JP3050295B2 - エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置 - Google Patents

エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置

Info

Publication number
JP3050295B2
JP3050295B2 JP9219512A JP21951297A JP3050295B2 JP 3050295 B2 JP3050295 B2 JP 3050295B2 JP 9219512 A JP9219512 A JP 9219512A JP 21951297 A JP21951297 A JP 21951297A JP 3050295 B2 JP3050295 B2 JP 3050295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
plasma
film forming
species
emission intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9219512A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1161415A (ja
Inventor
宏治 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9219512A priority Critical patent/JP3050295B2/ja
Publication of JPH1161415A publication Critical patent/JPH1161415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050295B2 publication Critical patent/JP3050295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ成膜反応
として膜堆積反応と膜エッチング反応とが同時に起こり
うる材料系において、再現性の高い、且つ良好な特性を
有する膜の作成をおこなう方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ法を使用した成膜は、ガ
スの流量、プラズマへの供給電力、基板温度、成膜反応
室の圧力、等のパラメータを変化させ、それぞれのパラ
メータの変化に対し、膜質がどのように変化するのかを
調べる。その後、目的とする膜を作成するために、上述
した数々のパラメータを制御することにより、膜成長を
おこなう。また、プラズマCVD中の発光強度の成膜条
件依存性を測定し、イオンの発光強度の折れ曲り点を求
め、その折れ曲り点に基づいてプラズマCVD法の最適
成膜条件を設定する方法が提案されている。この方法
は、作成しようとする膜の成膜種をモニタリングするこ
とにより、最適な成膜条件を提供しようとするものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成膜パラメータを制御
する方法により膜生成をおこなう場合、初めに数多くの
パラメータを変化させ、それぞれに対応した膜評価をお
こなう必要がある。このような作業は、多くの時間と労
力を費やす。また、膜生成を繰り返しおこなった場合、
チャンバー内壁に材料が堆積し、その回数とともに最適
な成膜条件は変化していく。従って、定期的に更正をお
こなわなければならない。一方、成膜種であるイオンを
モニタリングする手法は、成膜時間とともに変化するプ
ラズマ中の条件を容易に捉えられるが、様々な化学反応
が起こるプラズマを充分に理解し、制御することは難し
い。特に、プラズマCVD法による成膜は、膜のエッチ
ング反応をともなうことが多く、成膜種のみをモニタリ
ングするだけでは不十分である。
【0004】本発明の目的は、複雑な化学反応が起こる
プラズマ中で、膜堆積反応と膜エッチング反応とが同時
に起こりうる材料系を使用したときに、成膜種とエッチ
ング種とに着目することにより、最適な成膜条件を容易
に見出し、且つ、良好な特性を有する膜の作成を再現性
良くおこなう方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の成膜方法は、膜
堆積反応とエッチング反応とが同時に起こる原材料系を
用いたプラズマCVD法による成膜法において、プラズ
マ中に生じる成膜種とエッチング種の発光強度と成膜依
存性との関係から、最適な成膜条件を達成し得る成膜種
とエッチング種の最適発光強度を予め求める工程と、成
膜用原料からの成膜種を含むプラズマを発生させ、基板
上に堆積膜を成膜する際に、成膜種及びエッチング種の
それぞれの発光強度をモニターし、これらの成膜種及び
エッチング種のそれぞれにおいて前記最適発光強度が維
