JP3050228B2 - オキシラン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

オキシラン誘導体及びその製造方法

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JP3050228B2
JP3050228B2 JP11078197A JP7819799A JP3050228B2 JP 3050228 B2 JP3050228 B2 JP 3050228B2 JP 11078197 A JP11078197 A JP 11078197A JP 7819799 A JP7819799 A JP 7819799A JP 3050228 B2 JP3050228 B2 JP 3050228B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オキシラン誘導体
及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は、分子量分布が狭く、不純物の少ない高純度かつ高分
子量のオキシラン誘導体であって、ポリペプチド、酵素
などの生理活性蛋白質の化学修飾、リポソーム、ポリマ
ーミセルなどの薬物送達システム(ドラッグデリバリー
システム)における化学修飾を主とする医薬用途に用い
られる末端変性オキシラン誘導体の出発物質として有用
な高純度かつ高分子量であるオキシラン誘導体及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になり、末端変性オキシラン化合物
が、ドラッグデリバリーシステムの重要な担体として注
目を集めるようになり、オキシラン化合物にアミノ基や
カルボキシル基を導入した化合物の研究が盛んに行われ
ている。このような末端変性オキシラン化合物として
は、トリアジン環を介した2,4−ビス(メトキシポリエ
チレングリコール)−6−クロロ−s−トリアジン(特
開平3−72469号公報)や、メトキシポリエチレン
グリコールの末端水酸基をカルボキシメチル基に変換し
たのちヒドロキシサクシンイミドエステルとしたもの
(E.Dellacherie et.al、Makro
mol.Chem.、Suppl.9、43〜46、19
85)などが示されており、これらの末端変性オキシラ
ン化合物とその応用例をまとめたものとして「Poly
(ethylene glycol)、Chemistr
y−Biotechnical and Biomedi
calApplications」(J.Milton
Harris、PlenumPress、New Yo
rk、1992)や、「タンパク質ハイブリッド」(稲
田祐二著、共立出版、1987)、「続タンパク質ハイ
ブリッド」(稲田祐二著、共立出版、1988)、「タ
ンパク質ハイブリッド−第III巻」(稲田祐二著、共立
出版、1990)などが出版されている。このような末
端変性オキシラン化合物は、活性水素を有する化合物に
オキシラン又はアルキルオキシランを付加した高分子量
のオキシラン化合物を出発物質とし、末端水酸基に対す
る反応により、種々の官能基を有する化合物に変換する
ことにより製造することができる。このとき使用される
出発物質であるオキシラン化合物としては、脂肪族アル
コールや芳香族アルコールにオキシラン又はアルキルオ
キシランを付加した水酸基を1個有する化合物と、多価
アルコールにアルキルオキシランを付加した水酸基を2
個以上有する化合物が知られている。一方、これらの末
端変性高分子量オキシラン化合物は、医薬用途に使用さ
れる場合が多いために、高純度の化合物である必要があ
り、高純度の物質あるいはそれらの製法について種々の
提案がなされている。例えば、特開平3−72469号
公報と特開平8−165343号公報には、オキシラン
化合物の末端水酸基の変性率をあげ、副生物の発生しに
くい合成方法をとり、副生した不純物は精製工程で極力
除去することにより、高純度の末端変性オキシラン化合
物を製造する方法が提案されている。このような製造方
法においては、オキシラン化合物から末端変性誘導体を
製造する際の高純度化に関心が払われ、原料として使用
するオキシラン化合物が有する不純物は、ほとんど考慮
されていない。その結果、性質の類似した異なる分子量
のオキシラン化合物や、官能基数の異なるオキシラン化
合物から誘導される末端変性物などは、その物性が目的
物と非常に類似したものであるために、構造によっては
除去が困難なものも多く、除去が可能な場合も多くの工
程が必要となり、収率の低下などの問題が発生してい
る。例えば、メトキシポリエチレングリコールなどの1
個の水酸基を有するオキシラン化合物を出発物質とし
て、末端変性オキシラン化合物の合成を試みた場合、薬
剤設計上は1個の水酸基のみを変性した特定分子量の末
端変性オキシラン化合物を設計することになり、得られ
た化合物中に不純物として2個の水酸基を変性した末端
変性化合物や、異なる分子量の化合物などが含まれる
と、目的の性能が得られず、薬剤の品質設計上、重大な
問題となる。例えば、副生物が多いと副生物自体の毒性
調査が必要であり、場合によっては治験検討をやり直す
必要も生ずる。通常、水酸基を1個有するオキシラン化
合物は、水酸基を1個有する一価アルコールを出発物質
とし、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカ
リ触媒、あるいは、三フッ化硼素、四塩化錫などのルイ
ス酸触媒を用いて、オキシランを付加反応することによ
り得ることができる。このとき、反応系中に触媒や原料
アルコールに含まれる水分子が存在すると、水分子にオ
キシランが付加して水酸基を2個有するポリエチレング
リコールが副生することになる。ポリエチレングリコー
ルは反応点を2個有するために、反応点が1個の主目的
物の約2倍量のオキシランが付加されることになり、分
子量が主目的物の約2倍のものとなる。このとき原料と
して用いるアルコールの炭素数が大きく、沸点が水より
顕著に高い場合は、触媒を仕込んだ後に減圧下に脱水し
て系中の水分を除去することにより、副生ジオール化合
物をある程度少なくすることはできるが、原料アルコー
ルの炭素数が少ないと、原料の沸点が水の沸点と近い
か、あるいは、水の沸点より低いために、減圧下に脱水
して系中の水分を除去することは不可能である。しかる
に、医薬品原料として用いられる末端変性高分子量オキ
シラン化合物に用いられる原料アルコールは、大半が炭
素数が1〜4の脂肪族アルコールあるいは水酸基の保護
基として用いられる炭素数6〜7の芳香族アルコールで
ある。また、反応する温度と触媒量により、分解反応が
同時に起こって低分子量のビニル系化合物が副生するこ
とも示唆されている(大島義彦ほか、塗装工学、第22
巻、第9号、397〜403頁、1987)。このよう
なビニルエーテル類は、酸性条件で容易に加水分解して
水酸基を生成するために、アルカリ触媒の除去に鉱酸な
どを用いると、主成分とは分子量の異なるオキシラン誘
導体となり、次の反応で分子量の異なる末端変性体にな
る。一方、触媒の除去に鉱酸を用いない場合は、ビニル
基のままで存在するために、末端に官能基を導入する際
に反応せずにそのまま不純物として残ってしまう。さら
に、オキシランのような環状モノマーの重合は、連鎖停
止を伴わずにモノマー付加反応で生成する重合体として
分類され、ポアソン分布をとるポリマーであることが知
られており(P.J.フローリー著、岡小天訳、高分子化
学、下巻、314〜315頁、丸善株式会社、196
4)、重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比は、出
発物質に対するオキシランの付加モル数をaとして、次
式で与えられることも知られている。 Mw/Mn=1+a/(a+1)2 この式から算出される多分散度と実測される多分散度が
近いほど、ポリマーが均一であるということになるが、
ポリマーの分子量が増すにつれ実際の多分散度とポアソ
ン分布計算式の値がずれてくることも知られている(大
島義彦ほか、塗装工学、第22巻、第9号、397〜4
03頁、1987)。このことは、多くのオキシラン誘
導体が均一な反応によって得られていないことを示して
いる。このような不純物を含むオキシラン化合物を用い
て末端変性オキシラン化合物を合成した場合、種々の不
純物が新たに副生し、不純物の物性が目的物の物性と類
似するために、不純物を効果的に除去することは困難で
ある。また、不純物を含んだまま薬剤との結合を行う
と、得られる薬剤は不均一なものとなり、一定の品質の
ものを常に得ることが極めて困難となる。そのため、末
端変性オキシラン化合物の原料として用いるオキシラン
化合物は、これらの不純物を含まない高純度のものであ
る必要がある。オキシラン化合物が低分子量であれば、
蒸留などの精製操作により、このような不純物を除去す
ることは可能であるが、目的物が高分子量である場合、
このような不純物を含むオキシラン化合物から工業的な
分離及び精製手段、例えば、再結晶、再沈殿、限外ろ
過、分取液体クロマトグラフィーなどによっては、効率
的に目的物である高純度かつ高分子量のアルコキシポリ
オキシランは得られていない。そのために、高分子量及
び低分子量の不純物を含まず、かつポアソン分布計算式
に近似する多分散度を有する高純度かつ高分子量のオキ
シラン化合物は、いまだ得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分子量分布
が狭く、不純物の少ない高純度かつ高分子量のオキシラ
ン誘導体であって、ポリペプチド、酵素などの生理活性
蛋白質の化学修飾、リポソーム、ポリマーミセルなどの
薬物送達システム(ドラッグデリバリーシステム)にお
ける化学修飾を主とする医薬用途に用いられる末端変性
オキシラン誘導体の出発物質として有用な高純度かつ高
分子量であるオキシラン誘導体及びその製造方法を提供
することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、出発物質である
オキシラン誘導体、特に1個の水酸基を有するオキシラ
ン誘導体について検討したところ、大半のオキシラン誘
導体には、目的物に対して分子量が約2倍である化合物
や、低分子量の化合物が多量に含まれており、しかも主
成分である化合物もポアソン分布から大きくはずれて、
均一なものではなく、さらに詳細に検討すると、薄層ク
ロマトグラフィーによる分析結果でも、Rf値の異なる
2〜3個のスポットを有することを見いだした。これ
は、ゲル浸透クロマトグラフィーが分子量による分離シ
ステムであり、分子量が目的物と同一あるいは近似の不
