JP3049147U - 成型体の接合部の構造 - Google Patents

成型体の接合部の構造

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JP3049147U JP1997008608U JP860897U JP3049147U JP 3049147 U JP3049147 U JP 3049147U JP 1997008608 U JP1997008608 U JP 1997008608U JP 860897 U JP860897 U JP 860897U JP 3049147 U JP3049147 U JP 3049147U
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寛志 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 止水と結合良好な成型体の接合部の構造の提
供。 【解決手段】隣接成型体間に止水材と接着剤を設け
る。上記隣接成型体の接合部に嵌合又は遊嵌する凹凸
が形成されている。上記成型体が、鉄筋コンクリート
とその鉄筋の端部を内在させた繊維入りコンクリート又
は繊維入りモルタルとにより一体成型されたものであ
る。上記成型体が、繊維入りコンクリート・繊維入り
モルタル・金属・又は繊維入り樹脂である。上記接着
剤が、止水材と漏洩防止材間に注入されたものである。
成型体が、マンホール組立部材である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、鉄筋コンクリート製の組立式マンホールや、ヒューム管、ボック スカルバート等の止水を必要とする成型体の接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の鉄筋コンクリート製組立式マンホールは、図6に示されるように、上下 の組立部材の接合部に段部を形成しておき、下側の組立部材I内側の段部に止水 材13を設けると共に外側の段部にモルタル21を設け、上側の組立部材Jを載 せて押圧するだけで、上下の組立部材の当接部分が少なく、モルタルによる接着 効果も少なくて、地震等の外力により損傷しやすく耐久性に劣る等の欠点があっ た。また、ヒューム管やボックスカルバート等の接合部も、接合部を単にモルタ ルで塞ぐ程度で、外力により止水効果が損なわれる等の問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記した従来技術の問題点を解決する成型体の接合部の構造を提 供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
成型体とその隣接する成型体の接合部に、ブチルゴム等の止水材が設けられ て接合部を止水し、かつ上記止水材の両側に接着剤が設けられて、成型体とその 隣接する成型体が一体的に結合されていることを特徴とする、成型体の接合部の 構造。 成型体とその隣接する成型体の接合部に、嵌合又は遊嵌する凹凸が形成され ていることを特徴とする、上記記載の成型体の接合部の構造。 成型体が、鉄筋コンクリートとその鉄筋の端部を内在させた接合部となる繊 維入りコンクリート又は繊維入りモルタルとにより一体成型されたものであるこ とを特徴とする、上記・記載の成型体の接合部の構造。 成型体が、繊維入りコンクリート・繊維入りモルタル・金属・又は繊維入り 樹脂であることを特徴とする、上記・記載の成型体の接合部の構造。 接着剤が、ブチルゴム等の止水材と漏洩防止材間に注入されたものであるこ とを特徴とする、請求項〜記載の成型体の接合部の構造。 成型体が、マンホール組立部材であることを特徴とする、請求項〜記載 の成型体の接合部の構造。
【0005】
【考案の実施の形態】
マンホールの上下の組立部材、隣接するヒューム管、又は隣接するボックス カルバートの接合部等、隣接する成型体の接合部に、ブチルゴム等の止水材を設 けて結合部を止水し、かつ止水材の両側に接着剤を設けて、マンホールの上下の 組立部材、隣接するヒューム管、又は隣接するボックスカルバート等の隣接成型 体を一体的に結合した。 止水材はブチルゴム系に限定されず、粘着性及び又は弾性・止水効果・及び耐 久性を有するものであれば他の材質のものを選択することができ、接着剤にはエ ポキシ系樹脂等合成樹脂系及び又は合成ゴム系等の接着剤を使用することができ る。また、成型体はマンホールの組立部材等に限定されず、擁壁・橋梁・PC板 ・地下室等の組立部材であってもよい。止水材の部分を除き接合部が略全体的に 接着されて一体化するので、地震等の外力に対抗して耐久性に優れている。 上記記載のマンホールの上下の組立部材等の隣接成型体の接合部に、嵌合 又は遊嵌する凹凸を形成しておいて、止水材と止水材の部分を除く接合部の略全 体に設けた接着剤を介在させて凹凸部を嵌合又は圧着嵌合させるか、又は、遊嵌 した隙間に止水材を設けて止水する一方、止水材の部分を除く接合部の略全体に 接着剤を設けて、一体的に結合した。 上記構造は、成型体の位置決め等に便利であり、かつ接着面が増えること等で 成型体の結合をより強固にすることができる。