持されるように成膜条件を制御する工程とを有すること
を特徴とする。
【0006】本発明の成膜装置は、成膜用の原材料系の
プラズマを発生させるプラズマ発生領域と、該プラズマ
により堆積膜を形成する成膜領域と、前記プラズマ発生
領域に原材料系を供給する原材料系供給手段と、前記プ
ラズマ発生領域にプラズマを発生させるためのエネルギ
ーを供給するためのエネルギー供給手段とを有するCV
D法による成膜装置において、前記プラズマ発生領域に
おいて発生したプラズマ中の成膜種及びエッチング種の
発光強度を測定する発光強度測定手段と、前記原材料系
供給手段及び前記プラズマ発生手段を制御する制御手段
とを設け、該制御手段は、前記発光強度測定手段で測定
される発光強度が、プラズマ中に生じる成膜種とエッチ
ング種の発光強度と成膜依存性との関係から予め求めら
れた、最適な成膜条件を達成し得る成膜種とエッチング
種の最適発光強度に維持されるように、前前記原材料系
供給手段及び前記プラズマ発生手段の少なくとも一方を
制御するものであることを特徴とする。
【0007】本発明においては、複雑な反応が起こるプ
ラズマ中で、成膜反応とエッチング反応とに着目するこ
とにより、成膜種とエッチング種の発光強度のプラズマ
CVD成膜条件依存性を測定し、競合する両反応のバラ
ンスの良い、最適な成膜条件、すなわち、成膜種に対し
ては発光強度が高く、エッチング種に対しては発光強度
が低くなるような条件を満たすプラズマ状態が得られる
成膜条件を予め求めておき、成膜膜操作中において、成
膜種やエッチング種の発光強度をモニターして、最適な
成膜条件が維持される発光強度が成膜操作中においてリ
アルタイムで一定に維持されるように成膜条件を制御し
て、安定した再現性の高い成膜をおこなうことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においては、膜堆積とエッ
チング反応とが同時に起こる材料系でのプラズマCVD
法において、成膜種とエッチング種とを同時にin−s
ituでモニタリングすることにより、最適な条件で再
現性の高い成膜を実現する。すなわち、効率の良い膜堆
積反応と、堆積させた膜のエッチングを最小に抑える反
応と、両者を同時に満たす条件を見出し、その条件を成
膜の間、リアルタイムで維持することにより、最適な条
件で再現性の高い成膜を可能とする。
【0009】本発明においては、まずプラズマ中に含ま
れる成膜種とエッチング種の発光強度と成膜依存性との
関係が求められる。この関係は、例えば後述する実施例
1におけるように、成膜条件を変化させた際の所定の種
の発光強度の相対的な変化と成膜(堆積膜形成速度)速
度との関係を測定することで求めることができる。
【0010】発光強度をモニターすべき種としては、成
膜に影響を与える種を選定すればよい。TiCl4等を
用いてTi膜を成長させる場合は、例えば、H、Tiイ
オン及び塩素系イオンをモニターする種として選定する
ことができる。また、MoCl6等を用いてMo膜を成
長させる場合は、例えば、H、Moイオン及び塩素系イ
オンをモニターする種として選定することができる。更
に、WF6等を用いてW膜を成長させる場合は、例えば
H、Wイオン及び塩素系イオンをモニターする種として
選択することができる。
【0011】本発明における成膜装置の一例を図1に示
す。図1の装置は、プラズマ8を発生させて基板8上に
堆積膜を形成させる成膜室と、成膜室に原材料系を供給
する手段と、プラズマ発生用のマイクロ波を発生させて
成膜室内に供給するマイクロ波供給手段とを有する。成
膜室にはプラズマ中の成分の発光強度を測定するための
分光光度計6の検知部が設けられている。
【0012】原材料系の供給手段は、各ガスのボンベ
(不図示)からの成膜室内への供給量をバルブ10、1
1及びマスローコントローラ2、3、4により制御でき
る構成を有する。また、マイクロ波供給手段は、マイク
ロ波発生用の電力を印加するための電力供給部1と、コ
イル9とを有して構成されている。
【0013】Optical emission sp
ectroscopyを用いた発光強度を測定するため
の分光光度計6からの測定値(OESシグナル)は、制
御部5に入力され、予め設定された最適発光強度と比較
され、成膜室内で最適発光強度が維持されるように、制
御部5によって電力供給部1、マスフローコントローラ
2、3、4の少なくとも1つが制御される。制御部5
は、コンピュータにより構成することができる。
【0014】なお、図1の装置では、成膜室内の同一領
域がプラズマ発生領域と成膜領域とを兼用する構成とな
っているが、これらは連通する部位を有した状態で分離
されて設けられてもよい。
【0015】図1の装置を用いた、例えばTi膜の成膜
は以下のようにして行うことができる。まず、成膜室内
のヒータ7が内蔵された基板ホルダー上に基板8をセッ
トし、所定の温度に基板を加熱するとともに、成膜室内
を不図示の排気系で排気し、所定の減圧状態とし、例え