純物が存在すると分離が困難となるのに対して、薄層ク
ロマトグラフィーは化合物の極性により分離するシステ
ムであるので、ゲル浸透クロマトグラフィーでは分離で
きない化合物も分離することが可能となるためである。
これらの知見に基づいてさらに研究を重ねた結果、ゲル
浸透クロマトグラフィーによる分析で高純度であるばか
りでなく、薄層クロマトグラフィーでも極めて高純度で
あるオキシラン誘導体及びその製造方法の開発に成功し
た。すなわち、本発明は、 (1)一般式[1]で示されるオキシラン誘導体におい
て、 RO(C24O)nH …[1] (A)ゲル浸透クロマトグラフィーにより得られるクロマ
トグラムの溶出開始点から溶出終了点までを結んだ直線
をPbaseLとし、PbaseLから上の全ピーク面積をPar
eaとし、屈折率最大ピークの頂点PtopのPbaseLから
の高さをPtopHとし、溶出開始点からPtopに向かう溶
出曲線のPbaseLからの高さがPtopHの1/5になる
点から、Ptopから溶出終了点に向かう溶出曲線のPbas
eLからの高さがPtopHの1/5になる点までの間のピ
ーク面積をPareaMとしたとき、PareaとPareaMが、 PareaM/Parea ≧ 0.85 なる関係を満足し、 (B)薄層クロマトグラフィーによりクロロホルムとメタ
ノールの混合比が85:15(容量比)である混合溶媒
を用いて展開し、沃素を用いて発色させ、デンシトメー
ターで各スポットの純分を測定したとき、Rf値0.2〜
0.8の範囲の主スポットの純分が98%以上であるこ
とを特徴とするオキシラン誘導体。(ただし、一般式
[1]において、Rは炭素数1〜7の炭化水素基であ
り、nはオキシラン基の平均付加モル数で20〜900
である。)、 (2)ゲル浸透クロマトグラフィーのクロマトグラムの
溶出開始点から、Ptopに向かう溶出曲線のPbaseLか
らの高さがPtopHの1/5になる点までの間のピーク
面積をPareaHとしたとき、PareaとPareaHが、 PareaH/Parea ≦ 0.05 なる関係を満足する第(1)項記載のオキシラン誘導体、 (3)クロマトグラムにおいて、ピーク頂点に相当する
分子量をPtopMwとし、原料として用いる化合物ROH
の分子量をROHMwとして、 PtopEOmol =(PtopMw−ROHMw)/44 により求められるオキシランの付加モル数PtopEOmol
が、PareaMで示される領域のゲル浸透クロマトグラフ
ィーによる重量平均分子量と数平均分子量の比PMmw/
mnと、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2} ≦ 0.02 なる関係を満足する第(1)項又は第(2)項記載のオキシ
ラン誘導体、(ただし、化合物ROHにおいて、Rは炭
素数1〜7の炭化水素基である。)、 (4)一般式[1]において、RがCH3である第(1)
項、第(2)項又は第(3)項記載のオキシラン誘導体、 (5)化合物ROHとオキシランを反応させるとき、反
応温度50〜130℃とし、反応系中の水分を5ppm以
下とすることを特徴とする第(1)項、第(2)項又は第
(3)項記載のオキシラン誘導体の製造方法、(ただし、
化合物ROHにおいて、Rは炭素数1〜7の炭化水素基
である。)、 (6)一般式[1]において、RがCH3である第(5)
項記載のオキシラン誘導体の製造方法、 (7)第(1)項、第(2)項、第(3)項又は第(4)項記載
のオキシラン誘導体を原料として用いることを特徴とす
る一般式[2]で示されるオキシラン誘導体、 RO(C24O)n−Xp−Y …[2] (ただし、一般式[2]において、Rは炭素数1〜7の
炭化水素基であり、nは20〜900であり、Xは炭素
数1〜3の炭化水素基又は−CO(CH2)q−(q:2〜
4)であり、Yはアミノ基又はカルボキシル基であり、
pは0又は1である。)、及び、 (8)医薬分野における化学修飾用途に用いることを特
徴とする第(1)項、第(2)項、第(3)項、第(4)項又は
第(7)項記載のオキシラン誘導体、を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一態様のオキシラン誘導
体は、一般式[1]で示される構造を有するものであ
る。 RO(C24O)nH …[1] 一般式[1]において、Rは炭素数1〜7の炭化水素基
であり、nはオキシラン基の平均付加モル数で20〜9
00である。Rで示される炭素数1〜7の炭化水素基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキ
シル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基
などの炭素数1〜7のアルキル基、フェニル基、ベンジ
ル基などを挙げることができる。Rで示される炭化水素
基の炭素数が8以上となると、一般式[1]で示される
オキシラン誘導体の界面活性能が強くなり、医薬用末端
変性化合物の溶解性に悪影響を与えるおそれがある。こ
れらの炭化水素基の中で、メチル基、エチル基及びベン
ジル基が好ましく、メチル基及びベンジル基が特に好ま
しい。
【0006】また、オキシランの平均付加モル数である
nは、20〜900であり、より好ましくは50〜90
0であり、さらに好ましくは100〜900である。n
が20未満であると、オキシラン誘導体に結合させる薬
剤の機能の改良が不十分となり、また、オキシラン誘導
体の細胞への影響が強くなるおそれがある。nが900
を超えると、オキシラン誘導体のハンドリング性が著し
く低下するおそれがある。本発明の一般式[1]で示さ
れる構造を有するオキシラン誘導体は、ゲル浸透クロマ
トグラフィーにより得られるクロマトグラムの溶出開始
点から溶出終了点までを結んだ直線をPbaseLとし、P
baseLから上の全ピーク面積をPareaとし、屈折率最大
ピークの頂点PtopのPbaseLからの高さをPtopHと
し、溶出開始点からPtopに向かう溶出曲線のPbaseL
からの高さがPtopHの1/5になる点から、Ptopから
溶出終了点に向かう溶出曲線のPbaseLからの高さがP
topHの1/5になる点までのピーク面積をPareaMと
したとき、PareaとPareaMが、 PareaM/Parea ≧ 0.85 なる関係を満足する。ただし、この計算式においては、
ゲル浸透クロマトグラフィーに使用した展開溶媒などに
起因するピークや、使用したカラムや装置に起因するベ
ースラインの揺らぎによる擬似ピークは除いたオキシラ
ン誘導体に由来するピークについてのみ計算する。
【0007】図1は、オキシラン誘導体のゲル浸透クロ
マトグラフィーにより得られるクロマトグラムのモデル
図である。ゲル浸透クロマトグラフに試料溶液を注入し
て展開すると、溶出開始点Aにおいて、最も分子量の高
い成分の溶出が始まる。多くの場合、比較的高分子量の
部分が小さいピークを示したのち溶出曲線は低下し、次
いで主成分の溶出により屈折率最大ピークを有する主ピ
ークが形成される。その後、溶出曲線は次第に低下し
て、溶出終了点Bにおいて、最も分子量の低い成分が溶
出し、展開が終了する。溶出開始点から溶出終了点まで
を結んだ直線をPbaseLとし、PbaseLから上の全ピー
ク面積をPareaとする。また、屈折率最大ピークの頂点
PtopのPbaseLからの高さをPtopHとし、溶出開始点
からPtopに向かう溶出曲線のPbaseLからの高さが、
PtopHの1/5になる点Cから、Ptopから溶出終了点
に向かう溶出曲線のPbaseLからの高さが、PtopHの
1/5になる点Dまでの間のピーク面積をPareaMとす
る。さらに、溶出開始点Aから、溶出開始点からPtop
に向かう溶出曲線のPbaseLからの高さが、PtopHの
1/5になる点Cまでの間のピーク面積をPareaHとす
る。
【0008】本発明のオキシラン誘導体は、PareaM/
Pareaが0.85以上であり、より好ましくはPareaM
/Pareaが0.88以上であり、さらに好ましくはPare
aM/Pareaが0.91以上である。PareaM/Pareaの
値が大きいことは、オキシラン誘導体の分子量分布が狭
く、高分子量又は低分子量の不純物が少ないことを示
す。PareaM/Pareaが0.85未満であると、分子量
分布が広くなり、高分子量又は低分子量の不純物の含有
量が多くなって、医薬用途の原料として純度が不十分と
なるおそれがある。本発明のオキシラン誘導体は、Par
eaH/Pareaが0.05以下であり、より好ましくはPa
reaH/Pareaが0.04以下であり、さらに好ましくは
0.03以下である。PareaH/Pareaの値が小さいこ
とは、高分子量の不純物が少ないことを示す。PareaH
/Pareaが0.05を超えると、高分子量の不純物の含
有量が多くなって、医薬用途の原料として用いた場合、
副反応物により目的の医薬品としての純度が不十分とな
るおそれがある。本発明において、ゲル浸透クロマトグ
ラフィーは、GPCシステムとしてSHODEX GP
C SYSTEM−11、示差屈折計としてSHODE
X RI−71、GPCカラムとしてSHODEX KF
804L(φ8mm×300mm)3本を直列につなぎ、カ
ラム恒温槽温度を40℃とし、展開溶媒としてテトラヒ
ドロフランを1ml/分の流速で流し、試料の0.1重量
%溶液0.1mlを注入することにより行う。各種の測定
値は、溶出曲線をBORWIN GPC計算プログラム
で解析して得られるものである。
【0009】本発明のオキシラン誘導体は、薄層クロマ
トグラフィーにより、クロロホルムとメタノールの混合
比が85:15(容量比)である混合溶媒を用いて展開
し、沃素を用いて発色させ、デンシトメーターで各スポ
ットの純分を測定したとき、Rf値0.2〜0.8の範囲
の主スポットの純分が98%以上であり、より好ましく
は主スポットの純分が99%以上である。薄層クロマト
グラフィーにより分離した主スポットの純分が高いこと
は、極性的かつ分子量的にオキシラン誘導体が均質であ
ることを示す。主スポットの純分が98%未満である
と、医薬用途の原料として純度が不十分となるおそれが
ある。本発明において、薄層クロマトグラフィーに用い
る薄層プレートとしては、例えば、シリカゲル60ガラ
ス薄層板(メルク社製、3cm×12cm)などを挙げるこ
とができる。展開溶媒は、クロロホルムとメタノールの
容量比85:15の混合溶媒を用いる。薄層プレートに
スポットする試料の量は、30〜200μgであること
が好ましく、50〜100μgであることがより好まし
い。また、展開距離は5cm以上は必要であり、8cm以上
であることがより好ましい。
【0010】薄層クロマトグラフィーの分析方法の一例
