜視図。
【図2】釣用発信機を釣竿にセットした状態を示す説明
図。
【図3】釣用発信機のセット状態を示す平面図。
【図4】釣糸掛具から釣糸が外れて釣用発信機が発信し
た状態の平面図。
【図5】釣糸が緩んで釣用発信機が発信した状態の平面
図。
【図6】釣用報知装置の使用状態を示す説明図。
【図7】釣用発信機の作動装置の他の実施の形態を示
し、セット状態を示す説明図。
【図8】釣糸掛具から釣糸が外れて釣用発信機が発信し
た状態の説明図。
【図9】本発明に係る釣用発信機の他の実施の形態を示
す斜視図。
【符号の説明】
R 受信機 A1 釣用発信機 1 発信機本体 10 ケース 11 磁石台 12 装着隙間 13 固定用ネジ 14 パイロットランプ 15 アンテナ 16 取付具 17 引掛ピン 18 取付孔 2 磁力スイッチ 20 磁石 21 スイッチ管 3 作動装置 30 可動体 31 釣糸掛具側アーム 32 遮断板側アーム 33 軸 34 磁力遮断板 35 軸 36 取付穴 37 引っ張りバネ 38 釣糸掛具 39 遊動バネ 40 チェーン 6 ホルダー 8 釣竿 80 リール 81 釣糸 82 竿受け台 9 作動装置 90 ガイド本体 91 ガイド溝 92、93 ストッパー 94 移動体 95 引っ張りバネ 96 遊動ゴム 97 釣糸掛具 A2 釣用発信機 19 挿入口 30a 可動体 320 係合長孔 34a 磁力遮断板 340 ストッパー 341 係合ピン 39a 遊動ゴム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掛けた釣糸に一定以上の引っ張り力が加
    わると釣糸が外れるように構成されている釣糸掛具(38)
    と、 当該釣糸掛具(38)から釣糸が外れたときまたは釣糸掛具
    (38)に掛けた釣糸の緊張が緩んだときに作動して発信ス
    イッチを投入する作動手段と、 を備えており、 釣り対象物が釣糸を引っ張ることによって釣糸が上記釣
    糸掛具(38)から外れるかまたは釣り対象物が釣糸の緊張
    を緩めることによって上記作動手段が作動して発信スイ
    ッチが投入されるようにしたことを特徴とする、 釣用発信機。
  2. 【請求項2】 釣糸を掛ける釣糸掛具(38)と、 当該釣糸掛具(38)と連動する作動体と、 上記釣糸掛具(38)が引かれる力に対して釣糸掛具(38)を
    引き戻す方向に働く弾性体と、 を有しており、 上記釣糸掛具(38)に対する釣糸の張力がなくなるかまた
    は一定値より小さくなることによって作動体が動き、こ
    の動きによって発信スイッチ(2) が投入されるようにし
    たことを特徴とする、 釣用発信機。
  3. 【請求項3】 掛けた釣糸に一定以上の引っ張り力が加
    わると釣糸が外れるように構成されている釣糸掛具(38)
    と、 当該釣糸掛具(38)と関連する可動体(30)と、 当該可動体(30)を釣糸による引っ張り方向とは実質的に
    逆方向へ付勢する付勢体と、 上記可動体(30)と連動し、可動体(30)が上記付勢体によ
    り付勢方向へ移動したときに発信スイッチ(2) を投入す
    るトリガーと、を備えており、 釣り対象物が釣糸を引っ張ることによって釣糸が上記釣
    糸掛具(38)から外れるかまたは釣り対象物が釣糸の緊張
    を緩めることによって上記トリガーが作動して発信スイ
    ッチ(2) を投入するようにしたことを特徴とする、 釣用発信機。
  4. 【請求項4】 釣糸掛具(38)と可動体(30)は、弾性範囲
    内で一定長さ以上に伸びないようにする手段を有する弾
    性伸縮部材で連結してあることを特徴とする、 請求項3記載の釣用発信機。
  5. 【請求項5】 トリガーを発信スイッチ(2) を切る位置
    で固定する固定手段を備えていることを特徴とする、 請求項3または4記載の釣用発信機。
  6. 【請求項6】 釣竿または竿受具に取り付けるための取
    付手段を備えていることを特徴とする、 請求項1、2、3、4または5記載の釣用発信機。
  7. 【請求項7】 発信スイッチ(2) が磁力スイッチであ
    り、トリガーは磁力遮断板(34)であることを特徴とす
    る、 請求項1、2、3、4、5または6記載の釣用発信機。
  8. 【請求項8】 釣り対象物の掛かりを感知して報知する
    釣用報知装置であって、 請求項1、2、3、4、5、6または7記載の釣用発信
    機(A1)(A2)と、 当該釣用発信機(A1)(A2)からの信号を受信して報知する
    受信機(R) と、を備えていることを特徴とする、 釣用報知装置。
  9. 【請求項9】 釣り対象物の掛かりを感知して信号を発
    信する釣用発信機における発信方法であって、 釣糸の引っ張り力が所定の範囲内にあるときは発信せ
    ず、釣糸の引っ張り力が所定の範囲以上になったときま
    たは所定の範囲以下になったときに発信するようにした
    ことを特徴とする、 釣用発信機における発信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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