ば1×10-8までの減圧状態を利用することができる。
【0016】次に、バルブ10、11を開け、マスロー
コントローラ2、3、4を調節して、水素ガス11、ア
ルゴンガス12及びTiCl4ガスを所定の流量で成膜
室内に供給する。所定の流量が安定して維持されたとこ
ろで、電力発生部から所定の電力をマイクロ波発生装置
に投与して、プラズマを発生させる。ここで、分光光度
計6の検知部で、例えばTiイオン(Ti+)、塩素系
イオン(Cl+、Cl2 +)の発光強度についてモニター
する。モニターした値を、制御部で解析して、この値が
予め設定された最適発光強度とのズレの有無及びその程
度を判断し、ズレが生じている場合に制御部5によっ
て、電力供給部1及びマスフローコントローラ2、3、
4の少なくとも1つを制御して、ズレを解消する。
【0017】所定の厚さが基板8上のTi堆積膜に得ら
れた段階で、マイクロ波の供給を停止し、バルブ10、
11を閉じ、成膜室内の残存ガスを排気してから、マニ
ュピュレータを使用して、基板を準備室(不図示)へと
搬送し、取り出す。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 ECR−CVD装置を用いて、wet oxide/S
i(100)基板上にAr/H2流量比、TiCl4
量、microwave powerを変化させ、Ti
膜を堆積させた。それぞれの条件でplasma中の発
光分析をおこない、作成した膜に対して膜厚を測定し
た。TiCl4をソースガスとしたプラズマCVDは、
原料ガスから供給されるTi堆積反応と、原料ガスが分
解し発生する塩素によるエッチング反応とが競合してお
り、両者のバランスによりTi膜の堆積が進行する。 実験装置:実験にはアネルバ製ECR−CVD装置を用
い(図1)、Ar、H2、TiCl4を供給することによ
りTi膜を堆積させた。 実験条件:試料の作成条件を表1に示す。成長時間はす
べての条件で20minとした。基板はwet酸化膜を
850℃で1000A堆積させた4inchのp−Si
(100)を使用した。
【0019】
【表1】
【0020】実験結果 発光スペクトル プラズマ中で発光している原子、またはイオン種の発光
ラインについて、様々な条件の元で測定した。測定結果
の一例を、図2に示す。図は、水素流量を変化させたと
きの発光スペクトル(400〜540nm)である。図
2から、水素、塩素による発光を確認することができ
る。200−900nmの測定波長領域で、装置内部に
導入したガスに関する発光ライン(Ar、H、Ti+
Cl+、Cl 2 +)を確認した。ここでは、成膜条件を変
えたときに変化の大きいスペクトル位置に注目し、条件
によりそれら発光ラインがどのように変化するのかを述
べる。注目した発光ラインの発光種とその発光波長を以
下に示す。 Ar;811.53108nm H;486.1332nm Ti+;336.1213nm Cl+;481.006nm Cl2 +;440.54nm 特に、成膜に関与しているTi+と、エッチング反応に
関与しているCl+やCl2 +をモニタリングすることが
TiプラズマCVD法に有効であることを以下に示す。
【0021】発光スペクトルと成膜速度との対応 (1)H2流量依存性 それぞれの発光種について、発光強度のH2流量依存性
を図3(a)に示す。なお、H2流量(5〜20scc
m)以外の条件は以下のとおりとした。 アルゴン流量:50sccm TiCl4流量:0.22sccm マイクロ波パワー:1000W 基板温度:600℃ 成膜室内圧力: H2流量5sccm:4×10-3Torr程度 H2流量10sccm:5.5×10-3Torr程度 H2流量20sccm:7×10-3Torr程度 また、発光強度は、H2流量が5sccmのときの値を
用いて規格化した。更に、作成したそれぞれの膜につい
て膜厚を測定し、成膜速度を求めた。成膜速度とH2
量依存性との関係について図3(b)に示す。図3
(a)より、水素流量を増加させると、Hの発光強度は
増加し、Cl+、Cl2 +の発光強度は減少することが分
かる。また、Ti+の発光強度は僅かに増加する。一
方、図3(b)より、水素流量とともに成膜速度は増加
する。これらのことから、水素は原料ガスを還元するこ
と、及び、原料ガスの分解によって生成される塩素と結
合し、塩素によるTiのエッチングを抑制する働きがあ
る。従って、Cl+、Cl2 +の発光強度が弱い領域で
は、Tiの成膜速度が増加する。
【0022】(2)TiCl4流量依存性 それぞれの発光種について、発光強度のTiCl4流量
依存性を図4(a)に示す。なお、TiCl4流量(0
〜3.0sccm)以外の条件は以下のとおりとした。 アルゴン流量:50sccm H2流量:20sccm マイクロ波パワー:1000W 基板温度:600℃ 成膜室内圧力: TiCl4流量0〜1sccm:7×10-3Torr程
度 TiCl4流量1〜2sccm:7.5×10-3Tor
