JP3049614U - 信号伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸ケーブルで防ぐことができない強い電磁
波が生じる装置が伝送経路にあっても伝送でき、光ファ
イバの使用量を極力短くして原価を低減させることが可
能な伝送装置を提供すること。 【解決手段】 一方の同軸ケーブル先端に信号電流を光
に変換する発光素子を装着し、外郭に螺子等により着脱
可能な部材を套被し、これと嵌合するコネクタは前記外
郭と着脱可能な外郭を有し、コネクタ端面にレンズを装
着し、前記発光素子より発した光をこのレンズで集光
し、光ファイバ端面より入力し、光ファイバ他端には、
コネクタと着脱可能な外郭をもつコネクタに、光ファイ
バ他端より発した光を信号電流に変換する受光素子を設
けてもとの信号として同軸ケーブルにて伝送し、信号電
流を光にし、更にもとの信号電流に変換できることを特
徴とする信号伝送装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は信号の伝送において同軸ケーブル等を用いた装置に係り、同軸ケーブ ルで防ぎきれないような強い電磁波や静電気の発生する場所などを通過し、同軸 ケーブルのみで信号の伝送をすることが困難な場所に用いる。

【０００２】

【従来の技術】

従来の信号伝送システムは、同軸ケーブルを使って伝送する手段、もしくはレ ーザーダイオードを有するユニット等を用いて光ファイバで伝送する手段があっ た。また同軸ケーブル先端に信号電流を光に変換する発光素子を装着し、他の一 方の同軸ケーブル先端に光を信号電流に変換する受光素子を設け、双方の外郭に 螺子等で結合可能な部材を設けて接続したものであった。

【０００３】 従来の信号伝送システムには以下のような欠点がある。同軸ケーブルで伝送す る場合、強い電磁波や静電気の生じる装置のあるところでは、その近くを通る際 にノイズを受けて信号を伝送することが困難になることがある。

【０００４】 また、光ファイバで伝送する場合、前記のような問題点は解決できるが光ファ イバや光送信ユニットなどで大幅にコストアップになる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は前記従来の欠点を除去し、同軸ケーブルで防ぐことができない 強い電磁波が生じる装置が伝送経路にあっても支障なく伝送でき、また光ファイ バの使用量を極力短くして原価を大幅に低下させることが可能な信号伝送装置を 提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案はそれらの問題を解決するために考え出されたものでその手段は次のと おりである。

【０００７】 同軸ケーブル先端に信号電流を光に変換する発光素子を装着し、螺子等により 着脱可能にした外郭を配し、前記外郭と着脱可能な外郭を備えた一端にレンズを 設け光ファイバを固定した部材を有する。この光ファイバの他端に螺子等により 着脱可能な外郭を設け、光ファイバ他端に配した前記部材と着脱可能な外郭を備 え、光を信号電流に変換する発光素子を先端に結線した同軸ケーブルを内設する 。上記外郭及び素子等で構成され、同軸ケーブルを通る信号電流が光に変換され 、光ファイバを通る光が更にもとの信号電流に変換され簡易的に信号電流と光の 変換できることを特徴とする信号伝送装置。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例を図面に基いて説明する。

【０００９】 １は同軸ケーブルで発光素子２と半田付けなどの手段で結線し、発光素子２を エンドベル３の内部に収装すると共に結線部３３に樹脂を充填して密閉する。エ ンドベル３の外周にカップリング４を嵌め、一方側内周に螺子を切り相手のアダ プタ３０と螺合できるようになつている。５は同軸コネクタで同軸ケーブル１と 半田付けなどで結線している。アダプタ３０の内部にレンズ２０で発光素子２の 光を受けるようにしてあり、光ファイバ１０の端面１０ａに集光できる位置に装 着されている。光ファイバを通じて、他方のエンドベル３０ａに設けたレンズ２ ０ａに到達するようになっている。そして前記アダプタ３０と類似した形状のア ダプタ３０ｂの内部に装着された受光素子２ｂによって電気信号に変換された後 、同軸ケーブル１ｂを通じて同軸コネクタ５ｄに到達する。この時、同軸ケーブ ル５ｄと受光素子２ｂはエンドベル３と同じように結線した後結線部３３ａに樹 脂を充填し密閉する。

【００１０】 本実施例は中間に光ファイバを用いて伝送するものを示してあるが、中間の光 ファイバを取り払い発光素子２を内蔵したコネクタ（エンドベル３）と受光素子 を内蔵したコネクタと（アダプタ３０ｂ）を結合して用いることもできる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、同軸ケーブルで防ぎ切れないような強い電磁波や静電気の生 じる装置が伝送経路に有る場合でも伝送でき、更に、光ファイバを使う部分がノ イズの発生するところだけで良いので、光ファイバの使う長さも短いうえ光受発 信ユニットを使用しないため従来の光伝送装置に比べ大幅なコストダウンを図る ことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦断側面図。

【図２】図１と異なる例を示す縦断側面図。

【符号の説明】

１ 同軸ケーブル ２ 発光素子 ３、３ａ エンドベル ４ カップリング ５、５ｄ 同軸コネクタ １０ 光ファイバ １０ａ 端面 ２０、２０ａ レンズ ３０、３０ｂ アダプタ ３３ａ 結線部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｂ 10/12

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）４要素の
   結合から成り立つ信号伝送装置。 （Ａ）同軸ケーブル先端に信号電流を光に変換する発光
   素子を装着し、螺子等により着脱可能にした外郭を配設
   すること、 （Ｂ）前記外郭と着脱可能な外郭を備えた一端にレンズ
   を設け光ファイバを固定した部材を有すること、及びこ
   の光ファイバの他端に螺子等により着脱可能な外郭を設
   けること、 （Ｃ）光ファイバ他端に配した前記部材と着脱可能な外
   郭を備え、光を信号電流に変換する受光素子を先端に結
   線した同軸ケーブルを内設したこと、 （Ｄ）上記外郭及び素子等で構成され、同軸ケーブルを
   通る信号電流が光に変換され、光ファイバを通る光が更
   にもとの信号電流に変換され、簡易的に信号電流と光の
   変換ができること。