を挙げると、サンプル50mgをクロロホルム1gに溶解
してサンプル液を調製する。次いで、薄層プレートの下
部から2cmの位置に、目盛り付きキャピラリーを用いて
サンプル液を0.2〜1μlスポット(原点)する。ス
ポット後、薄層プレートは窒素ガスを用いて充分に乾燥
させる。薄層クロマトグラフィー用展開槽に、調製した
展開溶媒を0.5〜1cmの深さになるまで入れ、サンプ
ルをスポットした薄層プレートを、原点が展開溶媒に直
接浸らないように静かに入れる。展開槽に蓋をし、薄層
プレート上に上昇してくる溶媒の先端が、薄層プレート
の上端から1cmのラインにくるまで静置する。次いで、
薄層プレートを展開槽から取りだし、窒素ガスを用いて
十分に乾燥させ、沃素を入れた発色槽に入れ、10分間
静置する。薄層プレートを取り出し、速やかにデンシト
メーターで各スポットのデータを読み込む。図2は、薄
層クロマトグラフィーにより得られるクロマトグラムの
モデル図である。薄層クロマトグラムのRf値とは、原
点から面積×濃度が最大である主スポットの先端までの
距離L1を、溶媒の展開距離Lで除した値である。 Rf値=L1/L デンシトメーターで読み込んだデータは、画像解析ソフ
トにより各スポット別の面積×濃度の値から、主成分の
純度を算出する。デンシトメーターとしては、例えば、
CAMAG社のTLC scanner 3などを用い、
解析ソフトとしては(CATS)softwareなど
を用いることができる。
【0011】本発明のオキシラン誘導体は、ゲル浸透ク
ロマトグラフィーにより得られるクロマトグラムにおい
て、ピーク頂点に相当する分子量をPtopMwとし、原料
として用いる化合物ROHの分子量をROHMwとし
て、 PtopEOmol =(PtopMw−ROHMw)/44 により求められるオキシランの付加モル数PtopEOmol
が、PareaMで示される領域のゲル浸透クロマトグラフ
ィーによる重量平均分子量と数平均分子量の比PMmw/
mnと、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2} ≦ 0.02 なる関係を満足することが好ましく、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2} ≦ 0.015 なる関係を満足することがより好ましい。PMmw/mn−
{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmol)2}の値が小さ
いことは、オキシラン誘導体がポアソン分布計算式に近
似する多分散度を有し、オキシラン誘導体の分子量分布
のポアソン分布からのずれが小さいことを示す。この値
が0.02を超えると、医薬用途の原料として均質性が
不十分となるおそれがある。
【0012】本発明のオキシラン誘導体は、化合物RO
Hとオキシランを反応系中の水分を5ppm以下として反
応させる。化合物ROHが脂肪族アルコールである場
合、反応系をエタノールなどの水と共沸する溶剤で洗浄
し、80〜150℃、50mmHg以下の減圧条件下で2時
間以上脱水乾燥させたのち、金属ナトリウムなどの脱水
剤を加えて蒸留脱水した化合物ROHを原料とし、アル
カリ触媒を用いることにより系中の水分を5ppm以下に
したのち、乾燥窒素ガスの存在下にオキシランを連続的
に50〜130℃、好ましくは80〜120℃で反応さ
せることができる。使用するアルカリ触媒としては、例
えば、金属ナトリウム、金属カリウム、これらの化合物
ROHのアルコキシド、又はこれらの化合物ROHの溶
液などを挙げることができる。オキシラン誘導体の製造
には通常上述のアルカリ触媒の他に、三フッ化硼素や四
塩化錫などのルイス酸触媒が用いられているが、酸触媒
を用いると本発明のような高分子量の化合物を得ようと
すると、1,4−ジオキサンなどの環状モノマーや、環
状ポリエーテルが副生し、目的の純度の化合物を得るこ
とが困難となるため、好ましくない。また、目的とする
オキシラン誘導体の分子量が大きく、反応後期に反応系
の粘度が高くなり、反応系の撹拌が困難になることが予
想される場合は、いったん反応系の水分を5ppm以下に
したのち、金属ナトリウムなどの脱水剤を加えて蒸留し
た、オキシランと反応する官能基を有しない沸点が50
℃以上で、目的とするオキシラン誘導体を溶解すること
ができる有機溶剤、例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどを、目的とするオキシラン誘導体の量の10〜
1,000%、好ましくは50〜200%加えて、オキ
シランの付加反応を行うことができる。
【0013】化合物ROHが芳香族アルコールである場
合は、前述の方法以外に、下記の方法によっても製造す
ることができる。すなわち、反応系をエタノールなどの
水と共沸する溶剤で洗浄し、80〜150℃、50mmHg
以下の減圧条件下で1時間以上脱水乾燥させたのち、化
合物ROHとナトリウムメトキシド、カリウムメトキシ
ド、カリウム−t−ブトキシドなどの金属アルコキシド
触媒又はメタノール、エタノール、t−ブタノールなど
の沸点90℃以下の低沸点溶剤希釈物を反応系に入れ、
乾燥窒素ガス雰囲気中で反応系を再度50mmHg以下の減
圧下、80℃以下の温度で希釈溶剤を除去するととも
に、系中に混入した可能性のある微量水分を共沸脱水
し、系中の水分を5ppm以下にしたのち、乾燥窒素ガス
の存在下にオキシランを連続的に50〜130℃、好ま
しくは80〜120℃で反応させることができる。ま
た、目的とするオキシラン誘導体の分子量が大きく、反
応後期の反応系の粘度が高くなり反応系の撹拌が困難に
なることが予想される場合には、いったん反応系の水分
を5ppm以下にしたのち、金属ナトリウムなどの脱水剤
を加えて蒸留した、オキシランと反応する官能基を有し
ない沸点が50℃以上で目的とするオキシラン誘導体を
溶解することができるベンゼン、トルエン、キシレンな
どの有機溶剤を、目的とするオキシラン誘導体の量の1
0〜1,000%、好ましくは50〜200%加えて、
オキシランの付加反応を行うことができる。
【0014】本発明の他の態様のオキシラン誘導体は、
一般式[2]で示される構造を有するものである。 RO(C24O)n−Xp−Y …[2] 一般式[2]において、Rは炭素数1〜7の炭化水素基
であり、nは20〜900であり、Xは炭素数1〜3の
炭化水素基又は−CO(CH2)q−(q:2〜4)であ
り、Yはアミノ基又はカルボキシル基であり、pは0又
は1である。炭素数1〜3の炭化水素基としては、炭素
数1〜3のアルキレン基が挙げられる。Xとしては、好
ましくは炭素数2〜3のアルキレン基であり、qとして
は好ましくは2〜3である。本発明の一般式[2]で示
されるオキシラン誘導体は、ゲル浸透クロマトグラムに
おいて、PareaM/Pareaが0.85以上であり、薄層
クロマトグラムにおいて、主スポットの純分が98%以
上である一般式[1]RO(C24O)nHで示されるオ
キシラン誘導体を原料として用いて製造されるものであ
る。原料として用いる一般式[1]で示される化合物
は、さらに、PareaH/Pareaが0.05以下であり、
PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}が0.02以下であることが好ましい。本発明にお
いて、一般式[2]で示されるオキシラン誘導体の製造
方法に特に制限はなく、公知の合成方法を用いて製造す
ることができる。例えば、一般式[2]において、Xが
−COCH2CH2−であり、Yがカルボキシル基である
オキシラン誘導体は、一般式[1]で示されるオキシラ
ン誘導体と無水コハク酸の反応により製造することがで
きる。一般式[1]で示されるオキシラン誘導体と無水
コハク酸の反応は、触媒を添加することなく行うことが
でき、あるいは、有機アミン、アルカリ金属、アルカリ
金属のアルコラート、アルカリ金属の水酸化物を触媒と
して用いて行うこともできる。反応に際しては、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエンなどの反応溶剤を使用する
ことができる。反応温度は、無触媒の場合は80〜15
0℃とすることが好ましく、触媒を用いる場合は40〜
130℃とすることが好ましい。
【0015】一般式[2]において、Xがメチレン基で
あり、Yがカルボキシル基であるオキシラン誘導体は、
一般式[1]で示されるオキシラン誘導体と、モノクロ
ロ酢酸若しくはモノブロモ酢酸又はこれらのナトリウム
塩、カリウム塩、メチルエステル、エチルエステルなど
のハロゲン化酢酸又はその誘導体との反応により製造す
ることができる。反応は、アルカリ金属、アルカリ金属
のアルコラート、アルカリ金属の水酸化物などを触媒と
して用い、80〜150℃で行うことが好ましい。反応
に際しては、トルエンなどの反応溶剤を使用することが
できる。ハロゲン化酢酸の誘導体としてエステルを用い
た場合は、一般式[1]で示されるオキシラン誘導体と
ハロゲン化酢酸エステルの反応生成物にアルカリ水溶液
を加えて鹸化処理を行うことにより、Yがカルボキシル
基であるオキシラン誘導体とすることができる。反応終
了後、反応系のpHを塩酸、硫酸などの鉱酸により調整
し、減圧下に脱水することにより、過剰のアルカリ触媒
を中和塩として析出させ、ろ過により除去することがで
きる。さらに、高純度の化合物が必要な場合には、得ら
れたオキシラン誘導体をイオン交換樹脂を充填したカラ
ムに通液し、一般式[2]で示されるオキシラン誘導体
を樹脂に吸着させ、未反応の一般式[1]で示されるオ
キシラン誘導体を流出させたのち、希酸性条件で一般式
[2]で示されるオキシラン誘導体を脱着させ、脱水す
ることによって高純度の一般式[2]で示されるオキシ
ラン誘導体を得ることができる。
【0016】一般式[2]において、Xがエチレン基で
あり、Yがカルボキシル基であるオキシラン誘導体は、
一般式[1]で示されるオキシラン誘導体とアクリロニ
トリルを反応させてシアノエチル化したのち、塩酸など
を用いて酸性条件下にシアノ基をアミド基に変換し、さ
らに水酸化ナトリウムなどのアルカリを用いてカルボン
酸のアルカリ塩として得ることができる。さらに、高純
度の化合物が必要な場合には、得られたオキシラン誘導
体をイオン交換樹脂を充填したカラムに通液し、一般式
[2]で示されるオキシラン誘導体を樹脂に吸着させ、
未反応の一般式[1]で示されるオキシラン誘導体を流
出させたのち、希酸性条件で一般式[2]で示されるオ
キシラン誘導体を脱着させ、脱水することによって高純
度の一般式[2]で示されるオキシラン誘導体を得るこ
とができる。一般式[2]において、Xがトリメチレン