r程度 TiCl4流量2〜3sccm:8×10-3Torr程
度 また、発光強度は、TiCl4流量が0.01sccm
のときの値を用いて規格化した。さらに、成膜速度とT
iCl4流量依存性との関係について図4(b)に示
す。図4(a)より、TiCl4流量が約0.03sc
cm以下のとき、発光強度はほとんど変化しない。しか
し、流量が0.03sccm以上になると、H、C
+、Cl2 +、Ti+の発光強度が増加する。Cl+、C
2 +の発光強度が増加するのは、塩素の発生源である原
料ガスが増加するためである。Hの発光強度が増加する
のは、原料ガスの分解によって生成される塩素が水素分
子を解離させるためと考えられる。次に図4(b)か
ら、Ti膜の成長速度は0.03sccm付近にピーク
をもつ。流量0.03sccm以下を領域I、流量0.
03sccm以上を領域IIとし、それぞれの領域での
反応を述べる。領域Iにおいて、Ti+発光強度は流量
とともに増加するが、Cl+、Cl2 +発光強度はほぼ一
定である。本領域での成膜速度は、流量を増加させてい
くと大きくなることから、Ti膜堆積速度は原料の供給
律速によるものと考えられる。一方、領域IIにおい
て、Cl+、Cl2 +、Ti+の発光強度はTiCl4流量
の増加とともに増加し、成膜速度は小さくなる。特に、
Ti+と比べてCl、Cl2 +発光強度の増加が著しい。
従って、領域IIでのTi膜成長は、原料ガスが分解す
ることによって発生する塩素のエッチング反応が支配的
である。以上述べたように、TiCl 4流量を増加させ
ていくとTi+の発光強度は増加する。従来の方法によ
る解釈によって成膜を試みた場合、Ti+発光強度の増
加は成膜速度を増加させるはずであるが、逆の結果とな
る。これは、成膜種を上回る量のエッチング種がプラズ
マ中で生成されるためである。
【0023】(3)電力(Power)依存性 それぞれの発光種について、発光強度のパワー依存性を
図5(a)に示す。なお、パワー(700〜1000
W)以外の条件は以下のとおりとした。 アルゴン流量:50sccm H2:20sccm TiCl4流量:0.22sccm 基板温度:600℃ 成膜室内圧力: パワー700〜1000:7×10-3Torr程度 また、発光強度は、パワーが700Wのときの値を用い
て規格化した。また、抵抗値とパワー依存性との関係に
ついて図5(b)に示す。発光強度は、パワーの増加と
ともにすべての波長領域でリニアに増加する。一方、T
i成膜速度はパワーとともに増加する。これは、発光強
度の増加する割合が、エッチングに関与するCl+、C
2 +よりもTi成膜に関与するTi+の方が大きいため
である。従って、パワーの増加はプラズマ中に含まれる
ガスの分解を促進させるが、エッチング種よりもTi成
膜種をより多く生成する。
【0024】(4)最適な成膜条件 ECR−CVD装置を用いて、wet oxide/S
i(100)基板上にAr/H2流量比、TiCl4
量、plasma powerを変化させ、Ti膜を堆
積させた。それぞれの条件でplasma中の発光分析
をおこない、作成した膜に対して膜厚を測定し、成膜速
度を求めた。その結果、TiCl4をソースガスとした
プラズマCVDは、原料ガスから供給されるTi堆積反
応と、原料ガスが分解することによって生じる塩素のエ
ッチング反応とが競合しており、両者のバランスによっ
てTi膜の堆積が進行する。Ti堆積を効率良くおこな
う条件は、H2=20sccm、マイクロ波パワー(m
icrowave power)=1000W、TiC
4=0.03sccmと求められる。この条件での発
光強度は、Cl+、Cl2 +の発光強度が弱く、Ti+の発
光強度が強い。すなわち、本発明請求項で述べた、エッ
チング種からの発光強度が弱く、成膜種からの発光強度
が強い領域となる。このような発光強度条件、すなわ
ち、成膜種であるTi+からの発光強度が6.25であ
るのに対し、エッチング種であるCl+、Cl2 +からの
発光強度がそれぞれ5.75、3.21となる値を一定
に保つように、流量制御系、microwave po
wer電源にフィードバックをかけながら成膜をおこな
う。図6に、発光強度からのフィードバックを行わない
場合と行った場合との結果を比較する。本発明によって
見出した成膜条件を使用してフィードバックをかけた場
合、繰り返し成膜を行ったときに膜厚が一定に保たれて
いる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とによって、プラズマCVD法で堆積反応とエッチング
反応とが同時に起こる材料系において、容易に効率の良
い成膜条件を見出すことが可能である。その条件とは、
成膜種の強度が大きく、且つエッチング種の強度が小さ
い領域であり、成膜速度の大きい条件で成長させること
が可能となる。また、堆積反応とエッチング反応に起因
する発光種をモニタリングし、そのような条件を常に保
つようにフィードバックをかけることにより、制御良く
