JP3050488U - 加熱装置 - Google Patents
加熱装置Info
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- JP3050488U JP3050488U JP1998000044U JP4498U JP3050488U JP 3050488 U JP3050488 U JP 3050488U JP 1998000044 U JP1998000044 U JP 1998000044U JP 4498 U JP4498 U JP 4498U JP 3050488 U JP3050488 U JP 3050488U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸性または塩基性の処理対象物をマイクロ波
により均一に加熱できるとともに、加熱作業の効率を向
上させることができる加熱装置を提供する。 【解決手段】 内槽5および金属製外槽6からなる加熱
槽1と、該加熱槽1を密閉する、内壁10および金属製
外壁11からなる蓋2と、前記加熱槽1内に入れられた
処理対象物を加熱するマイクロ波発振機3と、該マイク
ロ波発振機3による加熱温度を検出する温度検出装置4
を備えてなる加熱装置であって、前記内槽5と内壁10
が耐蝕性および耐熱性の合成樹脂からなる。
により均一に加熱できるとともに、加熱作業の効率を向
上させることができる加熱装置を提供する。 【解決手段】 内槽5および金属製外槽6からなる加熱
槽1と、該加熱槽1を密閉する、内壁10および金属製
外壁11からなる蓋2と、前記加熱槽1内に入れられた
処理対象物を加熱するマイクロ波発振機3と、該マイク
ロ波発振機3による加熱温度を検出する温度検出装置4
を備えてなる加熱装置であって、前記内槽5と内壁10
が耐蝕性および耐熱性の合成樹脂からなる。
Description
【0001】
本考案は加熱装置に関する。さらに詳しくは、酸性または塩基性の処理対象物 をマイクロ波により均一に加熱することができる加熱装置に関する。
【0002】
従来より、酸性または塩基性の処理対象物を加熱する加熱装置として、たとえ ば金属製タンクの内側に薬品に対する耐蝕性の強いテフロンを嵌め込み、タンク 内に投入された処理対象物(製品)を該タンクのジャケットから加熱するように した装置がある。かかる装置では、タンク内に投入した腐食性の強い薬品を加熱 するばあい、テフロンは熱伝導性がわるいため、十分な加熱に長時間かかるとい う問題がある。またはタンク内にテフロン製のヒーターを直接配置させるように した装置がある。かかる装置では、高粘度の製品のばあい、撹拌が十分行なうこ とができず、温度ムラが生じるという問題がある。
【0003】 これに対し、マイクロ波を使用すると高粘度の製品でも、撹拌が十分に行なえ るとともに、均一に加熱され、また、反応などもスムーズに行なえるものと考え られる。
【0004】 本考案は、叙上の事情に鑑み、酸性または塩基性の処理対象物をマイクロ波に より均一に加熱できるとともに、加熱作業の効率を向上させることができる加熱 装置を提供することを目的とする。
【0005】
本考案の加熱装置は、内槽および金属製外槽からなる加熱槽と、該加熱槽を密 閉する、内壁および金属製外壁からなる蓋と、前記加熱槽内に入れられた処理対 象物を加熱するマイクロ波発振機と、該マイクロ波発振機による加熱温度を検出 する温度検出装置を備えてなる加熱装置であって、前記内槽と内壁が耐蝕性およ び耐熱性の合成樹脂からなることを特徴としている。
【0006】
以下、添付図面に基づいて本考案の加熱装置を説明する。
【0007】 図1は本考案の加熱装置の一実施の形態を示す部分断面図である。
【0008】 本考案の加熱装置は、腐食性の強い処理対象物、たとえば酸性のものでは塩酸 、硫酸、硝酸または王水など、そして塩基性のものでは高濃度のアンモニア水ま たは水酸化ナトリウム溶液などを加熱する装置として好適に用いられる。
【0009】 前記加熱装置は、図1に示すように、加熱槽(タンク)1と、該加熱槽1を密 閉する蓋2と、マイクロ波発振機3と、温度検出装置4を備えている。
【0010】 前記加熱槽1は、耐蝕性および耐熱性の合成樹脂の成形体である内槽5と、マ イクロ波を反射するため、鉄、ステンレスなどの金属で成形された金属製外槽6 とから構成されており、支持体7の軸受部8に支持され、横転および起転できる ようにされている。前記耐蝕性および耐熱性の合成樹脂としては、たとえばフッ 素樹脂、メチルベンテン樹脂、繊維強化熱硬性プラスチックまたはポリカードネ ートなどを用いることができるが、コストが低い点でフッ素樹脂を用いるのが好 ましい。
【0011】 なお、本実施の形態では、内槽5と金属製外槽6とのあいだに、ガラスウール などの保温材9が設けられているが、本考案においては、これに限定されるもの ではなく、かかる保温材を省略することもできる。