【0006】 上記記載の成型体に、鉄筋コンクリートとその鉄筋の端部を内在させた 接合部となる繊維入りコンクリート又は繊維入りモルタルとにより一体成型した 成型体を使用した。 鉄筋コンクリートは鉄筋の被り厚さが定められているため、鉄筋コンクリート の接合部は無筋状態であり、この部分が地震等の外力で損傷しやすいが、接合部 に鉄筋の端部を内在させて繊維入りコンクリート又は繊維入りモルタルが設けら れているので、無筋状態の部分が補強されて外力により損傷しにくい。繊維には 金属繊維・プラスチック繊維・炭素繊維等を使用することができる。接合部端面 を鋼線刷毛で荒らして繊維の一部を露出させたり、研磨して白華等を除去して結 合すると、接着効果が大になり結合がより強固になる。また、一方の成型体の端 面に鉄筋等の結合材を突設しておき、他側の成型体の端面に上記突設結合材を遊 挿する凹部好ましくは鳩尾状の凹部(底広がりの凹部)を設けておいて、結合材 を凹部に遊挿し、凹部内の結合材との隙間に接着材等のグラウトを注入して固化 させ、結合をより強固にしてもよい。 上記記載の成型体に、繊維入りコンクリート・繊維入りモルタル・金属 ・又は繊維入り樹脂製成型体を使用した。 上記成型体はコンクリート系成型体に比し厚さを薄くしたり重量を軽くするこ と等が可能であり、運搬施工に便利である。 上記〜記載の接合部の構造で、接着剤をブチルゴム等の止水材と漏洩防 止材間に注入した。 接着剤の注入は、成型体を所定の位置に配設した後で、隣接成型体の止水材の 部分と漏洩防止材を除く接合部の略全体に接着剤をくまなく設けるのに適してい る。 上記〜記載の成型体にマンホール組立部材を使用してマンホールをつく つた。 上記マンホールは、マンホール組立部材が止水材で止水され、止水材の部分を 除く接合部の略全体が接着剤で一体的に固着されているので、止水材と接着剤で 2重に止水されて止水効果が大であるばかりか、各組立部材が一体化して外力に より損傷しにくく、耐久性に優れている。
【0007】
【実施例】 図1は鉄筋コンクリート製組立式マンホール1例を示し、1は底板付き躯体 ブロックであり、躯体ブロック1の側面に設けられた削孔2に、ヒューム管・塩 化ビニール管・FRP管・鋼管・陶管等の流体管3を取り付けるようになってい る。4はその上に載置されて結合される出入孔4aを有する中間スラブ、5、6 は中間スラブ4の上に順次積み重ねられて結合される直壁ブロックであり、直壁 ブロック6の上には出入孔7aを形成したスラブ7が載置され、直壁ブロック6 に結合されている。8はスラブ7の出入孔7aに連通する孔を形成した截頭円錐 形状の斜壁ブロックであり、スラブ7に結合されている。斜壁ブロック8の上に は調整ブロック9が載置結合され、その上には開閉自在な鉄蓋10が設けられて いる。躯体ブロック1・中間スラブ4・直壁ブロック5、6・スラブ7・斜壁ブ ロック8、調整ブロック9は夫々鉄筋コンクリート製組立式マンホールの組立部 材(この考案でいう成型体)であり、内側には足掛金物22が取り付けられてい る。各組立部材の接合部Kの構造を例示すると、図2に示されるように、下側の 組立部材Aの上端面には台形の凹部11が形成され、上側の組立部材Bの下端面 には上記凹部11に嵌合する凸部12が形成されており、凹部11の中央部には ブチルゴム等の止水材13が載せられ、かつエポキシ樹脂等の接着剤14が、止 水材13の部分を除いた端面全面に設けられ、上側の組立部材Bにより押圧され て止水されていると共に、接着剤で一体的に結合されている。マンホールは平面 形状が円形・楕円形・角形等であってもよい。
【0008】 組立部材A・Bは第3図に示されるように、鉄筋コンクリート15とその鉄筋 16の端部を内在させた繊維入りコンクリート又は繊維入りモルタル17とを製 造時一体成型してつくった、下部組立部材Cと上部組立部材Dであってもよく、 第4図に示されるように、繊維入りコンクリート・繊維入りモルタル・金属・又 は繊維入り樹脂製成型体による組立部材E・Fであってもよい。組立部材E・F の結合はボルトナットを併用して結合してもよい。図3及び図4における13は 止水材であり、14はその両側に設けられた接着剤である。 上記接合部の構造はボックスカルバート等の接合部の構造にも利用できる。