再現性の高い成膜が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における成膜装置の一例の構成の要部を
模式的に示す断面図。
【図2】本発明の実施例で使用した発光スペクトルの水
素流量依存性を示す図である。
【図3】本発明の実施例で使用した発光強度と成膜速度
の水素流量依存性を示す図であり、(a)は各種の発光
強度の水素ガスの流量に対する相対的な変化を示す図、
(b)は水素ガス流量と成膜速度との関係を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例で使用した発光強度と成膜速度
のTiCl4流量依存性を示す図であり、(a)は各種
の発光強度のTiCl4の流量に対する相対的な変化を
示す図、(b)はTiCl4ガス流量と成膜速度との関
係を示す図である。
【図5】本発明の実施例使用した発光強度と成膜速度と
マイクロ波パワー依存性を示す図であり、(a)は各種
の発光強度のマイクロ波パワーに対する相対的な変化を
示す図、(b)はマイクロ波パワーと成膜速度との関係
を示す図である。
【図6】本発明の実施例で使用した成膜回数と膜厚との
関係におけるフィードバックをかけない場合とフィード
バックをかけた場合についての図である。
【符号の説明】
1 電力供給部 2 マスフローコントローラ 3 マスフローコントローラ 4 マスフローコントローラ 5 コンピュータ 6 分光光度計 7 ヒータ 8 基板 9 磁気コイル 10 バルブ 11 バルブ 12 アルゴンガス 13 水素ガス 14 TiCl4
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // H01L 21/205 H01L 21/205 21/3065 21/31 C 21/31 21/302 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/285 H01L 21/205 H01L 21/3065 H01L 21/31 INSPEC(DIALOG)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜堆積反応とエッチング反応とが同時に
    起こる原材料系を用いたプラズマCVD法による成膜法
    において、 プラズマ中に生じる成膜種とエッチング種の発光強度と
    成膜依存性との関係から、最適な成膜条件を達成し得る
    成膜種とエッチング種の最適発光強度を予め求める工程
    と、 成膜用原料からの成膜種を含むプラズマを発生させ、基
    板上に堆積膜を成膜する際に、成膜種及びエッチング種
    のそれぞれの発光強度をモニターし、これらの成膜種及
    びエッチング種のそれぞれにおいて前記最適発光強度が
    維持されるように成膜条件を制御する工程とを有するこ
    とを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記成膜条件の制御が、水素の導入量、
    原材料系の導入量及びプラズマを発生させるためのエネ
    ルギーの投与量から選択された少なくとも1つにより行
    われる請求項1に記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 マイクロ波によってプラズマを発生させ
    る請求項1または2に記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング種が、塩素系イオンまた
    はフッ素系イオンである請求項1〜3のいずれかに記載
    の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記成膜種が、Tiイオン、Moイオン
    またはWイオンである請求項1〜3のいずれかに記載の
    成膜方法。
  6. 【請求項6】 成膜用の原材料系のプラズマを発生させ
    るプラズマ発生領域と、該プラズマにより堆積膜を形成
    する成膜領域と、前記プラズマ発生領域に原材料系を供
    給する原材料系供給手段と、前記プラズマ発生領域にプ
    ラズマを発生させるためのエネルギーを供給するための
    エネルギー供給手段とを有するCVD法による成膜装置
    において、 前記プラズマ発生領域において発生したプラズマ中の成
    膜種及びエッチング種の発光強度を測定する発光強度測
    定手段と、前記原材料系供給手段及び前記プラズマ発生
    手段を制御する制御手段とを設け、該制御手段は、前記
    発光強度測定手段で測定される発光強度が、プラズマ中
    に生じる成膜種とエッチング種の発光強度と成膜依存性
    との関係から予め求められた、最適な成膜条件を達成し
    得る成膜種とエッチング種の最適発光強度に維持される
    ように、前前記原材料系供給手段及び前記プラズマ発生
    手段の少なくとも一方を制御するものであることを特徴
    とする成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記原材料系に水素が含まれている請求
    項6に記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 マイクロ波によってプラズマを発生させ
    る請求項6または7に記載の成膜装置。
  9. 【請求項9】 前記エッチング種が、塩素系イオンまた
    はフッ素系イオンである請求項6〜8のいずれかに記載
    の成膜装置。
  10. 【請求項10】 前記成膜種が、Tiイオン、Moイオ
    ンまたはWイオンである請求項6〜8のいずれかに記載
    の成膜方法。
JP9219512A 1997-08-14 1997-08-14 エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置 Expired - Lifetime JP3050295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9219512A JP3050295B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9219512A JP3050295B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1161415A JPH1161415A (ja) 1999-03-05
JP3050295B2 true JP3050295B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=16736635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9219512A Expired - Lifetime JP3050295B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050295B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1161415A (ja) 1999-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7763153B2 (en) Method and apparatus for forming a crystalline silicon thin film
KR100779176B1 (ko) 실리콘 물체 형성방법 및 장치
JP3688725B2 (ja) 金属酸化物層を形成する方法、そのための真空処理装置および少なくとも1つの金属酸化物層をコーティングされた部材
JPH05117867A (ja) 酸化シリコン膜の製造方法および製造装置
JP4258549B2 (ja) 結晶性シリコン薄膜の形成方法及び装置
KR102538040B1 (ko) 박막 처리 프로세스
RU2189663C2 (ru) Способ и устройство для изготовления тонкой полупроводниковой пленки
WO2002084724A1 (fr) Procede de traitement de surface et systeme de fabrication d'un dispositif a semi-conducteur
JP3050295B2 (ja) エッチング反応を伴うプラズマcvd法による成膜法及び装置
JP2007081302A (ja) 管理システム、管理方法及び電子装置の製造方法
JPH06196410A (ja) プラズマ処理装置
KR20160053418A (ko) 증착 속도 예측 방법
JP2007115765A (ja) プラズマ処理装置
EP0803588B1 (en) Vapor phase growth method and growth apparatus
JPS62228482A (ja) 低温プラズマ処理装置
JP5189859B2 (ja) プラズマ処理方法
JP3319550B2 (ja) 多結晶Si薄膜の堆積法
JP2009117466A (ja) 活性度制御式窒素化合物mbe成膜方法及び装置
JPH10102251A (ja) 炭素原子による成膜及びエッチング処理方法及びその装置
JP5727853B2 (ja) プラズマ生成方法
JP2001176870A (ja) 窒化膜形成方法
JPH08246169A (ja) プラズマ処理装置
US20150093886A1 (en) Plasma processing method and plasma processing apparatus
JPH05311429A (ja) 薄膜形成装置
JPS6247472A (ja) 立方晶チツ化ホウ素膜の形成方法