JP3049534U - ゴルフフラッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフのゲームとしての興趣を高める。 【解決手段】 グリーンに突き刺して立てることのでき
るゴルフフラッグ１０の旗竿１に小さな貯金箱５を固着
しておく。適当にルールを定め、ルールに該当した者が
コインを貯金箱５に投入することとし興趣を高める。例
えば、ショートホールでの所謂ニアピン賞を獲得した人
を特定するのにこのゴルフフラッグ１０を用い、そのホ
ールでの第一打でグリーンに乗せられなかった人がコイ
ンを貯金箱５に投入することとし興趣を高める。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴルフのゲームとしての興趣を高めるために用いられる旗（ゴルフ フラッグ）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

多人数でゴルフのコンペを楽しむ場合、総打数をハンディを付けて競う本来の 勝ち負けの他に、ショートホールでの第一打でどれだけホールに詰めることがで きたかを競ういわゆるニアピン賞、ロングホールでの飛距離を競ういわゆるドラ ゴン賞等を設けてゲームとしての興趣を高めることがある。

【０００３】 従来、複数のパーティで回るコンペの場合、ニアピン賞を獲得した者を確定す るためニアピンフラグと称するゴルフフラッグが用いられていた。この旗（ニア ピンフラグ）は、高さ３０ｃｍ程の小さな三角旗であり、樹脂で形成された旗竿 の下端は尖らされており旗竿をグリーンに突き刺すことができるようになってい る。また、三角形の旗本体は紙で形成され、ニアピンを達成した最新の人の名前 を順次書き込めるようになっている。そして、最初のパーティで最もホールに近 い位置にオンした人がその名前を旗（ニアピンフラグ）に書き込むと共に、その 旗をグリーン上のオンしたゴルフボールの位置に突き刺して立てておき、次のパ ーティを待つ。以後のパーティでは旗（ニアピンフラグ）よりホールの近くにオ ンした人がその名前を旗に書き加えると共に、その旗をその時にオンした位置に 突き刺し直して立てておく。このようにして、最後に名前を旗に記した人がニア ピン賞に確定して賞を獲得する。 このように従来のゴルフフラッグは、単に樹脂で形成された旗竿に紙でできた 三角旗を取り付けただけのものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のゴルフフラッグはニアピン賞を獲得した人を特定す る用途のみに用いられるもにであり、ゲームとしての興趣に欠けるという問題点 があった。 そこで、本考案では、ゴルフのゲームとしての興趣を高めることのできるゴル フフラッグを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、請求項１記載の考案では、下端が尖らされた旗竿 と、その旗竿に取り付けられた旗本体と、旗竿の上端近傍にコイン投入口が位置 するように旗竿に固着された貯金箱と、を備えることを特徴とするゴルフフラッ グが提供される。 また、請求項２記載の考案では、請求項１記載の考案の貯金箱を貯金袋で代替 したのもとして、下端が尖らされた旗竿と、その旗竿に取り付けられた旗本体と 、旗竿の上端近傍にコイン投入口が位置するように旗竿に取り付けられた貯金袋 と、を備えることを特徴とするゴルフフラッグが提供される。 ここで、貯金箱とは、コイン等を収納できる筐体、有底円筒体等のすべてをい い、その形状、材質を問わない。また、貯金袋とは、コイン等を収納できる袋の すべてをいい、その形状、材質を問わない。

【０００６】 このように形成すると、適当なルールの下で所定のプレイヤーがグリーンに突 き刺したゴルフフラッグの貯金箱または貯金袋の中にコインを投入することとし 、貯金箱等にたまったコインをチャリティ等の原資とすることで、ゴルフのゲー ムとしての興趣を高めることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について図面を参照し説明する。 図１は第１の実施の形態に係るゴルフフラッグ１０を示す斜視図である。旗竿 １は樹脂で形成されており、旗竿１の下端１Ａは尖らされ、ゴルフ場のグリーン 等に突き刺し易く形成されている。また、旗竿１の上方には三角形をした紙から なる旗本体２を取り付けるための台座板３と二つの突起４が旗竿１と一体に成形 されており、この台座板３と突起４とにより紙からなる旗本体２が旗竿１に取り 付けられている。その旗竿１の上方には有底円筒状の貯金箱５が旗竿１と一体に 樹脂成形されている。円筒状の貯金箱５の上端面をなす蓋６には溝状のコイン投 入口７が形成されている。また、遠方からの視認性を良くするため、樹脂からな る金属光沢をした金色の細帯８と銀色の細帯９が上方の突起４と台座板３とによ り旗竿１の上方に取り付けられ、風により旗本体２とともに、はためくようにな っている。

