JP3049778B2 - 熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法Info
- Publication number
- JP3049778B2 JP3049778B2 JP3002819A JP281991A JP3049778B2 JP 3049778 B2 JP3049778 B2 JP 3049778B2 JP 3002819 A JP3002819 A JP 3002819A JP 281991 A JP281991 A JP 281991A JP 3049778 B2 JP3049778 B2 JP 3049778B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- polyphenylene ether
- thermoplastic polyester
- weight
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Description
安定性、成形表面特性等に優れた熱可塑性ポリエステル
−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法に関す
るものである。
た耐熱性、寸法安定性、耐水性に特徴のある材料である
が、耐薬品性に劣るという欠点からその用途に制限があ
った。この欠点を補なう目的でポリアミド樹脂とのアロ
イが数多く提案されているが(例えば特公昭45−99
7号公報)、当アロイには吸水によって機械的強度ある
いは寸法等が変化するという問題点があった。
ミド樹脂と同様、優れた機械的性質に加えて耐薬品性を
示し、ポリフェニレンエーテル樹脂とのアロイ化によっ
て、機械的性質、耐熱性、耐薬品性、耐水性、寸法安定
性、等の物性バランスに優れた材料を得ようとする試み
が行なわれて来た。ところが、ポリフェニレンエーテル
樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂は相溶性が悪い為、単
純ブレンドによる組成物は脆性を示し、実用に供し得な
い。ポリアミド樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂のア
ロイ化と同様、熱可塑性ポリエステル樹脂とのアロイ化
に於いても、種々の相溶化剤が提案されている。(特開
昭63−350号公報、特開昭63−39958号公
報、特開昭62−257958号公報、特開昭63−8
9565号公報、特開昭63−89566号公報)
アロイ化の場合、末端基がアミノ基とカルボキシル基で
あるポリアミド樹脂とは異なり、ポリエステル樹脂の末
端はより反応性に乏しいヒドロキシル基とカルボキシル
基である為に、これらの相溶化剤の添加効果は十分でな
く、組成物としての物性、例えば引張り強度等は、各々
のベースの樹脂と比較して大巾に劣るという問題があっ
た。
課題を克服すべき鋭意検討を重ねた結果、変成ポリフェ
ニレンエーテル樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂との反
応をより促進する目的で、適当な条件で固相熱処理を施
すことにより、相溶性が改善され、引張り強度等の機械
的特性が改善されることを見出した。(特願平2−26
9911)更に検討の結果、特定のエポキシ樹脂を相溶
化剤として用いて、固相熱処理を施すことにより、相溶
性が著しく改善され、引張り強度等の機械的特性の向
上、更には熱変形温度までも著しく向上することを見出
し、本発明に到達した。
らなるこれらの合計100重量部に対し、 (ハ)下記一般式(A)で表されるエポキシ樹脂0.5
〜15重量部を含有する樹脂組成物を得るにあたり、上
記(イ)、(ロ)および(ハ)の各成分を溶融混合した
後、(イ)成分の軟化点より100℃低い温度から軟化
点までの温度範囲で3時間以上の固相熱処理を行うこと
を特徴とする熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエ
ーテル樹脂組成物の製造方法を要旨とするものである。
ロゲン原子で置きかわっていてもよく、Rは水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基のいずれ
かであり、nは2以上の整数である。)
たは全部がハロゲン原子で置きかわっていてもよく、R
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキ
ル基のいずれかであり、nは2以上の整数である。)以
下に本発明を更に詳細に説明する。
樹脂とはジカルボン酸あるいはそのエステル成形性誘導
体とジオールあるいはそのエステル形成性誘導体とを主
成分とする縮合反応により得られる重合体である。ジカ
ルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オルト
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−
ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸、あるいはこれらのエス
テル形成性誘導体などの、単独ないし混合物が挙げられ
る。ジオール成分としてはエチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘ
キサンジオール、分子量400〜6,000の長鎖グリ
コールなどの単独ないし混合物が挙げられる。具体的に
熱可塑性ポリエステルの例を挙げるとポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
ヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジ
メチレンテレフタレート、ポリ(エチレンテレフタレー
ト/エチレンイソフタレート)共重合体、ポリ(ブチレ
ンテレフタレート/ブチレンドデカジオエート)共重合
体などであり、特に本発明で有用なものはポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシ
クロヘキサンジメチレンテレフタレートである。
は特に制限はないが、好ましくは、フェノールとテトラ
クロロエタンとの重量比1:1の混合溶媒を使用し濃度
1g/dlとし30℃で測定した極限粘度〔η〕が0.