【0012】 前記蓋2は、前記内槽5と同様に耐蝕性および耐熱性の合成樹脂の成形体であ る内壁10と、前記金属製外槽6と同様にマイクロ波を反射するための金属製外 壁11とから構成されており、油圧などの動力によって作動する昇降装置12に より上昇および下降できるようにされている。前記蓋2には、前記マイクロ波発 振機3に連結された導波管13が接続されている。そしてマイクロ波導入口14 は絶縁板15により閉鎖されており、該絶縁板15の材質としては、前記耐蝕性 および耐熱性の合成樹脂または石英ガラスなどを用いることができる。また前記 蓋2には、前記温度検出装置4が挿通されている。該温度検出装置4は、サーミ スタなどの温度センサ16と、該温度センサ16を保護する前記耐蝕性および耐 熱性の合成樹脂からなる鞘管17とから構成され、前記温度センサ16と前記マ イクロ波発振機3とは、マイクロ波出力制御装置18およびマイクロ波出力駆動 装置19を介して接続されている。
【0013】 つぎに本実施の形態の加熱装置の動作を説明する。まず昇降装置12により蓋 2を上昇し、加熱槽1内に腐食性の処理対象物を入れたのち、前記昇降装置12 により蓋2を下降させて加熱槽1を密閉する。なお、前記処理対象物の適正な仕 込量は、撹拌による飛散や真空脱泡時の液面上昇のため、加熱槽1の全容量に対 して1/3〜2/3程度であるのが好ましい。ついでマイクロ波発振機3を稼動 させると、処理対象物は、導波管13を経て導入口14より加熱槽1内に導入さ れるマイクロ波より加熱される。そして温度検出装置4により検出された内部温 度がマイクロ波出力制御装置18に伝達されたのち、前記内部温度を所定の温度 、たとえば60℃になるようにマイクロ波出力駆動装置19を制御する。これに より、加熱槽1内の処理対象物は、均一に加熱される。
【0014】 本考案の加熱装置においては、加熱槽1の内槽5と同様に耐蝕性および耐熱性 の合成樹脂で成形した撹拌羽根20と、該撹拌羽根20に連結されるモータ21 とからなる撹拌装置22を設けることができる。前記モータ21の動力で撹拌羽 根20を回転させて処理対象物を撹拌させることができるため、より一層短時間 で均一に加熱することができる。
【0015】 つぎに本考案の加熱装置を実施例に基づいて説明するが、本考案はかかる実施 例のみに限定されるものではない。
【0016】 実施例1 まず図1に示す加熱装置を用意した。そして該加熱槽に、高濃度硫酸を含んだ 高粘度スラリーを入れたのち、蓋を降下して密閉した。
【0017】 ついで前記物質の加熱温度を60℃に設定したのち、マイクロ波発振機を稼動 させた。
【0018】 その結果、スラリーは20分で60℃まで加熱され、タンク内の温度ムラもな く均一に加熱されていることがわかった。そしてマイクロ波発振機を停止し、タ ンクを冷却したのち、スラリーを除去し、タンクを調べたが、タンクの腐食は見 られなかった。
【0019】
以上説明したとおり、本考案によれば、加熱槽の内槽および蓋の内壁が強酸お よび強塩基性の処理対象物に腐食されない合成樹脂の成形体であるため、加熱槽 の耐蝕性が向上し、加熱装置の取り扱いが簡単になる。その結果、加熱作業の効 率を向上させることができる。
【0020】 また加熱装置に撹拌装置を設けることにより、処理対象物を短時間で均一に加 熱することができる。
【図1】本考案の加熱装置の一実施の形態を示す部分断
面図である。
面図である。
1 加熱槽 2 蓋 3 マイクロ波発振機 4 温度検出装置 5 内槽 6 金属製外槽 9 保温材 10 内壁 11 金属製外壁 13 導波管 14 導入口 15 絶縁板 16 温度センサ 18 マイクロ波出力制御装置 19 マイクロ波出力駆動装置 20 撹拌羽根 21 モータ 22 撹拌装置
Claims (3)
- 【請求項1】 内槽および金属製外槽からなる加熱槽
と、該加熱槽を密閉する、内壁および金属製外壁からな
る蓋と、前記加熱槽内に入れられた処理対象物を加熱す
るマイクロ波発振機と、該マイクロ波発振機による加熱
温度を検出する温度検出装置を備えてなる加熱装置であ
って、前記内槽と内壁が耐蝕性および耐熱性の合成樹脂
からなることを特徴とする加熱装置。 - 【請求項2】 前記内槽と金属製外槽とのあいだに保温
材が設けられてなる請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項3】 前記蓋に撹拌装置が設けられてなる請求
項1または2記載の加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998000044U JP3050488U (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998000044U JP3050488U (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3050488U true JP3050488U (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=43184689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998000044U Expired - Lifetime JP3050488U (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3050488U (ja) |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP1998000044U patent/JP3050488U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |