JP3049594U - 複数軸筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数軸筆記具のペン軸を出すボタン付操作体
の操作により筆記具の頭についた人形等を表情豊かに動
かすと共にシンプルに構成してコンパクトな無駄のない
筆記具を提供する。 【構成】 複数のボタン付操作体１にそれぞれ設けたペ
ン軸１５を鞘部８の先端孔８０から交互に突出しうるよ
うになされた複数軸筆記具において、該ボタン付操作体
１に引掛部１１が形成され、該引掛部１１と係合しうる
操作ロッド２が中央に配設され、該操作ロッド２の上部
にカム３が設けられると共に、該操作ロッド２を摺動自
在に保持する殻体基部９が設けられ、該殻体基部９に保
持される支点４２に支承された運動体４を動かしうる位
置に上記カム３が配設されてなる構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、赤・青・黒などの複数軸筆記具に係るものであり、詳しくはその頭 部に人形などの玩具のついた複数軸筆記具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の筆記具としては単色単軸の中間に操作凸起を持ち、この凸起に より、上部人形を動かすものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにおいては、人形を動かす軸が単軸であり、それがペ ン軸と直結されているため、多軸多色で上部の人形を動かすことは困難であった 。

【０００４】 本考案複数軸筆記具は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされ たものであり、その目的とするところは、人形などを動かすのに、筆記具の色換 えノブをもっておこないうるように工夫したものを提供しようとするものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案多色筆記具はボタン付操作体１に引掛部１ １が形成され、該引掛部１１と係合しうる操作ロッド２が中央に配設され、該操 作ロッド２の上部にカム３が設けられると共に、該操作ロッド２を摺動自在に保 持する殻体基部９が設けられ、該殻体基部９に保持される運動体４を動かしうる 位置に上記カム３が配設されている。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１において、４個のボタン付操作体１が設けられており、それぞれに色の違 うペン軸１５が取りつけられている。ボタン付操作体１の上部には引掛部１１が 形成され、中途部には上段カム１２及び下段カム１３が形成され、下部にはペン 軸１５を取着する保持突起１４が形成されている。

【０００７】 引掛部１１と係合しうるように鍔形状の掛止板２１を有する操作ロッド２が中 央に摺動自在に配設されており、その頭部にカム３が設けられている。 カム３は運動体４とそのてこ力点４１において当接されており、運動体４は支 点４２に揺動自在に保持され揺動体４３を形成している。 ５，６はバネであり、操作ロッド２の復帰及びボタン付操作体１の復帰を助け る。 ７は筆記具本体であり、溝付胴７０には前記ボタン付操作体１を上下摺動自在 に保持しており、その下に太胴及びネジ部７２を有し、案内部７３のスライド孔 ７４にて前記ペン軸１５を摺動自在に保持している。 ８は鞘部であり前記ネジ部７２にて保持され、滑り部８１及び先端孔８０を有 する。前記ペン軸１５に連なるペン先１６は該滑り部８１を滑って先端孔８０か ら突き出るようになされている。 ８８はキャップであり、筆記具本体７の上部に被せられ固定されている。 ９は殻体基部であり、殻体９０と一体構造となされている。

【０００８】 図２はボタン付操作体１の詳細を示している。

【０００９】 図３は他の実施例を示し、このものは運動体４は手４３と眼４４とを有し、耳 が上下すると共に眼４４がドングリ型と笑い型とに変わって表情をつくる。眼４ ４は操作ロッド頭部のカム３’によって上下に動き入れ換わる仕組みである。