基であり、Yがアミノ基であるオキシラン誘導体は、一
般式[1]で示されるオキシラン誘導体にアクリロニト
リルを反応させてシアノエチル化したのち、シアノ基に
水素添加することによって製造することができる。水素
添加は、ラネーニッケルなどの水素添加用触媒を用い、
アンモニアガスの存在下、5〜50kg/cm2、80〜2
00℃の条件で行い、反応終了後にろ過により触媒を除
去することが好ましい。さらに、高純度の化合物が必要
な場合には、特開平8−165343号公報に示される
ように、シアノエチル化に際して水酸基の封鎖率を低く
抑えることにより、ポリアクリロニトリルの副生を防
ぎ、水素添加、触媒除去ののち、得られたオキシラン誘
導体をイオン交換樹脂を充填したカラムに通液し、一般
式[2]で示されるオキシラン誘導体を樹脂に吸着さ
せ、未反応の一般式[1]で示されるオキシラン誘導体
を流出させたのち、希アルカリ性条件で一般式[2]で
示されるオキシラン誘導体を脱着させ、脱水することに
よって高純度の一般式[2]で示されるオキシラン誘導
体を得ることができる。
【0017】一般式[2]で示されるオキシラン誘導体
は、特に生理活性物質の化学修飾剤として有用である。
一般式[2]で示されるオキシラン誘導体のYがカルボ
キシル基である場合は、生理活性物質の骨格中のアミノ
基と反応することができる。一般式[2]で示されるオ
キシラン誘導体のカルボキシル基と生理活性物質のアミ
ノ基は、脱水剤の存在下に直接反応させることもできる
が、対象生理活性物質が酵素などの変性しやすいもので
あって、過激な反応条件を適用することができない場合
は、一般式[2]で示されるオキシラン誘導体にさらに
ヒドロキシサクシンイミドなどのカルボキシル基をもつ
活性化剤をジシクロヘキシルカルボジイミドなどの脱水
剤の存在下反応させた誘導体を用いることもできる。こ
の場合、生理活性物質と得られた誘導体は緩衝液中で混
合するだけで反応することができる。また、一般式
[2]で示されるオキシラン誘導体のYがアミノ基であ
る場合は、生理活性物質の骨格中のカルボキシル基と反
応することができる。一般式[2]で示されるオキシラ
ン誘導体のアミノ基と生理活性物質のカルボキシル基
は、脱水剤の存在下に直接反応させることもできるが、
対象生理活性物質が酵素などの変性しやすいものであっ
て、過激な反応条件を適用することができない場合は、
いったん他の化合物と反応させて誘導体化したのち、生
理活性物質と反応させることが好ましい。さらに、一般
式[2]で示されるオキシラン誘導体は、リポソームな
どの生理活性物質を内包した薬剤運搬用キャリヤーの表
面修飾にも使用することができる。この場合、反応はリ
ポソームの構成成分であるリン脂質の一種であるホスフ
ァチジルエタノールアミンと、一般式[2]のYがアミ
ノ基であるオキシラン誘導体にコハク酸などのスペーサ
ーなどを介して後反応させてもよい。これらの用途で
は、対象修飾物の官能基や物性、安定性、使用目的等に
より一般式[2]のオキシラン誘導体のX及びYで示さ
れる官能基を変更させることが必要となる場合がある。
このような場合、一般式[2]以外の構造のオキシラン
誘導体もその目的に応じて適宜選択して使用することが
できる。これらの製造方法としては、上記の製造方法に
準じるか又は他の公知の方法により製造することができ
る。
【0018】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。 実施例1 塩化カルシウム脱水管を取り付けた窒素ガス吹き込み
管、注入管、撹拌器及び温度計を取り付けた容量5リッ
トルのオートクレーブに、脱水トルエン(試薬:水分
2.8ppm)3リットルを取り、90℃に昇温して30分
間撹拌したのち、オートクレーブに付属するブローライ
ンと仕込みラインを十分に洗浄し、窒素ガス加圧下に全
量を排出した。各ラインを、トルエンミストがでなくな
るまで窒素ガスで十分にパージし、5mmHg以下の真空下
120±10℃で5時間反応系を乾燥した。 (反応系水分5ppm以下の証明)容量5リットルのオー
トクレーブに、脱水トルエン(水分2.8ppm)4リット
ルを窒素ガス加圧下に圧入し、30分間撹拌したのち、
全量を事前に150℃恒温槽で3時間乾燥した圧力容器
に抜き取った。抜き取ったトルエンの水分は2.9ppmで
あり、反応系の計算水分値は0.1ppmであることが確か
められた。再び各ラインをトルエンミストがでなくなる
まで窒素ガスで十分にパージしたのち、5mmHg以下の真
空下120±10℃で5時間反応系を乾燥した。 (原料の調製)事前に130℃恒温槽で3時間乾燥した
撹拌装置、精留管、温度計、冷却管、塩化カルシウム乾
燥管を取り付けた窒素ガス吹き込み管、蒸留用温度計、
容量2リットルの4つ口フラスコ、二股管及び容量1リ
ットルのナス形フラスコ2個を用いて蒸留装置を組み立
てた。組み立てた蒸留装置の4つ口フラスコに、脱水メ
タノール[関東化学(株)、試薬:水分98ppm]1kgを
取った。次いで、金属ナトリウム10gを入れ、窒素ガ
ス雰囲気下で金属ナトリウムが完全に溶解するまで撹拌
した。緩やかに窒素ガスを流しながら徐々に昇温し、常
圧で単蒸留を行った。初留200gを取ったのち、本留
500gを採取した。本留として得られた脱水蒸留メタ
ノールの水分は、0.5ppmであった。得られた脱水蒸留
メタノール480g(15モル)に、窒素ガス雰囲気下
で金属ナトリウム46g(2モル)を加えて完全に溶解
するまで撹拌し、析出する若干の濁り物質を、窒素ガス
雰囲気下で加圧ろ過し、ナトリウムメトキシド2モル/
メタノール13モル混合液からなる高純度ナトリウムメ
トキシドのメタノール溶液を調製した。
【0019】容量5リットルのオートクレーブに乾燥窒
素ガスを吹き込み、30℃以下に冷却したのち、窒素ガ
スで系内圧力を1.0kg/cm2に調整した。次いで、調製
した高純度ナトリウムメトキシドのメタノール溶液5
2.4gをシリンジに取り、オートクレーブの注入管よ
り圧入した。90℃まで昇温したのち、100±2℃、
3kg/cm2以下の条件で、注入管よりオキシラン1,98
0gを強撹拌下に連続的に圧入した。オキシラン添加終
了後、100±2℃の温度範囲で、さらに5時間撹拌を
続けた。次いで、80℃まで冷却したのち、窒素ガスを
吹き込みながら、75〜85℃、50〜100mmHgで1
時間処理を行った。反応混合物を全量取りだし、1N塩
酸でpHを7.0に調整したのち、窒素ガス雰囲気下75
〜85℃、50〜100mmHgの条件で脱水し、生成する
中和塩をろ過により取り除き、メトキシポリオキシラン
1,950gを得た。得られた反応生成物について、ゲ
ル浸透クロマトグラフィー(GPC)による測定を行っ
た。GPCの条件は、GPCシステムとしてSHODE
X GPC SYSTEM−11、示差屈折計としてSH
ODEX RI−71、GPCカラムとしてSHODE
X KF804L(φ8mm×300mm)3本を直列に連
結して用い、カラム恒温槽温度を40℃とし、展開溶媒
としてテトラヒドロフランを1ml/分の流速で流し、サ
ンプルの0.1%溶液を0.1ml注入し、溶出曲線をBO
RWIN GPC計算プログラムで解析した。得られた
ゲル浸透クロマトグラムを、図3に示す。また、データ
テーブルより、溶出開始点の保持時間23.375分、
Ptopの保持時間25.367分、溶出曲線のPbaseLか
らの高さがPtopHの高さの1/5になる2点の保持時
間がそれぞれ24.829分と26.025分であり、溶
出終了点の保持時間27.200分であり、Pareaは6
43,168であり、PareaMは585,895であり、
PareaHは26,477であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.911 PareaH/Parea=0.041 と算出される。また、PtopMwは2,060であり、P
Mmw/mnは1.0238であり、PtopEOmolは46.0
9なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.003 と算出される。また、得られた反応生成物について、薄
層クロマトグラフィーによる分析を行った。使用した薄
層板は、シリカゲル60ガラス薄層板(メルク社製)で
あり、展開溶媒は、クロロホルムとメタノールの容量比
85:15の混合溶媒である。得られた薄層クロマトグ
ラムを、図4に示す。得られた薄層クロマトグラムの主
スポットのRf値は0.588であり、デンシトメーター
による解析の結果、主成分99.87%、不純物0.13
%であった。
【0020】実施例2 事前に130℃恒温槽で3時間乾燥した撹拌装置、精留
管、温度計、冷却管、塩化カルシウム乾燥管を取り付け
た窒素ガス吹き込み管、蒸留用温度計、容量5リットル
の4つ口フラスコ、二股管及び容量3リットルのナス形
フラスコ2個を用いて蒸留装置を組み立てた。組み立て
た蒸留装置の4つ口フラスコに、脱水トルエン(試薬)
を4kg取った。次いで、金属ナトリウム10gを入れ、
窒素ガス雰囲気下で3時間撹拌した。緩やかに窒素ガス
を流しながら徐々に昇温し、常圧で単蒸留を行った。初
留480gを取ったのち、本留2,120gを採取し
た。本留として得られた脱水精製トルエンの水分は、
0.1ppmであった。実施例1と同様にして洗浄及び乾燥
した容量5リットルのオートクレーブに、乾燥窒素ガス
を吹き込み、30℃以下に冷却したのち、窒素ガスで系
内圧力を1.0kg/cm2に調整した。次いで、実施例1で
調製した高純度ナトリウムメトキシドのメタノール溶液
21.0gをシリンジに取り、オートクレーブの注入管
より圧入したのち、調製した脱水精製トルエン750g
を、空気と接触しないようにシリンジに取り、オートク
レーブの注入口から圧入した。90℃まで昇温したの
ち、110±2℃、3kg/cm2以下の条件で、注入管よ
りオキシラン2,238gを強撹拌下に連続的に圧入し
た。オキシラン添加終了後、100±2℃の温度範囲
で、さらに5時間撹拌を続けた。次いで、80℃まで冷
却したのち、窒素ガスを吹き込みながら、75〜85
℃、50〜100mmHgで1時間処理を行った。反応混合
物を全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0に調整したの
ち、窒素ガス雰囲気下75〜85℃、50〜100mmHg
の条件で脱水、脱溶剤し、生成する中和塩をろ過により
取り除き、メトキシポリオキシラン2,140gを得
た。得られた反応生成物について、実施例1と同様にし
てGPC測定を行った。得られたゲル浸透クロマトグラ
ムを、図5に示す。また、データテーブルより、溶出開
始点の保持時間22.500分、Ptopの保持時間23.