【0009】 図5は隣接するヒューム管(この考案でいう成型体)G・Hの接合部の構造 1例を示し、予めヒューム管Gのソケット部18内側隅部にブチルゴム等の止水 材13を環状に取り付けておき、ヒューム管Hの端部をその端面に接着剤14を 塗設しておいてヒューム管Gのソケット部18に押し込むか、又は、ヒューム管 Hの端部を、端面外側に止水材13を環状に取り付け、その内側に接着剤14を 塗設しておいて、ヒューム管Gのソケット部に押し込み、漏洩防止材(止水材で あってもよくモルタルや粘土等でもよい。)19でヒューム管G・Hの隙間20 を塞ぎ、漏洩防止材19に注入孔と空気抜き孔を設けて注入孔から接着剤14を 注入して硬化させた、隣接ヒューム管の接合部の構造1例を示す。 実施例で接着剤は止水材を除くその両側の接合部全体に設けられており、止水 材が下水等で汚損して機能を失うようなことはないが、接着剤は接合部端面の略 全面に設けず点在させてもよい。また、成型体の接合部端面にナットを埋設して おき、隣接成型体をボルト結合したり、成型体に通孔を設けておき、鉄筋やピア ノ線を複数の成型体通孔に通してナット等により緊締結合すれば、成型体は更に 強固に一体化される。
【0010】
【考案の効果】
この考案は上記のように構成され、成型体の止水と結合を良好に行うことがで きて耐久性に優れている効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋コンクリート製組立式マンホール1例の側
面図。
【図2】組立部材(成型体)の接合部の構造1例を示す
断面図。
【図3】組立部材(成型体)の接合部の構造1例を示す
断面図。
【図4】組立部材(成型体)の接合部の構造1例を示す
断面図。
【図5】鉄筋の図示を省略したヒューム管(成型体)の
接合部の構造1例を示す概略断面図。
【図6】鉄筋の図示を省略した従来の鉄筋コンクリート
製組立式マンホールの接合部の構造1例を示す概略断面
図。
【符号の説明】
1‥‥躯体ブロック 2‥‥削孔 3‥‥流体管 4中
間スラブ 4a‥‥出入孔 5・6‥‥直壁ブロック 7‥‥スラ
ブ 7a‥‥出入孔 8‥‥斜壁ブロック 9‥‥調整
ブロック 10‥‥鉄蓋 11‥‥凹部 12‥‥凸部
13‥‥止水材 14‥‥接着剤 15‥‥鉄筋コン
クリート 16‥‥鉄筋 17‥‥繊維入りコンクリー
ト又は繊維入りモルタル 18‥‥ソケット部 19‥
‥漏洩防止材 20‥‥隙間 21‥‥モルタル 22‥‥足掛金物 A・B・C・D・E・F・I・J‥
‥組立部材 G・H‥‥ヒューム管 K‥‥接合部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の名称】 成型体の接合部の構造

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成型体とその隣接する成型体の接合部
    に、ブチルゴム等の止水材が設けられて接合部を止水
    し、かつ上記止水材の両側に接着剤が設けられて、成型
    体とその隣接する成型体が一体的に結合されていること
    を特徴とする、成型体の接合部の構造。
  2. 【請求項2】 成型体とその隣接する成型体の接合部
    に、嵌合又は遊嵌する凹凸が形成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の成型体の接合部の構造。
  3. 【請求項3】 成型体が、鉄筋コンクリートとその鉄筋
    の端部を内在させた接合部となる繊維入りコンクリート
    又は繊維入りモルタルとにより一体成型されたものであ
    ることを特徴とする、請求項1・2記載の成型体の接合
    部の構造。
  4. 【請求項4】 成型体が、繊維入りコンクリート・繊維
    入りモルタル・金属・又は繊維入り樹脂であることを特
    徴とする、請求項1・2記載の成型体の接合部の構造。
  5. 【請求項5】 接着剤が、ブチルゴム等の止水材と漏洩
    防止材間に注入されたものであることを特徴とする、請
    求項1〜4記載の成型体の接合部の構造。
  6. 【請求項6】 成型体が、マンホール組立部材であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜5記載の成型体の接合部の
    構造。
JP1997008608U 1997-08-25 1997-08-25 成型体の接合部の構造 Expired - Lifetime JP3049147U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0472057U (ja) * 1990-11-07 1992-06-25

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