JP3049678U - 道路横断用安全表示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩行者が道路を横断することがドライバーに
はっきりと意志表示することができる道路横断用安全表
示具を提供する。 【解決手段】 紙又はプラスチックシートにより所要形
状の表示具本体１を形成すると共にその表面に夜光塗料
を装着し、該表示具本体１に手指ｍと手首ｗとにぞれぞ
れ着脱自在に取り付ける取付部３，４を設けてなり、表
示具本体１を掌Ｐに当てがい、取付部３，４を手指ｍと
手首ｗとに止着して使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、人が常に携帯し、道路を横断する際に手指又は手首に着脱自在に取 り付けて道路を横断することをドライバーにはっきりと意志表示をすることがで きる道路横断用安全表示具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来道路での自動車による人身事故に対処するため、横断歩道の傍らには道路 を横断する人が手に持って渡るための黄色の横断旗を備えたり、また、学童等に あっては鞄や靴に小さい反射板を取り付けることにより、特に夜間自動車を運転 するドライバーに注意を促すなど、道路横断に対する安全対策がなされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、雨天や薄暮時のように薄暗いときや暗い夜間には、歩行者が横 断旗を持って道路を横断しようとしても、歩行者は言うに及ばず、横断旗とてド ライバーには見えにくい場合が有り、このため歩行者が道路を横断しようとして いるのか否かがドライバーにとって判断に迷うことがある。また、反射板を取り 付けた鞄や靴を着用している学童等の場合は、反射板が反射することで学童等が いることは知ることができてもその学童等が道路を横断しようとしているか否か がドライバーにとって判断に迷うことがある。 そこで、本考案は歩行者が発見し易く、しかも道路を横断しようとする意志が ドライバーに明確に伝わって、ドライバーが自動車を停止すべきか否か判断に迷 うことなく安心して運転することができる道路横断用安全表示具を提供すること を目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる目的を達成するために本考案に係わる道路横断用安全表示具は、紙又は プラスチックシートにより所要形状の表示具本体を形成し、その表面に夜光塗料 を塗着し、また、該表示具本体に手指または手首に着脱自在に取り付けられる取 付部を設けてなり、夜行塗料を塗着した面を前面として表示具本体を掌に当てが った状態でその手を近ずく自動車のドライバーに向けることにより歩行者がドラ イバーに発見され易いようにする。これにより、ドライバーに対し道路を横断す る意志表示がはっきりとなされドライバーも安心して停止できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係わる道路横断用安全表示具の実施の形態を図面と共に説明す る。図１は道路横断用安全表示具の斜視図，図２は同側面図をそれぞれ示す。図 において、１は紙又はプラスチックシートで所要形状に形成される表示具本体で あり、図示したものは道路を横断するという意志を明確に示す意味合いでドーナ ツ状に形成されているが、その形状はこれに限らず、例えば四角または星形の図 形であっても良い。なお、表示具本体１の大きさは人の掌を覆う大きさにするこ とが望ましく、また前記形状は特定のものを「道路を横断する。」という意志表 示を示すマークとしてルール化しておくことが望ましい。 そして、表示具本体１の表面に図形を目立たせるためと、夜間に光を受けて反 射するようにするために夜光塗料２が塗布されている。該夜光塗料２は前記表示 具本体１の片面または両面いずれに塗布しても良い。。

【０００６】 表示具本体１には、上下対向する位置に使用する人の片手の中指と手首とにそ れぞれ着脱自在に取付けるための取付部３，４が設けられる。すなわち、表示具 本体１の上下部に透孔５を開設した突片６，７が一体に設けられ、該各突片６， ７の透孔５にそれぞれ大小大きさの異なる輪ゴム８，９が掛止される。 このように形成される道路横断用安全表示具Ｅは、表示具本体１を図３に示す ように中央に横断状に設けられた折曲線１０に沿って二つ折に折り畳んでコンパ クトな形にでき、ポケットに収納し易くして携帯することができるようになって いる。

【０００７】 そこで、歩行者は道路を横断する際にポケットから取り出し、図４に示すよう に先ず下の取付部４の輪ゴム９を手首ｗに通して止着し、夜行塗料２を塗着した 面を前面として表示具本体１を掌Ｐに当てがって広げ、上の取付部３の輪ゴム８ を中指ｍに通して止着することで表示具本体１が展開した状態に取り付けられる 。これにより、風などによって飛ばされることがない。このように展開した表示 具本体１を図５に示すように自動車のドライバーに正対するように向けることで 、ドライバーは明るい日中に限らず薄暗い時でも暗い夜間でも常に明瞭に視認す ることができ、これにより迷うことなく自動車を停止させられる。そして、歩行 者は道路を横断した後、止着した手指及び手首から取付部３，４を外し、表示具 本体１を二つ折に折り畳んでポケットに収納して次回の使用に備えるようにする 。

【０００８】

【考案の効果】

以上述べたように本考案に係わる道路横断用安全表示具は、表示具本体を掌に 展開した状態にあてがいドライバーに示すことでドライバーに対して道路を横断 する意志表示を明確に行なうことができるから、ドライバーは迷わず安心して運 転できる。また、歩行者は取付部を手指と手首とに止着することで安定し、ドラ イバーに見え易い状態で示すことができる。しかも、構造が極めて簡単であるこ とから、低コストに提供することができるといった多くの利点を有するものであ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる道路横断用安全表示具の斜視
図。

【図２】同側面図。

【図３】同二つ折に折り畳んだ状態の斜視図。

【図４】同掌に取り付けた状態の正面図。

【図５】同使用状態の斜視図。

【符号の説明】

１ 表示具本体 ２ 夜光塗料 ３，４ 取付部 ｍ 手指 ｗ 手首 Ｅ 道路横断用安全表示具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙又はプラスチックシートにより所要形
   状の表示具本体を形成し、その表面に夜光塗料を塗着
   し、また、該表示具本体に手指または手首に着脱自在に
   取り付けられる取付部を設けたことを特徴とする道路横
   断用安全表示具。