5ないし1.3であることが望ましい。本発明で用いら
れるポリフェニレンエーテル樹脂は、フェノール類又は
その反応性誘導体から製造される。該ポリフェニレンエ
ーテル樹脂の製造に適したフェノール類としては、一般
式
は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基又は
置換炭化水素基であり、それらは同一であってもよい
し、たがいに異なっていてもよいが、少なくとも1つは
水素である)で示される化合物を挙げることができる。
このようなフェノール類としては、例えばフェノール、
o−、m−及びp−クレゾール、2,6−、2,5−、
2,4及び3,5−ジメチルフェノール、2−メチル−
6−フェニルフェノール、2,6−ジフェニルフェノー
ル、2,6−ジエチルフェノール、2−メチル−6−エ
チルフェノール、2,3,5−、2,3,6−及び2,
4,6−トリメチルフェノールなどが挙げられる。
用いてもよいし、コポリマーを所望する場合は2種以上
を組み合わせて用いてもよく、また、前記一般式(I)
で示される化合物以外のフェノール類、例えばビスフェ
ノールA、テトラブロモビスフェノールA、レゾルシノ
ール、ヒドロキノンなどの中から選ばれた少なくとも1
種の二価フェノールと組み合わせて用いてもよい。適切
なポリフェニレンエーテル樹脂の例としては、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポ
リ(3−メチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−アリル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジクロロメチル−1,4−フ
ェニレン)エーテル、ポリ(2,3,6−トリメチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,3,5,6
−テトラメチルフェニレン)エーテル、ポリ(2,6−
ジクロロ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6−ジフェニル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,5−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルな
どが挙げられ、また、2種以上の単量体単位を含むコポ
リマーも使用することができるし、これらの樹脂2種以
上を含む混合物も使用することができる。
法については特に制限はなく、従来公知の方法、例えば
前記フェノール類を酸化カップリング触媒を用い、酸素
又は酸素含有ガスで酸化重合する方法などが一般的に用
いられる。該酸化重合触媒の種類については特に制限は
なく、従来公知の酸化触媒の中から任意のものを選択し
て用いることができる。該触媒の典型例としては、塩化
第一銅とトリメチルアミン及びジブチルアミンとの組合
わせ、酢酸第一銅とトリエチルアミンとの組合せ、塩化
第一銅とピリジンとの組合せなどの第一銅塩と第三級ア
ミン及び/又は第二級アミンとから成る触媒、塩化第二
銅とピリジンと水酸化カリウムとの組合せなどの第二銅
塩と第三級アミンとアルカリ金属水酸化物とから成る触
媒、塩化マンガンとエタノールアミンとの組合せ、酢酸
マンガンとエチレンジアミンとの組合せなどのマンガン
塩と第一級アミンとから成る触媒、塩化マンガンとナト
リウムメチラートとの組合せ、塩化マンガンとナトリウ
ムフェノラートとの組合せなどのマンガン塩とアルコラ
ート又はフェノラートとから成る触媒、コバルト塩と第
三級アミンとから成る触媒などを挙げることができる。
脂は、310℃における剪断速度103 /秒の溶融粘度
が3000〜30,000ポイズ、好ましくは6000
〜20,000ポイズのものが好適である。本発明に用
いられるエポキシ樹脂は一般式
たは全部がハロゲン原子で置きかわっていてもよく、R
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキ
ル基のいずれかであり、nは2以上の整数である。)で