542分、溶出曲線のPbaseLからの高さがPtopHの
高さの1/5になる2点の保持時間がそれぞれ23.1
63分と24.088分であり、溶出終了点の保持時間
25.217分であり、Pareaは769,726であり、
PareaMは706,513であり、PareaHは16,73
1であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.918 PareaH/Parea=0.022 と算出される。また、PtopMwは5,800であり、P
Mmw/mnは1.0151であり、PtopEOmolは131.
09なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.008 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf
値は0.532であり、デンシトメーターによる解析の
結果、主成分99.6%、不純物0.4%であった。
【0021】実施例3 実施例1と同様にして洗浄及び乾燥した容量5リットル
のオートクレーブに、乾燥窒素ガスを吹き込み、30℃
以下に冷却したのち、窒素ガスで系内圧力を1.0kg/c
m2に調整した。次いで、実施例1で調製した高純度ナト
リウムメトキシドのメタノール溶液10.48gをシリ
ンジに取り、オートクレーブの注入管より圧入したの
ち、実施例2で調製した脱水精製トルエン1,200g
を空気と接触しないようにシリンジに取り、オートクレ
ーブの注入口から圧入した。90℃まで昇温したのち、
110±2℃、3kg/cm2以下の条件で、注入管よりオ
キシラン2,400gを強撹拌下に連続的に圧入した。
オキシラン添加終了後、110±0.2℃の温度範囲
で、さらに5時間撹拌を続けた。次いで、80℃まで冷
却したのち、窒素ガスを吹き込みながら、75〜85
℃、50〜100mmHgで1時間処理を行った。反応混合
物を全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0に調整したの
ち、窒素ガス雰囲気下、75〜85℃、50〜100mm
Hgの条件で脱水、脱溶剤し、生成する中和塩をろ過によ
り取り除き、メトキシポリオキシラン2,256gを得
た。得られた反応生成物について、実施例1と同様にし
てGPC測定を行った。得られたゲル浸透クロマトグラ
ムを、図6に示す。また、データテーブルより、溶出開
始点の保持時間20.200分、Ptopの保持時間22.
117分、溶出曲線のPbaseLからの高さがPtopHの
高さの1/5になる2点の保持時間がそれぞれ21.7
75分と22.767分であり、溶出終了点の保持時間
24.617分であり、Pareaは638,118であり、
PareaMは605,970であり、PareaHは17,85
3であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.887 PareaH/Parea=0.026 と算出される。また、PtopMwは12,730であり、
PMmw/mnは1.0164であり、PtopEOmolは28
8.59なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.013 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf
値は0.442であり、デンシトメーターによる解析の
結果、主成分99.2%、不純物0.8%であった。
【0022】実施例4 実施例2と同様にして、脱水精製トルエン1,450g
(水分0.2ppm)を調製した。 (原料の調製)事前に130℃恒温槽で3時間乾燥した
撹拌装置、精留管、温度計、冷却管、塩化カルシウム乾
燥管を取り付けた窒素ガス吹き込み管、蒸留用温度計、
容量5リットルの4つ口フラスコ、二股管及び容量2リ
ットルのナス形フラスコ2個を用いて蒸留装置を組み立
てた。組み立てた蒸留装置の4つ口フラスコに、脱水エ
タノール(試薬)3kgを取り、さらに金属ナトリウム1
0gを入れて、窒素ガス雰囲気下で完全に溶解するまで
撹拌した。緩やかに窒素ガスを流しながら徐々に昇温
し、常圧で単蒸留を行った。初留450gを取ったの
ち、本留1,820gを採取した。本留として得られた
脱水蒸留エタノールの水分は、0.2ppmであった。得ら
れた脱水蒸留エタノール690g(15モル)に、窒素
ガス雰囲気下で金属ナトリウム46g(2モル)を入れ
て完全に溶解するまで撹拌し、析出する若干の濁り物質
を、窒素ガス雰囲気下で加圧ろ過し、ナトリウムエトキ
シド2モル/エタノール13モル混合液からなる高純度
ナトリウムエトキシドのエタノール溶液を調製した。実
施例1と同様にして洗浄及び乾燥した容量5リットルの
オートクレーブに、乾燥窒素ガスを吹き込み、30℃以
下に冷却したのち、窒素ガスで系内圧力を1.0kg/cm2
に調整した。次いで、高純度ナトリウムエトキシドのエ
タノール溶液7.34gをシリンジに取り、オートクレ
ーブの注入管より圧入した。次いで、脱水精製トルエン
1,200gを空気と接触しないようにシリンジに取
り、オートクレーブの注入口から圧入した。90℃まで
昇温したのち、110±2℃、4kg/cm2以下の条件
で、注入管よりオキシラン2,016gを強撹拌下に連
続的に圧入した。オキシラン添加終了後、110±0.
2℃の温度範囲で、さらに5時間撹拌を続けた。次に、
80℃まで冷却したのち、窒素ガスを吹き込みながら、
75〜85℃、50〜100mmHgで1時間処理を行っ
た。反応混合物を全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0
に調整したのち、窒素ガス雰囲気下75〜85℃、50
〜100mmHgの条件で脱水、脱溶剤し、生成する中和塩
をろ過により取り除き、エトキシポリオキシラン1,9
05gを得た。得られた反応生成物について、実施例1
と同様にしてGPC測定を行った。得られたゲル浸透ク
ロマトグラムを、図7に示す。また、データテーブルよ
り、溶出開始点の保持時間19.800分、Ptopの保持
時間21.158分、溶出曲線のPbaseLからの高さが
PtopHの高さの1/5になる2点の保持時間がそれぞ
れ20.813分と22.017分であり、溶出終了点の
保持時間24.133分であり、Pareaは772,936
であり、PareaMは678,333であり、PareaHは
17,510であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.878 PareaH/Parea=0.023 と算出される。また、PtopMwは20,861であり、
PMmw/mnは1.0223であり、PtopEOmolは47
3.07なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.020 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf
値は0.412であり、デンシトメーターによる解析の
結果、主成分98.9%、不純物1.1%であった。
【0023】実施例5 実施例1と同様にして洗浄及び乾燥した容量5リットル
のオートクレーブに、乾燥窒素ガスを吹き込み、30℃
以下に冷却したのち、窒素ガスで系内圧力を1.0kg/c
m2に調整した。次いで、ベンジルアルコール[純度9
9.9重量%:水分1,350ppm:関東化学(株)、試
薬]108.1gと、実施例1で調製した脱水蒸留メタ
ノール300gを入れ、窒素ガス雰囲気下、55〜70
℃、10〜50mmHgで3時間脱水、脱溶剤を行った。次
に、乾燥窒素ガスを用いてオートクレーブを0.5kg/c
m2に加圧し、オートクレーブの底栓弁より水分測定用サ
ンプル43.2gを抜きとって水分を測定したところ、
2.3ppmであった。オートクレーブにナトリウムメトキ
シド[東ソ−(株)]4.8g及び実施例1で調製した脱
水蒸留メタノール200gを入れ、窒素ガス雰囲気下、
55〜70℃、10〜50mmHgで5時間脱水、脱溶剤を
行った。次いで、乾燥窒素ガスを用いて、オートクレー
ブを1.0kg/cm2に加圧した。90℃まで昇温したの
ち、100±2℃、4kg/cm2以下の条件で、注入管よ
りオキシラン2,358gを強撹拌下に連続的に圧入し
た。オキシラン添加終了後、100±0.2℃の温度範
囲で、さらに5時間撹拌を続けた。次に、80℃まで冷
却したのち、窒素ガスを吹き込みながら、75〜85
℃、50〜100mmHgで1時間処理を行った。反応混合
物を全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0に調整したの
ち、窒素ガス雰囲気下、75〜85℃、50〜100mm
Hgの条件で脱水、脱溶剤し、生成する中和塩をろ過によ
り取り除き、ベンジロキシポリオキシラン2,293g
を得た。得られた反応生成物について、実施例1と同様
にしてGPC測定を行った。得られたゲル浸透クロマト
グラムを、図8に示す。また、データテーブルより、溶
出開始点の保持時間22.050分、Ptopの保持時間2
4.008分、溶出曲線のPbaseLからの高さがPtopH
の高さの1/5になる2点の保持時間がそれぞれ23.