【０００８】 上記のゴルフフラッグの使用方法について説明する。たとえば、ショートホー ルでのニアピン賞を競う場合、従来のニアピンフラグと同様に、最初のパーティ で最もホールに近い位置にオンした人がその名前を旗本体２に書き込むと共に、 そのゴルフフラッグ１０をグリーン上のオンしたゴルフボールの位置に突き刺し て立てておき、次のパーティを待つ。以後のパーティではグリーン上に立ててあ るゴルフフラッグ１０よりホールの近くにオンした人がその名前を旗本体に書き 加えると共に、そのゴルフフラッグ１０をその時にオンした位置に突き刺し直し て立てておく。このようにして、最後に名前を旗２に記した人がニアピン賞に確 定して賞を獲得する。ここまでは従来のニアピンフラグと同様である。本考案に 係るゴルフフラッグ１０では、上記の使用に加え、各パーティにおいて第一打で グリーンにオンできなかった者がペナルティとしてコインを貯金箱５に投入する こととする。そして、最後のパーティがゴルフフラッグ１０を回収し、貯金箱５ にたまったコインをチャリティの原資とする。このように本考案に係るゴルフフ ラッグ１０を用いると、ニアピン賞の勝者を確定するだけではなく、ショートホ ールで第一打をグリーンにオンできなかった者にペナルティを課することとして 緊張を高め、ゲームをより楽しむことができ、ゴルフのゲームとしての興趣を高 めることができる。

【０００９】 また、本考案に係るゴルフフラッグ１０を、ロングホールでの飛距離を競う、 いわゆるドラゴン賞に適用してゴルフのゲームとしての興趣を高めることができ る。この場合、最初のパーティで第一打をフェアウエイ上で最も飛ばした人がそ の名前を旗本体２に書き込むと共に、その飛ばした位置にゴルフフラッグ１０を 突き刺して立てておき、次のパーティを待つ。以後のパーティでは立っているゴ ルフフラッグ１０より遠くへ飛ばした人がその名前を旗本体２に書き加えると共 に、そのゴルフフラッグ１０をその時の第一打の位置に突き刺し直して立ててお く。このようにして、最後に名前を旗２に記した人がドラゴン賞に確定して賞を 獲得する。そして、各パーティにおいて第一打でＯＢを打った者がペナルティと してコインを貯金箱５に投入することとする。そして、最後のパーティがゴルフ フラッグ１０を回収し、貯金箱５にたまったコインをチャリティの原資とする。 このように、ロングホールでの第一打におけるＯＢのプレッシャーを強めること により、ゴルフのゲームとしての興趣を高めることができる。

【００１０】 以上説明した使用方法では、いわゆるニアピン賞とドラゴン賞について説明し たが、これら以外にも各コンペで適宜ルールを定め、ゴルフボールの位置をゴル フフラッグ１０で特定し、規定されたルールに該当した者が貯金箱５にコインを 投入することとしてゴルフのゲームとしての興趣を高めるように使用することも できる。

【００１１】 上記のゴルフフラッグ１０では、円筒状の貯金箱５と旗竿１とを一体に樹脂成 形することとしたが、貯金箱を旗竿と別個に形成し、後に両者を接着剤等で接合 するようにしてもよい。また、旗竿と一体となる貯金箱は円筒形状に限定される ものではなく、断面が六角形その他の多角形の有底筒状のものとしても良く、そ の形状は任意である。 また、前記実施の態様では旗竿１の横に貯金箱５を配設するようにしたが、貯 金箱を旗竿の頂上部に配設し、貯金箱に旗竿としての機能の一部を担わせてもよ い。

【００１２】 図２はこのような考えによった第２の実施の形態に係るゴルフフラッグ２０を 示す斜視図である。旗竿１１は樹脂で形成され、旗竿１１の下端１１Ａは尖らさ れてゴルフ場のグリーン等に突き刺し易く形成されている。また、旗竿１１の頂 上部には断面が六角形をした有底筒状の貯金箱１５が、あたかも旗竿１１の延長 であるが如く旗竿１１と一体に樹脂成形されている。六角形をした貯金箱１５の 一側面１３は三角形をした紙からなる旗本体１２を取り付けるための台座板の機 能を有しており、このため、一側面１３には旗本体１２を取り付けるための２つ の突起１４が形成されている。この突起１４により紙からなる旗本体１２が貯金 箱１５の側面１３に取り付けられる。また、貯金箱１５の上端面には蓋１６が嵌 め込まれ貯金箱１５の一部をなしている。その蓋１６には溝状のコイン投入口１ ７が形成されている。このゴルフフラッグ２０にも上方の突起１４に、金属光沢 を有する２枚の細帯が取り付けられているが、図面が煩雑になるので省略して描 いていない。

【００１３】 このように構成されたゴルフフラッグ２０であっても、貯金箱１５が旗竿１１ の延長として、旗本体を取り付ける旗竿の機能を果たしており、貯金箱が旗竿の 一部を構成していると考えられることから、請求項１に記載するゴルフフラッグ に含まれる。 このゴルフフラッグ２０の使用方法は第１の実施の形態に係るゴルフフラッグ １０と同じであり、ゴルフボールの位置をゴルフフラッグ２０を立てることによ り特定し、適当に定めたルールに該当した者がコインを貯金箱１５に投入するこ ととし、ゴルフのゲームとしての興趣を高める。

【００１４】 前記２つの実施の態様では旗にコインを溜め置く手段として貯金箱を用いたが 、コインを溜め置く手段として固定形の筐体ではなく不定型の袋を用いても良い 。

【００１５】 図３はこのような考えによった第３の実施の形態に係るゴルフフラッグ３０を 示す斜視図である。旗竿２１は樹脂で形成されており、旗竿２１の下端２１Ａは 尖らされ、ゴルフ場のグリーン等に突き刺し易く形成されている。また、旗竿２ １の上方には三角形をした紙からなる旗本体２２を取り付けるための台座板２３ と二つの突起２４が旗竿２１と一体に成形されており、この台座板２３と二つの 突起２４とにより紙からなる旗本体２２が旗竿２１に取り付けられている。その 旗竿２１の上方には円盤状の首部２６が旗竿２１と一体に樹脂成形されている。 円盤状の首部２６には溝状のコイン投入口２７が形成されている。その円盤状の 首部２６にひも２８により袋体２５が取り付けられている。袋体２５と円盤状の 首部２６とひも２８により貯金袋を構成している。このゴルフフラッグ３０にも 上方の突起２４に、金属光沢を有する２枚の細帯が取り付けられているが、図面 が煩雑になるので省略して描いていない。

【００１６】 このように構成された貯金袋を備えたゴルフフラッグ３０は請求項２に記載す るゴルフフラッグに該当する。 このゴルフフラッグ３０の使用方法は第１の実施の形態に係るゴルフフラッグ １０と同じであり、ゴルフボールの位置をゴルフフラッグ３０を立てることによ り特定し、適当に定めたルールに該当した者がコインをコイン投入口２７から貯 金袋に投入することとし、ゴルフのゲームとしての興趣を高める。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、旗竿に付帯した貯金箱若しくは貯金袋を備え るものであるから、ゴルフゲームの途中でゴルフボールの位置を特定し、その上 で適当に定めたルールに該当した者が貯金箱若しくは貯金袋にコインを投入する ことと規定することにより、ゴルフの本来のスコアを競う勝ち負けだけではなく 、ゴルフのゲームとしての興趣を著しく高めることができるという優れた効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態を示すゴルフフラッグの斜視
図である。

【図２】第２の実施の形態を示すゴルフフラッグの斜視
図である。

【図３】第３の実施の形態を示すゴルフフラッグの斜視
図である。

【符号の説明】

１ 旗竿 ２ 旗本体 ５ 貯金箱 ６ 蓋 ７ コイン投入口 １０ ゴルフフラッグ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端が尖らされた旗竿と、その旗竿に取
   り付けられた旗本体と、旗竿の上端近傍にコイン投入口
   が位置するように旗竿に固着された貯金箱と、を備える
   ことを特徴とするゴルフフラッグ
2. 【請求項２】 下端が尖らされた旗竿と、その旗竿に取
   り付けられた旗本体と、旗竿の上端近傍にコイン投入口
   が位置するように旗竿に取り付けられた貯金袋と、を備
   えることを特徴とするゴルフフラッグ