示され、ビスフェノール類とエピクロルヒドリンの反応
から得られるものである。
−ヒドロキシフェニル)サルホン、4,4′−ビフェノ
ール、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジブロモフェニル)プロパンなどがあげられる。原
料入手の容易さから2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンすなわちビスフェノールAが好適に用い
られる。
上、より好ましくは6以上30未満である。nが2未満
の場合、得られる樹脂組成物はゲル化が著しくなり、溶
融粘度の急激な上昇にともなって極端に成形性が悪化す
る。またnが30を超える場合は相溶化効果が低下しが
ちであり強度や耐熱性向上の効果が不十分となる。本発
明で用いるエポキシ樹脂は少量ならビスフェノール以外
のジオール、すなわち2,6−ナフタレンジオールやハ
イドロキノンなどの芳香族ジオール、1,4−ブタンジ
オールやプロピレングリコール、エチレングリコールな
どの脂肪族ジオールを共重合させてもよい。
脂とポリフェニレンエーテル樹脂の相溶化を損なわない
範囲で他の樹脂やエラストマー等、例えばエチレン−α
−オレフィン共重合体ゴムおよびその酸変性品、ポリブ
タジエン系ゴム、水素化ポリブタジエン−スチレン−ブ
ロック共重合体、エチレン−ビニル系エステル共重合
体、エチレン−アクリル系エステル共重合体、エチレン
−無水マレイン酸−エチルアクリレート共重合体、アク
リルゴム、線状低密度ポリエチレン、ポリアミド系エラ
ストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリアクリレート樹脂等を配合することがで
きる。
種添加剤、例えばカーボンブラック、シリカ、酸化チタ
ンなどの無機充填剤や有機充填剤、ガラス繊維、炭素繊
維などの強化剤、更には可塑剤、安定剤、難燃剤、着色
剤等を添加することもできる。本発明において、熱可塑
性ポリエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂およ
びエポキシ樹脂を主体とする樹脂組成物を溶融混合する
手法としては、一般に知られるいずれの方法でも良い
が、固相熱処理による相溶化向上の効果をより有効に発
揮させる為には分散を緻密にすることが重要であり、例
えば二軸押出機等の混練性の良い混合方法を適用するこ
とが望ましい。
と(ロ)成分の樹脂の配合比は熱可塑性ポリエステル樹
脂45〜95重量%にポリフェニレンエーテル樹脂5〜
55重量%である。熱可塑性ポリエステル樹脂の比率が
45重量%以下では、熱可塑性ポリエステルがマトリッ
クス相を形成し得ないし、また95重量%を超えると、
耐熱性や寸法安定性等が急激に低下してしまい、組成物
としての利点が失なわれてしまう。
熱可塑性ポリエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹
脂の合計100重量部に対して0.5〜15重量部、よ
り好ましくは1〜10重量部である。該樹脂が0.5重
量部に満たない場合は、相溶化効果が小さく熱可塑性ポ
リエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を主体と
する樹脂組成物の耐熱性や強度の向上に対して有効性が
認められない。また一方、15重量部を超えると溶融粘
度が著しく増大し成形加工性が悪化し好ましくない。
持する条件、すなわちマトリックス相を形成している熱
可塑性ポリエステル樹脂の軟化点以下の温度で熱処理に
供することである。ここで言う軟化点とは、結晶性樹脂
の場合は融点を、非晶性樹脂の場合にはガラス転移点を
意味する。またマトリックス相とは相分離ブレンド系に
おける連続相を意味する。本発明における固相熱処理温
度は、マトリックス相を形成している樹脂の軟化点より
100℃低い温度、より好適には60℃低い温度から軟
化点より3℃低い温度までの温度領域に設定されるのが
好ましい。固相熱処理温度が該軟化点より100℃以上
低い温度では反応速度が極めて遅く十分な相溶化を達成