608分と24.533分であり、溶出終了点の保持時
間25.983分であり、Pareaは717,393であ
り、PareaMは656,946であり、PareaHは23,
737であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.916 PareaH/Parea=0.033 と算出される。また、PtopMwは4,442であり、P
Mmw/mnは1.0155であり、PtopEOmolは98.4
9なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.006 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf
値は0.561であり、デンシトメーターによる解析の
結果、主成分99.4%、不純物0.6%であった。
【0024】比較例1 実施例1と同様にして洗浄及び乾燥した容量5リットル
のオートクレーブに、脱水メタノール[試薬:関東化学
(株)、水分98ppm]28.8g(0.9モル)とナトリ
ウムメトキシド[東ソ−(株)]5.4g(0.1モル)を
入れ、30℃以下の温度で、素早く窒素ガス置換を行っ
たのち、150±10℃、3kg/cm2の条件で注入管よ
りオキシラン1,980gを、撹拌下に連続的に圧入し
た。オキシラン添加終了後、150±10℃の温度範囲
で、さらに3時間撹拌を続けた。次に、80℃まで冷却
したのち、窒素ガスを吹き込みながら、75〜85℃、
50〜100mmHgで1時間処理を行った。反応混合物を
全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0に調整したのち、
窒素ガス雰囲気下75〜85℃、50〜100mmHgの条
件で脱水し、生成する中和塩をろ過により取り除き、メ
トキシポリオキシラン1,932gを得た。得られた反
応生成物について、実施例1と同様にしてGPC測定を
行った。得られたゲル浸透クロマトグラムを、図9に示
す。また、データテーブルより、溶出開始点の保持時間
22.983分、Ptopの保持時間25.417分、溶出
曲線のPbaseLからの高さがPtopHの高さの1/5に
なる2点の保持時間がそれぞれ24.871分と26.0
21分であり、溶出終了点の保持時間27.233分で
あり、Pareaは688,244であり、PareaMは60
7,608であり、PareaHは55,817であった。こ
の結果から、 PareaM/Parea=0.883 PareaH/Parea=0.081 と算出される。また、PtopMwは2,004であり、P
Mmw/mnは1.0212であり、PtopEOmolは44.8
2なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.0001 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムを、図10に示
す。主成分のRf値は0.608であり、デンシトメータ
ーによる解析の結果、主成分96.23%、不純物3.7
7%であった。
【0025】比較例2 一般的に工業的に行われているオキシラン誘導体の合成
方法に準じて、ベンジロキシポリオキシランの合成を行
った。容量5リットルのオートクレーブを石鹸水で洗浄
したのち、水道水3リットルを用いて2回すすぎ洗いを
行った。次いで、ミストが出なくなるまで窒素ガスで十
分にパージした。実施例5で使用したベンジルアルコー
ル[純度99.9%:水分1,350ppm:関東化学
(株)、試薬]64.86gと水酸化カリウム4.8gを入
れ、窒素ガス雰囲気下、70〜90℃、100〜200
mmHgで0.5時間脱水を行った。次いで、窒素ガスを用
いてオートクレーブを1.0kg/cm2に加圧した。90℃
まで昇温したのち、150±10℃、4kg/cm2以下の
条件で、注入管よりオキシラン2,568gを撹拌下に
連続的に圧入した。オキシラン添加終了後、150±1
0℃の温度範囲で、さらに2時間撹拌を続けた。次に、
80℃まで冷却したのち、窒素ガスを吹き込みながら、
75〜85℃、50〜100mmHgで1時間処理を行っ
た。反応混合物を全量取りだし、1N塩酸でpHを7.0
に調整したのち、窒素ガス雰囲気下、75〜85℃、5
0〜100mmHgの条件で脱水、脱溶剤し、生成する中和
塩をろ過により取り除き、ベンジロキシポリオキシラン
2,475gを得た。得られた反応生成物について、実
施例1と同様にしてGPC測定を行った。得られたゲル
浸透クロマトグラムを、図11に示す。また、データテ
ーブルより、溶出開始点の保持時間21.758分、Pt
opの保持時間23.550分、溶出曲線のPbaseLから
の高さがPtopHの高さの1/5になる2点の保持時間
がそれぞれ23.183分と24.083分であり、溶出
終了点の保持時間25.942分であり、Pareaは69
0,474であり、PareaMは536,228であり、P
areaHは92,494であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.777 PareaH/Parea=0.134 と算出される。また、PtopMwは5,859であり、P
Mmw/mnは1.0137であり、PtopEOmolは130.
70なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.006 と算出される。また、得られた反応生成物について、実
施例1と同様にして薄層クロマトグラフィーによる分析
を行った。得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf
値は0.561であり、デンシトメーターによる解析の
結果、主成分82.31%、不純物17.69%であっ
た。
【0026】比較例3 市販のメトキシポリオキシラン[Aldrich製試
薬:poly(ethylene glycol)me
thyl ether:型番20、251−7、Mw=
5,000]について、実施例1と同様にしてGPC測
定を行った。得られたゲル浸透クロマトグラムを、図1
2に示す。また、データテーブルより、溶出開始点の保
持時間21.650分、Ptopの保持時間23.592
分、溶出曲線のPbaseLからの高さがPtopHの高さの
1/5になる2点の保持時間がそれぞれ23.204分
と24.108分であり、溶出終了点の保持時間25.5
08分であり、Pareaは790,168であり、Parea
Mは707,655であり、PareaHは47,378であ
った。この結果から、 PareaM/Parea=0.896 PareaH/Parea=0.060 と算出される。また、PtopMwは5,638であり、P
Mmw/mnは1.0150であり、PtopEOmolは127.
4なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.007 と算出される。また、この試料について、実施例1と同
様にして薄層クロマトグラフィーによる分析を行った。
得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf値は0.53
5であり、デンシトメーターによる解析の結果、主成分
97.30%、不純物2.70%であった。
【0027】比較例4 高純度メトキシポリオキシランとして市販されているメ
トキシポリオキシラン[Polymer Labora
tory社製:型番Methoxy−PEG MP−1
2800:Mw=12,800]について、実施例1と同
様にしてGPC測定を行った。得られたゲル浸透クロマ
トグラムを、図13に示す。また、データテーブルよ
り、溶出開始点の保持時間20.500分、Ptopの保持
時間22.150分、溶出曲線のPbaseLからの高さが
PtopHの高さの1/5になる2点の保持時間がそれぞ
れ21.553分と25.558分であり、溶出終了点の
保持時間26.333分であり、Pareaは694,471
であり、PareaMは617,697であり、PareaHは
13,759であった。この結果から、 PareaM/Parea=0.889 PareaH/Parea=0.020 と算出される。また、PtopMwは12,507であり、
PMmw/mnは1.0527であり、PtopEOmolは28
3.52なので、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
l)2}=0.049 と算出される。また、この試料について、実施例1と同
様にして薄層クロマトグラフィーによる分析を行った。
得られた薄層クロマトグラムの主成分のRf値は0.43
9であり、デンシトメーターによる解析の結果、主成分
96.90%、不純物3.10%であった。実施例1〜5
及び比較例1〜4の結果を、まとめて第1表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例6 実施例2で製造したメトキシポリオキシラン(Mw=5,
800)を用いて、薬剤修飾用オキシラン誘導体を合成
した。メトキシポリオキシラン(Mw=5,800)5
8.0g(0.01モル)、トルエン300ml及び無水コ
ハク酸1.3g(0.013モル)を窒素ガス吹き込み
管、撹拌装置、冷却管、温度計を取り付けた容量1リッ
トルの4つ口フラスコに入れ、窒素ガス気流下に撹拌し
ながら80℃に昇温した。トリエチルアミン1.00g
(0.01モル)を加えて、緩やかに還流するまで昇温
し、還流を3時間続けた。次いで、80±5℃、10〜
100mmHg以下の条件で脱溶剤を行ったのち、水300
gを入れて完全に溶解させた。強酸性陽イオン交換樹脂
[ダイヤイオンSKN−1、三菱化学(株)]100gを
充填したカラムに反応混合物の全量を通し、カラムから
の流出液を分液ロートに入れ、塩化ナトリウム30gを
加えて完全に溶解するまで撹拌した。さらに、ジクロロ
メタン300gを加えて5分間強振したのち、20分間
静置してジクロロメタン層である下層を分取した。得ら
れたジクロロメタン層を容量1リットルのスリ付きナス
形フラスコに取り、40±5℃でロータリーエバポレー
ターを用いて乾固するまで濃縮した。次に、クロロホル
ム200gをナス形フラスコに入れ、50±5℃で30
分間撹拌し、大部分の固形物を溶解させた。不溶分とし
て析出した塩化ナトリウムをろ別したのち、再度ロータ
リーエバポレーターを用いて乾固するまで濃縮し、メト
キシポリオキシランモノコハク酸エステル46.8gを
得た。得られたメトキシポリオキシランモノコハク酸エ
ステルについて、液体クロマトグラフィーによる分析を
行った。液体クロマトグラフィーは、クロマトグラフと
してShimadzu LC−10A、検出器として示
差屈折計(×0.25)、溶離液として5mMギ酸アン
モニウム緩衝液(pH8.0)、流量1ml/分、カラムと
してASAHIPAK ES−502N(I.D.7.5mm
×100mm)を用い、カラム温度30℃、サンプルサイ
ズ1%×20μlの条件で行った。得られた液体クロマ
トグラムを、図14に示す。このクロマトグラムから、
得られたメトキシポリオキシランモノコハク酸エステル
は、主成分であるメトキシポリオキシランモノコハク酸
エステルと未反応のメトキシポリオキシランのみからな
ることが分かる。液体クロマトグラフィーにより求めた
主成分の純度は、94.2重量%である。 比較例5 実施例2で製造したメトキシポリオキシランの代わり
に、比較例3で分析した市販のメトキシポリオキシラン
(Aldrich製、試薬、Mw=5,000)を用い、
実施例6と同様にして、メトキシポリオキシランモノコ
ハク酸エステルを合成した。得られたメトキシポリオキ
シランモノコハク酸エステルについて、実施例6と同様
にして、液体クロマトグラフィーによる分析を行った。
得られた液体クロマトグラムを、図15に示す。このク
ロマトグラムから、得られたメトキシポリオキシランモ
ノコハク酸エステルは、主成分であるメトキシポリオキ
シランモノコハク酸エステルと未反応のメトキシポリオ
キシランの他に、種々の不純物を含んでいることが分か
る。液体クロマトグラフィーより求めた主成分の純度
は、83.6重量%であった。実施例6及び比較例5の
結果から、本発明方法により得られるメトキシポリオキ
シランを用いると、純度の高い誘導体を容易に得ること
ができることが分かる。
【0030】実施例7 実施例6で製造したメトキシポリオキシランモノコハク
酸エステル5.9g(0.001モル)及びクロロホルム
100mlを、容量300mlの共栓付きナス形フラスコに
入れて、完全に溶解するまで撹拌した。次いで、疎水性
で、かつアミノ基を有する薬剤であるアドリアマイシン
[メルク製;試薬:型番100788]516mg(0.
00095モル)を加えて、均一になるまで撹拌した。
次に、脱水剤であるジシクロヘキシルカルボジイミド
[DCC:関東化学(株)、試薬:型番10190−0
0]206.3mg(0.001モル)を加えて、50±5
℃で3時間撹拌を行った。さらに、イオン交換水200
μlを加えて50±5℃で1時間撹拌した。析出してく
るジシクロヘキシル尿素(DCU)をろ過により除去し
たのち、ろ液をエバポレーターを用いて、濃縮、乾固さ
せた。得られた固形物に再びクロロホルム10gを加え
て完全に溶解させたのち、ヘキサン100gを撹拌しな
がら徐々に加えて結晶を析出させた。結晶が析出した液
を、室温で3時間撹拌したのち、結晶をろ別した。得ら
れた結晶を、室温で10〜50mmHgの真空下で、12時
間乾燥させ残留する溶剤を除去した。得られた結晶の酸
価は、0.0であり、収量は5.6gであった。得られた
結晶1gをスクリュー管にとり、イオン交換水20gを
加えて、40℃で30分間撹拌したのち、650nmにお
ける透過率を測定したところ、透過率は99.5%であ
った。 比較例6 実施例6で製造したメトキシポリオキシランモノコハク
酸エステルの代わりに、比較例5で製造したメトキシポ
リオキシランモノコハク酸エステルを用い、実施例7と
同様にして、アドリアマイシンとの反応及び精製を行っ
た。得られた結晶について、実施例7と同様にして65
0nmにおける透過率を測定したところ、透過率は72.
8%であり、水溶液の外観は白く濁っていた。これは、
メトキシポリオキシランモノコハク酸エステルに含まれ
る不純物であるポリオキシランジコハク酸エステル1モ
ルとアドリアマイシン2モルが反応した薬剤が生成し、
アドリアマイシンの疎水性が充分にポリオキシランによ
り緩和されなかったため、白濁したものと考えられる。 実施例8 特開平8−165343号公報に示された方法に準じて
一般式[2]で示される化合物の合成を試みた。2リッ
トル4つ口フラスコに、還流装置、窒素ガス吹き込み
管、温度計、撹拌装置、滴下ロートを取り付け、実施例
3で製造したメトキシポリオキシラン(PtopMw=1
2,730)254.6g(0.02モル)及びアセトニ
トリル1,000g、10重量%NaOH水溶液1.5g
を入れ、窒素ガスを吹き込みながら撹拌し温度を30±
2℃に保ち、メトキシポリオキシランが完全に溶解する
まで撹拌した。次いで、滴下ロートにアクリロニトリル
4.5gとアセトニトリル40gを入れ、30±2℃で
2時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度でさらに2
時間熟成したのち、アルカリ吸着剤キョーワードKW#
700[協和化学工業(株)製品、商品名]を10g入
れ、同温度で30分撹拌したのち、加圧ろ過して触媒を
除去した。次いでろ液の全量を2リットルスリ付きナス
形フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターを用いて
30mmHg以下の減圧下80±10℃で、未反応のアクリ
ロニトリル及び溶剤のアセトニトリルを留去し、シアノ
エチル化メトキシポリオキシラン243gを得た。次い
で、得られたシアノエチル化メトキシポリオキシラン2
00gとトルエン200g及びラネーニッケル触媒であ
るNi−5316P(ENGELHARDDE MEE
RN B.V.製品)12gを水素還元用オートクレーブ
に入れ、撹拌しながら60℃に保持しアンモニアガスに
より圧力を7kg/cm2まで加圧した。次いで温度を13
0±5℃にコントロールして水素ガスを徐々に圧入し、
圧力を35±5kg/cm2に保持して5時間反応を行っ
た。温度を70±5℃に冷却し、ブローして圧力を大気
圧に戻した後、加圧ろ過により触媒を除去した。次いで
ろ液の全量を1リットルナス形フラスコにとりロータリ
ーエバポレーターを用いて30mmHg以下の減圧下80±
10℃で、アンモニア及びトルエンを留去し粗メトキシ
ポリオキシランモノアミン184gを得た。続いて定法
により再生処理した塩基交換型イオン交換樹脂DIAI
ON PK−216[三菱化学(株)製品、商品名]10
0gをカラムに充填し、粗メトキシポリオキシランモノ
アミン10gをイオン交換水90gに溶解させ、イオン
交換水で満たしたカラムに毎分0.8mlの流速で流し
た。カラムの液面が充填樹脂の境界面と同じレベルにな
った時点で、イオン交換水1リットルを毎分3.3mlの
流速で流した。次いで5重量%アンモニア水0.5リッ
トルを毎分0.8mlの流速で流した。次に捕集した流出
液を凍結乾燥することにより目的のメトキシポリオキシ
ランモノアミン7.5gを得た。得られたメトキシポリ
オキシランモノアミンの全アミン価は4.30であり、
1級アミン価4.30、2級アミン及び3級アミン価は
0であった。アミン価より算出したメトキシポリオキシ
ランモノアミンの純度は98.0%であった。得られた
メトキシポリオキシランモノアミンについて、液体クロ
マトグラフィーによる分析を行った。液体クロマトグラ
フィーは、カラム:TSKgel SP−5PW[東ソ
ー株式会社製、商品名]、展開溶媒:2mM燐酸緩衝液
(pH7.4)、カラムオーブン温度:30℃、サンプル
濃度:0.5(w/v)%、サンプル注入量:20μl、
流量:0.5ml/分の条件で行った。得られた液体クロ
マトグラムを、図16に示す。このクロマトグラムか
ら、得られたメトキシポリオキシランモノアミンは、主
成分であるメトキシポリオキシランモノアミンと極めて
微量の未反応のメトキシポリオキシランのみからなるこ
とが分かる。 実施例9 実施例8で用いた実施例3で製造したメトキシオキシラ
ン(PtopMw=12,730)の代わりに、実施例2で
製造したメトキシオキシラン(PtopMw=5,800)
を用いて、実施例8と同様の方法で、メトキシポリオキ
シランモノアミンを得た。得られたメトキシポリオキシ
ランモノアミンの全アミン価は9.48であり、1級ア
ミン価9.48、2級アミン価0、3級アミン価0であ
った。得られたメトキシポリオキシランモノアミンの純
度は98.0%であった。続いて特開平2−30013
3号公報に示されている方法に準じて、薬物運搬用オキ
シラン誘導体の合成を試みた。β−ベンジル−L−アス
パルテート−N−カルボン酸(BLA−NCA)4.9
8g(0.02モル)をN,N'−ジメチルホルムアミド
12mlに溶かし、クロロホルム60mlを加える。続い
て、先に得られたメトキシポリオキシランモノアミン
(Mw=5,800)5.8g(0.001モル)をクロロ
ホルム60mlに溶かして、その溶液をBLA−NCA溶
液に加える。マグネチックスターラーを用いて室温で7
0時間撹拌したのち、反応液を2000mlのジエチルエ
ーテル中に滴下した。析出した結晶をろ別し、さらにジ
エチルエーテル500mlで洗浄したのち、減圧乾燥して
モノメトキシポリオキシラン−ポリ(β−ベンジル−L
−アスパルテート)ブロックコポリマー(MePEG−
PBLA)を得た。収量は9.38g(87.0%)であ
った。続いて、得られたMePEG−PBLA100mg
をジクロロメタン5mlに溶解させ、50mlの注射用水に
かき混ぜながら滴下した。室温で1時間撹拌したのち、
全量をエバポレーターに入れ、300mmHg以下の減圧
下、ジクロロメタンを留去した。得られたミセル溶液の
平均ミセル粒径を光散乱粒度分布計により測定したとこ
ろ82nmであった。 比較例7 実施例9と同様の方法で、比較例3で分析したメトキシ
オキシラン(Aldrich製、試薬、Mw=5,00
0、PtopMw=5,638)を用いてメトキシポリオキ
シランモノアミン及びMePEG−PBLAの合成を行
った。得られたメトキシポリオキシランモノアミンの全
アミン価は9.70であり、1級アミン価9.70、2級
アミン価0、3級アミン価0であり、純度は97.5%
であった。続いて実施例9と同様の方法で、メトキシポ
リオキシラン5.63g(0.001モル)、BLA−N
CA4.98g(0.02モル)を用いてMePEG−P
BLAの合成を行った。得られたMePEG−PBLA
の収量は、9.3g(87.6%)であった。得られたM
ePEG−PBLAを用いて実施例9と同様にミセル溶
液を調整し、平均ミセル粒径を測定したところ387n
mであった。 比較例8 実施例8と同様の方法で、PEG#11000[日本油
脂(株)製、商品名、ポリエチレングリコール、Mw=1
1,000]を用いて、ポリエチレングリコールジアミ
ンの合成を行った。得られたポリエチレングリコールジ
アミンの全アミン価は9.91、1級アミン価9.91、
2級アミン価0、3級アミン価0であり、純度は97.