【００１０】

【作用】

複数個のうちのどれかのボタン付操作体１をバネ６に抗して溝は胴７０に沿っ て押し下げれば、ペン軸１５が下降し、ペン先１６が先端孔８０からとび出る。 このとき、動作の後半でボタン付操作体１と一体の引掛部１１が掛止板２１に 当接して、バネ５に抗して操作ロッド２を押し上げ、その頭部のカム３の下降に より、てこ４１の側面を押し、支点４２を中心として運動体４を揺動させること により外部揺動体４３を上方へ揚げさせる。 ボールペンの色換えをしたいときには、他のボタン付操作体１を押し下げれば 、上段カムと下段カムとの噛合いが外れて元のボールペンのペン先１６が上がり 、新たなボールペンのペン先１６が先端孔８０からとび出し、上段カム１２と下 段カム１３とが噛み合ってとまる。 尚、外部揺動体４３は上記上段カム１２と下段カム１３とが外れたときには瞬 間的に下降運動し、再び噛み合ったときに上昇して止まる。 複数個のボタン付操作体１を順次操作して外部揺動体をバタバタ上下させるこ ともできる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１２】 請求項１の複数軸筆記具においては、ボタン付操作体１に引掛部１１が形成さ れ、該引掛部１１と係合しうる操作ロッド２が中央に配設され、該操作ロッド２ の上部にカム３が設けられると共に、該操作ロッド２を摺動自在に保持する殻体 基部９が設けられ、該殻体基部９に保持される支点４２に支承された運動体４を 動かしうる位置に上記カム３が配設されているから、複数のボタン付操作体１を 次々に操作して殻体基部９の運動体４をバタバタと連続的に動かすことができて 、極めて面白い。

【００１３】 請求項２の複数軸筆記具においては、運動体４に外部揺動体４３が設けられ、 殻体基部９には殻体９０が一体に設けられ、該殻体９０から外部揺動体４３が突 出して動きうるようになされているから、該外部揺動体を羽根状に形成すれば羽 根の生えた卵のような面白いイメージを与える。或は天使の卵のような想像を与 えるので面白い。

【００１４】 請求項３の複数軸筆記具においては、運動体４が眼４４を有しており、殻体基 部９と一体の殻体９０が人形頭部形状となされ前記眼４４が動いて表情を作りう るようになされているから、面白い顔を表現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】透明プラスチック製の考案品正面図である。

【図２】図１のボタン付操作体を取出して示す側面図
（ａ）と正面図（ｂ）である。

【図３】本考案の他の例を示す説明図。

【符号の説明】

１ ・・ボタン付操作体 ２ ・・操作ロッド ３ ・・カム ４ ・・運動体 ５ ・・バネ ６ ・・バネ ７ ・・筆記具本体 ８ ・・鞘部 ９ ・・殻体基部 １１・・引掛部 １２・・上段カム １３・・下段カム １４・・保持突起 １５・・ペン軸 １６・・ペン先 ２１・・掛止板 ４１・・てこ力点 ４２・・支点 ４３・・外部揺動体 ４４・・眼 ７０・・溝付胴 ７１・・太胴 ７２・・ネジ部 ７３・・案内部 ７４・・スライド孔 ８０・・先端孔 ８１・・滑り部 ８８・・キャップ ９０・・殻体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のボタン付操作体１にそれぞれ設け
   られたペン軸１５を鞘部８の先端孔８０から交互に突出
   しうるようになされた複数軸筆記具において、該ボタン
   付操作体１に引掛部１１が形成され、該引掛部１１と係
   合しうる操作ロッド２が中央に配設され、該操作ロッド
   ２の上部にカム３が設けられると共に、該操作ロッド２
   を摺動自在に保持する殻体基部９が設けられ、該殻体基
   部９に保持される運動体４を動かしうる位置に上記カム
   ３が配設されていることを特徴とする複数軸筆記具。
2. 【請求項２】 運動体４に外部揺動体４３が設けられ、
   殻体基部９には殻体９０が一体に形成され、該殻体９０
   から外部揺動体４３が突出して動きうるようになされて
   いることを特徴とする請求項１記載の複数軸筆記具。
3. 【請求項３】 運動体４が、眼４４を有し、殻体基部９
   と一体の殻体９０が人形頭部形状となされ、前記眼４４
   が動いて表情を作りうるようになされたことを特徴とす
   る請求項１記載の複数軸筆記具。