することが難しい。固相熱処理の圧力については特に制
限はなく、加圧、常圧、減圧のいずれであっても良い。
また、常圧においてチッ素フロー等の熱風を利用して界
面を更新する手法を適用することも有効である。
その必要最低時間が決まるが、軟化点から3〜10℃低
い温度では最低3時間以上、より好ましくは5時間以上
の熱処理を行なうことが望ましい。3時間にみたない時
間の熱処理では反応の進行が不十分で、期待される強度
や耐熱性の向上が達成されない。更にこれより低温の場
合は、より長時間の熱処理を施すことが必要となる。固
相熱処理時の温度のかけ方には特に制限はないが、一般
的には全体を均一に加熱する目的から、より低温からゆ
っくりとした温度上昇で目的の温度に到達させることが
望ましい。典型的な温度上昇パターンの一例を以下に示
す。50℃×3時間→120℃×3時間→150℃×3
時間→210℃×6時間
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらの
例によってなんら限定されるものではない。使用原料樹脂 ・ポリフェニレンエーテル樹脂0.6g/dl濃度のク
ロロホルム溶液の25℃における比粘度ηspが0.31
のポリ(2,6−ジメチル−p−フェニレンエーテル)
(以下PPEと略)を使用した。
合溶媒を使用し濃度1g/dl溶液の30℃における極
限粘度〔η〕が1.1のポリブチレンテレフタレートを
使用した。・エポキシ樹脂繰り返し単位数nが1、20
の下記式で表わされるビスフェノール型エポキシ樹脂を
使用した。
し、構成成分の溶融混合を行なった。また得られた組成
物の成形は、東芝機械(株)製IS−45P射出成形機
によりバレル温度280℃、金型温度80℃で行なっ
た。
ずる引張り試験片を、ASTM D−638に準じて引
張り試験を行ない評価した。(熱変形温度)ASTM規
格に準ずる曲げ試験片を、ASTM D−648に準じ
て18.6kg/cm2 荷重の熱変形温度の試験を行ない評
価した。
0重量部、ポリブチレンテレフタレート樹脂とPPEの
全重量に対して3重量部のエポキシ樹脂(繰り返し単位
数n=20)を、充分に均一になるようにドライブレン
ドし、バレル設定280℃、スクリュー回転数150rp
m で溶融混合を行ないペレット化し、ポリブチレンテレ
フタレート樹脂(融点224℃)をマトリックスとする
樹脂組成物を得た。その後、この樹脂組成物を窒素気流
下(20L/min )、120℃で3時間、160℃で3
時間、更に210℃で6時間の固相熱処理を行なった。
固相熱処理後のペレットより成形して得られた試験片を
用い引張り試験を行なったところ、引張り強度は510
kg/cm2 、引張り破断伸びは4.5%であった。また1
8.6kg/cm2 荷重下における熱変形温度は160℃で
あった。
−1と全く同様にして得た試験片の物性を測定したとこ
ろ、引張り強度は310kg/cm2、引張り破断伸びは
2.1%、熱変形温度は127℃であった。
PPE、エポキシ樹脂の重量を変えた以外は全く同様に
して得た試験片について、物性の測定を行なった。結果
を表1に示す。
PPE、エポキシ樹脂の重量を変えた以外は全く同様に
して得た試験片について物性の測定を行なった。結果を
表1に示す。
以外は全く同様にして得た試験片の物性を測定したとこ
ろ、引張り強度は270kg/cm2、引張り破断伸びは
1.9%、熱変形温度は124℃であった。
以外は全く同様にして溶融混合、ペレット化、および固
相熱処理を行なった後、成形を行なったところ、溶融粘
度の著しい上昇が確認され、良好な試験片を得ることが
できなかった。
n=1のエポキシ樹脂を用いた以外は全く同様にして溶
融混合、ペレット化、および固相熱処理を行なった後、
成形を行なったところ、溶融粘度の著しい上昇が確認さ
れ、良好な試験片を得ることができなかった。
を100重量部、PPEを0重量部とした以外は全く同
様にして得た試験片の物性を測定したところ引張り強度
は490kg/cm2 、引張破断伸びは21.0%、熱変形
温度は64℃であった。
−7と全く同様にして得た試験片の物性を測定したとこ
ろ引張り強度は460kg/cm2 、引張破断伸びは19.