1%であった。続いて実施例9と同様の方法で、ポリエ
チレングリコールジアミン5.50g(0.0005モ
ル)、BLA−NCA4.98g(0.02モル)を用い
て、ポリエチレングリコール−ジ−ポリ(β−ベンジル
−L−アスパルテート)ブロックコポリマー(PEG−
Di−PBLA)の合成を行った。得られたPEG−D
i−PBLAの収量は8.76g(85.8%)であっ
た。続いて、PEG−Di−PBLA5mg及び実施例9
で合成したMePEG−PBLA95mgを、ジクロロメ
タン5mlに溶解させ、50mlの注射用水に滴下した。室
温で1時間撹拌したのち、全量をエバポレーターに入
れ、300mmHg以下の減圧下、ジクロロメタンを留去し
た。得られたミセル溶液の平均ミセル粒径を光散乱粒度
分布計(NICOMP model370,NICOM
P社)により測定したところ338nmであった。実施
例9と比較例7及び比較例8を比較すると、実施例9が
ミセル粒径が82nmと小さいのに対し、高分子量の副
生物の多いメトキシオキシランを用いた比較例7、及び
メトキシオキシランの約2倍の分子量の両末端水酸基価
の化合物であるPEG#11000から誘導されるポリ
エチレングリコールジアミンを実施例9に5重量%添加
した比較例8はミセル粒径がそれぞれ387nm、33
8nmと大きくなっている。ミセル粒径がこのように大
きくなると、薬物運搬システム上では、ミセルが経時的
に凝集沈降してしまうので問題である。また、ミセルの
粒径が大きいと体内中で腎臓や脾臓などのRES系細胞
に補足されやすくなり血中滞留性が悪くなることが予測
されるので薬物運搬システムの用途が限定されるので問
題である。
【0031】
【発明の効果】本発明のオキシラン誘導体は、高純度か
つ高分子量のモノアルコキシポリオキシランであって、
低分子量及び高分子量の副生物や他の不純物の含有量が
少なく、分子量的及び極性的に均一な分布を有している
ために、近年医薬分野で注目されている種々のドラッグ
デリバリーシステムの原料である末端変性オキシラン化
合物の出発物質として有用である。本発明の製造方法に
より、高純度かつ高分子量の末端変性オキシラン化合物
を容易に得ることができる。また、本発明のオキシラン
誘導体を出発原料とする末端変性オキシラン化合物は、
分子量分布が均一で、かつ不純物を含まないので、薬剤
の設計評価を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、オキシラン誘導体のゲル浸透クロマト
グラフィーにより得られるクロマトグラムのモデル図で
ある。
【図2】図2は、薄層クロマトグラフィーにより得られ
るクロマトグラムのモデル図である。
【図3】図3は、実施例1のメトキシポリオキシランの
ゲル浸透クロマトグラムである。
【図4】図4は、実施例1のメトキシポリオキシランの
薄層クロマトグラムである。
【図5】図5は、実施例2のメトキシポリオキシランの
ゲル浸透クロマトグラムである。
【図6】図6は、実施例3のメトキシポリオキシランの
ゲル浸透クロマトグラムである。
【図7】図7は、実施例4のエトキシポリオキシランの
ゲル浸透クロマトグラムである。
【図8】図8は、実施例5のベンジロキシポリオキシラ
ンのゲル浸透クロマトグラムである。
【図9】図9は、比較例1のメトキシポリオキシランの
ゲル浸透クロマトグラムである。
【図10】図10は、比較例1のメトキシポリオキシラ
ンの薄層クロマトグラムである。
【図11】図11は、比較例2のベンジロキシポリオキ
シランのゲル浸透クロマトグラムである。
【図12】図12は、比較例3のメトキシポリオキシラ
ンのゲル浸透クロマトグラムである。
【図13】図13は、比較例4のメトキシポリオキシラ
ンのゲル浸透クロマトグラムである。
【図14】図14は、実施例6のメトキシポリオキシラ
ンモノコハク酸エステルの液体クロマトグラムである。
【図15】図15は、比較例5のメトキシポリオキシラ
ンモノコハク酸エステルの液体クロマトグラムである。
【図16】図16は、実施例8のメトキシポリオキシラ
ンモノアミンの液体クロマトグラムである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−268919(JP,A) 特開 平4−214722(JP,A) 特開 昭53−119809(JP,A) 特開 平1−149752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 65/00 - 65/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1]で示されるオキシラン誘導体
    において、 RO(C24O)nH …[1] (A)ゲル浸透クロマトグラフィーにより得られるクロマ
    トグラムの溶出開始点から溶出終了点までを結んだ直線
    をPbaseLとし、PbaseLから上の全ピーク面積をPar
    eaとし、屈折率最大ピークの頂点PtopのPbaseLから
    の高さをPtopHとし、溶出開始点からPtopに向かう溶
    出曲線のPbaseLからの高さがPtopHの1/5になる
    点から、Ptopから溶出終了点に向かう溶出曲線のPbas
    eLからの高さがPtopHの1/5になる点までの間のピ
    ーク面積をPareaMとしたとき、PareaとPareaMが、 PareaM/Parea ≧ 0.85 なる関係を満足し、 (B)薄層クロマトグラフィーによりクロロホルムとメタ
    ノールの混合比が85:15(容量比)である混合溶媒
    を用いて展開し、沃素を用いて発色させ、デンシトメー
    ターで各スポットの純分を測定したとき、Rf値0.2〜
    0.8の範囲の主スポットの純分が98%以上であるこ
    とを特徴とするオキシラン誘導体。(ただし、一般式
    [1]において、Rは炭素数1〜7の炭化水素基であ
    り、nはオキシラン基の平均付加モル数で20〜900
    である。)
  2. 【請求項2】ゲル浸透クロマトグラフィーのクロマトグ
    ラムの溶出開始点から、Ptopに向かう溶出曲線のPbas
    eLからの高さがPtopHの1/5になる点までの間のピ
    ーク面積をPareaHとしたとき、PareaとPareaHが、 PareaH/Parea ≦ 0.05 なる関係を満足する請求項1記載のオキシラン誘導体。
  3. 【請求項3】クロマトグラムにおいて、ピーク頂点に相
    当する分子量をPtopMwとし、原料として用いる化合物
    ROHの分子量をROHMwとして、 PtopEOmol =(PtopMw−ROHMw)/44 により求められるオキシランの付加モル数PtopEOmol
    が、PareaMで示される領域のゲル浸透クロマトグラフ
    ィーによる重量平均分子量と数平均分子量の比PMmw/
    mnと、 PMmw/mn−{1+PtopEOmol/(1+PtopEOmo
    l)2} ≦ 0.02 なる関係を満足する請求項1又は請求項2記載のオキシ
    ラン誘導体。(ただし、化合物ROHにおいて、Rは炭
    素数1〜7の炭化水素基である。)
  4. 【請求項4】一般式[1]において、RがCH3である
    請求項1、請求項2又は請求項3記載のオキシラン誘導
    体。
  5. 【請求項5】化合物ROHとオキシランを反応させると
    き、反応温度50〜130℃とし、反応系中の水分を5
    ppm以下とすることを特徴とする請求項1、請求項2又
    は請求項3記載のオキシラン誘導体の製造方法。(ただ
    し、化合物ROHにおいて、Rは炭素数1〜7の炭化水
    素基である。)
  6. 【請求項6】一般式[1]において、RがCH3である
    請求項5記載のオキシラン誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項
    4記載のオキシラン誘導体を原料として用いることを特
    徴とする一般式[2]で示されるオキシラン誘導体。 RO(C24O)n−Xp−Y …[2] (ただし、一般式[2]において、Rは炭素数1〜7の
    炭化水素基であり、nは20〜900であり、Xは炭素
    数1〜3の炭化水素基又は−CO(CH2)q−(q:2〜
    4)であり、Yはアミノ基又はカルボキシル基であり、
    pは0又は1である。)
  8. 【請求項8】医薬分野における化学修飾用途に用いるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4又は請求項7記載のオキシラン誘導体。
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