JP3049279U - 耳 栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ ソフトで軟らかい素材の使用により、外耳道
への違和感や苦痛もなく、遮音効果にすぐれ取扱いが簡
単で、耐久性があり就寝時にも安心して使用できる耳栓
を提供する。 ［解決手段］ カポック綿を丸めて［芯１］にし，周囲
をナイロンとウレタンの合繊網からなる［外周体２］で
包み込み全体を軟体球状とした。耳栓を外耳道を塞ぐよ
うに押し当てると、外耳道の形状に合わせ変形して閉塞
ができ、押し当てる時の力加減により遮音効果の強弱を
調節できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［考案が解決しようとする課題］ 従来の耳栓は、軟質プラスチックやスポンジなどの軟らかい材料の化学素材で 構成されているが、直径約６ｍｍ、長さ約２〜３ｃｍのＳ字状に曲がった外耳道 に無理に挿入するため、防音性が良い反面、耳鳴り、呼吸音などの日常気にしな い生理音が増大する不快感と、生活環境での災害時緊急音を遮断することの不安 感の問題がある。

【０００２】 他方、全体を軟質プラスチックやスポンジなどの軟らかい材料で構成した耳栓 は、外耳道内で膨脹密着して防音作用をするが、外耳道には外耳道の皮脂腺から 分泌する皮脂や耳垢腺から分泌される特殊な粘液の働きにより、外耳道に入り込 んだ異物を外へ運び出す耳の保護作用により耳栓が抜けることや、連続使用によ る外耳道炎の恐れと身体への違和感が大きいなどの問題がある。

【０００３】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は上記問題点を解消するため、耳栓をカポック綿を丸めて芯にし、周囲 をナイロンとウレタンの合繊網で包み込み全体を軟体形状とした。耳栓を指でつ まんで外耳道に押し当てることにより、耳栓がを外耳道を塞ぐように構成したこ とを特徴とする。

【０００４】 ［作用］ 本考案によれば、耳栓全体が球状のため耳栓の向きに関係なく、簡単に外耳道 へ押し当てることができると共に、耳栓が軟体形状のため外耳道の形に合わせ変 形して閉塞ができるので圧迫感は殆どない。また、取出しも耳介側から簡単にで きるので外耳道への損傷はない。

【０００５】 ［実施例］ 図１及び図２に示す本考案の実施例は、カポック綿で芯１を形成し、その周囲 をナイロンとウレタンの合繊網からなる外周体２で包み込んだものである。芯１ のカポック綿の繊維は、綿類の中で高密度、小伸度、低比重で弾力性に富み復元 力に優れており、クッションや救命用具の充填材として使われているが、この独 特の特質は耳栓の防音素材としても最適なものである。

【０００６】 外周体２は芯１の外周とほぼ同じ形の形状となっており、芯１を形成するカポ ック綿繊維の拡散防止と、外耳道への繊維の付着を防止すると共に、外耳道の変 形閉塞と耳栓の装着、取出しを容易にしている。

【０００７】 外周体２のナイロンとウレタンの合繊網は、近年、パンティストッキング等女 性の下着等に多用されているように生理的な欠陥もなく、軟らかく弾性、張力に 富み多様な形状のものを作ることができる。この特性を利用した芯１のカポック 綿の繊維が外に洩れないネットの網目は、パンティストッキングのような極細の もので身体に優しく装着できる。

【０００８】 このように耳栓を構成するカポック綿の芯１と、ナイロンとウレタンの合繊網 の相性は、カポック綿の繊維の表面が平滑ですべりやすく伸度が少ないため極め て良く、一体となって自在に変形するため取扱いが容易である。

【０００９】 本考案は上記実施例に示す外、外周体２のナイロンとウレタンの合繊網を色染 めし、カラフルな外観とすることにより、フアッショナブルな耳部の装飾品とし ても使用できる耳栓である。

【００１０】 ［考案の効果］ 本考案によれば、外耳道への装着と取出しを簡単に行うことができると共に、 外耳道に押し当てる時の力加減により防音効果の強弱を調節でき、軟体形状のた め長時間の使用にも苦痛がなく、耐久性にもすぐれた耳栓を提供することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立面図である。

【図２】本考案の断面図である。

【図３】本考案の中央部切断の斜視図である。

【図４】本考案の作用を説明するための人間の耳の部分
を様式的に示す図である。

【符号の説明】

１ カポック綿の芯 ２ ナイロンとウレタンの合繊網 ３ 耳栓 ４ 外耳道 ５ 耳介

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カポック綿を芯にして、周囲を合繊網で
   包んだ耳栓。