1%、熱変形温度は60℃であった。比較例7,8から
ポリブチレンテレフタレート樹脂、及びエポキシ樹脂の
みでは、固相熱処理の効果がないことがわかる。このこ
とより固相熱処理の効果は単なるアニーリング効果やポ
リエステル樹脂の高重合化によるものでなく、熱可塑性
ポリエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、相溶
化剤間の反応を促進するためと、推定される。
ば、特定のエポキシ樹脂を相溶化剤に用いて熱可塑性ポ
リエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂を主体と
する熱可塑性樹脂組成物を得るにあたり、上記三成分の
混合ののち、固相熱処理に供することによって、熱変形
温度に大きな向上が見られ、また引張り破断伸度並びに
引張り強度についても顕著な向上が見られ、従来の組成
物に比べて物性バランスに優れたアロイを得ることがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (イ)熱可塑性ポリエステル樹脂45〜
95重量%と、(ロ)ポリフェニレンエーテル樹脂5〜
55重量%とからなるこれらの合計100重量部に対
し、(ハ)下記一般式(A)で表されるエポキシ樹脂
0.5〜15重量部を含有する樹脂組成物を得るにあた
り、上記(イ)、(ロ)および(ハ)の各成分を溶融混
合した後、(イ)成分の軟化点より100℃低い温度か
ら軟化点までの温度範囲で3時間以上の固相熱処理を行
うことを特徴とする熱可塑性ポリエステル−ポリフェニ
レンエーテル樹脂組成物の製造方法。 【化1】 のいずれかであり、Xの水素原子の一部または全部がハ
ロゲン原子で置きかわっていてもよく、Rは水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4の低級アルキル基のいずれ
かであり、nは2以上の整数である。) - 【請求項2】 固相熱処理の温度範囲を(イ)成分の軟
化点より60℃低い温度から軟化点より3℃低い温度ま
でとした特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性ポリエス
テル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3002819A JP3049778B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3002819A JP3049778B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04239029A JPH04239029A (ja) | 1992-08-26 |
JP3049778B2 true JP3049778B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=11540024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3002819A Expired - Fee Related JP3049778B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3049778B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103717639A (zh) * | 2011-06-27 | 2014-04-09 | 沙伯基础创新塑料知识产权有限公司 | 聚亚芳基醚-聚羟基醚嵌段共聚物和制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5252780B2 (ja) * | 2006-03-03 | 2013-07-31 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-01-14 JP JP3002819A patent/JP3049778B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103717639A (zh) * | 2011-06-27 | 2014-04-09 | 沙伯基础创新塑料知识产权有限公司 | 聚亚芳基醚-聚羟基醚嵌段共聚物和制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04239029A (ja) | 1992-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4443581A (en) | Impact modified polyarylate blends | |
EP0347599B1 (en) | Blends of a silicone-polycarbonate block copolymer with a compatibilized alloy of polyphenylene ether resin/polyester resin | |
JPH07736B2 (ja) | ポリフェニレンエ−テルと線状ポリエステルとの耐溶剤性の相溶性配合物 | |
JPH0749473B2 (ja) | ポリカーボネート―ポリエーテルブロック共重合体 | |
JPH06505300A (ja) | 高熱のポリカーボネートと芳香族ポリエステルの耐衝撃性ブレンド | |
US5037897A (en) | Use of phosphoroustrislactams as compatibilizing agents for polyphenylene oxide/polyester blends | |
EP0396245A2 (en) | Thermoplastic polyblends of aromatic polycarbonates and thermoplastic polyurethanes | |
CA2074961A1 (en) | Solvent-resistant polycarbonate-polyester blends with improved impact properties | |
EP0530442B1 (en) | Process for producing a hydroxy-substituted poly (phenylene ether) resin | |
JP3049778B2 (ja) | 熱可塑性ポリエステル−ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 | |
JPH0655884B2 (ja) | ポリスチレン−ポリカーボネート共重合体を用いポリエステルとポリフェニレンエーテルの相溶性化 | |
US4898918A (en) | Thermoplastic resin composition | |
JPH02272059A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、ポリエステル及び熱可塑性エラストマーを含むポリマー混合物及びそれから成形された物品 | |
US4814393A (en) | Composition of graft modified polyphenylene ether and polycarbonate | |
WO1992007034A2 (en) | Polymer mixture comprising polybutylene terephthalate thermoplastic elastomer, and a halogenated flame retardant additive; articles formed therefrom | |
JP5252780B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JPH02218737A (ja) | 耐溶剤性、相溶性のポリフェニレンエーテルー熱可塑性ポリエステル組成物 | |
JPH02170852A (ja) | ポリフェニレンエーテルと変性ポリエステルのブレンド | |
JPH0759621B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2606333B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
EP2576692A2 (en) | Thermoplastic polyester elastomer compositions | |
JPH01123859A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2680099B2 (ja) | 耐熱性樹脂組成物の製造方法 | |
JPH01245048A (ja) | 樹脂組成物 | |
JPH03185049A (ja) | ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリエステル樹脂の相溶化組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |